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101 柳紅美の結婚
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一人で暮らし始めた星羅は、いっそう仕事に精を出す。各地の飢饉の被害状況を把握し、物資を届けたり、暴動を抑えたりまた各諸国への外交も行った。
華夏国内の美術品の多くが外国へと流れていったが、おかげで国民の被害が少なくて済んでいる。王族の衣装も今年は新調されることがなかった。
王の側室である申陽菜が死去する。流感にかかりあっという間に亡くなってしまった。飢饉の前から食事制限をし、美貌を保とうと必死だった彼女は、抵抗力も体力も失っていた。葬儀は素早く地味に行われる。
医局長の陸慶明は、申陽菜の死にほっとしている。杏華公主のもとへ孫の徳樹が養子に入ったことを、知られる前に死んだからだ。もし邪魔をしようとするならば、また直接手を下すつもりでいた。しかし、息子の明樹が、自分の作った薬品によって死亡したので、申陽菜を薬殺する気力が失われていた。
多くの開発した薬品で生きる者もいれば、死ぬ者もいた。王太后、蘭加を薬殺した天罰が、息子の死なのだろうと慶明は結論付けている。
暗い時勢の中、明るい話もある。柳紅美と許仲典が結婚したのだ。仲の悪かった二人だが、地方の暴動のいざこざを平定に行ったとき、民に襲われた柳紅美を許仲典がかばった。深手を負った許仲典を柳紅美が看病したらしい。許仲典の面倒を見ている間に、彼の優しさや忠義心に触れいつの間にか柳紅美は恋をしていた。彼女の愛の告白を許仲典は当然拒む。柳紅美はあきらめなかった。もともと天邪鬼なのか、自分を厭うものに執着してしまうたちのようだ。二人の結婚は柳紅美に押し負けた形らしい。
派手な式は上げられなかったが柳紅美はとても幸せそうだ。とげのある物言いは相変わらずだが、星羅に敵意を向けることがなくなった。
「蒼にいさまも早く結婚したらどう?」
「国が落ち着いたらな」
「ふーん。早くしないと財務省の袁殿にもってかれるわよ?」
「袁殿? 幸平か?」
「知らないの? あたしたちの結婚式で星羅さんを見初めたらしいわよ」
「そうか」
「そうかって」
「星羅が良いと思うなら良いのではないか」
「はあ……」
もう郭蒼樹は、星羅に興味がないのだろうかと、柳紅美はそれ以上突っ込まずに下がる。紅美は許仲典と結婚してからというもの、満たされているのかやけにお節介になっている。
厩舎にいくと、馬たちに優しく話しかけている許仲典が待っていた。彼はもう厩舎の馬の世話係ではない。暴動の鎮圧などで活躍し、下位ではあるが将軍職に就いている。元々、高祖の代から仕えてきた名門、許家は多くの将軍を輩出してきたので当然でもある。慎み深い許家は安穏な時代になるにつれ、表舞台から退いていただけだった。
「あーなーた!」
こっそりと紅美は許仲典に近づきとびかかる。
「こりゃあ!」
「きゃあっ」
後ろから飛び乗った紅美を、許仲典はぶん投げる寸前で空中から引き戻し抱き上げた。
「脅かすでねえ!」
「だってぇー」
その様子をちょうど通りがかった星羅がほほえましく見ていた。
「あ、星羅さんに、みられたぞ」
新婚の二人は、夫を亡くした星羅に一応気を使って大人しくする。その気遣いを星羅もわかっているので明るく振舞う。
「仲いいのね。もうここには帰ってこないのね」
「ええ。残念だけどあたしはここで退場するわ」
今日、紅美は軍師省を辞める手続きをしたのだ。以前の星羅の同期である徐忠正と同様に、紅美も軍師としての限界を感じていた。郭蒼樹が好きで、星羅をライバル視していた時ならいざ知らず、今は許仲典と結婚してその張り合う意欲も無くなった。
軍師試験に合格するくらいの能力の高い者は、その能力の高さゆえに己の限界もよくわかる。軍師省をやめた徐忠正はその高い能力を商売に発揮して、この飢饉の最中でも豊かで、個人の商家でありながら民の救済を行っている。
紅美の能力も、夫になった許仲典に発揮されている。将軍職に就いたのは、彼自身の功績もあるが、紅美の進言や策も大きかった。彼女がいなければ、許仲典の階級はもう3つばかり下だろう。
「寂しくなるわ」
「うふふ。清々するんじゃなくて?」
「そんなこと」
「いいのいいの。あたしはこれから夫専門の軍師になるの。あたしのおかげできっと大将軍になるわよ?」
自信満々そうな紅美に「おらはもうええ。出世するとめんどうだ」と許仲典が大きな息を吐く。
「ま! 持ってる能力を生かさないことは罪よ?」
「えー」
紅美の考えには星羅も賛成だった。才をきちんと使う。適材適所を探す。これらに尽きると星羅も思う。二人の仲の良い様子を見ながら、星羅は明樹の言葉を思い出す。
『俺が上将軍、星妹が軍師になればどんな敵でも打ち破って、母君を救い出せるさ』
まだ軍師になる前の、兄と慕っていたころだった。あの頃は、無邪気に仲良くじゃれているだけだった。
「星羅さんは、がんばって。女性初の大軍師になって欲しいと思ってるわ」
「ありがとう。蒼樹にはかなわないと思うけどがんばるわ」
「星羅さんならきっと立派な軍師になれるど!」
別れを告げ、それぞれ反対方向へ向かった。
「星羅さんは大丈夫かな?」
許仲典が心配そうにちらっと振り返った。
「大丈夫。彼女は強いから」
「おめえのほうが強そうだ」
「そんなことないわよ。あたしはか弱いんだから」
「は、はあ」
「星羅はなんていうか、もともとの志が高いからきっと乗り越えると思う。いざとなれば蒼にいだっているし」
「ふーん」
「ああ、袁幸平もちょっかい出してるし」
「あの女好きが心配だな」
「蒼にいがもうちょっと出ていけばいいんだけどなあ」
「おめえ、案外、星羅さんを心配してるんだな」
「えっ、そうでもないけど」
「前は嫌な奴だったのに、いいやつだな」
「な、なによっ」
「さ、かえろう」
許仲典はきゅっと紅美の手を握る。紅美もそっと握り返す。二人で星を数えながら仲良く家路についた。
華夏国内の美術品の多くが外国へと流れていったが、おかげで国民の被害が少なくて済んでいる。王族の衣装も今年は新調されることがなかった。
王の側室である申陽菜が死去する。流感にかかりあっという間に亡くなってしまった。飢饉の前から食事制限をし、美貌を保とうと必死だった彼女は、抵抗力も体力も失っていた。葬儀は素早く地味に行われる。
医局長の陸慶明は、申陽菜の死にほっとしている。杏華公主のもとへ孫の徳樹が養子に入ったことを、知られる前に死んだからだ。もし邪魔をしようとするならば、また直接手を下すつもりでいた。しかし、息子の明樹が、自分の作った薬品によって死亡したので、申陽菜を薬殺する気力が失われていた。
多くの開発した薬品で生きる者もいれば、死ぬ者もいた。王太后、蘭加を薬殺した天罰が、息子の死なのだろうと慶明は結論付けている。
暗い時勢の中、明るい話もある。柳紅美と許仲典が結婚したのだ。仲の悪かった二人だが、地方の暴動のいざこざを平定に行ったとき、民に襲われた柳紅美を許仲典がかばった。深手を負った許仲典を柳紅美が看病したらしい。許仲典の面倒を見ている間に、彼の優しさや忠義心に触れいつの間にか柳紅美は恋をしていた。彼女の愛の告白を許仲典は当然拒む。柳紅美はあきらめなかった。もともと天邪鬼なのか、自分を厭うものに執着してしまうたちのようだ。二人の結婚は柳紅美に押し負けた形らしい。
派手な式は上げられなかったが柳紅美はとても幸せそうだ。とげのある物言いは相変わらずだが、星羅に敵意を向けることがなくなった。
「蒼にいさまも早く結婚したらどう?」
「国が落ち着いたらな」
「ふーん。早くしないと財務省の袁殿にもってかれるわよ?」
「袁殿? 幸平か?」
「知らないの? あたしたちの結婚式で星羅さんを見初めたらしいわよ」
「そうか」
「そうかって」
「星羅が良いと思うなら良いのではないか」
「はあ……」
もう郭蒼樹は、星羅に興味がないのだろうかと、柳紅美はそれ以上突っ込まずに下がる。紅美は許仲典と結婚してからというもの、満たされているのかやけにお節介になっている。
厩舎にいくと、馬たちに優しく話しかけている許仲典が待っていた。彼はもう厩舎の馬の世話係ではない。暴動の鎮圧などで活躍し、下位ではあるが将軍職に就いている。元々、高祖の代から仕えてきた名門、許家は多くの将軍を輩出してきたので当然でもある。慎み深い許家は安穏な時代になるにつれ、表舞台から退いていただけだった。
「あーなーた!」
こっそりと紅美は許仲典に近づきとびかかる。
「こりゃあ!」
「きゃあっ」
後ろから飛び乗った紅美を、許仲典はぶん投げる寸前で空中から引き戻し抱き上げた。
「脅かすでねえ!」
「だってぇー」
その様子をちょうど通りがかった星羅がほほえましく見ていた。
「あ、星羅さんに、みられたぞ」
新婚の二人は、夫を亡くした星羅に一応気を使って大人しくする。その気遣いを星羅もわかっているので明るく振舞う。
「仲いいのね。もうここには帰ってこないのね」
「ええ。残念だけどあたしはここで退場するわ」
今日、紅美は軍師省を辞める手続きをしたのだ。以前の星羅の同期である徐忠正と同様に、紅美も軍師としての限界を感じていた。郭蒼樹が好きで、星羅をライバル視していた時ならいざ知らず、今は許仲典と結婚してその張り合う意欲も無くなった。
軍師試験に合格するくらいの能力の高い者は、その能力の高さゆえに己の限界もよくわかる。軍師省をやめた徐忠正はその高い能力を商売に発揮して、この飢饉の最中でも豊かで、個人の商家でありながら民の救済を行っている。
紅美の能力も、夫になった許仲典に発揮されている。将軍職に就いたのは、彼自身の功績もあるが、紅美の進言や策も大きかった。彼女がいなければ、許仲典の階級はもう3つばかり下だろう。
「寂しくなるわ」
「うふふ。清々するんじゃなくて?」
「そんなこと」
「いいのいいの。あたしはこれから夫専門の軍師になるの。あたしのおかげできっと大将軍になるわよ?」
自信満々そうな紅美に「おらはもうええ。出世するとめんどうだ」と許仲典が大きな息を吐く。
「ま! 持ってる能力を生かさないことは罪よ?」
「えー」
紅美の考えには星羅も賛成だった。才をきちんと使う。適材適所を探す。これらに尽きると星羅も思う。二人の仲の良い様子を見ながら、星羅は明樹の言葉を思い出す。
『俺が上将軍、星妹が軍師になればどんな敵でも打ち破って、母君を救い出せるさ』
まだ軍師になる前の、兄と慕っていたころだった。あの頃は、無邪気に仲良くじゃれているだけだった。
「星羅さんは、がんばって。女性初の大軍師になって欲しいと思ってるわ」
「ありがとう。蒼樹にはかなわないと思うけどがんばるわ」
「星羅さんならきっと立派な軍師になれるど!」
別れを告げ、それぞれ反対方向へ向かった。
「星羅さんは大丈夫かな?」
許仲典が心配そうにちらっと振り返った。
「大丈夫。彼女は強いから」
「おめえのほうが強そうだ」
「そんなことないわよ。あたしはか弱いんだから」
「は、はあ」
「星羅はなんていうか、もともとの志が高いからきっと乗り越えると思う。いざとなれば蒼にいだっているし」
「ふーん」
「ああ、袁幸平もちょっかい出してるし」
「あの女好きが心配だな」
「蒼にいがもうちょっと出ていけばいいんだけどなあ」
「おめえ、案外、星羅さんを心配してるんだな」
「えっ、そうでもないけど」
「前は嫌な奴だったのに、いいやつだな」
「な、なによっ」
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