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ホワイトシャドウ(旧ピンク)松本白亜(まつもと はくあ)編
11 育む心と身体
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ミサキと白亜が付き合いだしたことは周囲にすぐ広まる。もちろん二人とも隠す必要がないからだ。
太極拳教室でもみんなにミサキは祝福された。そしてミサキの髪が耳を隠すほど長くなると、桃香が彼女の他の変化にも気づく。
「ねえ、ミサキさん、なんかバストアップしてない?」
「え、え、ええ、ちょっとだけ」
恥ずかしそうにミサキが頬を染めていると理沙も「ほう! 白亜とラブラブの証拠だな!」と朗らかに笑った。
「や、やだっ」
真っ赤になっているミサキはとても嬉しそうだ。
『黒曜書店』では新しく入荷した雑誌を黒彦が整頓している。
「最近の雑誌は付録がすごいな。むっ! こんなものが幼稚園児用なのか」
感心して眺めているところへ桃香が帰ってきた。
「ただいま。あっ、新しい雑誌届いてる!」
やはり付録付きのファッション雑誌を手に取って「へー! こんなのついてるー!」と声を上げる。
「なんだそれは」
「ナイトブラです。これつけて寝るとバストアップというか胸が育つというかー」
「ほう。すごい開発者がいるものだな」
「あー、そういえばミサキさんも結構アップしてたなー。でもあれは白亜さんの愛の力ですよねえー。いいなー私ももう少し大きくなりたいなあー」
「なんだまるで愛情不足のような言い方だな」
「えー、そういう意味じゃないですけど。もうちょっと大きいといいなーって。この雑誌買っちゃおうかなー」
「白亜からバストアップのエクササイズは聞いているから、今度試してやろう」
「えっ、そうなんですか? すごーい。さすが元化学者!」
「ただし結構続けないと効果がないようだぞ」
「へー。じゃちょっと頑張ってみます」
喜んでいる桃香にあまり趣味ではないが、パイずりをしてやろうと黒彦は早速やり方を考え始めるのだった。
白亜の部屋はホログラムによって様々な空間になっている。今日は海底だ。自分のそばを泳ぐ深海魚を思わずつかもうと手を伸ばすがもちろん、手は空を切る。
「あーやっぱり偽物!」
「フフッ。でも色んなとこに行けて楽しいでしょ」
「はい。さすがに宇宙にも海の中にも転勤することないですね」
全裸の二人はのんびりと海の中を漂う気分になる。
「リアルなのは俺たちだけだね」
白亜はそっとミサキの腕から手を伸ばし胸を撫でる。
「あ、え、ええ。今日、胸が大きくなったねってみんなに言われたんです」
「へえー。確かに大きくなったけど、女の子たちって鋭いねえ」
「で、きっと白亜さんとラブラブだからだって、言われました」
「フフッ。そうと言えばそうなのかな」
くるりと向きを変え、ミサキは白亜の胸元に顔を埋める。
「あの、私、今日は最後までって思って来ました」
「最後まで……」
ミサキの緊張が肌で伝わり、白亜もうんと頷く。二人は恋人同士でパイずりはするのに、まだ身体を重ねたことはなかった。
「待っててくれてありがとう。私、好きです。ほんとに白亜さんの事」
「ミサキ……」
「だから結ばれたい……」
気持ちが沸き上がるまで待っていた白亜の紳士ぶりに、ミサキは感激と募る思いを溢れさせている。
細身だが逞しい腕で白亜はミサキを抱きしめる。そして耳元で甘く囁く。
「ほんとに今日は抱くよ? ダメって言われても止めてあげないからね」
媚薬でも交じっているかのような、甘い蜜のような囁きにミサキは息が上がってくる。
「どうする? このまま海の底がいい?」
少し考えてミサキは意を決して答えた。
「あの、映像はなしで、白亜さんのシンプルなお部屋がいいです」
「ん。最初はそれがいいね」
ぼんやりとしたルームランプに白いベッドだけが浮かび上がる元々の部屋に戻る。フェイクは何もかも消えてリアルな二人の身体だけが残る。
胸を隠そうとする両手を白亜はつかみ開かせる。
「可愛いって、言ったでしょ?」
丸く丸く撫でまわしながら、目元を潤ませてくるミサキにそっと口づけをする。軽く触れるか触れないかそっと優しく、ついばむようなキスを繰り返す。
首筋や背中を長い指先が羽毛のように撫で上げる。
「ふぁっ!」
シャンプーをされる手付きで全身を撫でまわされ、ミサキは身体中が気持ちよさで震えてくるのが分かった。その手がまた自分の髪を撫でたとき、安心感と更なる心地よさを感じる。
「あ、んっ」
乳首を咥えながら白亜はミサキの太腿を撫で上げ、柔らかい蜜源が潤っていることを確かめる。
「よかった。感じてくれて……」
彼のシャンプーで感じなかったミサキに、自分のテクニックが効かないのではないのかと心配していたのだ。
「は、はずかし、い」
「可愛いよ。それにすごくセクシーだ」
セクシーなのは白亜だと言いたいがミサキの口からは喘ぎ声しか出ない。
「いつも挟んでもらってるから、今日はいっぱい気持ち良くしてあげるね」
感度が良くなっている乳首を優しくつまみながら、白亜は波打つ蜜源に指を添わせ、ゆるゆると回転させる。人差し指と中指で花芽を挟み、こするとミサキはもっと甘い声を上げ始める。
「感度がいいんだね」
「あ、ん、ああん、や、んっ」
今度はその指で柔らかい内部を探る。
「あ、うっ、ううっ、んぅ」
「気持ちいいとこ探すからね」
奥から入口まで二本の指で圧迫しながらストロークする。呻くミサキの様子を見ながら、たまに花芽を吸い舐める。
ミサキは下半身が溶けそうだったが、白亜の指が優しく押す一箇所に、深い快感を得るところがあることに気づいた。
白亜も見逃さない。
「ここ、だね」
「う、そ、そこ、なん、ですか、なんかちょっと、変っ」
感じるところを優しく攻めながら白亜は花芽を舌先で弄ぶ。
「も、そこ、も、気持ち良くて、だ、だめっ」
「ここは、もっとあとのお楽しみにしよっか」
愛撫をやめると少し残念そうなミサキの表情に白亜は興奮する。
「ミサキ……。好きだよ」
「あ、わ、私も」
気持ちを告げながら、白亜はミサキの中に入っていく。
「あ、あ、あ、ああ、あっ」
「んっ、中もすごく、気持ちいい」
しばらく密着させた体のまま動いてから、白亜は身体を起こし、さっき見つけた感じるポイントを攻めることにした。
「あっ、ああっ、ああんっ」
「どう? ここ」
「いっ、ひっ、き、きも、ち、いっ」
ゆっくり探りながら動いたが、狙いがはっきりしたのでスピードを上げ同じところを正確に擦り上げる。
あまりの快感に本能的に逃れようとするミサキの引く腰をぐっと固め、更につき続ける。
「ふぁっ――っ!」
声にならない嬌声と身震いする身体と起立をぎゅっと締め付け離さないその部分に負けじと白亜は動く。その刹那ミサキはまた短い声を上げ強張った体を弛緩する。
絶頂を得たのが分かったので白亜は動きを止め、起立への波打つ愛撫を堪能する。
「気持ち良かった?」
「あ、はぁ、はぁ、は、白亜、さん――」
荒い息をするミサキを優しく見つめ白亜は髪を撫でる。そして少し息が落ち着いたミサキに甘く囁く。
「まだまだ終わらないからね」
ミサキは自分の中の白亜がまだ熱く硬いことに気づき、身震いをする。今の快感がまた来るのかと思うと、不安と期待で心臓が高鳴り始めた。
もちろん白亜はその不安に気づく。
「大丈夫。いつでも俺がそばに居るし守るから」
「は、はい」
白亜の言葉にミサキは不安を解消し、永遠に続くかと思われる快感に身を委ねた。
ミサキはまた美しく髪を伸ばし始め、『ヘアーサロン・パール』の看板娘となるのだった。
白亜編終わり
太極拳教室でもみんなにミサキは祝福された。そしてミサキの髪が耳を隠すほど長くなると、桃香が彼女の他の変化にも気づく。
「ねえ、ミサキさん、なんかバストアップしてない?」
「え、え、ええ、ちょっとだけ」
恥ずかしそうにミサキが頬を染めていると理沙も「ほう! 白亜とラブラブの証拠だな!」と朗らかに笑った。
「や、やだっ」
真っ赤になっているミサキはとても嬉しそうだ。
『黒曜書店』では新しく入荷した雑誌を黒彦が整頓している。
「最近の雑誌は付録がすごいな。むっ! こんなものが幼稚園児用なのか」
感心して眺めているところへ桃香が帰ってきた。
「ただいま。あっ、新しい雑誌届いてる!」
やはり付録付きのファッション雑誌を手に取って「へー! こんなのついてるー!」と声を上げる。
「なんだそれは」
「ナイトブラです。これつけて寝るとバストアップというか胸が育つというかー」
「ほう。すごい開発者がいるものだな」
「あー、そういえばミサキさんも結構アップしてたなー。でもあれは白亜さんの愛の力ですよねえー。いいなー私ももう少し大きくなりたいなあー」
「なんだまるで愛情不足のような言い方だな」
「えー、そういう意味じゃないですけど。もうちょっと大きいといいなーって。この雑誌買っちゃおうかなー」
「白亜からバストアップのエクササイズは聞いているから、今度試してやろう」
「えっ、そうなんですか? すごーい。さすが元化学者!」
「ただし結構続けないと効果がないようだぞ」
「へー。じゃちょっと頑張ってみます」
喜んでいる桃香にあまり趣味ではないが、パイずりをしてやろうと黒彦は早速やり方を考え始めるのだった。
白亜の部屋はホログラムによって様々な空間になっている。今日は海底だ。自分のそばを泳ぐ深海魚を思わずつかもうと手を伸ばすがもちろん、手は空を切る。
「あーやっぱり偽物!」
「フフッ。でも色んなとこに行けて楽しいでしょ」
「はい。さすがに宇宙にも海の中にも転勤することないですね」
全裸の二人はのんびりと海の中を漂う気分になる。
「リアルなのは俺たちだけだね」
白亜はそっとミサキの腕から手を伸ばし胸を撫でる。
「あ、え、ええ。今日、胸が大きくなったねってみんなに言われたんです」
「へえー。確かに大きくなったけど、女の子たちって鋭いねえ」
「で、きっと白亜さんとラブラブだからだって、言われました」
「フフッ。そうと言えばそうなのかな」
くるりと向きを変え、ミサキは白亜の胸元に顔を埋める。
「あの、私、今日は最後までって思って来ました」
「最後まで……」
ミサキの緊張が肌で伝わり、白亜もうんと頷く。二人は恋人同士でパイずりはするのに、まだ身体を重ねたことはなかった。
「待っててくれてありがとう。私、好きです。ほんとに白亜さんの事」
「ミサキ……」
「だから結ばれたい……」
気持ちが沸き上がるまで待っていた白亜の紳士ぶりに、ミサキは感激と募る思いを溢れさせている。
細身だが逞しい腕で白亜はミサキを抱きしめる。そして耳元で甘く囁く。
「ほんとに今日は抱くよ? ダメって言われても止めてあげないからね」
媚薬でも交じっているかのような、甘い蜜のような囁きにミサキは息が上がってくる。
「どうする? このまま海の底がいい?」
少し考えてミサキは意を決して答えた。
「あの、映像はなしで、白亜さんのシンプルなお部屋がいいです」
「ん。最初はそれがいいね」
ぼんやりとしたルームランプに白いベッドだけが浮かび上がる元々の部屋に戻る。フェイクは何もかも消えてリアルな二人の身体だけが残る。
胸を隠そうとする両手を白亜はつかみ開かせる。
「可愛いって、言ったでしょ?」
丸く丸く撫でまわしながら、目元を潤ませてくるミサキにそっと口づけをする。軽く触れるか触れないかそっと優しく、ついばむようなキスを繰り返す。
首筋や背中を長い指先が羽毛のように撫で上げる。
「ふぁっ!」
シャンプーをされる手付きで全身を撫でまわされ、ミサキは身体中が気持ちよさで震えてくるのが分かった。その手がまた自分の髪を撫でたとき、安心感と更なる心地よさを感じる。
「あ、んっ」
乳首を咥えながら白亜はミサキの太腿を撫で上げ、柔らかい蜜源が潤っていることを確かめる。
「よかった。感じてくれて……」
彼のシャンプーで感じなかったミサキに、自分のテクニックが効かないのではないのかと心配していたのだ。
「は、はずかし、い」
「可愛いよ。それにすごくセクシーだ」
セクシーなのは白亜だと言いたいがミサキの口からは喘ぎ声しか出ない。
「いつも挟んでもらってるから、今日はいっぱい気持ち良くしてあげるね」
感度が良くなっている乳首を優しくつまみながら、白亜は波打つ蜜源に指を添わせ、ゆるゆると回転させる。人差し指と中指で花芽を挟み、こするとミサキはもっと甘い声を上げ始める。
「感度がいいんだね」
「あ、ん、ああん、や、んっ」
今度はその指で柔らかい内部を探る。
「あ、うっ、ううっ、んぅ」
「気持ちいいとこ探すからね」
奥から入口まで二本の指で圧迫しながらストロークする。呻くミサキの様子を見ながら、たまに花芽を吸い舐める。
ミサキは下半身が溶けそうだったが、白亜の指が優しく押す一箇所に、深い快感を得るところがあることに気づいた。
白亜も見逃さない。
「ここ、だね」
「う、そ、そこ、なん、ですか、なんかちょっと、変っ」
感じるところを優しく攻めながら白亜は花芽を舌先で弄ぶ。
「も、そこ、も、気持ち良くて、だ、だめっ」
「ここは、もっとあとのお楽しみにしよっか」
愛撫をやめると少し残念そうなミサキの表情に白亜は興奮する。
「ミサキ……。好きだよ」
「あ、わ、私も」
気持ちを告げながら、白亜はミサキの中に入っていく。
「あ、あ、あ、ああ、あっ」
「んっ、中もすごく、気持ちいい」
しばらく密着させた体のまま動いてから、白亜は身体を起こし、さっき見つけた感じるポイントを攻めることにした。
「あっ、ああっ、ああんっ」
「どう? ここ」
「いっ、ひっ、き、きも、ち、いっ」
ゆっくり探りながら動いたが、狙いがはっきりしたのでスピードを上げ同じところを正確に擦り上げる。
あまりの快感に本能的に逃れようとするミサキの引く腰をぐっと固め、更につき続ける。
「ふぁっ――っ!」
声にならない嬌声と身震いする身体と起立をぎゅっと締め付け離さないその部分に負けじと白亜は動く。その刹那ミサキはまた短い声を上げ強張った体を弛緩する。
絶頂を得たのが分かったので白亜は動きを止め、起立への波打つ愛撫を堪能する。
「気持ち良かった?」
「あ、はぁ、はぁ、は、白亜、さん――」
荒い息をするミサキを優しく見つめ白亜は髪を撫でる。そして少し息が落ち着いたミサキに甘く囁く。
「まだまだ終わらないからね」
ミサキは自分の中の白亜がまだ熱く硬いことに気づき、身震いをする。今の快感がまた来るのかと思うと、不安と期待で心臓が高鳴り始めた。
もちろん白亜はその不安に気づく。
「大丈夫。いつでも俺がそばに居るし守るから」
「は、はい」
白亜の言葉にミサキは不安を解消し、永遠に続くかと思われる快感に身を委ねた。
ミサキはまた美しく髪を伸ばし始め、『ヘアーサロン・パール』の看板娘となるのだった。
白亜編終わり
応援ありがとうございます!
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