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迫る侵略者たち(後編)
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「さて、上陸前に任務の再確認を行う。
我々の任務は一週間前、この地に落ち
た隕石の調査である。
しかし、調査自体は同行している
国立研究所の職員達が行うため、
我々の主要任務は彼らの護衛と警備だ。」
と指揮官らしき、立派な軍服と
少尉の階級章を胸に付けた妙齢の
男性が上陸の準備をしていた
部下達に告げる。
指揮官の発言を踏まえて、
比較的に若い隊員が挙手して
発言を求める。
それを見て、少尉は発言を許可する。
「少尉、疑問なのですが、
任務内容を考慮してもこれほどの
規模の護衛は必要無いのでは?」
それに対して、少尉は答える。
「うむ、貴官の指摘は一理ある。
実は事前に人工衛星からこの森を
調査したところ、かなり獰猛な
猛獣達が住んでいることが分か
った、それとは、別に人間の
存在も確認できた。」
それに対し、別の隊員が質問する。
「それは、我々の様に隕石を調査
している者が他にいるということ
でしょうか、もしくはそもそも
この森に居住している人間が
いるということでしょうか?」
「おそらく両方だろう。
ある情報筋では他国の調査団が
無断で侵入しているという話
もある。
それに衛星からの写真では、
人が住んでいる村も見つかった
ことから、この地に昔から
居住している
人間達もいるのだろう。」
そして、ひと呼吸おいて
少尉は続ける。
「つまり、今回の任務では、
不確定要素が数多くあり、
それらに対処するため、
このような規模での任務となった。」
少尉の説明に対して、部下達は納得する。
しかし、その説明は完全ではなかった。
(それとは、別で隕石落下地点から
謎の高エネルギー体の存在が確認さ
れたことは言う必要はあるまい。)
出動前に上官から知らされた、
事実はあえて言わなかった。
そんな、軍人達のやり取りを尻目に
上陸を待ちわびている者達もいた。
彼等は隕石の調査を行う、
国立研究所の職員達だった。
「いやー、楽しみね、早く隕石
見たいわ」
興奮が抑えきれない様子で
研究衣を身にまとった
ひとりの女性が口を開く。
「まあ、本当は私達だけで
来たかったけどね」
その横で座っている部下らしき
女性が発言をたしなめる。
「博士、聞こえますよ」
しかし、そんな彼女の注意も
まるで聞いていない様子だった。
「さあ~、どんな発見が私達を
待っているのかしらね」
そう言って、博士と呼ばれた女性
は眼下に広がる広大な自然を
見下ろして、笑顔を浮かべた。
我々の任務は一週間前、この地に落ち
た隕石の調査である。
しかし、調査自体は同行している
国立研究所の職員達が行うため、
我々の主要任務は彼らの護衛と警備だ。」
と指揮官らしき、立派な軍服と
少尉の階級章を胸に付けた妙齢の
男性が上陸の準備をしていた
部下達に告げる。
指揮官の発言を踏まえて、
比較的に若い隊員が挙手して
発言を求める。
それを見て、少尉は発言を許可する。
「少尉、疑問なのですが、
任務内容を考慮してもこれほどの
規模の護衛は必要無いのでは?」
それに対して、少尉は答える。
「うむ、貴官の指摘は一理ある。
実は事前に人工衛星からこの森を
調査したところ、かなり獰猛な
猛獣達が住んでいることが分か
った、それとは、別に人間の
存在も確認できた。」
それに対し、別の隊員が質問する。
「それは、我々の様に隕石を調査
している者が他にいるということ
でしょうか、もしくはそもそも
この森に居住している人間が
いるということでしょうか?」
「おそらく両方だろう。
ある情報筋では他国の調査団が
無断で侵入しているという話
もある。
それに衛星からの写真では、
人が住んでいる村も見つかった
ことから、この地に昔から
居住している
人間達もいるのだろう。」
そして、ひと呼吸おいて
少尉は続ける。
「つまり、今回の任務では、
不確定要素が数多くあり、
それらに対処するため、
このような規模での任務となった。」
少尉の説明に対して、部下達は納得する。
しかし、その説明は完全ではなかった。
(それとは、別で隕石落下地点から
謎の高エネルギー体の存在が確認さ
れたことは言う必要はあるまい。)
出動前に上官から知らされた、
事実はあえて言わなかった。
そんな、軍人達のやり取りを尻目に
上陸を待ちわびている者達もいた。
彼等は隕石の調査を行う、
国立研究所の職員達だった。
「いやー、楽しみね、早く隕石
見たいわ」
興奮が抑えきれない様子で
研究衣を身にまとった
ひとりの女性が口を開く。
「まあ、本当は私達だけで
来たかったけどね」
その横で座っている部下らしき
女性が発言をたしなめる。
「博士、聞こえますよ」
しかし、そんな彼女の注意も
まるで聞いていない様子だった。
「さあ~、どんな発見が私達を
待っているのかしらね」
そう言って、博士と呼ばれた女性
は眼下に広がる広大な自然を
見下ろして、笑顔を浮かべた。
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