籠の鳥

ソラ

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びゅっ、と精子が飛んだ。
手は止まらず、ぬるぬるの陰茎をただ上下に扱く。
オナニーを覚えたばかりの中学生のような拙い愛撫に、それでもドラッグで無理やりトばされている由良は夢中になった。

(おれっ♡おかしっ……くなッ♡ァッ♡ァッ!アッ!♡おんなにっ……されりゅっ♡♡アッ♡アぁああーッ!♡)

指先まで痺れるような高揚感。
この男にめちゃくちゃにされる期待感。
ぞくぞくっ、と全身の毛穴が開いて悦んだ。

「ぁへッ……♡♡ぁっ♡はや……せぇっ……♡おちんっ……ぽっ!♡ちんぽみぅくっ、ほしぃのぉっ♡アッ♡ァッ♡おれのっおくに♡ちょーらい……っァッアッ!♡♡」
びくびくびくっ!
びゅっ……ぷしゅっぷしゅーーーーっ!♡

己が発した淫語に感じ入り、先端から潮を噴き上げる。
かくんっと後頭部を枕に委ねると、由良は脚を開けっぴろげて自身に右手を添えたまま、過ぎた悦楽の余韻に狂い堕ちた。

「ッッア……♡ァッ♡っひ……っォッ♡ァッ♡っっほぉンッ……♡」

瞳はぼんやりと天井を見上げているが、焦点の合わないそれは何も映していない。
ひく、ひく、と心地よく跳ね上がる充足感に、我知らずとろけるような笑みが口許に広がる。

「ぁはっ……はぁっ♡ンッ!♡ッあ……♡」

と、おもむろに腕を引っ張り上げられた。
あへはへと笑いながらされるがまま従い、四つん這いにさせられる。
そして目の前には、早瀬の膨らんだ股間があった。

「ぁっ……ハァッ♡ハァッ♡ァッ♡」

淫らな期待に心も声も弾む。
早瀬の手がゆっくりゆっくり、ベルトを外していく。
むわんと雄臭い匂いが顔面に直撃し、嫌悪感を抱くどころか口の中に唾液が溢れた。
どっぷりと濡らした下着ごとズボンを下ろす。
ぼろんっとまろび出た隆起に、まだ触られてもいない穴が激しく収縮した。

(あっ……すご♡すごいぃっ!♡ぉれっァッ♡ちんぽっ♡ばかになるっ♡こんなっこんなちんぽっ、アっ、おかされったらぁっ……♡)

ビキビキと血管を浮き立たせ、見られて感じているのか尿道口からちょろちょろとカウパー液が顔を出す。
処理していない下生えは黒々と男らしく、昨日思い切り放っていたであろうに、双球はどっしりとした重量感を見せ付けていた。

ぐちゅっちゅっちゅううっ!
ずるっ……ぐちゅっぐちゅっ!
「ッあ……!ゆ、由良……君ッ」

 気付くと由良は、その圧倒的な肉棒にむしゃぶりついていた。
くらくらと匂いだけで酩酊してしまいそうな雄臭さ。
それを鼻いっぱい吸い込みつつ、尿道に残る先走りを求めてちゅうちゅうと吸い、浮き出た血管にうっとりと舌を這わせる。
限界まで咥えてみても、早瀬の怒張は長大で、半ばほどまでしか口に含めなかった。

(これがっ……♡おれのっなかにぃっ!♡♡ァッ♡だめっ♡だめだめぇっ♡ァッ……アッ!♡)
「んっ……んんっンーーーーーッッ!!♡♡」
ぴゅっ……ぴゅぴゅっ……

メスにされる想像だけで、精を吐く。
かくかくっと断続的に腰が揺れた。
脳がとろけるほどの多幸感に包まれ、殆どフェラの形を為していない。
口まんこに突っ込んで終わっている格好に、それでも早瀬は頬を染めていた。
命じるまでもなくしゃぶってくれた。
たったそれだけで、夢のようであった。
早瀬が腰を引くと、その腰に抱き着いて均衡を保っていた由良はくたりとベッドに沈み込んだ。

「ぁっ……♡ァッ♡」

全身性感体と化しているその犯されたがりな身体を、天地ひっくり返して腰だけ突き出させる。
ぷりっと小振りな尻が現れ、ひどく滾った。
昨日ガン突きしたメス穴は縁がうっすら赤くなっており、早瀬の視線を感じたのかひくひくっ と催促する。
由良は発情した獣のように肩を上下させつつ、枕の下に腕を通してそれを抱き締めた。

「ッ……はっ♡ちんぽっ♡はやせのっ……おちんぽぉっ!ほしっほしぃっ……ァッ!♡ァッ♡」

喉が鳴る。
昨日あれほど手酷く抱いたのに、由良はまだこんな自分の性器がほしいと、交尾したいとねだるのだ。
それがドラッグが言わせている台詞だろうと構わない。
どうせもう、友人同士には戻れないのだから。
逸る呼吸を宥め宥め、潤滑油を手に取る。
これにはいかがわしい効能などは特にない。
とろみを帯びた液体をたっぷり指先に掬い取って、綻んだ瞬間を見計らいつぷんと人差し指を挿れた。 

「ッあ……♡ァッ♡♡」
ぎゅっぎゅーーーっ

たちまちきつく食い絞られ、早瀬は苦笑する。
軽くペニスをいじってやると、再び後ろの穴が緩んだ。
その隙にぐっと押し込む。
肩甲骨をぐにぐにと踊らせ、由良が眼下で喘ぎ悶えている。
そうさせているのは、他ならぬ自分だ。
女のように、いや女よりも淫らに鳴く由良を知っているのは、自分だけなのだ。
中指、薬指と足してナカをほぐす。
前立腺を引っ掻いてやると、由良は潮を飛ばして歓喜した。
親指を除く四指がぐちゅぐちゅと蜜を跳ねさせながら抜き差しできるまでに施すと、由良を仰向けにひっくり返す。
もはや意志の感じられない瞳は、なけなしの早瀬の良心を苛んだ。
完全に力の抜けている片足を掲げ、硬く張った亀頭を押し当てる。
黒い瞳に、ぱっと猥雑とした喜悦が踊る。

「ぁっ……は♡ァッ♡ちんぽっ♡ちんぽっちんぽぉっ♡」
「っく、……由良君、僕のおチンポ、ほしい……?」
「ほしッ……ぁっはやくぅッ♡ァッ♡おれっ!もぉっ……♡ばかになっ……てゅからぁっ!♡アッ!はやくゥッ……はや、くっ♡はゃしぇの……おちんぽッ♡ァッ、ァッ、……アーーーーーーッッ!!♡♡♡」
びくびくびくんっ!
ぴゅーーーーっっ!!♡

激しく鳴いたと思えば、半勃ちの屹立から細く長い潮が上がる。
精の尽きている由良はそればかりか、潮噴きが終わるとしょろしょろ……と尿を漏らし始めた。
二日続けて絶頂失禁という醜態を見せられ、早瀬の雄が一回り肥大化する。
みぢっ……ぐちゅっぐちゅぐちゅうっ

「ァッ……♡はや、っせぇッ♡アッ♡ちんっぽっ!しゅごぉっ!はおっ……きぃよぉ……っ♡♡アッ♡ァンっ!」

ぶらぶらと揺さぶられる一方のペニスは、正気のある由良が顔を真っ青にするような液体をあちこちに飛ばしてなおゆるく勃ち続けている。
ごつごつとしたその形を教え込むかのごとく、丁寧に丁寧に内壁を押し広げ、粘膜を踏みにじり、由良の尊厳を侵略していく。
大量の精液を中出ししても、由良は憤るどころか舌を突き出して背を反らせる。
過度な性交が祟り、いつしか由良の息子は萎えきっていた。
しかし爪先まで満たす鋭い痺れに呆気なく屈し、空イキを重ね続けていた。

「っハァッ……♡ァッ♡っほ……ぉんっ!♡ァッ……アァーーーーっっ♡っ……ひ、ァッ、ぁはぁっ……♡」

掠れた感極まったような嬌声は、明け方まで響いていた。
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