ベアりんぐ奇譚詩編集

ベアりんぐ

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あおき目覚め

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 P-01 「あおき目覚め」

 次の詩を手に取る。元の文章とは似ているようで違う。元の文章がどのようかは知らないが。

 生命が巡る時、時としてふと思う。廻った生命は、一体何処へ届くのだろう?





       @







命を見つめる


廻る生命のふところに
碧い守人にだかれては

君はなにを見る
僕はなにを見る

音を綴って胸で奏でて
人を掴んで心を調べて

夏を見つめる


四季のまんなかで
須玖をひろって

記憶を作って
未知をひろげて

巡る命の荒波を
一茎の菁となっていけ


ひかる大地の碧さを見つめて






       @






 母に包まれていた鼓動を思い出す。あの時は良かった。だって、自分の身一つで居なくいても良かったから。

 抱擁にはそれだけの力がある。見えない力が、確かにある。


 : 安寧の、感受を求めし少女の手記

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