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第三章
19/ 確かな成長
しおりを挟むとてつもなく巨大に膨れ上がった、殺意の塊のような大斧【絶無】を、エンシスは受けるでもなく捌くでもなく、はたまた躱すでもなく……それを操る右腕を一閃、肩から斬り落とした。
非常に合理的で、容赦ない一撃。
かつてのエンシスならば、力でねじ伏せようとしたかもしれないが、今の彼には無駄な力みはない。
「敵とみなすや、えげつないね~。でも、前よりずっと洗練されてる」
スブリーデの声は聞こえていたのか、いないのか……もう一度血振るいをするエンシス。
その後ろ姿は『敵にかける情けは無い』と語っているようだった。
「う……あがっ、ぐ……」
トルドは呻きながら、左手で右肩の傷口を必死に押さえている。
しかしその程度で血が止まるような小さな傷ではない。
真っ赤な血が、波を打つように噴き出している。
トルドの周りに鮮血の海が広がっていく。
膝から崩れ落ち、前のめりに倒れ込むトルド。辛うじて頭を地面について蹲る。
「勝負ありだろ。大人しくするなら、腕を繋いでやってもいいぜ」
降参を促すエンシス。
経験的に、こういう手合いは単独ではない。
イニティア王国に敵対する勢力の者ならば、殺さず捕えて情報を引き出そうと考えた。
だからこそ一撃で実力差を示したのだ。
戦意を喪失させるべく、しかし無駄な殺生は避ける剣を振るったのだ。
「何が目的だ? どうしてイニティア王国を狙っ――」
問い詰めようとしたエンシスの言葉が止まる。
ギョッとした視線の先には、蹲ったトルドの鎧の背。
そこから、三本の長い突起が生えていた。
(トゲ? いや、角か……)
稲光のように鋭利でジグザグとした細長い角だった……つい最近、どこかでこれと似たようなモノ見た気がする。
俄に胸がザワつく。
いつ? どこで? ――そんな逡巡をしていると、足元に濃密な殺意が漂っているのに気付いた。
「……っ!?」
ゾッとして、エンシスは思わず飛び退く。
距離を取って【落涙】を構え直す……そこまで警戒するような威圧感を放てるはずのない、トルドに切っ先を向ける。
「……なんだ? どういうことだ?」
「んな~にぃ~を~……勝ち誇った気で、見下してやがんだよぉおおお!!?」
さっきまで瀕死の様相だったトルドが、立ち上がりニタニタと笑っていた。
それどころか、斬り飛ばした右腕が元通りに治っている。
感触を確かめるように、掌を開いたり閉じたりさせているトルド。
その背中で、バキン! と大きな音と共に、角が1本砕けた。
「ククク……前言撤回だぁ。コイツは確かに良いもんだ」
全能感のような――どこか恍惚とした表情で笑うトルド。
「さ、再生……!?」
「エンシス!」
異様な状況に困惑していると、スブリーデが隣にやってきた。
「ごめん、スヴィも気付くの遅れちゃった。あの鎧……アンデッドドラゴンの鱗を基にしているみたいだ」
「アンデッドドラゴン? 何だそれ……まさか不死身ってことか!?」
「いや、実際はそこまでバケモンじみちゃいないんだけどさ……致命傷級のダメージを負ったとしても、背中の角の本数分だけ回復出来るんだ」
角の本数分。
状況的に、鎧の背から生えていた突起がそれに該当するのだろうとエンシスは理解する。
「今、1本砕けた」
「うん。だから、あと2回は致命傷を与えても回復するよ」て
トルドに視線を戻すと、また右手に大斧【絶無】を持っていた。
サイズこそ最初の頃くらいに縮んでいるが、放たれるプレッシャーは巨大化した時よりも強い。
「んあぁ……エンシス。確かに、このくらいのサイズのが扱い易いかもなぁ~? 勉強になったぜぇええ!!!」
何の脈絡もなく唐突に、ブンと【絶無】が振るわれる。
トルドは距離を詰めてはいない。ほぼ棒立ちのまま、水平に薙ぎ払った。
「くっ……!」
刃先が届くわけがない位置にいるエンシスとスブリーデ。
しかし、2人とも飛び上がって、何かを躱した。
空中で体を捻り、後ろを見ると山のように転がった遺骸に、ザクッと一筋の斬痕が刻まれた。
「飛ぶ斬撃か……!」
近接戦闘をイメージしがちな大斧と組み合わさると、酷い初見殺しだ。
自身も似たような技を使うから、ギリギリ気付けたのかも知れない――と冷や汗を流すエンシス。
「良い反応だったね~」
「え?」
しかしエンシスの思考は、スブリーデによって即座に否定される。
「気付いてないのかい? 荷物持ちやドラゴンの体内の探索を経て、キミはだいぶ変わっているんだよ? 敵の攻撃を先読みするくらいカンタンでしょう」
魔力の海に溺れながら、確かに掴んだ『逆鱗』の意思。
研ぎ澄まされ、突き詰められた感覚は平常時のエンシスにも宿ったままだ。
そして、あらゆる魔法攻撃には当然、魔力が必要。
『ここに、このくらいの魔力を通して、こんな効果を発動させよう』と意志を持った魔力が必ずそこにある。
解体士の技術の中でも、高難易度とされる『逆鱗』の気配察知の片鱗を掴んだエンシス。
最早、息をするのと同じくらいの感覚で、目の前に居る敵が放つ魔力を感じ取っていた。
それどころか、魔法を発動しようとする気の起こりさえ掴めているのだが……。
「もともと野性的な勘で、色々出来てたみたいだからね~。その頃の感覚と混同して、自分自身の成長に理解が追い付いてないのかもね」
「ど、どういう……」
(確かに、以前より相手の動きが手に取るように分かるような……これが、スブリーデの言っていた「変わる」ということか……?)
そうこうしている内に地面は近付き、2人は着地した。
スブリーデの言葉の真意を聞き返す暇はない。
トルドが奇声を上げながら踏み込んできている。
【絶無】を体の影に隠すようにしながらの突進。斬撃の軌道をギリギリまで読ませないつもりだ。だが――。
(中段の横一文字……と見せかけて、途中から軌道を変えるな)
エンシスには、何故かトルドの意図が読めていた。
「なるほど。ホント、器用な奴だな」
体の捻りにつられて振り抜かれる右腕。次いで【絶無】の刃先も顔を出す。
全てが完璧な水平――体の動きも、腕の振り抜きも、刃先の向きも、あらゆる要素が『この斬撃は横一文字だ』と伝えてくる。
そうとしか思えない。
間違いない。
そう判断させるだけの僅かな余白を与えて、唐突に、そして急激に斬撃の軌道が変わった。
「下だな? お前、足斬り大好きじゃん」
鋭く下向きに変化した【絶無】に、流れるような剣さばきで【落涙】の刃を添わせるエンシス。
金属通しが擦れて火花を散らす。
力を受け流すように……あるいは優しくエスコートするように、【絶無】を操る。
「おお、紳士エンシス。素敵じゃ~ん」
スブリーデが手をパチンと合わせて顔を綻ばせた。
「なん……だぁ!?」
「ふっ!」
トルドが自身の大斧に引きずられるように前のめりになったのを見計らって、エンシスは【落涙】にもう少しだけ力を込めた。
その駄目押しで【絶無】は完全にバランスとコントロールを失う。
バフッと弱々しい音ともに、地面に突き刺さった。
「くっ……!」
バランスを失ったのはトルドも同じ。
無様に転ぶまいと踏ん張り、千鳥足でよろめいている。
ギリギリ、大斧を杖のようにして体を支えたが、突き出した顔は無防備そのもの。
差し出されたような顎を見てエンシスはニヤリと笑う。
その顎を目掛けて、【落涙】の柄頭を裏拳の如く叩き付けた。
ボッ! と鈍い破裂音だけ残してトルドの下顎が吹き飛ぶ。
「ぐ、が……ごあぁ…………あぁああ…………!!!」
声にならない呻き声と血飛沫が飛び散る。
大斧を放り、震える両手で顎を押さえようとしているが、押さえるべき顎がない。
「が、が……んぐ……」
「まぁ、どうせ回復すんだろ? そのくらいじゃ角1本分には足りないだろうしな」
エンシスの予想通り2本目の角は、砕け散るには至らず、少しだけヒビ割れた程度。
パキパキっと音が鳴って、トルドの顎は何事もなかったかのように復元されていく。
けれども、治ったのは見た目だけだった。
「デ……でめぇ!! クソ、クソがァアアア!!!」
吠えるだけの威勢は虚勢。
構えることも出来ないトルドは、ただフラフラと後退りしていく。
「いやいや、よく考えなよ。そもそもエンシスはドラゴンを1人で討ち取れる龍伐士だよ? ドラゴニアムを着たところで凡兵トルド君じゃ相手にならないよ」
弟子の成長を喜びつつ、目をひんむいて意趣返しのような言葉を投げ付けるスブリーデ。
「胸甲だけなんて、舐めてるでしょ。兜や篭手とか……もっとちゃんと課金してきなさい! んべぇー!」
まだまだ言い足りなさそうなスブリーデとは裏腹の、当のエンシスは両手を体の前で広げて恍惚としていた。
「不思議な感覚だ……。これが、魔力の流れを読むということか……。もっと、もっと深く……!」
ハッとして表情を整えてから、スブリーデも満足気に頷く。
「さあ、エンシス! ちまちま削っていく展開は見ていて飽きる。そろそろ倒しちゃいなよ。ただし、生け捕りだ。聞きたいことが山ほどあるからね」
パンと手を打つスブリーデ。
その音に、トルドは体を縮込めるようにビクついた。
「おう!」
歩を進めながら、トルドを無力化する方法を考えるエンシス。
(センスはあるが、トルド本人の戦闘力は脅威じゃない。じゃあ、やっぱりあの鎧を……だが、どうやって……?)
刹那、脳裏に浮かんだのはアイスドラゴンの体内で見た、あの光景――そして、スブリーデの言葉。
「局所的には魔力爆発を上回るほどの莫大な魔力を、針の穴を通すように繊細に操る……」
破壊対象とそれ以外をハッキリと区別した、繊細で緻密な魔力操作。
ドラゴンを遥かに凌ぐ荒唐無稽で超絶的な魔力量。
完璧に再現するのは、きっとまだ難しい。
でもそれは挑戦しない理由にはならない。
一歩に満たない半歩でも……あるいはもっと小さい四半歩でも。
踏み出さない限り、前には進めない。
「ま、最悪失敗してもいいか。コイツ、イニティアの敵だしな」
悪巧みを思い付いた子供のような、無邪気な笑みを浮かべたエンシス。トルドは気圧され尻餅をつく。
「ヒィッ……」
「魔力そのものを空気中に漂わせて操作することは出来ない……だったら、剣を通して、直接注ぎ込む!」
――愛剣【落涙】を強く握る。
そして、これまでやったことがないくらいに膨大な魔力を流し込んでいく。
しその魔力は、グリップや鍔、側面には一切留まらず……全てが刃先にだけ宿る。
いつもなら剣全体が青く光るが、今は刃先が太陽のように眩く光っていた。
光量が強すぎて青かどうかも判別できない。
「……おいおい、エンシス。まったく、キミは――」
スブリーデの感嘆を置いてけぼりに、エンシスは清流のように軽やかに疾くトルドへ肉薄する。
「待っ……まっ!!」
両手を顔の前に上げて、目を背けるトルド。
最早、抗う意思はない。
それでもエンシスは【落涙】を振り抜く。
トルドの胸甲――ドラゴニアムの鎧を目掛けて、燦然たる剣閃が迸った。
刃先と鎧が触れ、チュインと甲高い音を鳴らして、また離れる……そんな須臾にも満たない僅かな時間の中で、刃先にまとわせた莫大な魔力を、一気に鎧へ注ぎ込む。
スブリーデが『逆鱗』の錆を焼き切った、あの瞬間のように――。
「正~っ解だよ! 出題者も想定していない120点……いや、1000点の解答だ!!」
刃先から眩さを押し付けられたドラゴニアムの鎧が一瞬だけ、太陽のように煌めいた。そしてすぐに真っ黒に変色し、ボロボロと崩れていく。
「……う、嘘…………だ……ろ」
ドラゴニアムが無くなり、急激な魔力の変化にあてられたのか、トルドはそのまま気を失って地面に倒れ込んだ。
「はぁ、はぁ……やった」
鎧を破壊し、トルドを無傷のまま無力化する。これ以上ない最適解。
「すっ……ごい!! 凄い、凄い!! さすが私の弟子だ!」
エンシスが達成感を噛み締め呆然としていると、後ろから歓喜の爆発が聞こえてきた。
エンシス以上にスブリーデが喜び飛び跳ねていた。
そしてエンシスへ駆け寄り、勢いそのままに飛び付く。
「……お、おお!? ぐああ」
思わぬ〝攻撃〟にエンシスは為す術なく、押し倒された。
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