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しおりを挟む長い商談の後に、他愛のない話題でひとしきり盛り上がった。会話がひと段落したのを頃合いに、千鶴は暇を告げる。相手も満足したのか、無理に引き留めるようなことはせず、これからもよろしくと言って互いに席を立った。
「三苫さんはもう入社してどれくらいですか?」
「今六年目です」
「ああじゃあ、そろそろベテランの域だ」
「まさか、僕なんかまだですよ」
会社には自分よりもずっと成績のいい人間がたくさんいる。千鶴は良くも悪くもなく、毎月それなりの成績を保っていた。上を目指せばきりがないし、自分の性分にも合わない。
「でも新規開拓に選ばれたのはそれなりのものでしょう?」
首を傾げる相手に、千鶴はああ、と苦笑した。
「自分ではなんで選ばれたのか、いまだによく分かってなくて。足を引っ張らないようにしないとって毎日冷や冷やしてます」
「ははは、三苫さんは全然大丈夫ですよ」
お世辞でも嬉しいと千鶴は笑った。
「そうだといいんですが。それでは失礼します。次は来週お伺いします」
「はいお待ちしています。あ、相方の方にもどうぞよろしく」
「はい」
エレベーター前まで見送ってくれた担当者に頭を下げ、ちょうど止まっていたエレベーターに乗り込んだ。扉が閉まって箱が動き出す。一人になった空間で、はあ、と千鶴は体の力を抜いた。
プロジェクトの先行役である営業チームは結果の早さを求められていた。和久井に渡されたリストの会社の内半数以上は、既に和久井との間で何らかの擦り合わせが出来ているらしく、商談がもつれることはあまりない。営業チームはその確認をし、契約を新たに結ぶのが役目だった。
だが話はそう簡単ではなく、友好的に迎えられるということは他のチームも含めてほとんどなかった。大抵は体よくあしらわれるか、下に見られるかだ。
下に見られる分はまだいい。それはよくあることだからだ。
この会社の担当者のように快く迎え入れかつ友好的なほうが珍しい。中には話を全てひっくり返そうとする人もいる。先日時枝と行った会社がそうだった。
時間を取られるだけで確かな手応えがない。
(やれやれ…)
思い出して、ロビーを歩きながら小さくため息を落とした。来週にはまたあの会社との商談が予定されている。気が重いが、愚痴ばかり言っても始まらない。千鶴はスマホの画面を開き次の場所を確認した。次の約束まであと三時間。このまま向かうか、早めの昼にするか…
今日はひとりだし、好きに時間を潰せる。
いつも千鶴の横にいるはずの時枝は今日は休みだった。今朝具合が悪いと連絡があったようだ。
スマホの画面をじっと見つめる。
昨日の夜が嘘のように、ぴたりと何の連絡もない。
「ほんと、なんなんだよ…」
まさか気まずいから休んだなんて──そんな小学生みたいな理由じゃないよな?
こっちだって覚悟を決めて出社したのに、拍子抜けしてしまった。
朝どんな顔でいくか、散々悩んだというのに。
「まあいいけど」
いないならいないで気は楽だ。明日来るにしても一日間があるだけで随分違う。千鶴はチームリーダーに簡単な報告を入れると、次の場所に向かった。
途中休憩などを挟みながら社に戻ったのは、十八時を過ぎた頃だった。
「戻りました」
「お疲れ様です」
定時を過ぎていてもフロア内にはチームの半数以上が残っていた。大きく伸びをしながら出迎えてくれたのは沢村という社員だった。千鶴の後輩で時枝と一緒にいるところをよく見かける。帰る気はまるでないのか、デスクの上にはコンビニのレジ袋が置かれていた。
「まだいるのか?」
「ノー残業とか無理ですよ」
「そうだよなあ」
やることが多すぎるのだ。沢村はレジ袋に手を突っ込み菓子パンを取り出した。
荷物をデスクに置きフロア内を見回すと、珍しく室長である戸坂が席に着いていた。若い社員数人と何やら話し込んでいる。皆真剣な表情に、報告は少し待つかと千鶴は席に着いた。先に他の作業を終わらせておこう。
「そういえば、時枝から連絡ありました?」
デスクに積まれた荷物越しに沢村が言った。え、と千鶴はモニターから目を上げる。
「ないけど」
「おれもです。具合悪いって、あいつ頑丈そうなのになー」
メロンパンを齧り取り、沢村はもごもごと口を動かした。確かに、時枝が風邪を引いたところを千鶴は知らない。千鶴はよく季節の変わり目に体調を崩すが、時枝はピンピンしていた。
キーボードの横に置いたスマホをちらりと見る。それは仕事用だったと、沢村に気取られないように上着のポケットからプライベートのスマホを出した。
「……」
何の連絡も来ていない。
昼間見たときから、なにも変わらない画面。
「まあ…大丈夫なんじゃないか?」
何もないのはきっと、大したことがないからだ。千鶴だって具合の悪いときは何もしないし、誰かに連絡を取ったりはしない。
「ですよね」
そう言ってから、沢村はでも、と続けた。
「おれあいつに訊きたいことあったんですけどね…、まあ明日でもいいか」
「訊きたいこと?」
問い返した千鶴に沢村は頷いた。
「あーこないだの飲み会のことです。ほら三苫さんが川野さんに潰されたやつ」
「え? ああ…、あーそんなこともあったっけ」
驚いて千鶴は頬を掻いた。そういえばそんなこともあった。のど元過ぎればというやつで、今の今まですっかり忘れていた。
(あ、…)
脳裏をよぎるのはあの翌日のことだけだ。思わず体温が上がりそうになり、慌てて千鶴はデスクの上に置きっぱなしにしていたペットボトルに手を伸ばした。
何思い出してんだ俺は。
「あのときのタクシー代、請求するって中井戸さんが息巻いてたから領収あんのかなって」
「…何の話?」
「三苫さん家に連れて帰ったでしょ? 時枝が。そのときの話ですよ」
「……」
家には連れ帰られてない。
もしかして、と千鶴は沢村を見た。
「時枝に頼んだの、沢村くん?」
「え、そうです。あと中井戸さん」
どこかで聞いた覚えがある名前だ。誰だっただろう? 総務?
「三苫さんあいつと仲良かったでしょ、なんでおれが頼んで」
「そうだったんだ」
時枝を呼んだのは沢村だったのか。
ひとつ疑問が解けた気がして、千鶴は礼を言った。
「それで、請求って? 無理じゃないかな?」
あんなものが経費になるとは考えにくい。申請しても通りはしないだろう。むしろ払わなければならないのは千鶴のほうで、そのことはすっかり失念していた。
「俺が時枝に…」
「あ、違います違います」
千鶴の困惑が顔に出ていたのか、沢村は顔の前で手を振った。
「川野さんに、請求です。責任はあの人にあるんで」
「え? いや…」
「それくらいしないとだめですって。三苫さんターゲットにされてたから」
「でも」
あんなの一種の暴力ですよ、と沢村は残りのメロンパンを頬張った。
「ああいう人にはそういう自覚がないから、一番わかりやすい形でやり返すのがいいって」
「そうかなあ…」
最後の言葉は誰かに言われたやつだろう。もごもごと頷く沢村を見て、千鶴は軽くため息を吐いた。
川野が応じればいいが、そう容易くいくとも思えない。面倒なことにならないといいけど…
「そういえば川野さんって、どうしてるんだ?」
あれ以来姿を見ることがなかったと、府と千鶴は思い出した。結局彼はメンバーには入っておらず、サポートとして名前が載っていた。つまり普段は自分の仕事をしながら、こちらの手が足りなくなったときに優先的にこちらの業務を行ってもらう要員だった。
「営業にいますよ。でも外に出たら出たで直帰が多くて報告もないって課長がぼやいてましたね」
「そうか」
「ここだけの話、選考落ちてから態度悪いんで契約取れないって噂です」
「……」
複雑な顔をした千鶴に、沢村は噂ですよ、と付け加えた。
「あんまり他所で言うなよ」
「もちろん」
千鶴の言葉に頷くと、食べ終えたメロンパンの袋をくしゃっと丸めてゴミ箱に入れた。
川野か、と椅子に深く背を預ける。
厄介な人だ。何もなければ──酒を飲まなければそう悪い人ではないのだが。
「ちょっと連絡入れてみます」
「うん」
沢村はスマホを取り出し操作し始めた。
千鶴は映し出していたモニターに目を戻し、作業を再開した。時折戸坂のほうに視線を向ける。彼らの話は中々終わりそうになく、ようやく千鶴が戸坂に報告を終えたときには、もう二十時を回っていた。
「お疲れ様」
報告を終え、千鶴は帰宅しようと荷物を取った。沢村はまだ作業していた。声を掛けると見ていたスマホから目を上げ、お疲れ様です、と言った。
「どうしたの?」
どこか困ったような顔をしている沢村に、千鶴は尋ねた。
「ああ、いや、連絡したけど既読にならないんで」
「寝てるんじゃない?」
時枝の事だろうと千鶴は苦笑した。具合が悪いのならあり得ることだ。
「ええーまじか。電話しても出ないし…寝てるのか」
「? 急ぐのか?」
さっきは明日でいいと言っていたが、どうかしたのだろうか。
「中井戸さんから今連絡来て、今日中のほうがいいらしいんで」
「今日中…」
「タクシー代いくらか聞くだけなんですけどね」
沢村は肩を竦めた。千鶴は自分のスマホを出し、時枝とのメッセージのやり取りを開いた。
昨夜一方的に来ていた数多のメッセージに一斉に既読がつく。
「……」
「よっぽど酷いんすかねー珍しいな…」
まあいいや、とスマホを置いた沢村に、じゃあと千鶴は言った。
「俺が行くよ」
「え?」
「家寄って様子見てくる」
「ええ、悪いですよ、そんな」
「元はと言えば俺のせいだし、いいよ」
「三苫さん」
「お疲れ」
困惑して立ち上がった沢村に笑って、千鶴はフロアを後にした。
社を出た千鶴はいつもとは違う路線の電車に乗った。
大阪を引き払った時枝が新しくマンションを借りたと話していたのは、先週だったか。
嬉々として話す時枝に千鶴は曖昧な返事しか返さなかったが、聞いておいてよかったとぼんやりと思った。
『安いわりに結構眺めが良くて。五階なんだけど、目の前に何もないし』
『へえ』
なんで、あんなこと言ったのだろう?
俺が行くよ、なんて。
明日になれば時枝は出社するだろう。
中井戸という人に沢村がそう言えばいいだけの話だ。
なのに。
なぜ行こうと思ったのか。
どうして向かっているのか、自分でもよく分からない。
「……」
暗い車窓に夜の街が流れていく。
三つ目の駅で降り、目に付いたスーパーに寄った。具合が悪くても口に出来そうなものを選んでレジに並んだ。
スーパーを出てまっすぐに行く。住所は頭に入っていた。昔仕事で関わったことのある人の近くだとそのとき思った。時枝はご丁寧にマンション名まで口にしていて、こんなに早くそれが役に立つなど、きっと本人も思わなかっただろう。
おそらくマンションがあるだろう場所を行ったり来たりする。三度目の往復でそれは見つかった。
明るく照らされたマンションの入り口に向かう。エントランスに入り、インターホンを押そうとした千鶴の手が止まった。
階数は分かる。
だが、部屋番号は…
さすがにそこまでは時枝は言わなかった。押しかけた手のまま、千鶴はふっと我に返る。
「…俺」
何してるんだ?
別れた男の新居まで来て。
これじゃまるで。
まるで?
「──」
人の気配に振り返ると、住民が千鶴の後ろを通り過ぎた。音もなくエントランスの自動ドアが開く。初老の男性が奥に見えなくなると、ゆっくりと閉まりかけたドアを思わず千鶴はすり抜けていた。
エレベーターに乗り、五階を押す。
何してんの、俺。
なぜか心臓が痛いほど脈打っている。
聞き間違いかもしれない。五階に行ったところで、どの部屋かも分からないのに?
そもそもなんでこんなとこまで来たのだろう?
エレベーターが五階に着いた。レジ袋をぎゅ、と握りしめ降りる。
廊下を見渡すと、ドアは三つ並んでいた。それを眺めても、やはり分かるわけがない。
千鶴はスマホを取り出し時枝に掛けてみた。
呼び出し音が三回、四回、五回…
重なる音を聞きながら、千鶴は苦笑した。
そりゃそうだ。
出ない。
出たところで、どんな顔をして会えばいいのか分からなくなった。
ここで気づくなんて。
「ばっかみてえ、帰ろ…」
通話を切り、ポケットに仕舞う。降りたばかりのエレベーターに向かって歩き出したとき、がたん、と大きな音がした。
誰かがばたばたと扉から出てくる。
女性だった。
振り向いた千鶴をきつく一瞥し、追い抜いていく。むっとするような甘い香りに思わず千鶴は顔を顰めた。
がたがた、とまた音がした。
「おい、待っ──」
閉まりかけた扉がまた大きく開き、誰かが走り出てきた。
女を追いかけようとしたその体が、ぎくりと止まる。
「──千鶴…っ?」
「と…」
時枝だった。
なんで?
「おまえ──」
立ち尽くした千鶴の背後で、エレベーターは音もなく閉まり降りて行った。
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