魔法の国のプリンセス

中山さつき

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第一章:プリンセス、冒険者になる

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 洞窟の入口やその周辺で屈みこんで何かをするジェイクさんを私たち三人はただ眺めていた。

「あの……あれは一体何をしているんですか?」

 何かのおまじないとか?
 祈祷みたいな?
 あ、でもどう見ても戦士にしか見えないおっさんがする事じゃないわね。そういうのはミレーヌさんの方が似合いそうだ。巫女服とか着たら凄く可愛いと思う。

「あれは洞窟を出入りする者の痕跡を確認している。足跡やフン、食べカスなどその痕跡はいくらでもある。冒険者としての基本だが……そうだったな、新人だったな。忘れていたよ」
「ナルホド……。近くで見ても大丈夫ですか?」
「ん……そうだな、ジェイク、キラリに見学させても構わないか」
「あ? 見学っても大した事はしてないぜ? 俺も本職じゃねぇからな」
「それはわかっている。しかし新人にはいい勉強になるだろう。ほんの入り口でいいから教えてやってくれ。私よりもお前の方が得意だからな」
「はいよ。それじゃこっちに来い。触りだけでも教えてやる」
「はい、お願いします!」

 早速ジェイクさんの横に屈みこんで目の前の地面を見る。特になんの変哲も無い何処にでもあるような地面。土の乱れ具合とか? 踏みしめられた跡とか? 草木があれば何者かが通れば痕跡が残るのは何となくわかる。要は獣道って事よね。
 でもただの地面。

「………………」
「どうだ? 何かわかるか?」
「……まったく」
「だろうな」

 やはり素人には難しいのだろう。あからさまな何かがあれば勿論分かると思うけど、どう見てもごく普通の山の中の地面なのよね。
 ここから魔物の痕跡を見つけ出すというのは確かにプロの技というか熟練者の目が必要だわ。これは思っていたよりも大変かもしれない。
 よくよく考えてみればここ水晶の洞窟は鬱蒼とした木々の生い茂る山中の自然洞窟なのだから魔物が住み着いていてもおかしくない。 
 いいえ、それどころか本来はそういうもののはず。ゲームでは何の違和感も感じずに洞窟にいるモンスターを退治していたけれど、生物である以上営みがあって然るべきだ。食べて寝て狩りをして。そうした生物としての当たり前のサイクルが行われていれば当然その痕跡が残る。
 人のように知性がある魔物ならそれを隠そうとするかもしれない。それらを発見し備えることが出来れば生存確率に大きく影響する。
 当然クエスト達成確率も上がる。
 冒険者としての基本というのも頷ける。

 よし! この機会にしっかり教えてもらおう!!



「………………ヒドイです。あんまりです。私の決意を返してください」

 ほんの五分ほど。真剣に地面を見つめこれは? あれは? と聞く事数回。
 どれも空振り、痕跡らしきものはなし。
 それもそのはずで、散々私に考えさせておいて実際にはそもそも正解に当たる魔物の住む痕跡がないという……。
 ヒドイ! 酷すぎです!!

「ーーんな事言われてもしらねぇよ。前もそうだったがこの洞窟には何にも住み着いちゃいねぇ。だから痕跡もない。念の為調べては見たがやっぱり何もない」
「それなのに私に見せたんですか? 何かわかるか? って何もないのにわかるわけないじゃないですか!!」
「それはどうしようもねぇな。それにな、ある前提で探して見つけて何の意味がある? あるかもしれない、ないかもしれない。これがそうか、あれはどうか。その一つ一つを己の経験と勘で見分けるしかねぇ。痛い思いをしろとまでは言わねぇがそんな容易いもんじゃない。ま、次の機会にでも期待してくれ」
「そんなぁ……結局何も学べないじゃないですか! 私のレベルアップはどうするんですか!」
「だから俺が知るかよ。機会があればどっかで教えてやるから今回は我慢しろ」
「ぶぅ……」

 膨れていても仕方がないのはわかっている。わかっているけど気持ちがついていかない。せっかく学ぼうと決意したのにこれはあんまりだわ。
 何でゴブリンの一匹でもいないのよ! 私の為に足跡とか食べ残した骨とか置いておきなさいよ!

「やれやれ……俺は学校の先生じゃねぇんだがなぁ……」
「そう言うな。意欲があるのはいい事だ。基本を疎かにしているといつか足元をすくわれる。冒険者は命がけの仕事だ。貪欲なくらいが丁度いい」
「それはそうなんだがな……こいつのは貪欲とかいうよりただのわがまま姫じゃないか?」
「そんな事は……」
「………………」
「おい、否定しろよ」
「……済まない。嘘は言わない性分なんだ」
「んな事はわかってるよ、ったく……。おい嬢ちゃん、いい加減機嫌を直せ。魔物の痕跡がないからって油断していい理屈はねぇぞ! 世の中何が起こるかわからねぇ、油断したやつから死んでいく。そういう稼業だ。忘れるな!」
「……はい」
「ったく……」

 何やら三人でボソボソ言っていたけれど終わったみたい。まぁ、ある程度聞こえていたから内容は推測できた。
 ちょっぴり拗ねていたけれど、そんな気持ちは長続きしない。私は切り替えの早い女のなのよ。ふふん。
 初めての冒険と仲間だけれど、とてもいい人たちに巡り会えたのだと改めて実感した次第。良縁に感謝です。
 だから私もそう思ってもらえるように頑張ろうと思います。(まる)


 それでは改めて洞窟探検にしゅっぱーつ!!

 ……しようとしてカンテラを準備し始めていたラーサスさんを制止して魔法を使う。
 カンテラよりも便利なものがあるんだから使わない手はない。

「『魔力の灯火ライティング』……『浮遊レビテーション』」

 手頃なサイズの石にライティングとレビテーションをかけて私たちの少し前方に浮かべる。合体魔法「フローティングライト」なんちゃって。

「なるほど……カンテラより便利だな」
「戦闘以外のサポートも得意なんですよ」

 魔法は組み合わせ方次第で色々なことができる。これもそのうちの一つ。ゲームでは出来なかったけれど、現実なら発想次第で可能性は無限に広がる。
 ちょっと得意げに胸をそらして見たり。

「よし、それじゃ行くか!」
「「了解!」」

 声を揃えて返事をしていざ、洞窟へ!!

「足元注意、少し滑りやすいぞ」

 先頭のジェイクさんから注意が入った。二番手はラーサスさんで三番目が私。一番後ろにミレーヌさんの順で進む。
 浮遊光のおかげで前方はかなり明るく注意して歩けば転倒などの心配はなさそうだ。
 また下着が濡れたりするのは勘弁してもらいたい。女の子の下着を脱いでそっと絞る時の虚しさはもう十分味わったので結構です。

 第一層はほぼ一本道でモンスターが隠れ潜むような場所もない。途中三箇所ほど広い場所があってそこに住み着いたゴブリンを討伐する……というクエストがゲームでは用意されていたが今は関係なさそうだ。
 進むのは二番目の広間から枝分かれした道。その奥から第二層へ降りることが出来る。
 ゲームでは中盤に壁が崩れるイベントが起こり進めるようになるけれど、現在すでにその状態にある。
 どこまで同一視していいかはわからないけれど、ゲームではキラリの母親たちの世代で起きた出来事になる。奇妙な類似点はキマイラがいる事。この辺りが生息地なのかもしれない。だとしたら時間が経ってまた住み着いたのか、お母様の代ではここを訪れなかったのか……。どちらにしろ今は確認する事ができないからやる事をやるだけだ。

「洞窟の広さ的にキマイラが二層にいる可能性はない。だが用心はしておいてくれ」

 壁の向こう側、緩やかな下り坂の先を照らす浮遊光。照らし出された範囲に特筆すべきものはない。今のところ洞窟の中はとても静かで、魔物の気配すらない。平和で何よりだ。
 でもその事が逆にキマイラがいる事の証明でもある。手頃な洞窟に動物はおろか魔物も住みつかないというのはおそらくキマイラがいる為だろう。彼らが住み着いた事によって弱い魔物が寄り付かないのだと思われる。
 肉食の大型魔獣の住処に誰が好き好んで住もうというのか。ゲームでは雑魚が大量に配置されていたけれど、現実だと当然逃げ出すに決まっている。誰だって餌になんてなりたくはない。

「この先二層目は少し入り組んでいる。迷う程ではないが基本的に前回のルートを通って三層に向かう」
「「了解!」」

 ラーサスさんが簡単な方針を示して再びジェイクさんへ前進の指示を出した。
 一層に比べると道幅が広くなり、どこでも戦闘が可能になる。相手がいないので関係ないけど。



 そうしていくつかの分岐を曲がったところで私たちは第三層へと続く崖へと辿り着いた。
 小さな袋小路で片側の壁がなく代わりに深い闇が広がっている。ここまで多少の下り坂はあったものの概ねフラットな道のりだった。でもここからはほぼ垂直の縦穴を進む事になるらしい。
 これは道と呼んでいいのだろうか? いやよくない!

「………………」

 ひえぇぇぇ……。
 冒険者ってすごいと思う。
 普通こんな崖を降りようなんて思わない。足を踏み外したら最後、底が見えない暗闇へと吸い込まれてしまう。待っているのは死だ。
 一体誰がこんな所を降りようと考えたのか? 
 それが冒険者マインドなのだろうか?
 私に冒険者が勤まるかどうかちょっと不安になってきた。正直言って怖いし、こんな所を探索したいとも思わない。

「どうした? 怖いのか?」

 何でそんなに意外そうに聞くのかしら?

「怖いに決まって……ますよね?」

 ラーサスさんはともかく、ミレーヌさんは女の子なんだし怖いですよね?
 そう思ってミレーヌさんを見たんだけど、どう見ても平気そうに見える。

「えっと、怖くないんですか?」

 躊躇なく頷かれた。

「嘘でしょ……」

 何、私がおかしいのこれ!?

「……クックククク。年相応というか、若い娘らしい部分もあるのだな」

 何よいきなり!?
 どこからどう見たって普通の女の子でしょ!? いきなり何を言い出すのよ!?

「ん? なんだ、自分では普通にしているつもりだったのか?」

 してるも何も普通でしょ?

「まさか本当に気がついていないのか? お前は相当浮いているぞ? まず、初めて冒険者に登録する割にお前は旅に慣れすぎている。次にこの明かりにしてもこんな魔法の使い方は聞いたことがない。そもそも魔法使いは魔力を温存する為に道具で代用できる事には魔法を使わない。だがお前はなんの躊躇もなく魔法を使う……」

 まるでトリックを解き明かす探偵のように指先で眼鏡の位置を整えた。
 キラリと光る眼鏡が悪者っぽいけれど。真実はいつも一つ! ……とか言うのかもしれない。(笑)

「………………」

 でもまぁ言われてみれば確かにそうかもしれない。指摘の通り私は冒険に慣れている。単純に知っているというだけで経験に乏しいのだが、それでもゼロよりはずっといいだろう。
 ここまでの冒険こそリアルでは体験していないけど、ゲームでは十二分に、そして擬似的なものであれば体験型のアトラクションなんかが山程あった。当然私ーーいや俺だっていくつも経験している。
 だから駆け出しの冒険者よりも慣れているのかもしれない。
 ただしあくまで俺の知る冒険はイミテーションだ。仮想と現実とではとてつもない差がある。街道を馬車で移動する。ただそれだけのことに物凄い経験を得た思いがある。
 想像する何倍もお尻が痛いのよ!! あと腰とか体全身? サスのないタイヤがあんなにも苦痛だったなんて……思いもしなかったわ!! いつか自分用に凄いの作ってやるんだからっ!!
 
 思考に羽がついてどこかに飛んで行ってしまった様だわ。困ったものね。
 ということで基本的に私は知識と実体験との齟齬を埋めていく。そんなイメージでいたわけです。

 だから単純に色々と経験できたことに浮かれていた。油断していたのかもしれない。だから魔力に関してそう言った発想が全く思い浮かばなかった。
 通常、魔力ステがカンストしていた場合の魔力回復量が一時間あたり十パーセント相当でおよそ百。でも私の場合はその十倍……。
 正直魔法を連発していても消費量より回復量の方が多い。
 使わなきゃ損みたいな状況で節約なんて発想が出てくるわけがない。だからちょっとしたことにでも魔法を使ってしまう。
 なるほど。確かに異常だわ。
 今後は気をつけることにしましょう。

「それで、今こんな場所でそんな話をする理由は何ですか?」

 こんな場所ーー洞窟の中という限られた空間。道は前後にしかない上に一方は崖。もう一方には今まで仲間だったはずの冒険者。逃げ場がない。
 今更取り繕っても意味はない。最大限警戒しつつ自分の立ち位置を調整する。
 三人と程よく距離を開け、逃げ出しやすい位置へと身を置く。入り口方向の通路にはミレーヌさんがいる。一番与し易いけれど、一番嫌な相手でもある。感情的な面で。

「ーー普通に見せかけたいのならもう少し普通を知った方がいいのではないか? そう思っただけなのだが……。あとは、そうだな。崖に怯える君が妙に可愛らしく見えただけだろうか」
「ふぇ!?」

 何それ!? 緊迫した空気をぶち壊すトンデモ発言に思わず変な声を出してしまった。

「おいおい! まさかお前俺たちに騙されたとか思ったのか? そいつはちょっと心外だな。新造チームとしちゃ中々いい具合になってきたと思ってたんだがなぁ」

 ミレーヌさんも笑顔で頷いている。
 ジェイクさんはいつもの調子で。
 そして色々と指摘してくれたラーサスさんはちょっと小馬鹿にするように笑っていた。

「どういう……事ですか?」

 私に勘違いならいい。

「すまない。まさかそれ程警戒させるような話だとは思わなかった」

 今ひとつ謝罪の気持ちが感じられないんですけど!?

「嬢ちゃんが色々と事情を抱えてる事はわかってる。それを俺たちに話せないってこともわかってる。だがその上で今回、お前に助力を願い出たんだ。今更お前の事情を詮索するつもりはない。だからそんなに警戒するな」
「勘違い?」

 私の早とちりってことなのかしら? すっかり信用してしまっていたから「騙された!?」って思って結構ショックだった。
 だから誤解だったら凄く嬉しい。

「ああ。嬢ちゃんの勘違いだ。俺たちに変な考えはない。だがまぁお前は意外と隙だらけだからもっと気を付けた方がいいな。そんな事では冒険者としてやっていけねぇぞ」
「ご忠告痛み入ります……」
「警戒してんじゃねぇよ。別にとって食いやしねぇって」

 自分が特殊な環境に置かれていることを失念してしまうくらい楽しくてたまらなかった。
 このままずっとみんなと一緒に冒険したい。そう思うくらいドキドキワクワクしていた。
 だから勘違いでよかった。ホントによかった。


 
「トコロデソレハイッタイナニヲシテイラッシャルノデショウカ……??」

 見た所、取り出したロープを打ち込んだ杭に結びつけているように見えるのですが……?
 あの、ジェイクさん??

「見ての通り降下の準備だが?」

 コウカ……でございますか?
 高価……効果……硬化……。

「もしやこの崖をそのロープを使って降下するという意味でしょうか?」

 そう聞いた私にラーサスさんまで不審な目を向けてきた。ジェイクさんに至っては率直に何言ってんのコイツ? みたいな表情をしている。

「あの……これ……」

 浮遊光を操作して自分の目の前に持ってくる。

「全員にかけて降りられますけど?」
「それは無理だ。この崖は意外と深くて10メートル以上ある。魔法使いの『浮遊』では降下できない」

 あー。確かに普通の魔法使いには無理ね……どうしようかしら? ここでやってしまうと私の異常さが決定的になってしまうわね。
 でも……。
 真っ暗な崖の底を見る。いやぁ、ないわ。こんなとこをロープで降りるなんて……。

「えっと……途中でかけ直せば問題ないですけど?」
「それは……どういうことだ?」
「おそらく、魔法では無理というのは最大でも一〇メートルの制限のことかと思いますが、複数人なら一時的に解除して掛け直すことでなんとかなります」

 結構口から出まかせなので、どうかツッコミはなしでお願いします。そもそも消費魔力を倍にすれば倍の高さを浮遊できる訳だし普通の魔法使いでも……ああそうか。そうね、それを人数分となるとそれはそれで結構な消費量になってしまうわね。

「本当に大丈夫なんだな?」
「はい」

 自信満々に頷く。もちろんハッタリです。でも大丈夫なのは本当だからいいわよね? 普通の魔法使いには無理だけど、私なら問題ないわけだし。

「わかった、それなら魔法で降下しよう」
「本気かラーサス!?」
「念のためロープを命綱としてくくりつけておけば問題ないだろう?」

 うわー信用されてないわね……。途中で落っことしてやろうかしら。

「そう不満そうな顔をするな。これは別にお前を信用していないわけではない。ないが、パーティーメンバーの安全を確保するのはリーダーとしての責務だ。信頼とは別だという事を理解してほしい」

 うっ。そういう風に言われたら納得せざるを得ないじゃない。別に本気で信頼されてないのかなとか思ってないし。

「わかって……います」
「すまないな。あとでジェイクに八つ当たりでもなんでもしてくれ」
「……そうします」

 ラーサスさんの出した妥協案にすかさず頷いておく。

「おいおい待て待て!? なんだよ、俺が悪いのか!?」

 そうすると面白いくらい予想通りの反応が返ってくる。

「だってジェイクさんには信頼されてないみたいだもん。うっかり手が滑って魔法をかけ損なったらごめんなさいね」

 あ、ミレーヌさんが笑ってる。

「うおぉぉい!! それは勘弁してくれ!? 俺はキラリのことを常に信じているぞ!! だいたい手が滑るとか魔法に関係あるのかよ!?」

 ……ないわね、全く。

「んーあるかもしれないかもしれない?」
「いやいや、よーく考えろ? 昨日だって晩飯の肉を一つ譲ってやったじゃないか? また今度も何か美味いもんを食わせてやるから、な、手を滑らせるとか言うなよ!?」

 わかったから掴みかからないでよ! もう!!

「仕方がないですね……」
「ありがとよ……。全く勘弁してくれよ、お前とラーサスのコンビは堪らんわ……」

 小声でブツブツと男らしくない!

「あらジェイクさん、何か仰いました?」
「気のせいだろ?」

 とぼけるくらいなら最初から言わなきゃいいのに……全くもう、仕方がない人ね……。


ーーーーー
2021.02.20改稿
ほんの少し冒険者っぽい事をしている部分を追加してみました。
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