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第四章:プリンセス、聖都に舞う
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来る時と同様にオリジナル飛行魔法で空を飛んで帰った私たちは、なんと往復の移動時間と採取の為の時間を合わせても半日とかからず採取クエストをこなす事が出来た。
徒歩なら朝出て夕方帰ってくるか、途中で野宿となる場合もあるだろう。それくらいの時間を必要とするのだけれど、私の場合は圧倒的に移動時間を短縮することができる。これは上級の冒険者が馬を使うよりも効率がいい。やっぱり空を飛べるっていうのは凄い事なのね……分かってはいたけれど。
ただし、あまり目立つのは得策ではないので、街から出て人気のないところまでは徒歩で移動をしている。直行直帰出来ればもっといいのにな……何かいい方法がないものか思案のしどころである。
「あの……キラリさん?」
「はい、何ですかワードさん?」
ギルドの受付職員のワードさんに問い返す。
さっきから一体どうしたのか、カウンターに並べたオーナル草の白い花の束(十個)を前に若干フリーズ気味なのだけど? 更に目玉商品もあるけど大丈夫かしら?
「これは今日摘んできたんですよね?」
「そうですよ? お昼に行ってきまーすしてから取りに行ってきましたよ?」
「……どちらで採取を?」
「何を言ってるんですか、ワードさんの資料をもとに森で採取してきたに決まってるじゃないですか」
おおよその分布状況が示されていたので随分楽ができた。さすが王都のギルド。情報量が素晴らしい。そしてそれを適切にまとめたワードさんの着眼点も素晴らしいと思う。
「あの……ここから森までですと往復と採取時間を勘案するとこんな散歩程度の時間では不可能なんですが……一体どうやって……」
「ワードさん、乙女には秘密がいっぱいなんですよ?」
口元に人差し指を当ててヒ・ミ・ツですよ?
「いやそれにしても……」
「乙女の秘密です。それとも……私のこと丸裸にするつもりですか?」
前髪で見えないけれどその奥にあるはずの目を覗き込み少しだけ扇情的な笑顔を作る。
俯き加減な彼の顔を更に下から見上げるようにしてみる。見えている口元があわあわし始めてみるみる真っ赤になる。
こういう反応初めてかも……ちょっと楽しい。前髪に隠された素顔を思い浮かべるとなんだか少しいけない気持ちが芽生えてきそう。いやん……奥手な美形青年を手篭めにしちゃいたい。そんな欲求が湧き上がってくるわ。
「………………」
いやだ。凄くドキドキしてきた。
「あの……キラリさん……そのもう少し離れてください……その、誤解されてしまいますから……」
視線を逸らして身を躱す彼がとっても愛おしく思えて更に揶揄いの言葉を……。
「あら? 私とでは不満ですか? ふふふ……」
「っな゛!?」
と言ってみたら物凄い表情をさせてしまった。あと声も……。
「ごめんなさい。度が過ぎました……」
居住まいを正して謝罪する。
「い、いえ……き、気にしないでください……」
あぁ……その表情がまた……苛めたくなってしまうわ……。
ーーあっと、いけないいけない。どれだけ染まってるのよ私!? これじゃただのエッチな女の子じゃないの……ん……違わない……のかしら?
いえ、今はそういうのはいいわ!
「それから、これなんですけどーー」
ストレージから取り出したのは本日の目玉商品、金のオーナル草でございます。普通の白い花もとても可愛らしいのですが、こちらのレアな花をご覧ください。魔力の燐光が仄かに煌めく至極の輝き。一万株に一つの割合で咲くと言われるこの黄金の花には通常の白い花の数十倍の薬効があると言われています。
「ーー!!??」
「いかがですか?」
「ほ……ホンモノ!? あわわわわわわ!!??」
持っていたペンをぽとりと取り落として、まるで漫画か何かのように手を振り乱して慌てるワードさん。一体何をそんなに慌てる必要があるのか……。
「ど、どうしたんですか、落ち着いてください!」
「これが落ち着いていられますか!! こんな綺麗な金のオーナル草は初めて見ました!! か、鑑定してもいいですか!?」
「きゃっ!?」
物凄い勢いで身を乗り出して来るから危うくキスしちゃうところでしたよ。もう、びっくりさせないでくださいよ。
「すみません、それで、鑑定。鑑定していいですか!?」
「ええ、ええ。勿論です」
そもそも鑑定しないと引き取れないでしょうに……。
「ーーいきますーー『アプレイズ(鑑定)』」
かざしたワードさんの手に魔力の光が灯る。
ワードさんの目には今花のステータスが表示されている……はずなのだけれど……?
……なのだけれど、あら? 鑑定の姿勢のまま硬直しているみたいですね。
「………………」
読み取りにくいけれど、随分と驚いているような表情……というか雰囲気。A級素材くらい王都のギルドなら日常的に取り扱ってるでしょうに大袈裟ではないかしら……?
「キ、キラリさん……これを本当にジュールの森で?」
ようやくフリーズから回復したワードさんが問いかけてくる。
「そうですよ? ワードさんの資料がとっても役に立ちました。凄いですよねあれ」
「いいえ……僕の知っているものとは別物ですよ……これは……黄金のオーナル草です。金のオーナル草を凌ぐ超レア素材で……え、S級素材です……」
「え゛!?」
あらやだ、乙女にあるまじき声を出してしまったわ。でも待って、今なんて言った!?
僕の知っているものとは別物!?
どういう事? 確かに金色の花のオーナル草よね?
「あの、えっと……例の方法で採取できるのがこれですよね? でも今別物って……」
そう、女の子のエ◯チなお汁で変化? 進化? するのよね? 恥ずかしいけど……エ□ゲーの世界だし、そういうものよね?
「……いいえ。僕が知っているのは金のオーナル草の採取法です。でもキラリさんが持ち帰ったのは黄金のオーナル草です。一体どうやって……」
珍しく真っ直ぐに私の目を見ている。いえ、こちらからは見えないので多分見ていると思う……のだけれど、何となく視線を感じるし……。
でも……問われてもその方法は口にしにくい。いくら何でも若い娘が森の中で一人エ◯チを致してきたなどと言えるわけがない。どうすればいいのかしら……?
「すみません。無理に聞き出そうと言うわけではないんです……。偶然ではなく採取法があるのなら……貴重な薬が少しでも安価に作れるようになりますから……。すみません。冒険者にとって容易に稼ぎの手段を公表できる訳がありませんよね……」
「ぁ……」
全くそういうことではないのですけれど……何でしょう、とても……とても居た堪れない気持ちになってしまいます。伝えるべきなのかしら……でもさすがに……恥ずかしいし……。
「ぁの……その、ですね……。稼ぎの手札がどうこうと言うことではなくてですね……えっと……少し……何といいますか、恥ずかしいと言いますか……」
どうしても小声になってしまう私に身を乗り出して聞き取ろうとするワードさん。
私たちの距離が自然と近づき……。
「あの……驚かないでくださいね……絶対ですよ……」
「も、勿論です!」
カウンター越しに至近距離で見つめ合う私たち。
「耳を……」
「は、はい」
横を向いたワードさんの耳元で小さな声でーー。
女の子のエ◯チなお汁を吸わせると黄金の花になります。
とても小さな声でそう言いました。顔が熱くて、心臓がドキドキして。卑猥な言葉を言わされるよりも百倍くらい恥ずかしくて……そしてアソコがキュンとして……凄くエ◯チな気持ちになってしまいました。
こんな……こんな羞恥プレイがあっただなんて……。今すぐにあそこに手を伸ばしたい衝動に駆られてしまうけれど、ダメよ、我慢よ!
こんな、こんなところでする訳にはーー。
「……??」
「………………」
「……ワードさん?」
これはダメね……。
私の言葉に何を妄想したのか、鼻から血を流して固まっている。呼びかけても応答はない。
仕方がないので持っていたティッシュを鼻に詰めてあげる。
再起動するまでに私もクールダウンしなくちゃ……。すぐにでも一人になりたい衝動を押さえ込んで背もたれに深く身を委ねる。
ァァ……コンナノ……オカシクナリソウダワ……。
徒歩なら朝出て夕方帰ってくるか、途中で野宿となる場合もあるだろう。それくらいの時間を必要とするのだけれど、私の場合は圧倒的に移動時間を短縮することができる。これは上級の冒険者が馬を使うよりも効率がいい。やっぱり空を飛べるっていうのは凄い事なのね……分かってはいたけれど。
ただし、あまり目立つのは得策ではないので、街から出て人気のないところまでは徒歩で移動をしている。直行直帰出来ればもっといいのにな……何かいい方法がないものか思案のしどころである。
「あの……キラリさん?」
「はい、何ですかワードさん?」
ギルドの受付職員のワードさんに問い返す。
さっきから一体どうしたのか、カウンターに並べたオーナル草の白い花の束(十個)を前に若干フリーズ気味なのだけど? 更に目玉商品もあるけど大丈夫かしら?
「これは今日摘んできたんですよね?」
「そうですよ? お昼に行ってきまーすしてから取りに行ってきましたよ?」
「……どちらで採取を?」
「何を言ってるんですか、ワードさんの資料をもとに森で採取してきたに決まってるじゃないですか」
おおよその分布状況が示されていたので随分楽ができた。さすが王都のギルド。情報量が素晴らしい。そしてそれを適切にまとめたワードさんの着眼点も素晴らしいと思う。
「あの……ここから森までですと往復と採取時間を勘案するとこんな散歩程度の時間では不可能なんですが……一体どうやって……」
「ワードさん、乙女には秘密がいっぱいなんですよ?」
口元に人差し指を当ててヒ・ミ・ツですよ?
「いやそれにしても……」
「乙女の秘密です。それとも……私のこと丸裸にするつもりですか?」
前髪で見えないけれどその奥にあるはずの目を覗き込み少しだけ扇情的な笑顔を作る。
俯き加減な彼の顔を更に下から見上げるようにしてみる。見えている口元があわあわし始めてみるみる真っ赤になる。
こういう反応初めてかも……ちょっと楽しい。前髪に隠された素顔を思い浮かべるとなんだか少しいけない気持ちが芽生えてきそう。いやん……奥手な美形青年を手篭めにしちゃいたい。そんな欲求が湧き上がってくるわ。
「………………」
いやだ。凄くドキドキしてきた。
「あの……キラリさん……そのもう少し離れてください……その、誤解されてしまいますから……」
視線を逸らして身を躱す彼がとっても愛おしく思えて更に揶揄いの言葉を……。
「あら? 私とでは不満ですか? ふふふ……」
「っな゛!?」
と言ってみたら物凄い表情をさせてしまった。あと声も……。
「ごめんなさい。度が過ぎました……」
居住まいを正して謝罪する。
「い、いえ……き、気にしないでください……」
あぁ……その表情がまた……苛めたくなってしまうわ……。
ーーあっと、いけないいけない。どれだけ染まってるのよ私!? これじゃただのエッチな女の子じゃないの……ん……違わない……のかしら?
いえ、今はそういうのはいいわ!
「それから、これなんですけどーー」
ストレージから取り出したのは本日の目玉商品、金のオーナル草でございます。普通の白い花もとても可愛らしいのですが、こちらのレアな花をご覧ください。魔力の燐光が仄かに煌めく至極の輝き。一万株に一つの割合で咲くと言われるこの黄金の花には通常の白い花の数十倍の薬効があると言われています。
「ーー!!??」
「いかがですか?」
「ほ……ホンモノ!? あわわわわわわ!!??」
持っていたペンをぽとりと取り落として、まるで漫画か何かのように手を振り乱して慌てるワードさん。一体何をそんなに慌てる必要があるのか……。
「ど、どうしたんですか、落ち着いてください!」
「これが落ち着いていられますか!! こんな綺麗な金のオーナル草は初めて見ました!! か、鑑定してもいいですか!?」
「きゃっ!?」
物凄い勢いで身を乗り出して来るから危うくキスしちゃうところでしたよ。もう、びっくりさせないでくださいよ。
「すみません、それで、鑑定。鑑定していいですか!?」
「ええ、ええ。勿論です」
そもそも鑑定しないと引き取れないでしょうに……。
「ーーいきますーー『アプレイズ(鑑定)』」
かざしたワードさんの手に魔力の光が灯る。
ワードさんの目には今花のステータスが表示されている……はずなのだけれど……?
……なのだけれど、あら? 鑑定の姿勢のまま硬直しているみたいですね。
「………………」
読み取りにくいけれど、随分と驚いているような表情……というか雰囲気。A級素材くらい王都のギルドなら日常的に取り扱ってるでしょうに大袈裟ではないかしら……?
「キ、キラリさん……これを本当にジュールの森で?」
ようやくフリーズから回復したワードさんが問いかけてくる。
「そうですよ? ワードさんの資料がとっても役に立ちました。凄いですよねあれ」
「いいえ……僕の知っているものとは別物ですよ……これは……黄金のオーナル草です。金のオーナル草を凌ぐ超レア素材で……え、S級素材です……」
「え゛!?」
あらやだ、乙女にあるまじき声を出してしまったわ。でも待って、今なんて言った!?
僕の知っているものとは別物!?
どういう事? 確かに金色の花のオーナル草よね?
「あの、えっと……例の方法で採取できるのがこれですよね? でも今別物って……」
そう、女の子のエ◯チなお汁で変化? 進化? するのよね? 恥ずかしいけど……エ□ゲーの世界だし、そういうものよね?
「……いいえ。僕が知っているのは金のオーナル草の採取法です。でもキラリさんが持ち帰ったのは黄金のオーナル草です。一体どうやって……」
珍しく真っ直ぐに私の目を見ている。いえ、こちらからは見えないので多分見ていると思う……のだけれど、何となく視線を感じるし……。
でも……問われてもその方法は口にしにくい。いくら何でも若い娘が森の中で一人エ◯チを致してきたなどと言えるわけがない。どうすればいいのかしら……?
「すみません。無理に聞き出そうと言うわけではないんです……。偶然ではなく採取法があるのなら……貴重な薬が少しでも安価に作れるようになりますから……。すみません。冒険者にとって容易に稼ぎの手段を公表できる訳がありませんよね……」
「ぁ……」
全くそういうことではないのですけれど……何でしょう、とても……とても居た堪れない気持ちになってしまいます。伝えるべきなのかしら……でもさすがに……恥ずかしいし……。
「ぁの……その、ですね……。稼ぎの手札がどうこうと言うことではなくてですね……えっと……少し……何といいますか、恥ずかしいと言いますか……」
どうしても小声になってしまう私に身を乗り出して聞き取ろうとするワードさん。
私たちの距離が自然と近づき……。
「あの……驚かないでくださいね……絶対ですよ……」
「も、勿論です!」
カウンター越しに至近距離で見つめ合う私たち。
「耳を……」
「は、はい」
横を向いたワードさんの耳元で小さな声でーー。
女の子のエ◯チなお汁を吸わせると黄金の花になります。
とても小さな声でそう言いました。顔が熱くて、心臓がドキドキして。卑猥な言葉を言わされるよりも百倍くらい恥ずかしくて……そしてアソコがキュンとして……凄くエ◯チな気持ちになってしまいました。
こんな……こんな羞恥プレイがあっただなんて……。今すぐにあそこに手を伸ばしたい衝動に駆られてしまうけれど、ダメよ、我慢よ!
こんな、こんなところでする訳にはーー。
「……??」
「………………」
「……ワードさん?」
これはダメね……。
私の言葉に何を妄想したのか、鼻から血を流して固まっている。呼びかけても応答はない。
仕方がないので持っていたティッシュを鼻に詰めてあげる。
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