寝室の夢

まるみ

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君の白い肌が見えた。
ふと頭に、浮かぶのは二人で海を眺めたあの日、君は白いワンピースで透き通るようだった、
気がした。
もうあまり覚えていない。
随分前の話だし。
ちょっと目を凝らした。
確かに白い肌だけれど、所々が紫だったり、緑だったりしている。
汚い、そう思う。
沈むような痣はどんなに綺麗でも目立ってしまう。
痛かったとか辛かったとかは関係無く、汚いものは汚い。
そこから柔らかくなり腐っていき異臭を放つ。
侵食されるように、崩れていく。
時間はそう長くはなく、目を離したすきに容姿を変えて行った。
艶めいていた毛髪は元気が無くなり、皮膚には水分がなくなって、色も濁ったような嫌な色になった。
もう開くことのない瞼が開いて薄茶色の目が睨みつけているような感覚になり吐き気がした。
だから青のマントを掛けてあげた。
そうしたらよく似合っていて嬉しくなった。
君も喜んだように見えた。
よく見せてくれた笑顔が見えた。
やっぱり綺麗だった。
夏の汁のような柑橘類の匂いまでした。
気分が上がって胸まで高鳴る。
高鳴る胸を押さえて、そっとキスをする。
君は照れる。
耳が真っ赤だ。
君にキスをする度に胸の鼓動がつきん、つきんと痛むほど暴れる。
自分の中の性欲やらなんやらが飛び出す。
下半身辺りがうずうずして、震える。
嗚呼、君をもっと侵食させたい。
跡を残して、指も絡めたい。
だからまた繰り返した。
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