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冒険者と鍛冶師
旅の語らい
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「なるほどな。記憶もなくて森で迷ってたところをロイ達に拾われて、すぐにでも生計立てるためにも冒険者になったってことか」
「そうです」
アルガーンから結晶洞窟までの道すがら、俺はクラガに冒険者になった経緯を話していた。
見晴らしのいいどこまでも続いていそうな草原。空は澄み渡る青空で、馬に乗って切る風がとても爽やかで異世界のにおいを感じさせた。
残念ながら乗馬できる魔法などなく、ドラグニールの憑依による身体能力の上昇も未経験の乗馬を可能にしてくれることもなかったので、クラガの前に座って一頭の馬で移動していた。
「……ったく。たまたま強いからよかったものの……まあそうじゃなければ別の選択肢をとってたんだろうけど」
「いいじゃないですか。今度はクラガさんの番ですよ?」
「あ? 俺が鍛冶師やってる理由か? んなもんこれが唯一の取り柄だからだよ」
「それもですけど、魔具じゃなくて普通の武器作ってる理由です。ロイさんにも聞いたんですけど、ハイ・ドワーフは魔具の方が作る才能があるって。武具街でも凄い魔具は全部ハイ・ドワーフの人たちが作ってましたし」
「……ああ。そのことか」
俺の質問に、クラガは聞き飽きたとばかりに溜息を吐いた。
やっぱりうかつに聞くのはまずかっただろうか……。
「しょうもねぇプライドだよ。魔具の才能があるっつっても、ハイ・ドワーフ全員が作れるわけじゃねぇ。結局はそいつの技量次第だ。なのに同業の別種族や冒険者共は、いくら俺らが良い魔具を作ってもハイ・ドワーフだからの一言で片づけやがる。だからドワーフの土俵で見返してやるっつう……まあそんなんだよ」
「…………」
決めつけによる不当な評価。覚えがないわけではない。相手の判断によって、できて当然とあまり評価されなかったり、勝手にできるだろうと能力以上の仕事を振られたり。元の世界でも日常的にあったが、この世界では種族毎に能力の差が顕著だから余計にあるのだろう。
「おい黙んな。別にそんな暗い話でもねぇよ。聞き分けのねぇ男がわがまま言い張ってるってだけの話だ」
「私はいいと思いますよ、そういう筋が通ってるの。かっこいいと思います」
俺は振り返って笑みを浮かべる。
クラガは面食らったような顔を浮かべると、シッシと手を払い顔を背けた。一瞬その頬が赤くなってるような気もしたけど、多分見間違いだろう。
それからしばらく他愛のない話をしながら走り続け、空が青から赤に染まりかけてきた頃、俺たちは結晶洞窟のある山の麓に着いた。
「今日はこの辺りで野宿だな。近くに村でもあればいいんだが……確かないんだよな?」
「はい。ギルドで結晶洞窟の情報貰ってきたんですけど、周辺に集落とかはないみたいです」
俺はギルドが発行している魔物やダンジョンなどの情報が書いてある羊皮紙を広げながら答えた。
結晶洞窟。
アルガーンから離れた山に入り口のある洞窟。内部はその名の通り様々な結晶、鉱石で覆われ、群生している光苔の光を反射して洞窟内を明るく照らしている。奥へ行くほど希少性の高い鉱石が採取できるが、強い魔物の住処でもあり容易に立ち入れる場所ではない。
しかも最近未確認の魔物が発見されたとかどうとかっていう情報もあるらしく、警戒するようにと受付のお姉さんに念を押されている。
「この辺は魔物の気配もないですし、ここで野宿にします?」
「暗くなる前に準備済ませるぞ」
二人でやるような言い方だったが、クラガは馬に括り付けていた荷物を手早く解き、火をおこし簡易的な寝床を作り夕飯の準備を手を挟む暇もなく済ませてしまった。
「な、慣れてますね……」
「まぁな。普段は材料の調達も一人で来てるしな。ほら、出来たぞ」
クラガはそういって鍋で作ったシチューのようなものをよそって手渡した。
「熱いから気をつけろよ」
「子ども扱いしないでくださいよ」
いや今完全に子どもなんだけど……にしても甘やかされてる感がすごいな。
クラガの作ったシチューは目を見張るほどのおいしさではなかったが、懐かしさを感じる家庭的な味だった。
「美味しいです。ありがとうございます」
「おう。いっぱいあるからな」
そういうクラガの顔は、まるで妹を見る兄のような優しい顔だった。
「……クラガさんって、私のこと子ども扱いしてますよね」
夕食を終えて。手伝うといっても座ってろと言って片づけを一人でしたクラガに俺は問いかけた。
「子ども扱いって、お前どう見ても子どもだろうが」
「そうですけど! そういうわけじゃなくってこう……ねっ!」
上手い言葉が出なくて勢いで押し切るような返事をしてしまった。
「いやねって……。まあそうだな、妹がいてな、無意識に照らし合わせてたんだろ。すまねぇな」
「まあいいですけど。妹さんいるんですか?」
「ああ。生きてりゃお前と同じくらいだろうよ」
「それって……」
「気にすんな。魔物に襲われるなんてよくあることだ」
クラガは何でもないように言って座ったが、その表情にはやはり寂しさがあるように見えた。
「そうはいっても……」
「あークソ。こういうしんみりしたの苦手なんだよ。いいか? 国から国への移住途中に魔物に襲われるなんてありふれた話だし、冒険者に護衛頼んでも全滅なんてのもよく聞く話だ。俺みてぇなのは生き残っただけ運がいい方なんだよ。わざわざ気にするような話じゃねぇんだ」
「……けどそれは、貴方が悲しまなくていい理由にはならないですよ」
「……お前、いい奴だな」
俺が俯いてそう言うと、クラガは優しく笑って頭を雑に撫でそのまま寝床に潜った。
――なんだ貴様、あの小僧に惚れたか?
あほか。んな訳ねぇだろ。
俺が乱れた髪を直しながら撫でられた部分を触っていると、ドラグニールが茶化すように出てきた。
――冗談だ。……あやつが貴様に武器を売らなかったり、冒険者であることに否定的な面を見せていたのは先の話が原因だろうな。
どういうことだ?
――言っておったろう。魔物に襲われることは珍しいことではないと。それは孤児が生まれやすいという事であり、珍しくないということはそれを受け入れる体制があるということだ。それにあやつは妹を殺されたと言っておったからな、お前が危ない冒険者をしておるのが受け入れられない節もあるのだろう。
そうか……。
――まああやつも言ってあったろう。貴様が気にすることではないと。ならばそれでいいのだ。貴様はどうにも気にしすぎる質だからな。
そうだな。ありがとうドラグニール。少し楽になった。
――よい。我はもう寝る。貴様もさっさと眠れよ。
ドラグニールはそれっきり静かになり、俺も寝床に潜り静かに目を閉じた。
「そうです」
アルガーンから結晶洞窟までの道すがら、俺はクラガに冒険者になった経緯を話していた。
見晴らしのいいどこまでも続いていそうな草原。空は澄み渡る青空で、馬に乗って切る風がとても爽やかで異世界のにおいを感じさせた。
残念ながら乗馬できる魔法などなく、ドラグニールの憑依による身体能力の上昇も未経験の乗馬を可能にしてくれることもなかったので、クラガの前に座って一頭の馬で移動していた。
「……ったく。たまたま強いからよかったものの……まあそうじゃなければ別の選択肢をとってたんだろうけど」
「いいじゃないですか。今度はクラガさんの番ですよ?」
「あ? 俺が鍛冶師やってる理由か? んなもんこれが唯一の取り柄だからだよ」
「それもですけど、魔具じゃなくて普通の武器作ってる理由です。ロイさんにも聞いたんですけど、ハイ・ドワーフは魔具の方が作る才能があるって。武具街でも凄い魔具は全部ハイ・ドワーフの人たちが作ってましたし」
「……ああ。そのことか」
俺の質問に、クラガは聞き飽きたとばかりに溜息を吐いた。
やっぱりうかつに聞くのはまずかっただろうか……。
「しょうもねぇプライドだよ。魔具の才能があるっつっても、ハイ・ドワーフ全員が作れるわけじゃねぇ。結局はそいつの技量次第だ。なのに同業の別種族や冒険者共は、いくら俺らが良い魔具を作ってもハイ・ドワーフだからの一言で片づけやがる。だからドワーフの土俵で見返してやるっつう……まあそんなんだよ」
「…………」
決めつけによる不当な評価。覚えがないわけではない。相手の判断によって、できて当然とあまり評価されなかったり、勝手にできるだろうと能力以上の仕事を振られたり。元の世界でも日常的にあったが、この世界では種族毎に能力の差が顕著だから余計にあるのだろう。
「おい黙んな。別にそんな暗い話でもねぇよ。聞き分けのねぇ男がわがまま言い張ってるってだけの話だ」
「私はいいと思いますよ、そういう筋が通ってるの。かっこいいと思います」
俺は振り返って笑みを浮かべる。
クラガは面食らったような顔を浮かべると、シッシと手を払い顔を背けた。一瞬その頬が赤くなってるような気もしたけど、多分見間違いだろう。
それからしばらく他愛のない話をしながら走り続け、空が青から赤に染まりかけてきた頃、俺たちは結晶洞窟のある山の麓に着いた。
「今日はこの辺りで野宿だな。近くに村でもあればいいんだが……確かないんだよな?」
「はい。ギルドで結晶洞窟の情報貰ってきたんですけど、周辺に集落とかはないみたいです」
俺はギルドが発行している魔物やダンジョンなどの情報が書いてある羊皮紙を広げながら答えた。
結晶洞窟。
アルガーンから離れた山に入り口のある洞窟。内部はその名の通り様々な結晶、鉱石で覆われ、群生している光苔の光を反射して洞窟内を明るく照らしている。奥へ行くほど希少性の高い鉱石が採取できるが、強い魔物の住処でもあり容易に立ち入れる場所ではない。
しかも最近未確認の魔物が発見されたとかどうとかっていう情報もあるらしく、警戒するようにと受付のお姉さんに念を押されている。
「この辺は魔物の気配もないですし、ここで野宿にします?」
「暗くなる前に準備済ませるぞ」
二人でやるような言い方だったが、クラガは馬に括り付けていた荷物を手早く解き、火をおこし簡易的な寝床を作り夕飯の準備を手を挟む暇もなく済ませてしまった。
「な、慣れてますね……」
「まぁな。普段は材料の調達も一人で来てるしな。ほら、出来たぞ」
クラガはそういって鍋で作ったシチューのようなものをよそって手渡した。
「熱いから気をつけろよ」
「子ども扱いしないでくださいよ」
いや今完全に子どもなんだけど……にしても甘やかされてる感がすごいな。
クラガの作ったシチューは目を見張るほどのおいしさではなかったが、懐かしさを感じる家庭的な味だった。
「美味しいです。ありがとうございます」
「おう。いっぱいあるからな」
そういうクラガの顔は、まるで妹を見る兄のような優しい顔だった。
「……クラガさんって、私のこと子ども扱いしてますよね」
夕食を終えて。手伝うといっても座ってろと言って片づけを一人でしたクラガに俺は問いかけた。
「子ども扱いって、お前どう見ても子どもだろうが」
「そうですけど! そういうわけじゃなくってこう……ねっ!」
上手い言葉が出なくて勢いで押し切るような返事をしてしまった。
「いやねって……。まあそうだな、妹がいてな、無意識に照らし合わせてたんだろ。すまねぇな」
「まあいいですけど。妹さんいるんですか?」
「ああ。生きてりゃお前と同じくらいだろうよ」
「それって……」
「気にすんな。魔物に襲われるなんてよくあることだ」
クラガは何でもないように言って座ったが、その表情にはやはり寂しさがあるように見えた。
「そうはいっても……」
「あークソ。こういうしんみりしたの苦手なんだよ。いいか? 国から国への移住途中に魔物に襲われるなんてありふれた話だし、冒険者に護衛頼んでも全滅なんてのもよく聞く話だ。俺みてぇなのは生き残っただけ運がいい方なんだよ。わざわざ気にするような話じゃねぇんだ」
「……けどそれは、貴方が悲しまなくていい理由にはならないですよ」
「……お前、いい奴だな」
俺が俯いてそう言うと、クラガは優しく笑って頭を雑に撫でそのまま寝床に潜った。
――なんだ貴様、あの小僧に惚れたか?
あほか。んな訳ねぇだろ。
俺が乱れた髪を直しながら撫でられた部分を触っていると、ドラグニールが茶化すように出てきた。
――冗談だ。……あやつが貴様に武器を売らなかったり、冒険者であることに否定的な面を見せていたのは先の話が原因だろうな。
どういうことだ?
――言っておったろう。魔物に襲われることは珍しいことではないと。それは孤児が生まれやすいという事であり、珍しくないということはそれを受け入れる体制があるということだ。それにあやつは妹を殺されたと言っておったからな、お前が危ない冒険者をしておるのが受け入れられない節もあるのだろう。
そうか……。
――まああやつも言ってあったろう。貴様が気にすることではないと。ならばそれでいいのだ。貴様はどうにも気にしすぎる質だからな。
そうだな。ありがとうドラグニール。少し楽になった。
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ドラグニールはそれっきり静かになり、俺も寝床に潜り静かに目を閉じた。
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