雨の日の奇跡

ゆーな

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あの日の思い出

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 国本「っ!待ってよ!一目惚れしましたっ!
          僕と…結婚してください!!」
 矢倉「……はっ?」
 国本「っとごめんなさいっ!言い方を間違いましたっ!
          僕の番になってくださいっ!! 」
 矢倉「いっ...いやいやいやっ......はっ?? なにっ?どういうこと??」 
 国本「とにかく僕の家へ!!!!」 
 矢倉「えっ...ちょっと!!ねぇ...ねぇってば!!!」 
    ~国本宅~
 国本「ようこそ僕の家に!!!!」
 矢倉「凄い豪邸...」
 国本「僕の家に番が来るなんてっ...!!!」
 矢倉「一体何者なんだよ..」
 国本「ここに座ってください!!!」
 矢倉「あぁ...どうも...」
 国本「改めて、僕の...番になってください!!!」 
 矢倉「いやっ...あの...だからどういうことですか???」
 国本「えっと...番というのはαとΩの間で結ばれることで、
         「運命の番」が存在して...」
 矢倉「いやいやそんなこと聞いてるんじゃないです」 
 国本「えっ...」
 矢倉「なんで俺が連れてこられたんですか...?」
 国本「あなたが僕の「運命の番」だからですよ!!!」 
 矢倉「「運命の番」...」 
 国本「はいっ!!!」 
 矢倉「運命の番」ってαとΩが惹かれ合うってことだったっけ...」 
 国本「正確にはαしかわからないんだけど...」
 矢倉「えっ?」 
 国本「まぁ番っていわゆる「花嫁」だから...
    その花嫁を見つける本能?的なものがαにしかないとか...」 
 矢倉「ふーん...てか、俺αだけど...」 
 国本「えっ!? な、な、な、なんだってー!?」
 矢倉「そんなに驚かれても...」 
 国本「僕、鼻が普通の人より効くんだ。だから間違えるはず...」 
 矢倉「でも...αなのは間違いないし...」 
 国本「......確かに...Ωの匂いが薄くてαの匂いが強いような...」 
 矢倉「Ωの匂いがする...?」 
 国本「はい...番だからか、Ωの匂いが強い気がするんですが... 普通の人なら感じないかも...」 
 矢倉「なんで...αの俺からΩの匂いなんて...」
 国本「まさかっ!!!」
 矢倉「?」
 国本「特異型のαじゃないですよね……?」
 矢倉「特異型……?っ……うっ、体が急にっ……」
 国本「大丈夫!?顔が赤いけど...」
 矢倉「んっ...」
 国本「っ!この匂い...もしかして、ヒ-トですか!?」 
 矢倉「んっ...体が...熱っ...」
 国本「っ!~~~も、いいや」
 矢倉「えっ...」  
 国本「後で何をいってもらっても構いませんから...
          今は抱かせてください」 
 矢倉「えっ...ふっ...んっ...」
 国本「だから楽になって...?」
 矢倉「........っだ...抱いて...?」
 国本「っ!!!!!はいっ!!!!」 
 矢倉「......っ~~~~~っ♥♥ゾクッゾクッゾクッ...
         ねぇ......これ......脱がせていい?もうずっと......欲しくて......」
 国本「何そのエロい顔もう発情してる?ほらっ」 
 矢倉「......っ(大きい...♥)」 
 国本「なぁほんとの名前なんて言うの?」 
 矢倉「か...和門...」 
 国本「ふーん......じゃあ和門さん口開けて?」 
 矢倉「......あ......」
 国本「そのまま動くなよ」 
 矢倉「なんれっ......(もう早く欲しいっ)はやくほひぃよぉっ......」 
 国本「やっぱすげぇ可愛いな和門さん......ちょっとまて...ゴム......」 
 矢倉「いらないっ!」
 国本「いや......いるでしょ」 
 矢倉「αだからいいよ……!」
 国本「~~~~~~っもうなんでもいいっ」
 矢倉「んっ……うっ……」
 国本「中出しが欲しんだっけ?...和門?」 
 矢倉「ほ、ほしっ...せ-しほしいっ...!!!」 
 国本「ほしいならちゃんとお願いしてみ?」
 矢倉「お願いっ……精子欲しっ……孕むまで……奥で……注いで……?」
   ~次の日~
 矢倉「……」
 国本「あっおはようございます…体大丈夫ですか??」
 矢倉「腰……痛てぇ……」
 国本「ごめんなさい……僕も昨日は加減できなくて… 
          っなんでも言ってくださいっ!!どんな言葉でも受け止めます」
 矢倉「……いいよ俺も……して…欲しい...って言ったし……」
 国本「でもっ!!あの状態で冷静な判断ができたとは……」
 矢倉「もういいって言ってんの!それとも後悔してんの?」
 国本「っ!いいえっ!!そんなことないっ!!」
 矢倉「ならいいんじゃない……」
 国本「…っ……ありがとうございますっ!」
 矢倉「それでさ……」
 国本「?」
 矢倉「俺昨日の記憶曖昧なとこもあるから間違ってたらごめん」
 国本「はい……?」
 矢倉「昨日特異型のαとかなんとか言ってなかったか?」
 国本「はいっ言いました」
 矢倉「特異型のαってなんだ?」
 国本「先天的に子宮を持つ特異型のα。」
 矢倉「子宮……?」
 国本「子宮があることによりαとのセックスで妊娠ができても、
          体の機能としてΩの性質はもっていないだからαを誘う
          Ωのフェロモンをもたない。」
 矢倉「Ωとしての機能はない……か……はははっ…
          つまり俺の体はなにもかもが不完全な体ってことだな」
 国本「っそんなことないっ!!」
 矢倉「……ありがと……」
 国本「っ……」
 矢倉「ん?てか、…セックス…で妊娠ができるって言ってたよな?」
 国本「はい?それがどうかしました?」
 矢倉「お前……中出ししたんじゃ……」
 国本「あ」
 矢倉「~~~~~っどうしてくれんだよ!!」
 国本「ごっごめんなさーいっ!!」
 矢倉「子供が出来たときには責任とってもらうからな!!」
 国本「はいっ!!その時は一生捧げます!!」
 矢倉「いやっそこまでじゃなくていいんだけど……」
 国本「結婚しましょう!!和門さん!!」
 矢倉「えぇ……初めてあった人と結婚……」
 国本「和門さんは俺のこと嫌い……ですか……?」
 矢倉「いやっ嫌いじゃないけど……」
 国本「っ……じゃあ……!」
 矢倉「いやいやっ早すぎるって……」
 国本「まぁもう逃げられないんですけどね?」
 矢倉「え」
 国本「花嫁が見つかった今、それを手放すわけがないでしょ」
 矢倉「えぇ…」
 国本「ねぇ……だから結婚しましょっ!!!」
 矢倉「~~~~~~ッじゃあっ付き合おう?」
 国本「っ!!!!付き合ってくれるんですか!?」
 矢倉「まずお互い知らないと結婚はやだ」
 国本「っはいっ!僕のことを知ってもらいたいし、
           和門さんのことも知りたいです!!」
 矢倉「……俺も……」
 国本「はいっ!知ってください!僕のこと、僕は全力で
          和門さんを口説きにます!!」
 矢倉「……頑張れよっ……」
 国本「はい!!!」
    ~3年後~
 悠和「まぁま~!」
 矢倉「ん?どうした?」
 悠和「ぱぁぱどこぉ?」
 国本「ここにいるよ」
 悠和「ぱぁぱ~このふくぅかぁいいでしょ~」
 国本「あぁ……可愛いな……」
 矢倉「うんっよく似合ってるよ」
 悠和「まぁまぁもかぁいいよっ」
 矢倉「ありがとっ悠和」
 国本「ほんとに可愛いな」
 矢倉「何言ってんだよ悠雅…もかっこいいよ……」
 国本「いまっ!!悠雅って!!!」
 悠和「ぱぁぱかっこぉいいー」
 国本「……ありがと2人とも」
 矢倉「じゃあ行きますか」
 国本「あぁ……!」
 悠和「いくぅ~!」
   ~番外編~
 矢倉「いやぁ~懐かしいなぁ~」
 国本「んっ?なにみてんの?」
 矢倉「アルバムだよ悠和のちっちゃいときの写真とか、」
 国本「ほんとだ懐かしいな~」
 矢倉「その中に結婚式の写真も入っててさ、」
 国本「あぁ和門さんが可愛いかった。わざわざ
          ウエディングドレス着てくれて……」
 矢倉「あれはっ…!お前が着てくれってうるさかったからだろ!!」
 国本「まさかほんとに着てくれると思ってなかったよ」
 矢倉「冗談だったのかよ……」
 国本「冗談ではなかったけどね?」
 矢倉「まぁ……俺も結婚する気なかったしな、」
 国本「えっ」
 矢倉「悠和が出来てそれどころじゃなかったのに結婚式するとか
          言い始めたからあの時は殴ってやろうかと思った」
 国本「それはごめんなさい……」
 矢倉「まぁ今ではいい思い出だよ」
 国本「うん……そうだな……」
 悠和「ねぇ2人ともなにみてるのー?」
 矢倉「ん?アルバム見てたんだ悠和がちっちゃいときのな、」
 悠和「えっ見せて!見せて!わ~これって結婚式のときの!?」
 国本「あぁ」
 悠和「すごぉーい…ねぇねぇ二人の話聞かせてよ!」
 矢倉「えーなんだろう……」
 国本「それはちょっと恥ずかしいかな……」
 矢倉「んーあっあれはっ?」
 悠和「えっなに?なに?」
 国本「えっちょなにいうの!?」
 矢倉「ぱぱな、ままとあった初めの言葉……」
 国本「あっちょ和門っ!!」
 矢倉「待ってよっ!一目惚れしました僕と…結婚してくださいっ!
          だったんだ……あれはびっくりしたなぁ……」
 悠和「えっ……ぱぱがっ!?信じらんない……」
 国本「それは黒歴史だよ……」
 矢倉「あの時は大変だったけど、今思えば面白い思い出だよな」
 国本「全然面白くないよ」
 矢倉「ほんと全て懐かしい……」
 国本「うん……そうだな……」
 悠和「ねぇねぇ他には?」
 矢倉「……また今度な、」
 国本「そろそろ寝るぞ」
 悠和「えぇもっと聞きたいのにぃー」
 国本「今大ダメージだからまた今度にして……」
 矢倉「そんなにかよ……」
 悠和「ままそんな人なのによく結婚したね」
 矢倉「確かに……なんで結婚したんだろ?」
 国本「ちょっ納得しないでよっ!!」
 矢倉「嘘だって!最初は変な人って印象だったかもだけど、
         今では最愛の人……だろ?」
 国本「っ和門!!」
 矢倉「終わりよければすべてよし……だな」
 国本「うんっ!!」
 悠和「(小声)ぱぱって単純だよね……」
 矢倉「(小声)そこが可愛いんだよ」
 悠和「あっままがデレた」
 国本「えっっ!!なんて言った??」
 悠和「いやっ?なにも」
   矢倉「2人だけの秘密だよな?悠和」
   悠和「うんっ!」
   国本「えっまじで気になるんだけど!!!」
 矢倉「さぁ寝るよ」
 悠和「はぁーい」
   国本「そんなぁ……」
   矢倉「悠雅…大好きだよ」
 国本「っ!!なんだよ急に……僕も和門大好きっ!」
 矢倉「……知ってるよ」
 悠和「ふふっおやすみ」
 矢倉「あぁ……」
 国本「おやすみ」
     ~終わり~
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