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第1章
決闘ではなく
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帝国要塞と王国要塞は数百メルほどの空間を挟んで向かい合う。
要塞の前にはそれぞれ直径百メルもの球体が据え付けられている。神眼と呼ばれる魔法防壁発生器だ。その球体同士のちょうど狭間だけは魔力が釣り合って自由に動ける空間となっている。
狭間の周囲には果てしなく魔法防壁が広がっていて何者も通り抜けられない。
その狭間に立つ巨大な魔装メロッピを魔法砲台が砲撃する。黒い魔装は易々と火球を弾く。
魔装メロッピの内部には積層装甲に包まれたザニバルがいる。
ザニバルはただ注目していた。帝国要塞の壁を壊して現れた蒼龍フレイアに。
八十メルほどの巨躯を持つ魔装メロッピに対して、蒼龍フレイアはわずか十メル程度。だが後ろに五頭のサラマンダーを引き連れている。魔力結晶貯蔵庫から得た膨大な魔力を使い、まとめて召喚し直したのだろう。
蒼龍は一対の前肢と後肢、それに翼を持っている。翼を開き、片目を蒼く輝かせる。瞳の中では魔法陣が発動されていた。
<我が眷属よ我に還り我の血肉となれ>
命令に従い、サラマンダーたちが蒼龍に群がる。サラマンダーたちの身体は複雑な魔法陣の構成に分解、展開され、蒼龍に再構成されていく。
それが終わったとき、蒼龍は魔装メロッピ以上の巨躯となっていた。
四枚の翼を広げ、二対の前肢には鍬を二本、そして蒼珠の盾を構えている。
龍の肉体と魔力、そして人間の道具を使いこなす能力、それらを兼ね備えているのが蒼龍フレイアだ。
蒼龍はメロッピと対峙する。有り余る魔力をあふれさせ、そして激しい怒りを発散している。
要塞の魔法砲台が撃ち出す火球は蒼龍にも命中しているが、ダメージは無い。体表面に張られた防御結界が攻撃を阻んでいる。
<ザニバル、その中にいるのは分かっているぞ。絶対に逃がさん!>
フレイアは怒りの魔力をメロッピに叩きつける。
<待ってたよ、さあ決闘しよう>
メロッピは闇の瘴気を噴き上げながら両腕を広げて構える。滑稽にして禍々しい光景だ。
<卑怯者の貴様が、誇り高き決闘を愚弄するな!>
蒼龍フレイアは怒りをたぎらせる。彼女はかつて行った決闘の相手を誰よりも深く敬愛していたからだ。
フレイアは西ウルスラ王国の高山地帯出身である。
脆弱な人間が厳しい環境で生き抜くためには様々な技術を鍛錬で身に着けねばならなかった。
人間の女性は魔法適性が高い。一族の女性たちは多くが魔法を修行し、薬草の栽培や薬の調合にも勤しみ、尊敬を込めて魔女と呼ばれていた。
一族は時に周辺の部族や魔族と争うこともある。そうしたときは魔女たちが大きな戦力ともなった。
その勇名は高く鳴り響き、西ウルスラ王国が戦争をする際には徴兵され、魔術団として組織された。
問題は、西ウルスラ王国の王族や貴族たちが魔女たちを異民族として蔑視していたことだった。
強力な魔術団は、王国によってぞんざいに投入され、最前線で消耗するばかり。それでも彼女たちは故郷を守るために耐えた。王国から敵視されて封鎖でもされれば、故郷の貧しい高山で暮らし続けるのは難しかったからだ。
そして北ウルスラ王国との戦争が勃発した。周辺の小国家や魔族を取り込んで急速に拡大し始めた北ウルスラは、保守的な西ウルスラにとって無視できない脅威だった。
西ウルスラは東ウルスラとも手を組み、北ウルスラを挟み撃ちにした。しかし魔族を取り込んでいた北ウルスラは想定以上に強大化していた。
西ウルスラの魔術団は善戦したものの、ついに王都を落とされて西ウルスラは降伏した。
それからが魔術団にとって地獄の始まりだった。魔術団は戦争犯罪人扱いとなり、戦争を起こしたのも兵士が略奪を働いたのも全て魔術団が原因とされた。
魔術団の責任者は処刑された。生き残った者たちは反省の証として魔法を見世物にするサーカス興業をやらされることになった。魔術団は馬鹿にされながらもドサ周りに従事した。
処刑された責任者はフレイアの母だった。母は一族の未来をフレイアに託して逝った。団長となったフレイアは歯をくいしばって屈辱に耐えた。
だが事態は最悪な方向へと進んだ。
北ウルスラの女王ヴァールが西ウルスラの王都を訪れることになった。恐るべき魔法親衛隊たちを伴うことなく、わずかな人数で表敬訪問をしにくるという。遊び好きの女王はサーカスの観覧を望んでいた。
西ウルスラ王は魔術団に女王の暗殺を命じた。サーカスの演技中、隙を見て女王を殺せというのだ。戦略もへったくれもなく、ただ敗戦の恨みを晴らすのが目的だった。
フレイアは苦悩した。
命令に背けば故郷はどんな目にあわされるか。しかし命令通りに暗殺を行えば、成功しても失敗しても犯人として魔術団全員が処刑されるだろう。
考え抜いた結果、フレイアは単身で北ウルスラの女王に会いに行った。自分の首を差し出す代わりに魔術団と故郷の一族を守ってもらえないかと願い出た。女王はフレイアにサーカスでの決闘を求めた。フレイアが勝てば皆を守る。負ければ国ごと滅ぼすと。
そしてサーカス興行が始まった。
北ウルスラからの観客は女王のみ。他は西ウルスラの王族と軍人たち。西ウルスラ王は急病と称して出てこない。
魔法によるきらびやかな花火や空を舞う踊り。そうした楽しい上演が続き、フレイアの出番が来る。蒼龍に変身して焔を噴くという派手な演技だ。そこで女王は蒼龍と一対一での決闘を求めた。自分もサーカスの上演に参加したいというのだ。
西ウルスラの王族たちは暗殺の好機として要求をのんだ。魔術団は多くの北ウルスラ兵を屠っている。部下を失った女王が恨みに思っていても不思議はない。
そして決闘が始まった。
小さな女王と大きな蒼龍。勝負は明らかに見えた。だが蒼龍のブレスは女王の張る結界に阻まれ、牙や爪はその細腕によって弾かれた。
決闘の中で女王は主張した。
龍は強くて大きすぎるために戦い方が大ざっぱすぎる、身体の操作と道具の使いこなしによる格闘術を覚えるべきだと。
女王は魔法によって蒼龍に匹敵する大きさとなるや、魔法生成した剣と盾をフレイアに渡し、龍の使うべき道具や身体の動かし方をあれこれ要求し始めた。
それはもう決闘というよりも稽古だった。
フレイアが雑に動くと女王は露骨にがっかりした顔を見せる。それが辛くてフレイアは懸命に取り組んだ。
皆が驚き眺める中、フレイアはめきめきと腕前を上げていった。道具が使いこなせるようになり、効率的な身体操作を覚え、効果的な攻撃方法を身に着ける。
そのすべてを統合した技の伝授が始まった。翼、尾、前肢、後肢、それら全ての力を一つの回転へと統合する。凄まじい速度で旋回する。
竜巻。そこから流れるような剣の軌跡が女王の片目を切り裂いた。
女王は血みどろの顔で笑い、余の敗北じゃと告げた。
フレイアを始め、皆はこの事態に驚愕した。
怒った女王に国を滅ぼされるのではと恐れた西ウルスラの王族たちは、慌てて魔術団全員の処刑を女王に提案した。女王はサーカス魔術団全員の身柄とさらに高山地帯の領有を求め、西ウルスラ王は直ちにそれを認めた。北ウルスラの親衛隊が動き始めたことを知ったのと、高山にはさほどの価値もなかったからだ。
北ウルスラの王宮で、フレイアは女王に再会した。
療養中の女王にフレイアは平伏する。女王に命じられてその顔を上げると、フレイアの額から片目、頬にかけて深い傷が走っているのがさらされた。女王を傷つけたお詫びにフレイア自ら切り裂いていた。
女王は魔法による治療を提案したがフレイアはありがたくも断った。女王との絆と思ったからだ。
フレイアは、魔術団が忠誠を誓っていると女王に伝えた。
魔術団の高い戦力を手に入れるために女王はこのようなことをしたのだろうとフレイアは思っていた。
女王は笑い、代わりにサーカス興行をまた見せてほしいとフレイアに頼んだ。ああしたお祭りが好きなのだと。それともう一つ。そのときには伝授した格闘術をまた見せてほしいと。龍のためにがんばって考えたのだと。
フレイアはこの笑顔のためならば命を懸けることを己に誓った。
やがてまた西ウルスラとの紛争が生じ、参戦を志願した魔女たちは大活躍した。彼女たちはサーカス魔術団と呼ばれた。
今や西ウルスラと東ウルスラは北ウルスラに統合され、ひとつの連合王国となっている。西と東の残党は南ウルスラに逃げ込み、連合王国に立ち向かう神聖ウルスラ帝国を形成した。
あの女王はもういない。だがフレイアは彼女に魂を捧げている。連合王国と帝国との戦争にもサーカス魔術団は加わって奮戦してきた。暗黒騎士によって壊滅させられるまでは。
そして今、蒼龍フレイアの前には、ふざけた姿のメロッピがいる。歪んだ顔でおぞましく笑いながらフレイアとの決闘を求めている。女王を愚弄する行為だ。
<これは決闘ではない! 貴様を処分する!>
蒼龍が咆哮する。
要塞の前にはそれぞれ直径百メルもの球体が据え付けられている。神眼と呼ばれる魔法防壁発生器だ。その球体同士のちょうど狭間だけは魔力が釣り合って自由に動ける空間となっている。
狭間の周囲には果てしなく魔法防壁が広がっていて何者も通り抜けられない。
その狭間に立つ巨大な魔装メロッピを魔法砲台が砲撃する。黒い魔装は易々と火球を弾く。
魔装メロッピの内部には積層装甲に包まれたザニバルがいる。
ザニバルはただ注目していた。帝国要塞の壁を壊して現れた蒼龍フレイアに。
八十メルほどの巨躯を持つ魔装メロッピに対して、蒼龍フレイアはわずか十メル程度。だが後ろに五頭のサラマンダーを引き連れている。魔力結晶貯蔵庫から得た膨大な魔力を使い、まとめて召喚し直したのだろう。
蒼龍は一対の前肢と後肢、それに翼を持っている。翼を開き、片目を蒼く輝かせる。瞳の中では魔法陣が発動されていた。
<我が眷属よ我に還り我の血肉となれ>
命令に従い、サラマンダーたちが蒼龍に群がる。サラマンダーたちの身体は複雑な魔法陣の構成に分解、展開され、蒼龍に再構成されていく。
それが終わったとき、蒼龍は魔装メロッピ以上の巨躯となっていた。
四枚の翼を広げ、二対の前肢には鍬を二本、そして蒼珠の盾を構えている。
龍の肉体と魔力、そして人間の道具を使いこなす能力、それらを兼ね備えているのが蒼龍フレイアだ。
蒼龍はメロッピと対峙する。有り余る魔力をあふれさせ、そして激しい怒りを発散している。
要塞の魔法砲台が撃ち出す火球は蒼龍にも命中しているが、ダメージは無い。体表面に張られた防御結界が攻撃を阻んでいる。
<ザニバル、その中にいるのは分かっているぞ。絶対に逃がさん!>
フレイアは怒りの魔力をメロッピに叩きつける。
<待ってたよ、さあ決闘しよう>
メロッピは闇の瘴気を噴き上げながら両腕を広げて構える。滑稽にして禍々しい光景だ。
<卑怯者の貴様が、誇り高き決闘を愚弄するな!>
蒼龍フレイアは怒りをたぎらせる。彼女はかつて行った決闘の相手を誰よりも深く敬愛していたからだ。
フレイアは西ウルスラ王国の高山地帯出身である。
脆弱な人間が厳しい環境で生き抜くためには様々な技術を鍛錬で身に着けねばならなかった。
人間の女性は魔法適性が高い。一族の女性たちは多くが魔法を修行し、薬草の栽培や薬の調合にも勤しみ、尊敬を込めて魔女と呼ばれていた。
一族は時に周辺の部族や魔族と争うこともある。そうしたときは魔女たちが大きな戦力ともなった。
その勇名は高く鳴り響き、西ウルスラ王国が戦争をする際には徴兵され、魔術団として組織された。
問題は、西ウルスラ王国の王族や貴族たちが魔女たちを異民族として蔑視していたことだった。
強力な魔術団は、王国によってぞんざいに投入され、最前線で消耗するばかり。それでも彼女たちは故郷を守るために耐えた。王国から敵視されて封鎖でもされれば、故郷の貧しい高山で暮らし続けるのは難しかったからだ。
そして北ウルスラ王国との戦争が勃発した。周辺の小国家や魔族を取り込んで急速に拡大し始めた北ウルスラは、保守的な西ウルスラにとって無視できない脅威だった。
西ウルスラは東ウルスラとも手を組み、北ウルスラを挟み撃ちにした。しかし魔族を取り込んでいた北ウルスラは想定以上に強大化していた。
西ウルスラの魔術団は善戦したものの、ついに王都を落とされて西ウルスラは降伏した。
それからが魔術団にとって地獄の始まりだった。魔術団は戦争犯罪人扱いとなり、戦争を起こしたのも兵士が略奪を働いたのも全て魔術団が原因とされた。
魔術団の責任者は処刑された。生き残った者たちは反省の証として魔法を見世物にするサーカス興業をやらされることになった。魔術団は馬鹿にされながらもドサ周りに従事した。
処刑された責任者はフレイアの母だった。母は一族の未来をフレイアに託して逝った。団長となったフレイアは歯をくいしばって屈辱に耐えた。
だが事態は最悪な方向へと進んだ。
北ウルスラの女王ヴァールが西ウルスラの王都を訪れることになった。恐るべき魔法親衛隊たちを伴うことなく、わずかな人数で表敬訪問をしにくるという。遊び好きの女王はサーカスの観覧を望んでいた。
西ウルスラ王は魔術団に女王の暗殺を命じた。サーカスの演技中、隙を見て女王を殺せというのだ。戦略もへったくれもなく、ただ敗戦の恨みを晴らすのが目的だった。
フレイアは苦悩した。
命令に背けば故郷はどんな目にあわされるか。しかし命令通りに暗殺を行えば、成功しても失敗しても犯人として魔術団全員が処刑されるだろう。
考え抜いた結果、フレイアは単身で北ウルスラの女王に会いに行った。自分の首を差し出す代わりに魔術団と故郷の一族を守ってもらえないかと願い出た。女王はフレイアにサーカスでの決闘を求めた。フレイアが勝てば皆を守る。負ければ国ごと滅ぼすと。
そしてサーカス興行が始まった。
北ウルスラからの観客は女王のみ。他は西ウルスラの王族と軍人たち。西ウルスラ王は急病と称して出てこない。
魔法によるきらびやかな花火や空を舞う踊り。そうした楽しい上演が続き、フレイアの出番が来る。蒼龍に変身して焔を噴くという派手な演技だ。そこで女王は蒼龍と一対一での決闘を求めた。自分もサーカスの上演に参加したいというのだ。
西ウルスラの王族たちは暗殺の好機として要求をのんだ。魔術団は多くの北ウルスラ兵を屠っている。部下を失った女王が恨みに思っていても不思議はない。
そして決闘が始まった。
小さな女王と大きな蒼龍。勝負は明らかに見えた。だが蒼龍のブレスは女王の張る結界に阻まれ、牙や爪はその細腕によって弾かれた。
決闘の中で女王は主張した。
龍は強くて大きすぎるために戦い方が大ざっぱすぎる、身体の操作と道具の使いこなしによる格闘術を覚えるべきだと。
女王は魔法によって蒼龍に匹敵する大きさとなるや、魔法生成した剣と盾をフレイアに渡し、龍の使うべき道具や身体の動かし方をあれこれ要求し始めた。
それはもう決闘というよりも稽古だった。
フレイアが雑に動くと女王は露骨にがっかりした顔を見せる。それが辛くてフレイアは懸命に取り組んだ。
皆が驚き眺める中、フレイアはめきめきと腕前を上げていった。道具が使いこなせるようになり、効率的な身体操作を覚え、効果的な攻撃方法を身に着ける。
そのすべてを統合した技の伝授が始まった。翼、尾、前肢、後肢、それら全ての力を一つの回転へと統合する。凄まじい速度で旋回する。
竜巻。そこから流れるような剣の軌跡が女王の片目を切り裂いた。
女王は血みどろの顔で笑い、余の敗北じゃと告げた。
フレイアを始め、皆はこの事態に驚愕した。
怒った女王に国を滅ぼされるのではと恐れた西ウルスラの王族たちは、慌てて魔術団全員の処刑を女王に提案した。女王はサーカス魔術団全員の身柄とさらに高山地帯の領有を求め、西ウルスラ王は直ちにそれを認めた。北ウルスラの親衛隊が動き始めたことを知ったのと、高山にはさほどの価値もなかったからだ。
北ウルスラの王宮で、フレイアは女王に再会した。
療養中の女王にフレイアは平伏する。女王に命じられてその顔を上げると、フレイアの額から片目、頬にかけて深い傷が走っているのがさらされた。女王を傷つけたお詫びにフレイア自ら切り裂いていた。
女王は魔法による治療を提案したがフレイアはありがたくも断った。女王との絆と思ったからだ。
フレイアは、魔術団が忠誠を誓っていると女王に伝えた。
魔術団の高い戦力を手に入れるために女王はこのようなことをしたのだろうとフレイアは思っていた。
女王は笑い、代わりにサーカス興行をまた見せてほしいとフレイアに頼んだ。ああしたお祭りが好きなのだと。それともう一つ。そのときには伝授した格闘術をまた見せてほしいと。龍のためにがんばって考えたのだと。
フレイアはこの笑顔のためならば命を懸けることを己に誓った。
やがてまた西ウルスラとの紛争が生じ、参戦を志願した魔女たちは大活躍した。彼女たちはサーカス魔術団と呼ばれた。
今や西ウルスラと東ウルスラは北ウルスラに統合され、ひとつの連合王国となっている。西と東の残党は南ウルスラに逃げ込み、連合王国に立ち向かう神聖ウルスラ帝国を形成した。
あの女王はもういない。だがフレイアは彼女に魂を捧げている。連合王国と帝国との戦争にもサーカス魔術団は加わって奮戦してきた。暗黒騎士によって壊滅させられるまでは。
そして今、蒼龍フレイアの前には、ふざけた姿のメロッピがいる。歪んだ顔でおぞましく笑いながらフレイアとの決闘を求めている。女王を愚弄する行為だ。
<これは決闘ではない! 貴様を処分する!>
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