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第4章
休日
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そびえたつ漆黒の塔。その屋上で暗黒騎士ザニバルは石壁に寄りかかって身を乗り出し、ぼんやりと外を眺めている。
緩やかな麦畑の丘陵が視界いっぱいに広がる中、見下ろせばいかつい城砦屋敷がある。
秋の黎明、太陽がはるか山脈の稜線に黄金の姿を現す。麦畑を包んでいた闇がまばゆい光に払われていく。丘陵に輝きが広がり黄金色に染まる。
豊かで美しい光景にザニバルは心を動かされる。とてもきれいだ。
眼下の城砦屋敷、そのどこかにパティがいる。彼女はきっともっとこの景色が好きなのだろう。
会ってお話をしたい。でも叱られてしまった。今日は休みだけど、明日学校に行ったら会えるはず。でもでも学校でもお話をしてくれなかったらどうしよう。
ザニバルは怖くてたまらなくて、まとっている魔装の隙間から暗黒の瘴気を噴出させる。
膨大な瘴気が暗黒塔を覆い、鋭い金属結晶と化して暗黒塔をまがまがしくとげとげしい姿へと変貌させていく。
階段を上がる音が響いて、屋上にマヒメが姿を現した。巫女装束をまとっている。
マヒメはあくびをしながら、
「ずっとそこにいたんでしょ。寝なきゃ育たないわよ」
「ザニバルはもう大きいもん」
「全然子どもじゃないのよ」
マヒメはザニバルの隣に並んで、一緒に眼下の城砦屋敷を覗く。
「まあ仕方ないかあ。子どもの友達なんて他にいなかったし気になるわよね」
ザニバルは赤く燃える眼を瞬かせる。
「友達?」
「パトリシアは学校でできた大事な友達なんでしょ」
ザニバルは自分の胸に手を当てる。パティのことを考えると胸の中が暖かくなる。どきどきして会いたくなるけど、どう思われているのか考えると辛くなる。
この気持ちに名前がついてザニバルは霧が晴れたような思いになった。
「友達……」
「ただ、ずっとここに居座るのはどうかと思うわよ。パトリシアにも自分の生活があるんだから押しかけられたって困るでしょ」
「え、パティは困ってるの?」
「家の前にこんな塔を建てられちゃねえ。ザニバルだっていつもミレーラを追い返してるでしょ。そろそろ芒星城に戻らない? 勇者係の仕事も溜まってるわよ。アンデッド発生の件とか」
ザニバルは黒鋼のブーツで地団太踏む。金属的な音が屋上に響く。
「やだもん! ここでパティを守るんだもん! あのお父さんからは怖い匂いがするもん! だいたいマヒメだって勝手に来てるもん!」
マヒメは苦笑いする。
「ザニバルが杖をもらったんだから、その杖を守る巫女の私が付いてくるのは当然でしょう。まあ、パトリシアから迷惑だって言われたらすぐ芒星城に戻りなさいよ」
パティからまた叱られる想像をしてザニバルはしゅんとなる。
「パティが困ってるなら引っ越すもん…… もうちょっとだけ遠くとか…… 困ってるのかな…… パティ……」
城砦屋敷、その一室にパトリシアはいた。彼女の私室だが女の子らしい飾り気には乏しい。父エルフィリオが娘にそうした興味を許さないからだ。優しかった母が健在であれば違ったかもしれないが、パトリシアが母を病で失ってからすでに十年ほどの歳月が流れていた。
高級な重々しい調度類が並んだ部屋は堅苦しくてパトリシアは息が詰まりそうだ。この屋敷全体がそうではあるが、せめて私室ではくつろぎたい。
だからパトリシアは帳面を開いて文章をつづる。この中には別世界が広がっているのだ。
ザニバルから聞いた黒猫剣士の物語をパトリシアは文章にまとめていく。
ザニバルが姉から道すがらに聞いたという話だけにあちこち省略されていて、台詞がなかったり、場所があいまいだったりするところも多い。
絵本だったらこれでもいいけど、芝居だとこのままじゃいけない気がする。どんな舞台でどう役者に演じさせればいいのかをきちんと決めないと。
しかしパトリシアはほとんど芝居を観たことがないし、脚本も全然読んだことがない。どうすればいいのか見当もつかない。
悩みながらも記憶を掘り起こす。聞いたことを忘れないようにしなければ。
ザニバルの言葉を思い出してみる。そういえばザニバルは「一緒に寝た」と話していた。パトリシアは顔を赤くしてしまう。胸が激しく脈打つ。
しかし、深呼吸してなんとか気を落ち着けてみると話がおかしいような気がする。パトリシアが一緒に寝たのはマリベルとだった。ザニバルとではない。あの晩、ザニバルがどこで過ごしていたのかわからないけれども、実はあの部屋にいたのだろうか。いや、あんなに存在感のあるザニバルがいて気づかないなんてありえない……
脚本からすっかり考えがそれてしまった。パトリシアは気を取り直そうと、机の引き出し奥深くに帳面をしまってから財布を持って部屋を出た。
廊下で父エルフィリオにすれ違ったが、父は商人のラミロと話すのに忙しそうでパトリシアの礼には目もくれない。帝都での動乱がどうとか商機といった言葉が耳に入ってくる。
いつものことだからと言って慣れるわけではない。パトリシアは沈んだ気持ちで事務室に入った。
この城砦屋敷はパリエ郡の商業拠点でもあり、物産の取引が忙しい時期にはこの事務室も人で満ちるが、今はまだ無人だった。
カーテンが閉められて薄暗い事務室には紙とインクの匂いが漂っている。
パトリシアがカーテンを開くと昼の光が差し込んできた。しばらく待っていると扉が開いて召使いが入ってくる。
「ああ忙しい。あれ、どこに置いたっけか」
わざとらしい台詞回しで、
「お嬢様、ご存じありませんか」
パトリシアは財布から取り出した銀貨を召使いに差し出す。
「これじゃないかしら、ジェマ」
ジェマと呼ばれた召使いはにっこりして、
「そうそう、これです。ありがとうございました、お嬢様」
「代わりに私の書類を探してくれないかしら」
「ええ、喜んで」
ジェマはパトリシアのそばにやってきて、
「あの書類はどこだったか……」
大声と共に棚をいじりだす。
パトリシアは小声で、
「ジェマは芝居が好きでしたわよね」
ジェマも小声で、
「ええ、そりゃもう。今度は芝居の本を読みたいんですか?」
「それよりも助けてほしいのですわ。学校で芝居をすることになりましたの。その脚本を私が書いているのですけれど…… どうまとめればよいのか……」
パトリシアは暗い声だ。
ジェマは首をひねって、
「あたいは観るのが好きなだけですよ。そういう相談は芝居をやってた人に聞いたほうがいいんじゃないですか。ほら、そういう先生がちょうどいますよ。ええと、あの、そうだ、クレシータ」
「クレシータ先生が芝居をしていたんですの?」
「それがですねえ、クレシータは帝都に留学して芝居を勉強していたのが戦争で仕送りが途切れて、そこで、ほら、あの黒猫剣士のオーディションに挑戦したそうなんですよ。それがねえ、最後の最後に神聖教団の横やりが入って役を取り上げられたって、お気の毒にねえ。それで留学を止めて帰ってくるしかなくなって」
パトリシアの脳裡にクレシータ先生の芝居がかった話しぶりや踊る様が浮かび上がってくる。こんな身近に芝居を知っている人がいただなんて。考えてみればもともと芝居をやっていたからこそ学校で芝居をやるなんて話も出てきたのだろう。
「ありがとう、ジェマ。助かりましてよ」
「どういたしまして」
ジェマは召使いらしく一礼してから部屋を出ていった。
パトリシアはほっとした。明日は先生にいろいろと聞いてみよう。
と、そこにジェマが駆け戻ってきた。事務室の扉を叩きつけるように開く。ずいぶんと慌てた様子だ。
「お嬢様! あの暗黒騎士が門に! お嬢様に会わせろと要求しています!」
緩やかな麦畑の丘陵が視界いっぱいに広がる中、見下ろせばいかつい城砦屋敷がある。
秋の黎明、太陽がはるか山脈の稜線に黄金の姿を現す。麦畑を包んでいた闇がまばゆい光に払われていく。丘陵に輝きが広がり黄金色に染まる。
豊かで美しい光景にザニバルは心を動かされる。とてもきれいだ。
眼下の城砦屋敷、そのどこかにパティがいる。彼女はきっともっとこの景色が好きなのだろう。
会ってお話をしたい。でも叱られてしまった。今日は休みだけど、明日学校に行ったら会えるはず。でもでも学校でもお話をしてくれなかったらどうしよう。
ザニバルは怖くてたまらなくて、まとっている魔装の隙間から暗黒の瘴気を噴出させる。
膨大な瘴気が暗黒塔を覆い、鋭い金属結晶と化して暗黒塔をまがまがしくとげとげしい姿へと変貌させていく。
階段を上がる音が響いて、屋上にマヒメが姿を現した。巫女装束をまとっている。
マヒメはあくびをしながら、
「ずっとそこにいたんでしょ。寝なきゃ育たないわよ」
「ザニバルはもう大きいもん」
「全然子どもじゃないのよ」
マヒメはザニバルの隣に並んで、一緒に眼下の城砦屋敷を覗く。
「まあ仕方ないかあ。子どもの友達なんて他にいなかったし気になるわよね」
ザニバルは赤く燃える眼を瞬かせる。
「友達?」
「パトリシアは学校でできた大事な友達なんでしょ」
ザニバルは自分の胸に手を当てる。パティのことを考えると胸の中が暖かくなる。どきどきして会いたくなるけど、どう思われているのか考えると辛くなる。
この気持ちに名前がついてザニバルは霧が晴れたような思いになった。
「友達……」
「ただ、ずっとここに居座るのはどうかと思うわよ。パトリシアにも自分の生活があるんだから押しかけられたって困るでしょ」
「え、パティは困ってるの?」
「家の前にこんな塔を建てられちゃねえ。ザニバルだっていつもミレーラを追い返してるでしょ。そろそろ芒星城に戻らない? 勇者係の仕事も溜まってるわよ。アンデッド発生の件とか」
ザニバルは黒鋼のブーツで地団太踏む。金属的な音が屋上に響く。
「やだもん! ここでパティを守るんだもん! あのお父さんからは怖い匂いがするもん! だいたいマヒメだって勝手に来てるもん!」
マヒメは苦笑いする。
「ザニバルが杖をもらったんだから、その杖を守る巫女の私が付いてくるのは当然でしょう。まあ、パトリシアから迷惑だって言われたらすぐ芒星城に戻りなさいよ」
パティからまた叱られる想像をしてザニバルはしゅんとなる。
「パティが困ってるなら引っ越すもん…… もうちょっとだけ遠くとか…… 困ってるのかな…… パティ……」
城砦屋敷、その一室にパトリシアはいた。彼女の私室だが女の子らしい飾り気には乏しい。父エルフィリオが娘にそうした興味を許さないからだ。優しかった母が健在であれば違ったかもしれないが、パトリシアが母を病で失ってからすでに十年ほどの歳月が流れていた。
高級な重々しい調度類が並んだ部屋は堅苦しくてパトリシアは息が詰まりそうだ。この屋敷全体がそうではあるが、せめて私室ではくつろぎたい。
だからパトリシアは帳面を開いて文章をつづる。この中には別世界が広がっているのだ。
ザニバルから聞いた黒猫剣士の物語をパトリシアは文章にまとめていく。
ザニバルが姉から道すがらに聞いたという話だけにあちこち省略されていて、台詞がなかったり、場所があいまいだったりするところも多い。
絵本だったらこれでもいいけど、芝居だとこのままじゃいけない気がする。どんな舞台でどう役者に演じさせればいいのかをきちんと決めないと。
しかしパトリシアはほとんど芝居を観たことがないし、脚本も全然読んだことがない。どうすればいいのか見当もつかない。
悩みながらも記憶を掘り起こす。聞いたことを忘れないようにしなければ。
ザニバルの言葉を思い出してみる。そういえばザニバルは「一緒に寝た」と話していた。パトリシアは顔を赤くしてしまう。胸が激しく脈打つ。
しかし、深呼吸してなんとか気を落ち着けてみると話がおかしいような気がする。パトリシアが一緒に寝たのはマリベルとだった。ザニバルとではない。あの晩、ザニバルがどこで過ごしていたのかわからないけれども、実はあの部屋にいたのだろうか。いや、あんなに存在感のあるザニバルがいて気づかないなんてありえない……
脚本からすっかり考えがそれてしまった。パトリシアは気を取り直そうと、机の引き出し奥深くに帳面をしまってから財布を持って部屋を出た。
廊下で父エルフィリオにすれ違ったが、父は商人のラミロと話すのに忙しそうでパトリシアの礼には目もくれない。帝都での動乱がどうとか商機といった言葉が耳に入ってくる。
いつものことだからと言って慣れるわけではない。パトリシアは沈んだ気持ちで事務室に入った。
この城砦屋敷はパリエ郡の商業拠点でもあり、物産の取引が忙しい時期にはこの事務室も人で満ちるが、今はまだ無人だった。
カーテンが閉められて薄暗い事務室には紙とインクの匂いが漂っている。
パトリシアがカーテンを開くと昼の光が差し込んできた。しばらく待っていると扉が開いて召使いが入ってくる。
「ああ忙しい。あれ、どこに置いたっけか」
わざとらしい台詞回しで、
「お嬢様、ご存じありませんか」
パトリシアは財布から取り出した銀貨を召使いに差し出す。
「これじゃないかしら、ジェマ」
ジェマと呼ばれた召使いはにっこりして、
「そうそう、これです。ありがとうございました、お嬢様」
「代わりに私の書類を探してくれないかしら」
「ええ、喜んで」
ジェマはパトリシアのそばにやってきて、
「あの書類はどこだったか……」
大声と共に棚をいじりだす。
パトリシアは小声で、
「ジェマは芝居が好きでしたわよね」
ジェマも小声で、
「ええ、そりゃもう。今度は芝居の本を読みたいんですか?」
「それよりも助けてほしいのですわ。学校で芝居をすることになりましたの。その脚本を私が書いているのですけれど…… どうまとめればよいのか……」
パトリシアは暗い声だ。
ジェマは首をひねって、
「あたいは観るのが好きなだけですよ。そういう相談は芝居をやってた人に聞いたほうがいいんじゃないですか。ほら、そういう先生がちょうどいますよ。ええと、あの、そうだ、クレシータ」
「クレシータ先生が芝居をしていたんですの?」
「それがですねえ、クレシータは帝都に留学して芝居を勉強していたのが戦争で仕送りが途切れて、そこで、ほら、あの黒猫剣士のオーディションに挑戦したそうなんですよ。それがねえ、最後の最後に神聖教団の横やりが入って役を取り上げられたって、お気の毒にねえ。それで留学を止めて帰ってくるしかなくなって」
パトリシアの脳裡にクレシータ先生の芝居がかった話しぶりや踊る様が浮かび上がってくる。こんな身近に芝居を知っている人がいただなんて。考えてみればもともと芝居をやっていたからこそ学校で芝居をやるなんて話も出てきたのだろう。
「ありがとう、ジェマ。助かりましてよ」
「どういたしまして」
ジェマは召使いらしく一礼してから部屋を出ていった。
パトリシアはほっとした。明日は先生にいろいろと聞いてみよう。
と、そこにジェマが駆け戻ってきた。事務室の扉を叩きつけるように開く。ずいぶんと慌てた様子だ。
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