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第2章 洋食亭ゴースト 怪演!
5.初デート
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次の日学校に着くと、光太は真っ先に弥生に今夜イルミネーションに行けることを伝えた。すると弥生は嬉しそうに微笑みながら「ありがとう!」と言ってくれた。
光太はこの日の授業中、いつもよりシャキッと受けられている気がした。普段は夜までレストランをやっているため、居眠りしてしまうことが多いが、この日は違った。
"今夜弥生ちゃんとデートなんだぜ。それもクリスマスに!"
心の中でそう呟くたび、人として強くなっているような気分になっていた。
それと、あのチケットをもらってからというもの、弥生ちゃんのことが気になって仕方がない。授業中もことあるごとに見てしまう。
"本気で好きになってしまったかもしれない…。"
光太はそう自覚しつつも、なるべく周りに悟られないように意識した。
夕方17時を回った頃、下校の時間になった。この日はクリスマスということもあり、カップル達が楽しそうに談笑しながら帰っていく。おそらくこのままデートに行くカップルも多いことだろう。光太は頭の中で、これからのデートのシミュレーションをしていた。
「おまたせー!ごめん待った?」弥生が小走りでやってきた。
「うんん、そんなに待ってないよ。行こうか。」光太は平静を装って答えたが、手汗が尋常じゃない。明らかに緊張していた。
セレクションランドは隣町の遊園地だ。学校の最寄り駅から電車で二駅のところにあり、学生たちのデートスポットになっている。この時期には社会人たちもデートに訪れるため、夜のセレクションランドはカップルだらけだ。
光太と弥生は駅の改札で切符を二枚買い、予定していた電車に乗った。電車の中はカップルたちで賑わっていた。光太は戸惑っていた。
"こんなときどうすればいいんだ…?手を繋ぐのか?でもまだ付き合ってる訳じゃないし…。"
光太が戸惑っているのを見て、弥生はニコッと笑うと、何気ない会話で繋いでくれた。話をしているうちに徐々に打ち解け、すぐに目的の駅にたどり着いた。
「光太くんって、自然な感じで話しやすい。何かほら、格好つけてない感じがいいんだよね。」弥生はイルミネーションでできたつり橋を渡りながら話した。
「そうかなあ。たしかに格好つけることってないかも。」光太は妙に納得していた。
つり橋を渡りきり少し歩くと、屋台が立ち並んでいた。そこで焼きそばとたこ焼きを一つずつ買うと、近くのベンチに座って食べることにした。
「なんだろう、この幸せな感じ…」光太は思わず、思っていたことをそのまま口に出してしまった。まずい!と思って口を塞ごうとしたが、もう全て言い切った後だった。
「光太くん嬉しいこと言ってくれるね。いいなー。私光太くんみたいな人と付き合いたい。」
"本気なのかー?"その言葉に、光太は躊躇った。躊躇ってはいけない、ここは「僕も、あなたとお付き合いしたい」とかって言うべきだろ!と今ではとても思う。しかしその時に出た言葉は
「ありがとう。」その一言だった。
何てことをしたんだと、あれほど後悔したことはない。おそらく、その時の会話が二人の最高潮だったとすると、その後は何のとりとめもない会話になっていた。
イルミネーションはとてもきれいな輝きを放っていた。いつ見たイルミネーションよりも、弥生ちゃんと見たイルミネーションはきれいだった。それは弥生ちゃんが隣を歩いてくれたからに違いない。その事をどうしても伝えたかったのだがだめだった。勇気が出なかったのだ。
そのもどかしい気持ちとは裏腹に時間は一瞬で過ぎ去り、二人は帰りへと向かった。
帰りの電車は満員だった。一斉に帰る人たちの列で、駅構内はごった返していた。光太と弥生はお互いがはぐれないように、なるべく近くを歩いた。手が触れあうか触れ合わないか、微妙な距離感。この数センチの距離をどう埋めるのか…光太はイルミネーションの余韻覚めやらない会話が行き交う車内で、しきりに考えを巡らせていた。
光太はこの日の授業中、いつもよりシャキッと受けられている気がした。普段は夜までレストランをやっているため、居眠りしてしまうことが多いが、この日は違った。
"今夜弥生ちゃんとデートなんだぜ。それもクリスマスに!"
心の中でそう呟くたび、人として強くなっているような気分になっていた。
それと、あのチケットをもらってからというもの、弥生ちゃんのことが気になって仕方がない。授業中もことあるごとに見てしまう。
"本気で好きになってしまったかもしれない…。"
光太はそう自覚しつつも、なるべく周りに悟られないように意識した。
夕方17時を回った頃、下校の時間になった。この日はクリスマスということもあり、カップル達が楽しそうに談笑しながら帰っていく。おそらくこのままデートに行くカップルも多いことだろう。光太は頭の中で、これからのデートのシミュレーションをしていた。
「おまたせー!ごめん待った?」弥生が小走りでやってきた。
「うんん、そんなに待ってないよ。行こうか。」光太は平静を装って答えたが、手汗が尋常じゃない。明らかに緊張していた。
セレクションランドは隣町の遊園地だ。学校の最寄り駅から電車で二駅のところにあり、学生たちのデートスポットになっている。この時期には社会人たちもデートに訪れるため、夜のセレクションランドはカップルだらけだ。
光太と弥生は駅の改札で切符を二枚買い、予定していた電車に乗った。電車の中はカップルたちで賑わっていた。光太は戸惑っていた。
"こんなときどうすればいいんだ…?手を繋ぐのか?でもまだ付き合ってる訳じゃないし…。"
光太が戸惑っているのを見て、弥生はニコッと笑うと、何気ない会話で繋いでくれた。話をしているうちに徐々に打ち解け、すぐに目的の駅にたどり着いた。
「光太くんって、自然な感じで話しやすい。何かほら、格好つけてない感じがいいんだよね。」弥生はイルミネーションでできたつり橋を渡りながら話した。
「そうかなあ。たしかに格好つけることってないかも。」光太は妙に納得していた。
つり橋を渡りきり少し歩くと、屋台が立ち並んでいた。そこで焼きそばとたこ焼きを一つずつ買うと、近くのベンチに座って食べることにした。
「なんだろう、この幸せな感じ…」光太は思わず、思っていたことをそのまま口に出してしまった。まずい!と思って口を塞ごうとしたが、もう全て言い切った後だった。
「光太くん嬉しいこと言ってくれるね。いいなー。私光太くんみたいな人と付き合いたい。」
"本気なのかー?"その言葉に、光太は躊躇った。躊躇ってはいけない、ここは「僕も、あなたとお付き合いしたい」とかって言うべきだろ!と今ではとても思う。しかしその時に出た言葉は
「ありがとう。」その一言だった。
何てことをしたんだと、あれほど後悔したことはない。おそらく、その時の会話が二人の最高潮だったとすると、その後は何のとりとめもない会話になっていた。
イルミネーションはとてもきれいな輝きを放っていた。いつ見たイルミネーションよりも、弥生ちゃんと見たイルミネーションはきれいだった。それは弥生ちゃんが隣を歩いてくれたからに違いない。その事をどうしても伝えたかったのだがだめだった。勇気が出なかったのだ。
そのもどかしい気持ちとは裏腹に時間は一瞬で過ぎ去り、二人は帰りへと向かった。
帰りの電車は満員だった。一斉に帰る人たちの列で、駅構内はごった返していた。光太と弥生はお互いがはぐれないように、なるべく近くを歩いた。手が触れあうか触れ合わないか、微妙な距離感。この数センチの距離をどう埋めるのか…光太はイルミネーションの余韻覚めやらない会話が行き交う車内で、しきりに考えを巡らせていた。
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