怪演!ゴーストレストラン

日向コタ

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第2章 洋食亭ゴースト 怪演!

8.絆

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 「光太、大丈夫だったのか、あんなことをテレビで言って。俺のこと、かばってくれたんだな。」

 「かばったというか…なんというか、これが僕にとっての青春なんだよ。ここでもしレストランを辞めてしまったら、一生悔いが残る。僕は零と、最後までやりたいと思ったんだ。」

 「光太…。ありがとう。ちゃんと生きている時に、お前みたいな親友に出会いたかったよ。」

 「なに言ってんの。あと3カ月、よろしく頼むよ!」光太は零と拳を合わせた。

 あと3カ月ー。光太にとってはとても重要な3カ月だった。そのために高校を辞めた。
 テレビ取材を受けて全国に光太と零の存在が知られると、高校側として学業とレストラン経営の両立を容認するわけにはいかなかった。

 「高校生を続けたいなら、レストランを辞めなさい。」担任の先生から放課後に呼び出されると、きついお叱りを受けた。

 「先生、僕はレストランを続けます。高校は辞めますので、どうかお許しください。」光太は一言そう告げると、学校を後にした。
 親からもさすがに心配された。
 美和からは「レストランなら大人になってからでもできるんだから、高校生つづけなさいよ。」としきりに言われた。
 しかし広からは「好きな道を選びな」の一言しかなかった。子どもの才能、そして努力を親として認めてやりたかった広からの、精一杯のエールだった。

 それからの3カ月間は怒涛の忙しさだった。営業スタイルは以前と変わらずSNSでの注文&3キロ圏内の配達だったのだが、わざわざ注文するために、遠方から配達圏内の公園まで訪れる人もいた。そして光太が高校を辞めたため、昼からの営業が可能となった。ランチ限定のドリンクセットをメニューに取り入れると、大きな反響があった。

 "コーヒーはハンドドリップで、料理も美味!本格的です。"

 "幽霊やるなぁ…。噂につられて注文したけど本当に美味しい!"

 "この味があと少しの間しか食べられないなんて…"

 SNS上には二人にとって、嬉しい感想がずらりと並んでいた。日々真心込めて料理を作り、お客さんに笑顔で配達する。レストランに全力を傾けると決めた二人はまさに、「青春」真っ只中であった。
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