鍛冶師ですが何か!

泣き虫黒鬼

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鍛冶武者修行に出ますが何か!(海竜街編)

第弐百四拾四話 拵え師として頑張りますがニャにか! その四

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「は~ぁ・・・どうやら落ち着いたようだな。驚いたぞ、顔を見るなり泣きながら助けを求められて。それで、一体何があったんだ?詳しく話しを聞かせてくれ、アプロ。」

泣きながら縋りついた僕に、驍廣さんは困惑しながらも僕が落ち着くまでそのままジッと動かずに、まるで泣く弟を慰める兄の様に僕の背中を優しく摩ってくれたニャ。そんな驍廣さんの手から伝わって来た温もりに僕は安堵し泣き止んだものの、自分の行動が恥ずかしくなって赤面し固まっていると、驍廣さんの背後から紫慧さんが顔を出し優しく微笑みかけながら僕の手を引いて商館の中へと連れていてくれたニャ。
僕は、紫慧さんに促されるままに、商館に設けられている一室に通されたニャ。その部屋は、真安さん達羅漢獣王国の人がレヴィアタン街の商人やギルド職員と商談などをするために設けられた部屋で、外部から部屋の中を覗き込んだり、盗み聞きが出来ないように特別に設えられている部屋だったニャ。
僕はその部屋にある椅子の一つに腰掛ける様に言われて、座り待っていると商館で働いている妖狸人族の環さんがお茶を持って来て僕の目の前にある長机の上に置くと、

「アプロ君、直ぐに驍廣さんも来ますから、それまでこのお茶を飲んで気を落ち着けていて下さいね。」

優しい笑顔で僕に微笑んでくれたニャ。僕は環さんにお礼を言い持って来てくれたお茶を手に取り口に含む。そのお茶の香ばしい香りと口の中に広がる優しい甘さに、焦燥感に襲われ硬くなっていた心が解れる気がしたニャ。
 ほっと一息つき、二口目をゆっくりと飲み下した時に、重厚な造りの扉を軽く叩く音がしたかと思うとゆっくりと扉が開かれて、驍廣さんと紫慧さんそれにアルディリアさんに真安さんが入って来て、部屋にある椅子に座って行くとその後すぐに環さんが僕に持って来てくれたものと同じ香りのするお茶を驍廣さん達の前にならべると、一礼し部屋を去り部屋の中には五人だけが残ったのニャ。
 驍廣さんは目の前に置かれたお茶に手を伸ばすと、ゆっくりとお茶の香りを楽しんだ後ゴクリと喉を鳴らしてお茶を飲み、『ほぉ~』と大きく息を吐き出した。他の人達も、各々お茶に手を伸ばし一息ついていた。

「さて。それじゃ、話を聞こうじゃないか。一体どうしたんだアプロ、『僕の御爺々様を助けて』なんて只事じゃない感じだったが。」

そう話を振ってくれた驍廣さん。他の面々も僕に心配するような目を向けていたニャ。僕は親父様の言い付けどおりにレヴィアタン街の拵えを施す工房に向かった話から始め、この二日間に起きた出来事まで全てを話して聞かせたニャ。
すると、アルディリアさんが

「そうだったか。レヴィアタン街の職人たちに一目置かれる『御大』奔安見光月殿はアプロ君の祖父殿であったか。なるほど・・・」

と何かを納得する様に感慨深げに何度の頷いていたニャ。そんなアルディリアさんを見ていると不意に全身に悪寒が奔った。まるで猛る狂う獣が居る檻の中に放り込まれた様な、強烈な怒気が僕の全身を覆い被さって来たニャ。
その怒気は対面に座っている驍廣さんの方から放たれていて、僕は恐る恐る驍廣さんの方に視線を向けたのニャ。そこには・・・

「『ギリギリギリ…』またティブロン商会か。っとにろくでもねぇ奴らの集まりのようだなティブロン商会ってのは。」

歯軋りと共に放たれた怒りを隠さない言葉と共に、その表情は先ほどまで浮かべていた優しげな微笑みが一転、両の眼はつり上がり僅かに瞳孔が開き発光している様な…。しかも、頭を覆う布で隠れている額にある三番目の眼まで覆っている布越しに薄らと瞳が分かるほどで、髪の毛も立ち上がり獣で言えば明らかに威嚇する様な興奮状態になっているのが見て取れたのニャ。
その姿に、腰が抜けそうになるほど驚いてしまい。知らぬ間に僕の体はガタガタと震えだしていたニャ。
 そんな僕の様子にイの一番に気が付いてくれたのは紫慧さんだったニャ。紫慧さんは僕が震えだしたのに気づくと、何処からともなくハリセンを取り出したかと思うと何の躊躇もなく驍廣さんの頭へと振り下ろしたニャ。

『スッパ~ン!』と小気味よい破裂音が部屋中に鳴り響くと、それまで僕の体に覆い被さっていた怒気が一瞬にして霧散したのニャ。

「驍廣! アプロ君の話を聞いて怒気を撒き散らすな!!アプロ君が苦しがってたでしょう。」

仁王立ちになりハリセンを振り降ろし睨みを利かせる紫慧さんと、その眼光にタジタジになりハリセンで叩かれた頭を撫でつつ大きな体を小さくする驍廣さんという、リンドブルム街で見ていた何時もの光景が展開されていたのニャ。
そして、これもまたいつもの如く冷たい瞳で呆れたように見据えるアルディリアさんは、

「紫慧。そう気安くポンポンと驍の頭を叩くものでは無いぞ。驍も少しは周りの事を考えて行動する様に言っているだろう。
まったく・・・、それでアプロ君、その問題となっているトライデントとやらを打ち直す鍛冶師がどうして手配出来ず、御大は困っていると言うのだな。
だが可笑しな事もあるものだ、『御大』奔安見 光月と言えばリンドブルム街やニーズヘッグ街などカンヘル国内だけでは無く、隣国の羅漢獣王国や天樹国にもその名声は轟いている。そんなレヴィアタン街の重鎮が困っていると言うのに一人として手を貸そうとする鍛冶師がおらぬなど通常では考えられぬ事だが・・・」

と眉間に皺を寄せて険しい表情を浮かべていた。そんなアルディリアさんの言葉に、

「それが、急に大量の発注がレヴィアタン街の衛兵団から入ったそうなのニャ。それで、御爺々様の工房からの依頼でもあっても衛兵団の注文を後回しにして先にと言う訳にはいかないと・・・」

そう僕が断って来た鍛冶師たちの事を話すと眉間の皺が一層深くなった。

「・・・レヴィアタン街の衛兵団からの大量発注だと。リンドブルム街の衛兵団ならシュバルツティーフェの森を抜けて人間の国が侵攻しようとしてきた際には、その動きに対応して武具の調達に動くという事も考えられるが、レヴィアタン街の衛兵団は街の治安を守る役割は持っているが、外敵と言えば海賊などの海からの脅威で主に鎮守船隊がその役割を担っていた筈。急遽大量に武具を発注して何と戦うつもりなのだ?これは何か・・・」

そう小声で呟くと、隣に座っていた真安さんへ視線を動かしたのニャ。すると、真安さんは小さく頷き、そっと席を外して言ったニャ。その姿は異様・・に自然な動きで、対面している僕と視線を送ったアルディリアさんは分かっていたのニャが、驍廣さんと紫慧さんは気が付いていない様だったニャ。
その事で僕がアルディリアさんを見つめると、アルディリアさんは掛けている眼鏡に掛かる髪をかき上げるようにしながら眉間の皺を揉み解し、僕にだけわかる様に少しだけ笑い掛けたニャ。その笑みがなんだったのか気を取られている内に、真安さんがお茶を持って部屋へ入って来て、

「紫慧殿、そのくらいで驍廣殿を許してやっては如何ですかな?新しくお茶を淹れ直してきましたから、これで喉を潤しなされ。
それで、これまでの話を纏めるとレヴィアタン街の御大がお困りの不良武具を打ち直す鍛冶師と鍛冶場が必要だという事なのですな。
驍廣殿、鍛冶場は儂の方で手配します。それでよろしいですかな?」

と言い出したのニャ。僕は話の展開について行けず口を開けてポカンとしていると、今度は驍廣さんが、

「そうだな。しかし、俺は明日の船で・・に戻らないといけないんだ。鍛冶場の手配が間に合うのか?」

と返していたのニャ。そんな驍廣さんの問いに真安さんは平然としながら

「ご心配には及びません。実は我が商館の裏手に天津眞羅が用意させた小さな鍛冶場があります。そもそも、ファレナ様の武具を鍛えるのに使っていただければと考えていたのですよ。
道具なども揃え、掃除も済ませてありますから、今すぐにでもご使用いただけますが、如何ですか?」

と答えたのニャ。その真安さんの言葉に驍廣さんはニヤリと笑うと、

「紫慧! 急ぎの仕事だ、気合入れてゆくぞ。アプロ!今すぐに工房に行って持ち込まれたトライデントを持って来い。ついでに『御大』とやらも連れて来い、喝を入れてやる。アリアはアプロと一緒に行ってやってくれ。工房の奴らがゴチャゴチャ言ったら何時ものようにどやしつけてやってくれ。
それじゃ、始めるぞ!!」

そう告げて紫慧さんと真安さんを引き連れて部屋を出て行ったのニャ。僕はと言うとアルディリアさんに背中を押され工房に戻り、母屋に籠っていた御爺々様を連れて商館裏にある鍛冶場にトライデントを持って行ったニャ。
その際に工房の職人たちが我が物顔で工房の奥にある母屋に向かい御爺々様を引き摺り出したアルディリアさんに食って掛かろうとしたのニャが、ジロリと睨めつけられた途端その鋭い眼光に射竦められて身動きを止め、中には腰を抜かす職人たちもいたニャ。僕は慌てて職人たちに事情を話して何とかその場を収めるとトライデントを抱えてアルディリアさんの後を追ったのニャ。
 
商館に戻ると、僕たちが到着するのを待ち構えていた環さんに商館の裏手にある鍛冶場へと案内されたのニャ。
中に入るとその鍛冶場はリンドブルム街で驍廣さんが造った鍛冶場と同じホドと呼んでいた炉に火が上がり何時でも鍛冶仕事が出来る準備が整っていたニャ。

「準備は出来ているぞ。それで鍛え直さないとならないトライデントってのはそいつだな。」

そう言って驍廣さんは僕が抱えていたトライデントを手に取ると、じっくりと見回してから呆れたように大きなため息を吐き出し、

「何だこりゃ? 随分と使い古された骨董品だなぁ。しかも、ちゃんとした手入れをしていなかったと見えてそこら中に錆が浮いてるじゃないか。
どうせ島から追い出される時に、慌てて持ち出した物なんだろうが、あの野郎の持ち物らしい代物だと言えばその通りかもしれないが、それにしたってこれは酷い。武具が哭いていぞ…」

悲しそうな表情で口にした言葉に、御爺々様は驚き驍廣さんを問いただそうと身を乗り出して来たが、そんな御爺々様を驍廣さんは視線だけで押し留めると、

「『御大』の爺さん。まぁ色々と尋ねたい事もあるだろうが、俺は明日には再びこの街を離れないといけないんで、仕事だけ先に済ませさせてもらいたい。仕事が終わった後に時間があれば疑問にも答えられるだろう。それじゃ、早速は初めさせてもらうぞ。」

そう言うと、驍廣さんは紫慧さんと御爺々様が見守る前でトライデントを鍛え直し始めたニャ。目の前で行われる驍廣さん達の仕事ぶりに、御爺々様は驚いているのか目を白黒させ、何時の間にか鍛冶場に入って来ていた真安さんを掴まえると、驍廣さんと紫慧さんの事を聞こうと詰め寄ったニャ。
そんな御爺々様に、真安さんは苦笑しながらも懇切丁寧に話して聞かせたことで、御爺々様の驍廣さんと紫慧さんを見る目の色が変わり、トライデントが鍛え終わる頃には納得の表情を浮かべ

「・・なるほど。カルルの奴め・・・アプロや、お前は果報者ニャ。こんな鍛冶師から信を得て拵えを任せて貰えるなぞ拵え師冥利に尽きるニャ。精進するんニャぞ!」

と発破を掛けられるほどだったニャ。
そして、驍廣さんはその告げた言葉通りに一夜の内にトライデントを鍛え直してしまったニャ。もっとも、それを鍛え直した・・・・・と言っていいのか分からかったのニャが・・何故ならあまりにも立派な姿へと生まれ変わっていたからニャ。
あまりの出来栄えに言葉を失ってしまった御爺々様の代りに、真安さんがその事について指摘すると、驍廣さんは少し困った様に苦笑しながら

「・・まぁそう言われるとちょっとやり過ぎたかもしれないんだが、不良品となっていた物が其れなりの武具に成って戻って来て文句を言う奴はいないだろう。
一応、何処に出しても恥ずかしくない程度・・の物に鍛え直したつもりだから、文句を言われたらレヴィアタン街のギルドにでも持ち込んで、公の場で正当な評価を下してもらってくれ。
それじゃ、拵えは任せたぞ!アプロも頑張って腕を磨けよ!!」

そう言って紫慧さんとアルディリアさんを伴い、再び船上の人となってしまったのニャ。




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