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第49話
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騒いでいるとリサが霧島と京哉にアイスコーヒーのカップを持ってきてくれる。相変わらずの代用コーヒーだが皆と飲めばこれもなかなか旨い。
そのうちアメディオがギターを弾き出すやら、その曲に乗って歌い出すやらで今日の議会はもう店じまいにするしかなさそうだった。京哉は片言英語でハミッシュに謝る。
「すみません、ハミッシュ。騒がせちゃって」
「構わない。一昨日の騒ぎからこちら落ち着いて話し合える状態でもないからな」
「クーンツがいないと淋しいですね」
「それは仕方ない。俺に処断を下させないための奴なりの気遣いだろう」
「僕たちも僕たちなりに報告はしましたから近々国連にも伝わる筈です。色々とね」
「巻き込んだ上に怪我までさせて申し訳なかった」
「ううん、巻き込まれてないですよ。仲間ですから」
「そうだったな。だが何より霧島に悪いことをしたと実際、焦った」
「何だか恥ずかしいなあ、もう」
見回すと霧島はそ知らぬ顔で窓辺に凭れて窓外を見ていた。
夕刻前でキャラハン以外は酒も入っていないのに、みんなよく喋り歌っている。底抜けに明るい連中だった。そんなさなかに教室の扉が突然、荒々しく開けられた。
皆が振り向くと飛び込んできたのはジョセ、肩で息をしながら叫ぶ。
「ユーリンが、ユーリンが『掟に従う』って、砂漠に出て行っちゃったの!」
「何だって!? 何でそんなことを!」
眉をひそめたハミッシュにジョセは焦りを見せながらも説明した。
「あの急進派武装勢力のラッセルの口車に乗せられて、『ロゼ=エヴァンジェリスタ作戦』にユーリンも直接加担してたのよ。それでわたし強くしかっちゃったの、『仲間を裏切ったも同然』って。それであの子ったらクーンツに触発されたみたいで」
「いつだ、出て行ったのは?」
「わたしも動き回っていたから分からない。連絡が入ったのはさっきだけれど目を離したのはもう四時間近く前になるわ。ベッドも冷たくて……」
聞いていたキャラハンが青くなった。
「四時間だって!? ヤバい、あと一時間で日が沈む! みんな、出るぞ!」
一団は扉に殺到し駆け出す。先頭はキャラハン、目の色を変えて全力疾走していた。それを追いながら霧島は誰より大事な京哉に訊く。
「走って大丈夫か?」
「少しなら平気です。それよりジョセ、これってみんなも知ってるんですよね?」
「ええ、承知の上よ。けれどあの子が出て行ったのは本当。放ってはおけないわ」
階段を駆け下りた一団は出入り口で左右に分かれた。左が預かり屋に置いた四駆へと向かう組、右のヘリ組先頭を往くキャラハンが叫ぶ。
「霧島さん、鳴海くん! 目のいいあんたらは一緒に来てくれ!」
「了解した!」
入り組んだ小径を走る一団を、街の人々はもう驚きもせずに笑って見送っている。
キャラハンは茶を飲む老人たちの間を駆け抜け、アヒルの群れを蹴散らし、買い物かごを持った女性にぶつかり損ねてオレンジが転がる小径を汗も拭わず走ってゆく。
ジョセたちのフラットの横をすり抜け、砂漠のふちに駐めた小型ヘリにキャラハンは飛び乗りターボシャフトエンジンを始動した。霧島と京哉を足踏みして待つ。
ヘリのローターが回転し出した頃にようやく追い付いた霧島と京哉は急かされながら機内に転がり込んだ。京哉がコ・パイ席に這い上るなりテイクオフ。貧血二人組は肩で息をしていたがキャラハンはそれにも気付かない様子で指示を飛ばす。
「日没まで四十五分の勝負だ、よく見ていてくれ」
「ラジャー」
エアコンの風で霧島と京哉の汗がたちまち引いてゆく。だがキャラハンの冷や汗は一向に引く気配はなかった。心なしか顔色も悪い。
日没前とはいえ、砂漠はまだ熱気に揺らめいている。白っぽいベージュの波打つ大地は広大で霧島は無謀な作戦を立ててしまったのではないかと改めて危惧を抱いた。
地上のものが判別できるギリギリの高度を保ったヘリは一直線に飛んでいる。だがこの茫漠たる砂の中をユーリンが何処に向かったか、まるで分からない。
「砂漠に幾ら慣れてても一時間に四キロがせいぜいですよね」
「約十五、六キロか。この高度で見通し距離が七、八キロ、しかし砂丘があるとな」
「ってゆうか、四時間も砂漠にいたら死んじゃわないですか?」
「五月蠅いぞ、鳴海くん。死なせねぇよ絶対に」
京哉が見たキャラハンの横顔は今までになく引き締まり、色男に見えなくもない。
だが時間は無情にも過ぎてゆく。熟れ切った太陽は徐々に沈み始めた。
約二十キロを低速で飛行し、また街の方向へと進入角度を変えて飛ぶ。何度か繰り返すも人影は見当たらない。だが砂丘の影が濃くなって見つけやすくもなった。
「チクショウ……生きててくれ――」
「キャラハンはユーリンのことが好きなんですね?」
ストレートに訊いた京哉にキャラハンはキャノピの外に目をやったまま頷いた。
「だが一昨日、ユーリンは『酔っ払いは嫌』と言っていたぞ」
「無事に見つかったら、俺は酒を止めてもいい……いや、やっぱり半分にしておく」
ナニを言っているんだと醒めた目で京哉はキャラハンを眺める。
「半分って……無限の半分はやっぱり無限なんじゃ――」
「何度も五月蠅いぞ、鳴海くん」
そんなことを言っている間にも太陽は本格的に沈み始めて地平線と接した。赤々と輝く巨大な恒星が砂漠の向こうへと姿を隠そうとしている。これは本気で拙い。
そこで霧島の携帯にメールが入った。操作して画面の文字を読み取る。
「みんなで虱潰しに捜したがユーリンはまだ見つからないらしい。残りは南西の村へのルートのみ、そちらを積極的に探せというジョセからの報告だ」
「よし、そっちだ!」
弧を描いて針路変更、小型ヘリは夕日に向かって飛翔し始めた。
「ユーリン、無事でいてくれ……おいっ、俯角六十度十一時、見てくれ!」
「あっ、あれじゃないですか? 高度下げて!」
夕日に赤く染められたそれは全く動いていなかった。だが近づくと確かに人間で俯せに倒れていた。キャラハンはハミッシュばりの超低空飛行でヘリを飛ばし、急減速してスキッドを砂に埋もれさせ、つんのめるようにしてランディングした。
敢えて霧島と京哉は降機しなかったが、もう分かる。それはユーリンだった。
自分の腰の水筒を外して手にしたキャラハンは、パイロット席のドアを蹴り開けて飛び降りた。駆け出そうとして思い直し、水筒を機内に放り投げる。
「あ、キャラハンの水筒はお酒だっけ……」
「キャラハン、これだ!」
咄嗟に霧島が自分の水筒を投げてやったが、人の厚意に対してキャラハン本人は意識せずこの上なく失礼な物言いをしつつ、シリアスな顔をして投げ返した。
「ユーリンが妊娠すると困る。鳴海くん、あんたの水筒を寄越せ!」
水筒を受け取ってキャラハンは走り出す。霧島と京哉も機外へと出た。十メートルほど先に倒れたユーリンにキャラハンは近づいて砂に膝をつくと抱き起こす。胸に耳を当て鼓動と呼吸を確かめた。どうやら生きてはいるようだ。
「ユーリン、しっかりしろ! ユーリン!」
抱いた躰を何度も揺さぶる。うっすらとユーリンは目を開けた。だが乾き切った喉からは声が出ないらしい。キャップを外した水筒をキャラハンが口に当てたが、いきなり流し込まれた液体にユーリンはむせて水を口から溢れさせる。
水筒を傾けたキャラハンは自ら水を口に含んだ。そしてためらいなくユーリンに口づける。何度も繰り返し口移しで水を与えた。ユーリンの青い目に生気が甦る。
その青い目に浮かぶ表情はどんなに沢山の言葉を費やしても言い表せない何かが溢れそうで、ユーリン自身ももどかしげだった。
言葉を探した挙げ句にユーリンは呟く。
「キャラハン、わたし……」
そんなユーリンの唇をキャラハンは水も含まず唇で塞いだ。そしてきつく抱き締める。咄嗟に身を硬くしたユーリンだったが何ら抵抗はしなかった。キャラハンが頬を引き締める。
眺めていた霧島と京哉は、ちょっと羨ましいくらいロマンチックな舞台設定だな、などと思っていたが、次にキャラハンが繰り出した科白には、アーと開けた口が塞がらない。
「ユーリン、誰よりも愛してる。俺と結婚してくれ」
傍観者の二人は思わず頭を振りつつ溜息をついた。
「普通はお付き合いからじゃないんですかね?」
「さあな。初めてひとつになった時から混ざり合い離れられん人間もここにいる」
夕日を背景に抱擁する二人を霧島と京哉はスライドドアを開けたヘリに腰掛けて見ていた。隣同士くっついて座った二人はプラチナの輝くペアリングを嵌めた手を握り合う。
二人は互いの背に腕を回して抱き締め合うと、どちらからともなく口づけた。
そのうちアメディオがギターを弾き出すやら、その曲に乗って歌い出すやらで今日の議会はもう店じまいにするしかなさそうだった。京哉は片言英語でハミッシュに謝る。
「すみません、ハミッシュ。騒がせちゃって」
「構わない。一昨日の騒ぎからこちら落ち着いて話し合える状態でもないからな」
「クーンツがいないと淋しいですね」
「それは仕方ない。俺に処断を下させないための奴なりの気遣いだろう」
「僕たちも僕たちなりに報告はしましたから近々国連にも伝わる筈です。色々とね」
「巻き込んだ上に怪我までさせて申し訳なかった」
「ううん、巻き込まれてないですよ。仲間ですから」
「そうだったな。だが何より霧島に悪いことをしたと実際、焦った」
「何だか恥ずかしいなあ、もう」
見回すと霧島はそ知らぬ顔で窓辺に凭れて窓外を見ていた。
夕刻前でキャラハン以外は酒も入っていないのに、みんなよく喋り歌っている。底抜けに明るい連中だった。そんなさなかに教室の扉が突然、荒々しく開けられた。
皆が振り向くと飛び込んできたのはジョセ、肩で息をしながら叫ぶ。
「ユーリンが、ユーリンが『掟に従う』って、砂漠に出て行っちゃったの!」
「何だって!? 何でそんなことを!」
眉をひそめたハミッシュにジョセは焦りを見せながらも説明した。
「あの急進派武装勢力のラッセルの口車に乗せられて、『ロゼ=エヴァンジェリスタ作戦』にユーリンも直接加担してたのよ。それでわたし強くしかっちゃったの、『仲間を裏切ったも同然』って。それであの子ったらクーンツに触発されたみたいで」
「いつだ、出て行ったのは?」
「わたしも動き回っていたから分からない。連絡が入ったのはさっきだけれど目を離したのはもう四時間近く前になるわ。ベッドも冷たくて……」
聞いていたキャラハンが青くなった。
「四時間だって!? ヤバい、あと一時間で日が沈む! みんな、出るぞ!」
一団は扉に殺到し駆け出す。先頭はキャラハン、目の色を変えて全力疾走していた。それを追いながら霧島は誰より大事な京哉に訊く。
「走って大丈夫か?」
「少しなら平気です。それよりジョセ、これってみんなも知ってるんですよね?」
「ええ、承知の上よ。けれどあの子が出て行ったのは本当。放ってはおけないわ」
階段を駆け下りた一団は出入り口で左右に分かれた。左が預かり屋に置いた四駆へと向かう組、右のヘリ組先頭を往くキャラハンが叫ぶ。
「霧島さん、鳴海くん! 目のいいあんたらは一緒に来てくれ!」
「了解した!」
入り組んだ小径を走る一団を、街の人々はもう驚きもせずに笑って見送っている。
キャラハンは茶を飲む老人たちの間を駆け抜け、アヒルの群れを蹴散らし、買い物かごを持った女性にぶつかり損ねてオレンジが転がる小径を汗も拭わず走ってゆく。
ジョセたちのフラットの横をすり抜け、砂漠のふちに駐めた小型ヘリにキャラハンは飛び乗りターボシャフトエンジンを始動した。霧島と京哉を足踏みして待つ。
ヘリのローターが回転し出した頃にようやく追い付いた霧島と京哉は急かされながら機内に転がり込んだ。京哉がコ・パイ席に這い上るなりテイクオフ。貧血二人組は肩で息をしていたがキャラハンはそれにも気付かない様子で指示を飛ばす。
「日没まで四十五分の勝負だ、よく見ていてくれ」
「ラジャー」
エアコンの風で霧島と京哉の汗がたちまち引いてゆく。だがキャラハンの冷や汗は一向に引く気配はなかった。心なしか顔色も悪い。
日没前とはいえ、砂漠はまだ熱気に揺らめいている。白っぽいベージュの波打つ大地は広大で霧島は無謀な作戦を立ててしまったのではないかと改めて危惧を抱いた。
地上のものが判別できるギリギリの高度を保ったヘリは一直線に飛んでいる。だがこの茫漠たる砂の中をユーリンが何処に向かったか、まるで分からない。
「砂漠に幾ら慣れてても一時間に四キロがせいぜいですよね」
「約十五、六キロか。この高度で見通し距離が七、八キロ、しかし砂丘があるとな」
「ってゆうか、四時間も砂漠にいたら死んじゃわないですか?」
「五月蠅いぞ、鳴海くん。死なせねぇよ絶対に」
京哉が見たキャラハンの横顔は今までになく引き締まり、色男に見えなくもない。
だが時間は無情にも過ぎてゆく。熟れ切った太陽は徐々に沈み始めた。
約二十キロを低速で飛行し、また街の方向へと進入角度を変えて飛ぶ。何度か繰り返すも人影は見当たらない。だが砂丘の影が濃くなって見つけやすくもなった。
「チクショウ……生きててくれ――」
「キャラハンはユーリンのことが好きなんですね?」
ストレートに訊いた京哉にキャラハンはキャノピの外に目をやったまま頷いた。
「だが一昨日、ユーリンは『酔っ払いは嫌』と言っていたぞ」
「無事に見つかったら、俺は酒を止めてもいい……いや、やっぱり半分にしておく」
ナニを言っているんだと醒めた目で京哉はキャラハンを眺める。
「半分って……無限の半分はやっぱり無限なんじゃ――」
「何度も五月蠅いぞ、鳴海くん」
そんなことを言っている間にも太陽は本格的に沈み始めて地平線と接した。赤々と輝く巨大な恒星が砂漠の向こうへと姿を隠そうとしている。これは本気で拙い。
そこで霧島の携帯にメールが入った。操作して画面の文字を読み取る。
「みんなで虱潰しに捜したがユーリンはまだ見つからないらしい。残りは南西の村へのルートのみ、そちらを積極的に探せというジョセからの報告だ」
「よし、そっちだ!」
弧を描いて針路変更、小型ヘリは夕日に向かって飛翔し始めた。
「ユーリン、無事でいてくれ……おいっ、俯角六十度十一時、見てくれ!」
「あっ、あれじゃないですか? 高度下げて!」
夕日に赤く染められたそれは全く動いていなかった。だが近づくと確かに人間で俯せに倒れていた。キャラハンはハミッシュばりの超低空飛行でヘリを飛ばし、急減速してスキッドを砂に埋もれさせ、つんのめるようにしてランディングした。
敢えて霧島と京哉は降機しなかったが、もう分かる。それはユーリンだった。
自分の腰の水筒を外して手にしたキャラハンは、パイロット席のドアを蹴り開けて飛び降りた。駆け出そうとして思い直し、水筒を機内に放り投げる。
「あ、キャラハンの水筒はお酒だっけ……」
「キャラハン、これだ!」
咄嗟に霧島が自分の水筒を投げてやったが、人の厚意に対してキャラハン本人は意識せずこの上なく失礼な物言いをしつつ、シリアスな顔をして投げ返した。
「ユーリンが妊娠すると困る。鳴海くん、あんたの水筒を寄越せ!」
水筒を受け取ってキャラハンは走り出す。霧島と京哉も機外へと出た。十メートルほど先に倒れたユーリンにキャラハンは近づいて砂に膝をつくと抱き起こす。胸に耳を当て鼓動と呼吸を確かめた。どうやら生きてはいるようだ。
「ユーリン、しっかりしろ! ユーリン!」
抱いた躰を何度も揺さぶる。うっすらとユーリンは目を開けた。だが乾き切った喉からは声が出ないらしい。キャップを外した水筒をキャラハンが口に当てたが、いきなり流し込まれた液体にユーリンはむせて水を口から溢れさせる。
水筒を傾けたキャラハンは自ら水を口に含んだ。そしてためらいなくユーリンに口づける。何度も繰り返し口移しで水を与えた。ユーリンの青い目に生気が甦る。
その青い目に浮かぶ表情はどんなに沢山の言葉を費やしても言い表せない何かが溢れそうで、ユーリン自身ももどかしげだった。
言葉を探した挙げ句にユーリンは呟く。
「キャラハン、わたし……」
そんなユーリンの唇をキャラハンは水も含まず唇で塞いだ。そしてきつく抱き締める。咄嗟に身を硬くしたユーリンだったが何ら抵抗はしなかった。キャラハンが頬を引き締める。
眺めていた霧島と京哉は、ちょっと羨ましいくらいロマンチックな舞台設定だな、などと思っていたが、次にキャラハンが繰り出した科白には、アーと開けた口が塞がらない。
「ユーリン、誰よりも愛してる。俺と結婚してくれ」
傍観者の二人は思わず頭を振りつつ溜息をついた。
「普通はお付き合いからじゃないんですかね?」
「さあな。初めてひとつになった時から混ざり合い離れられん人間もここにいる」
夕日を背景に抱擁する二人を霧島と京哉はスライドドアを開けたヘリに腰掛けて見ていた。隣同士くっついて座った二人はプラチナの輝くペアリングを嵌めた手を握り合う。
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