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第14話
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「そろそろ昼メシだろ、戻ろうぜ。待たせるとエレアに悪い」
「エレアの料理は美味しいよ。僕が保証する」
「それは教わったっていうお前の料理の腕みて分かってる」
大ホールのある二十階から真っ直ぐ二十五階へ上がる。
二十四階の表示を見てシドはミランダ=ファサルートの癇性な声を思い出した。
「ところでお前の親たちは跡継ぎが死んだときに、何でもう一人作っておかなかったんだ? 今どき人工子宮だの何だの手段は色々とあるんだしさ」
「チェンバーズは僕を作ってから他星系に旅行をした時に罹ったその星の風土病で、もう子供ができない躰になってる。ミランダ=ファサルートも同じ病気で卵巣をね」
「へえ、そいつは……」
「AD世紀さながらにカルチャーダウンした星にリゾートに行って罹患して、テラ本星に戻れるようになった頃には臓器培養も不可能だったって話。勿論、僕が彼らから直接聞いた訳じゃなくて別室で調べて知ったんだけどね」
カルチャーダウンとは王政の維持や他星文化の流入を防ぐなどの理由で、その惑星ごと独自のレヴェルまで故意による文化程度の引き下げをしていることを云う。
「おい、『調べて知った』ってどういう……別室で知ろうとして調べられねぇことってあるのか? 星系政府管掌の個人IDどころか、プライバシーもねぇとは別室ヤバすぎだぜ」
「貴方も片足突っ込んでるだけじゃなくて、そのうち正式にお呼びがくるかもよ」
「謹んで辞退させて頂く。刑事だけでも手一杯なの知ってんだろ」
「書類のテーブルマウンテンね。さて、景気の悪い話は終わりにしてランチに行こ」
バルナの構造上、万が一半球ドームが破れて外が負圧になったときのため、全てのドアは気密を保つように内開きになっている。そのドアロックをシドが解錠して部屋に入った二人はどれだけ眺めても見飽きない輝くテラを仰ぎ見てエレアを待った。
黒い制服で軽く足を開き堂々と立つシドの肩にハイファは明るい金髪頭を預ける。
ひたすら明るく軽い人格を演じていたハイファが最近、ごく稀にだがシドには甘えを見せるようになった。嬉しい反面、まだ本音を素直に吐けないらしいのが切ない。生まれ育ちやスパイ生活で『素は弱み』だと心に染み込んでしまっているのだろう。
だからハイファの分までシドは素でいて、決して嘘をつかずストレートにものを言うことにしているのだ。
「――大丈夫だ。俺はいつでもお前の傍にいるから」
その低い響きが近い将来において本当に実現するのか否かは別問題だが、一片の嘘も混じっていないことだけはハイファにも伝わる。
そして嘘偽りのないシドの決意がこの状況でどれだけ頼りになるか、どれだけの覚悟が要ることなのかも伝わり、確かに受け取って……僅かに戸惑いも感じた。
この男はどうしてそんなに他人に優しくできるのだろうかと。
でも既に答えを知っていて、疑うことで生きてきた自分がシドの嘘偽りない言葉を信頼し丸呑みしてもいいのかどうか未だ迷っているだけなのも分かっている。
決して裏切られないと知っているのに、シドの意志に関わらず状況が許さずに結果として裏切られることになったら、おそらく自分は二度と人間的な心を取り戻せないから。
そこまで自分は隣に立つこの温かな肩を貸してくれている男に依存してしまっている。得られた喜びと失くす強烈な不安。これはシドも同じく感じているのをハイファは察していた。
それでもなお恐れずに本気の言葉を、覚悟をくれたのだ。
返事をしたら声色が変わってしまいそうで、そうしたら喉に詰まった熱い塊と共に目から雫が流れ落ちてしまいそうで、ハイファは何も言うことができない。
そんなことさえも分かってくれているだろう愛し人も動かず、その息づかいをハイファは黙って聞いていた。
◇◇◇◇
エレアのハイファに対する愛情が伝わるような盛り沢山のランチに感動すら覚えつつ、あれこれと評しながら二人で全て食してしまうと、ここバルナに本社のある大手メディアRTVの本日のニュースを暫く流し視ながら腹がこなれるのを待った。
やがて十七時過ぎになるとシドはソファから立ち上がった。通夜には随分と早い。何処に行くのかハイファが目で訊いたが返事を待たずシドの表情で答えを得ていた。
「二十一階だね。メッテルニヒの親族だの知人関係の受付に張り付くんでしょ?」
「ああ、まだ少し早いけどな。ここで更なるマル害でも出たら敵わん」
「なあんて煙草も吸えないんじゃ、動いてる方がマシなんでしょ?」
図星を指されて溜息をつく。
「どうせヒマだからな。お前は目立つし俺だけでも行ってくる」
「内緒で一本くらい吸えば? 黙ってるからサ」
「一本が二本になり……で、止まらなくなる」
「じゃあ煙草の代わり。ほら――」
ハイファからの優しいキス。ゆっくりとほぐすように柔らかく舌を絡ませ、唾液を吸い合った。シドはハイファの細い腰に腕を回し、こちらも舌先で優しく応える。
暫し互いの体温を感じ合ったのち、そっと離れた。
「これ以上は煙草以上に拙くなるからな。遠慮させて貰う」
「あん、それこそ黙ってれば分かんないのに」
「言いふらすほどサーヴィス精神の持ち合わせはねぇし、昨日の今日だぞ?」
「うーん、確かに。弔事だし自重します。貴方には時間も足りないしね」
「俺をケダモノみたいに言うな。お前が相手じゃなきゃ……もういい、行ってくる」
「ん。僕は時間になったらホールに降りるから」
「なるべく休んでろよ」
制帽を持ち廊下に出るとドアロックの音を確認してからシドはエレベーターへと歩き出した。が、丁度上がってきたらしいチェンバーズ=ファサルートとかち合う。
「ああ、きみ。ワカミヤ君」
「シドでいいですよ」
「そうか。じゃあシド。ちょっと付き合わんかね」
二十四階のミランダの前でも相当飲んでいたようだが、こいつ大丈夫か? と思いつつも気弱ながら本来気さくな性格らしい口調の誘いに乗ってみることにする。
黒いタイを緩め、襟もくつろげた酔漢は部屋のロックを解いてシドを招き入れた。
ここは臙脂と白を基調にした内装で、これはこれで暗くはないが落ち着いた感じがし、ふんだんにカネも掛かってはいるがデザインした者の腕の良さが伺われる。
「ではシド。何かね、訊きたいこととは?」
その名の通りに白と赤褐色に黒とのマーブル模様になった大理石のロウテーブルに置かれたのはウィスキーの瓶と磨かれたショットグラスが二つだ。それに勝手にタポタポと注がれたということは、生のまま飲めということなのだろう。
文句を言うハイファが想像できたが、なりゆきだ。僅かにグラスを上げてから口をつけた。
見るとチェンバーズは葉巻を手にしている。ロウテーブルにも灰皿だ。
「ああ、これか。この部屋では吸っても構わないんだ。何故ならじつはこの二十一階から二十五階までのフロア全体を設計・デザインしたのは若き日のわたしなんだよ」
「はあ、建築デザイナーですか?」
「まあね。駆け出しのあの頃は何もかもが愉しくて、この仕事を貰えた時は躍り上がったものだ。あとでこういうことになるとも知らずにね……で、ミランダの意思を知ったわたしはその後のことも考慮して慌ててこの部屋に特殊なエアコンディショナーを三基装備したという訳だ。きみも煙草の匂いがする。遠慮なく吸いたまえ」
妻の勘気を恐れ幼いハイファにひとことも口を利かなかったという男は、酒のせいか異様に饒舌だった。いや、元は快活な性格だったが何を言っても無駄な癇性の妻と論じるのを諦めてしまい、ついでに全てに諦念を感じて殻を閉じてしまったのか。
だがハイファを放置した理由にはならない。その心に深い傷をつけた理由には。
「エレアの料理は美味しいよ。僕が保証する」
「それは教わったっていうお前の料理の腕みて分かってる」
大ホールのある二十階から真っ直ぐ二十五階へ上がる。
二十四階の表示を見てシドはミランダ=ファサルートの癇性な声を思い出した。
「ところでお前の親たちは跡継ぎが死んだときに、何でもう一人作っておかなかったんだ? 今どき人工子宮だの何だの手段は色々とあるんだしさ」
「チェンバーズは僕を作ってから他星系に旅行をした時に罹ったその星の風土病で、もう子供ができない躰になってる。ミランダ=ファサルートも同じ病気で卵巣をね」
「へえ、そいつは……」
「AD世紀さながらにカルチャーダウンした星にリゾートに行って罹患して、テラ本星に戻れるようになった頃には臓器培養も不可能だったって話。勿論、僕が彼らから直接聞いた訳じゃなくて別室で調べて知ったんだけどね」
カルチャーダウンとは王政の維持や他星文化の流入を防ぐなどの理由で、その惑星ごと独自のレヴェルまで故意による文化程度の引き下げをしていることを云う。
「おい、『調べて知った』ってどういう……別室で知ろうとして調べられねぇことってあるのか? 星系政府管掌の個人IDどころか、プライバシーもねぇとは別室ヤバすぎだぜ」
「貴方も片足突っ込んでるだけじゃなくて、そのうち正式にお呼びがくるかもよ」
「謹んで辞退させて頂く。刑事だけでも手一杯なの知ってんだろ」
「書類のテーブルマウンテンね。さて、景気の悪い話は終わりにしてランチに行こ」
バルナの構造上、万が一半球ドームが破れて外が負圧になったときのため、全てのドアは気密を保つように内開きになっている。そのドアロックをシドが解錠して部屋に入った二人はどれだけ眺めても見飽きない輝くテラを仰ぎ見てエレアを待った。
黒い制服で軽く足を開き堂々と立つシドの肩にハイファは明るい金髪頭を預ける。
ひたすら明るく軽い人格を演じていたハイファが最近、ごく稀にだがシドには甘えを見せるようになった。嬉しい反面、まだ本音を素直に吐けないらしいのが切ない。生まれ育ちやスパイ生活で『素は弱み』だと心に染み込んでしまっているのだろう。
だからハイファの分までシドは素でいて、決して嘘をつかずストレートにものを言うことにしているのだ。
「――大丈夫だ。俺はいつでもお前の傍にいるから」
その低い響きが近い将来において本当に実現するのか否かは別問題だが、一片の嘘も混じっていないことだけはハイファにも伝わる。
そして嘘偽りのないシドの決意がこの状況でどれだけ頼りになるか、どれだけの覚悟が要ることなのかも伝わり、確かに受け取って……僅かに戸惑いも感じた。
この男はどうしてそんなに他人に優しくできるのだろうかと。
でも既に答えを知っていて、疑うことで生きてきた自分がシドの嘘偽りない言葉を信頼し丸呑みしてもいいのかどうか未だ迷っているだけなのも分かっている。
決して裏切られないと知っているのに、シドの意志に関わらず状況が許さずに結果として裏切られることになったら、おそらく自分は二度と人間的な心を取り戻せないから。
そこまで自分は隣に立つこの温かな肩を貸してくれている男に依存してしまっている。得られた喜びと失くす強烈な不安。これはシドも同じく感じているのをハイファは察していた。
それでもなお恐れずに本気の言葉を、覚悟をくれたのだ。
返事をしたら声色が変わってしまいそうで、そうしたら喉に詰まった熱い塊と共に目から雫が流れ落ちてしまいそうで、ハイファは何も言うことができない。
そんなことさえも分かってくれているだろう愛し人も動かず、その息づかいをハイファは黙って聞いていた。
◇◇◇◇
エレアのハイファに対する愛情が伝わるような盛り沢山のランチに感動すら覚えつつ、あれこれと評しながら二人で全て食してしまうと、ここバルナに本社のある大手メディアRTVの本日のニュースを暫く流し視ながら腹がこなれるのを待った。
やがて十七時過ぎになるとシドはソファから立ち上がった。通夜には随分と早い。何処に行くのかハイファが目で訊いたが返事を待たずシドの表情で答えを得ていた。
「二十一階だね。メッテルニヒの親族だの知人関係の受付に張り付くんでしょ?」
「ああ、まだ少し早いけどな。ここで更なるマル害でも出たら敵わん」
「なあんて煙草も吸えないんじゃ、動いてる方がマシなんでしょ?」
図星を指されて溜息をつく。
「どうせヒマだからな。お前は目立つし俺だけでも行ってくる」
「内緒で一本くらい吸えば? 黙ってるからサ」
「一本が二本になり……で、止まらなくなる」
「じゃあ煙草の代わり。ほら――」
ハイファからの優しいキス。ゆっくりとほぐすように柔らかく舌を絡ませ、唾液を吸い合った。シドはハイファの細い腰に腕を回し、こちらも舌先で優しく応える。
暫し互いの体温を感じ合ったのち、そっと離れた。
「これ以上は煙草以上に拙くなるからな。遠慮させて貰う」
「あん、それこそ黙ってれば分かんないのに」
「言いふらすほどサーヴィス精神の持ち合わせはねぇし、昨日の今日だぞ?」
「うーん、確かに。弔事だし自重します。貴方には時間も足りないしね」
「俺をケダモノみたいに言うな。お前が相手じゃなきゃ……もういい、行ってくる」
「ん。僕は時間になったらホールに降りるから」
「なるべく休んでろよ」
制帽を持ち廊下に出るとドアロックの音を確認してからシドはエレベーターへと歩き出した。が、丁度上がってきたらしいチェンバーズ=ファサルートとかち合う。
「ああ、きみ。ワカミヤ君」
「シドでいいですよ」
「そうか。じゃあシド。ちょっと付き合わんかね」
二十四階のミランダの前でも相当飲んでいたようだが、こいつ大丈夫か? と思いつつも気弱ながら本来気さくな性格らしい口調の誘いに乗ってみることにする。
黒いタイを緩め、襟もくつろげた酔漢は部屋のロックを解いてシドを招き入れた。
ここは臙脂と白を基調にした内装で、これはこれで暗くはないが落ち着いた感じがし、ふんだんにカネも掛かってはいるがデザインした者の腕の良さが伺われる。
「ではシド。何かね、訊きたいこととは?」
その名の通りに白と赤褐色に黒とのマーブル模様になった大理石のロウテーブルに置かれたのはウィスキーの瓶と磨かれたショットグラスが二つだ。それに勝手にタポタポと注がれたということは、生のまま飲めということなのだろう。
文句を言うハイファが想像できたが、なりゆきだ。僅かにグラスを上げてから口をつけた。
見るとチェンバーズは葉巻を手にしている。ロウテーブルにも灰皿だ。
「ああ、これか。この部屋では吸っても構わないんだ。何故ならじつはこの二十一階から二十五階までのフロア全体を設計・デザインしたのは若き日のわたしなんだよ」
「はあ、建築デザイナーですか?」
「まあね。駆け出しのあの頃は何もかもが愉しくて、この仕事を貰えた時は躍り上がったものだ。あとでこういうことになるとも知らずにね……で、ミランダの意思を知ったわたしはその後のことも考慮して慌ててこの部屋に特殊なエアコンディショナーを三基装備したという訳だ。きみも煙草の匂いがする。遠慮なく吸いたまえ」
妻の勘気を恐れ幼いハイファにひとことも口を利かなかったという男は、酒のせいか異様に饒舌だった。いや、元は快活な性格だったが何を言っても無駄な癇性の妻と論じるのを諦めてしまい、ついでに全てに諦念を感じて殻を閉じてしまったのか。
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