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第一章
22 北海での攻防
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久しぶりに届いたリオからの手紙には
”君のご両親と弟君は無事だ”
という一文のみが記されていた。
「どうして……なんで……」
北海で客船が魔物の襲撃にあった事件は
大々的に報じされているから、
知っていてもおかしくはない。
しかしなぜリオが、その船にアイレンの両親が
乗っていたと知っているのか。
アイレンは目を輝かせて言う。
「無事だということは、リオは会ったのね?
お父様たちと」
執事が冷静な声でつぶやく。
「おそらく船が沈む前に救出されたのでしょう。
もしくは、船は沈まずに退避できたのか。
なんにせよ、ご無事というのは間違いないと思われます」
メイドが困惑した顔で執事を見上げて言う。
「しかしそれを世間に……
家族にすら公表しない理由はわかりません」
アイレンは手紙を見ながら言う。
「見てください、この封筒。
筒状の何かに忍ばせたみたいに丸まっているわ。
インクも”能力”で読めないように、
希少な樹液で書かれているの。
だからこの一文を書くのが精いっぱいだったんだわ」
物に触れるだけで、その中のインクで書かれた文字を
読むことが出来る”能力者”もいるのだ。
それは国境などで、不審な文書を探す”検閲官”に多く在籍している。
アイレンは続ける。
「樹液はかなり少なかったみたいね。最後がかすれてるもの。
でも”君の家族は無事だ”にせず、
お父様たちと、善翔を分けて書いた理由は……」
「旦那様と奥様は、坊ちゃまと離れた場所にいらっしゃる、
ということですな」
執事の言葉に、アイレンはうなずいた。
そしてアイレンは最後に、手紙を広げてみせた。
「それから、折り方ね。
リオの手紙、いつもは普通の四つ折りだけど、
これは……観音折りにしてあったの」
右端と左端を中央の線に向け内側に折り込んで、
さらに二つ折りにする折り方だ。
つまり中身を読むには、2回開かなくてはならない。
執事が驚きの声をもらす。
「それは、つまり……」
「ええ、2回開けば、お父様たちに会えるってことだわ」
アイレンが嬉しそうに言う。
メイドが困惑顔で尋ねた。
「2回、何を開くんですか?」
執事は彼女にくわしく説明する。
「リオ様はまず、何かに忍ばせないと
手紙がだせない場所にいらっしゃる。
”文書の検閲官がいる国”、ということです」
つまり北の方で、それに該当するのは。
「……あの独裁国ダルアーグですか」
執事はうなずき、話を続ける。
「おそらく旦那様たちは
あの地に拘留されていらっしゃるのでしょう。
しかも坊ちゃまと引き離されているため、
うかつには動けないでいるかと思われます」
アイレンの父も母も、かなり優れた”能力者”だ。
警護で連れていた侍従たちもいただろう。
しかし弟を人質に取られているとしたら手は出せない。
「でも、大丈夫よ。
ダルアーク国はね、独裁国だけど他国との貿易は禁じてないの。
天満院家もいろいろな事業での取引があるわ」
アイレンはそう言って立ち上がる。
執事も外に出かける準備を始めた。
「ど、どちらに行かれるのです?」
慌てて手伝いながら、メイドが問いかけてくる。
アイレンは髪を整えながら答えた。
「ダルアーク国向けの取引のうちにね、
”あの国の水門を開く”というのがあるの。
沿岸部に滞留した流氷を放出させるためなんだけど
外側からじゃないと開けられないでしょ?
それを天満院家が請け負っているのよ」
たくさんの高性能な船を使用する、
多額の費用が必要な事業だ。
その見返りは、ささやかなダルアークの特産品であり
むしろダルアーク国民のための慈善事業に近いものだった。
準備が整った執事が手帳を取り出してつぶやく。
「今年の受注はまだ、ですが。
契約上は”作業の時期はこちらが決めて良い”
となっております故……」
アイレンは笑顔でうなずく。
「ええ、すぐに開きましょう」
そして二人は出て行った。
各事業部の代表と会い、さまざまな指示を出し
”ダルアークの水門”を開くために。
ーーーーーーーーーーーー
「今年の春は短かったな……」
リオはふと、上を見上げてつぶやく。
しかしそこには空がなく、分厚い氷の天井が見えるだけだ。
「若! よそ見されてはなりません!」
”三の鼓”が猛り狂う悪鬼を倒しながら叫ぶ。
「よく見なさいよ、若の足元」
苦笑いしながら、”琵琶”が小刀で指し示した。
そこには音もなく切り裂かれた邪鬼の群れが散らばっていた。
”笙”が感慨深げにつぶやく。
「本当にお強くなられた……」
”北海の氷が溶け始めた”との知らせを受け、
リオと楽師一行は北へと飛んできたのだ。
彼らは確かに、”雅楽”を奏でる楽師だ。
しかしそれはあくまでも仮の姿に過ぎない。
「……おかしいな。これは自然のものでない」
すぐに調査を始めた彼らは、
北海の氷が溶け始めたのは自然現象ではなく
なんらかの人為的なものであると察したのだ。
さらに深く調べを進めようとしていたある日。
伝令が彼らの元に駆け込んできたのだ。
「大変でございます!
北海で客船が巨大妖魔の攻撃を受けています!」
「まあ! なんてこと!」
”琵琶”が悲痛な叫びを漏らすが。
「それが、攻撃をことごとくかわしているそうです」
リオは目を見開く。
そんなことができる能力者が乗っていたのか。
……しかし、このままでは持たないだろう。
「すぐ向かうぞ」
リオはそう言って立ち上がる。
その前に”楽頭”が立ちふさがって引き留める。
「お待ちください!
この辺りの”処理”だけでも過酷でありますのに、
このうえさらに水生の巨大妖魔を相手にするなど
無謀であります!」
”太鼓”もボロボロになったリオの剣を見ながら言う。
「ここに来て、若は休む日もなく連戦されております。
どうか船のことは、外の者におまかせください」
リオは彼らに対し、小さく詫びた。
すまない、と。
その返事で、全員が全てを察し、
ガクッと頭を垂れる。
そんな彼らにリオは笑顔で言ったのだ。
「倒すべき敵はみな倒す。
守るべき者はみな守る。
俺はこの先も、これを変えるつもりはない」
そう言ってその場を走り去る。
楽師たちも後を追いながら、それぞれが思った。
これが、”天帝の資質”というものか、と。
ーーーーーーーーーーーー
リオたちが現場に来てみれば、
船はわざと流氷に乗り上げることで
水没するのを避けていた。
その周りを、軟体動物のような赤黒い妖魔が絡みついている。
ウネウネと胴体と触手をくねらせ、
時おり締め付けることで船を破壊しようとしていた。
「すごいな、よく壊れずにいるな」
”篳篥”が言うと”琵琶”が感嘆の声をあげる。
「すごいわ……あの船の内側から、
凄まじい”念動力”を感じるわ」
「ああ、ハイレベルの”能力者”が中にいるらしい」
リオはうなずいて、自分たちの乗った船を
あの場に近づけるように命じた。
そして楽師たちは流氷に降り立ち、
妖魔へと駆け寄ろうとした、その瞬間。
「いきなり攻撃してはなりません。
これはただの妖魔ではないのです」
船の船内放送が響き渡ったのだ。
それはたおやかな女性の声だった。
ピタッと足を止めた彼らに、
音声は驚くべきことを告げたのだ。
「その妖魔の、右下に埋もれた突起をごらんください。
それは内部に制御装置が隠されています」
「え? どうして知ってるんだ? 中にいるのに」
”笙”が不思議そうにつぶやく。
女性の声は続いた。
「そして妖魔の頭頂部には、長い刺のようなものが見えます。
これはアンテナのようなものでしょう」
”この声、俺は知っている。これは……”
リオは全身の鳥肌が立つような気持ちになった。
そして楽師たちを振り返って叫んだ。
「中にいらっしゃるのは、アイレンの父君と母君だ!
アイレンの父君は卓越した念動力の能力者だ!
アイレンの母君は確か……”千里眼”の持ち主だ」
愛する人の家族が、
いま目の前で窮地に陥っていることを知り
リオは一瞬激しく動揺したが。
その気持ちをすぐに切り替えた。
必ず、守り抜くことを誓って。
”君のご両親と弟君は無事だ”
という一文のみが記されていた。
「どうして……なんで……」
北海で客船が魔物の襲撃にあった事件は
大々的に報じされているから、
知っていてもおかしくはない。
しかしなぜリオが、その船にアイレンの両親が
乗っていたと知っているのか。
アイレンは目を輝かせて言う。
「無事だということは、リオは会ったのね?
お父様たちと」
執事が冷静な声でつぶやく。
「おそらく船が沈む前に救出されたのでしょう。
もしくは、船は沈まずに退避できたのか。
なんにせよ、ご無事というのは間違いないと思われます」
メイドが困惑した顔で執事を見上げて言う。
「しかしそれを世間に……
家族にすら公表しない理由はわかりません」
アイレンは手紙を見ながら言う。
「見てください、この封筒。
筒状の何かに忍ばせたみたいに丸まっているわ。
インクも”能力”で読めないように、
希少な樹液で書かれているの。
だからこの一文を書くのが精いっぱいだったんだわ」
物に触れるだけで、その中のインクで書かれた文字を
読むことが出来る”能力者”もいるのだ。
それは国境などで、不審な文書を探す”検閲官”に多く在籍している。
アイレンは続ける。
「樹液はかなり少なかったみたいね。最後がかすれてるもの。
でも”君の家族は無事だ”にせず、
お父様たちと、善翔を分けて書いた理由は……」
「旦那様と奥様は、坊ちゃまと離れた場所にいらっしゃる、
ということですな」
執事の言葉に、アイレンはうなずいた。
そしてアイレンは最後に、手紙を広げてみせた。
「それから、折り方ね。
リオの手紙、いつもは普通の四つ折りだけど、
これは……観音折りにしてあったの」
右端と左端を中央の線に向け内側に折り込んで、
さらに二つ折りにする折り方だ。
つまり中身を読むには、2回開かなくてはならない。
執事が驚きの声をもらす。
「それは、つまり……」
「ええ、2回開けば、お父様たちに会えるってことだわ」
アイレンが嬉しそうに言う。
メイドが困惑顔で尋ねた。
「2回、何を開くんですか?」
執事は彼女にくわしく説明する。
「リオ様はまず、何かに忍ばせないと
手紙がだせない場所にいらっしゃる。
”文書の検閲官がいる国”、ということです」
つまり北の方で、それに該当するのは。
「……あの独裁国ダルアーグですか」
執事はうなずき、話を続ける。
「おそらく旦那様たちは
あの地に拘留されていらっしゃるのでしょう。
しかも坊ちゃまと引き離されているため、
うかつには動けないでいるかと思われます」
アイレンの父も母も、かなり優れた”能力者”だ。
警護で連れていた侍従たちもいただろう。
しかし弟を人質に取られているとしたら手は出せない。
「でも、大丈夫よ。
ダルアーク国はね、独裁国だけど他国との貿易は禁じてないの。
天満院家もいろいろな事業での取引があるわ」
アイレンはそう言って立ち上がる。
執事も外に出かける準備を始めた。
「ど、どちらに行かれるのです?」
慌てて手伝いながら、メイドが問いかけてくる。
アイレンは髪を整えながら答えた。
「ダルアーク国向けの取引のうちにね、
”あの国の水門を開く”というのがあるの。
沿岸部に滞留した流氷を放出させるためなんだけど
外側からじゃないと開けられないでしょ?
それを天満院家が請け負っているのよ」
たくさんの高性能な船を使用する、
多額の費用が必要な事業だ。
その見返りは、ささやかなダルアークの特産品であり
むしろダルアーク国民のための慈善事業に近いものだった。
準備が整った執事が手帳を取り出してつぶやく。
「今年の受注はまだ、ですが。
契約上は”作業の時期はこちらが決めて良い”
となっております故……」
アイレンは笑顔でうなずく。
「ええ、すぐに開きましょう」
そして二人は出て行った。
各事業部の代表と会い、さまざまな指示を出し
”ダルアークの水門”を開くために。
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「今年の春は短かったな……」
リオはふと、上を見上げてつぶやく。
しかしそこには空がなく、分厚い氷の天井が見えるだけだ。
「若! よそ見されてはなりません!」
”三の鼓”が猛り狂う悪鬼を倒しながら叫ぶ。
「よく見なさいよ、若の足元」
苦笑いしながら、”琵琶”が小刀で指し示した。
そこには音もなく切り裂かれた邪鬼の群れが散らばっていた。
”笙”が感慨深げにつぶやく。
「本当にお強くなられた……」
”北海の氷が溶け始めた”との知らせを受け、
リオと楽師一行は北へと飛んできたのだ。
彼らは確かに、”雅楽”を奏でる楽師だ。
しかしそれはあくまでも仮の姿に過ぎない。
「……おかしいな。これは自然のものでない」
すぐに調査を始めた彼らは、
北海の氷が溶け始めたのは自然現象ではなく
なんらかの人為的なものであると察したのだ。
さらに深く調べを進めようとしていたある日。
伝令が彼らの元に駆け込んできたのだ。
「大変でございます!
北海で客船が巨大妖魔の攻撃を受けています!」
「まあ! なんてこと!」
”琵琶”が悲痛な叫びを漏らすが。
「それが、攻撃をことごとくかわしているそうです」
リオは目を見開く。
そんなことができる能力者が乗っていたのか。
……しかし、このままでは持たないだろう。
「すぐ向かうぞ」
リオはそう言って立ち上がる。
その前に”楽頭”が立ちふさがって引き留める。
「お待ちください!
この辺りの”処理”だけでも過酷でありますのに、
このうえさらに水生の巨大妖魔を相手にするなど
無謀であります!」
”太鼓”もボロボロになったリオの剣を見ながら言う。
「ここに来て、若は休む日もなく連戦されております。
どうか船のことは、外の者におまかせください」
リオは彼らに対し、小さく詫びた。
すまない、と。
その返事で、全員が全てを察し、
ガクッと頭を垂れる。
そんな彼らにリオは笑顔で言ったのだ。
「倒すべき敵はみな倒す。
守るべき者はみな守る。
俺はこの先も、これを変えるつもりはない」
そう言ってその場を走り去る。
楽師たちも後を追いながら、それぞれが思った。
これが、”天帝の資質”というものか、と。
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リオたちが現場に来てみれば、
船はわざと流氷に乗り上げることで
水没するのを避けていた。
その周りを、軟体動物のような赤黒い妖魔が絡みついている。
ウネウネと胴体と触手をくねらせ、
時おり締め付けることで船を破壊しようとしていた。
「すごいな、よく壊れずにいるな」
”篳篥”が言うと”琵琶”が感嘆の声をあげる。
「すごいわ……あの船の内側から、
凄まじい”念動力”を感じるわ」
「ああ、ハイレベルの”能力者”が中にいるらしい」
リオはうなずいて、自分たちの乗った船を
あの場に近づけるように命じた。
そして楽師たちは流氷に降り立ち、
妖魔へと駆け寄ろうとした、その瞬間。
「いきなり攻撃してはなりません。
これはただの妖魔ではないのです」
船の船内放送が響き渡ったのだ。
それはたおやかな女性の声だった。
ピタッと足を止めた彼らに、
音声は驚くべきことを告げたのだ。
「その妖魔の、右下に埋もれた突起をごらんください。
それは内部に制御装置が隠されています」
「え? どうして知ってるんだ? 中にいるのに」
”笙”が不思議そうにつぶやく。
女性の声は続いた。
「そして妖魔の頭頂部には、長い刺のようなものが見えます。
これはアンテナのようなものでしょう」
”この声、俺は知っている。これは……”
リオは全身の鳥肌が立つような気持ちになった。
そして楽師たちを振り返って叫んだ。
「中にいらっしゃるのは、アイレンの父君と母君だ!
アイレンの父君は卓越した念動力の能力者だ!
アイレンの母君は確か……”千里眼”の持ち主だ」
愛する人の家族が、
いま目の前で窮地に陥っていることを知り
リオは一瞬激しく動揺したが。
その気持ちをすぐに切り替えた。
必ず、守り抜くことを誓って。
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