狼くんと羊くん

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～6話(2)～

月日も流れ、姉は中一になった

　中一になったとたん、姉は、祖母の家に行くことになった。
俺まで、育てる金はないと俺は連れて行ってもらえなかった
　ストレスを発散出来るのは、俺だけしかいない。もしかしたら、これ以上に酷いことも
そう考えると、怖く苦しく家から逃げ出したくなった。
というより、その場から逃げ出した

　走れば走るほど、知らないくらい道に迷い込み不安が積もった
明かりがやっと、見えたと思うとそこは母親が自分の体を捨てている場所だった

母親がいるかもしれない
そう思うと、上手く呼吸ができず
路地裏に逃げ込んだ

あたりは冷え、眠たさが増してきていた。

□ ■ □

時間はどれぐらいたったのだろうか、目を開けると知らない場所で、びっくりしたがすぐに状況を理解した。
昨日、僕は逃げてきたのだ

「お腹すいたなぁ……」

空腹の、腹を擦りながら姉の事を思い出す
あの時一緒に食べたご飯を、もう一度一緒に食べたい
考えるだけで、お腹がすき涙が止まらなくなる

「おい、やっと見つけたぞ」
そう言い、手を差し伸べしてくれていたのは雨宮だった


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