15 / 44
14
しおりを挟む
あの後、僕は月野を背負ってなんとか隕石の跡地から抜け出した。途中でタクシーを捕まえて、家まで向かった。
タクシーの運転手は泥酔した月野を見ても嫌な顔一つしなかった。記号的な笑みを浮かべながら、一人でずっと喋っていた。
アパートに着き、彼女をベッドに寝かせてからソファに沈み込む。頭の中は多くの情報が絡まったコードのようにぐちゃぐちゃに混ざり合っていた。
こんな時はすんなり眠りにつけないと覚悟しながらソファに倒れ込んだが、気が付いた時には眠っていた。
程よく酔っていたのが良かったのかもしれない。
★☆★☆★☆
翌日、僕は嘔吐の音で目を覚ました。
二日酔いに悩まされてゲェゲェ吐いているどっかの誰かさんとは違い、僕の体調は好調だった。のそのそとソファから起き上がり、ベッドに誰もいないことを確認する。
そのままリビングを出て廊下に向かうと、やはりというか、案の定というか、月野がトイレで嘔吐していた。昨日の出来事を忘れるように、自分の中にわだかまった思いを全て吐き出すように、彼女は何度も何度も吐いていた。
トントン、とノックしてから反応を待つことなくトイレのドアを開けた。
「どうやら便器と親友になったみたいだね」
便座に抱きつくようにして、月野はぐったりとしている。
「ええ、トイレが私に離れて欲しくないそうで、もう大変ですよ。ていうか、勝手に入らないでください。不法侵入で通報しますよ」
「できるもんなら通報してみろ。連行されるのは君の方だ」
僕はトイレの扉を閉じた。どうやらそこまで深刻な二日酔いというわけではないようだ。ドア越しに「少し出掛けてくる。十五分くらいで帰るから」と伝えた。
身支度を整えてから外に出る。どうやら今日は冬日のようで、いつも着ているロングコートを羽織った。近くのドラッグストアでロキソニンとポカリスエットを購入し、次にコンビニで朝食を買った。こいつらは人間じゃない、ロボットだと思うことで少しだけ買い物が楽になった。
家に戻ると、月野は枕に顔を埋めて亡霊のように唸っていた。彼女が顔を押し当てているのは、僕の枕ではない。いつの間にか僕の家にあった、あの身に覚えのない枕だ。
「体調、大丈夫か?」
彼女はのそりと顔をあげて、ゆるやかに首をふった。あまり強く頭を動かしたくないのだろう。
「大丈夫じゃありません」
言ってから、彼女はまた枕に顔を埋めた。そんな彼女を横目に、朝食の準備をしようとキッチンへ向かう。インスタントのしじみ汁にお湯を入れ、リンゴの皮を剥いている最中に、くぐもった声が聞こえた。
「サンタさん。私、変態かもしれません」
枕に顔を埋めたまま、月野がそんなことを口走った。
「どうして?」
「もうしばらく、こうしていてもいいでしょうか?」
それは、枕に顔を埋めていても良いか? ということだろうか。
「なんだかよく分からないんですけど」と前置きして「この枕、凄く気持ちがいいんです。これを使っていると、とても気分が落ち着くんです」
「そうか。なら良かった」
「ええ、人の枕を捕まえてそんなこと言うなんて気持ち悪いとは思うんですけどね」
そんな弱気なことをほざいてる月野の前を通り過ぎて、テーブルに朝食を並べる。
「おら、元気出せ。君の大切な奴隷がクリスマスプレゼントを持ってきてやったぞ」
月野は顔をあげてテーブルにおかれたロキソニンに目を輝かせる。
「おぉ、流石は私のサンタさんですね。奴隷とサンタの両立、ご苦労様です」
「サンタクロースは子どもの奴隷みたいなもんだ。大したことないよ」
「夢も希望もないことを言うんですね」月野はジッと、机に並べられた朝食を眺めながら「まあ実際に、夢も希望も私達の前には転がってませんからね」とため息をついた。
それから彼女はふーふーとしじみのみそ汁を冷ましてから一口飲む。
「あー、二日酔いの体に染み渡ります」
「今度からは酒の飲み方には気をつけろよ」
その言葉に、彼女は表情を曇らせる。
「今度から……」そこで一度言葉を区切ってから、月野は努めて明るい表情を作ったようだった。
「ええ、そうですね。今度からは気を付けます」
その表情を見て、僕は自分の失言に気が付いた。
『せめて、死ぬ前にもう一度彼と会いたかった』
昨日のあの言葉が、脳内に反響する。彼女にとって、今度が本当に来るのかは分からない。恐らく、そういうことだろう。
だが、僕は彼女のそんな些細な変化には気が付かないフリをした。それを月野は望んでいるようだったし、僕は彼女との「忘れてください」という約束を守りたかった。
月野はシャリッとリンゴを齧りながら、棚に並べられたCDを見ていた。
「驚くほど音楽の趣味がいいんですね。私の好きな曲が沢山あります」
「どうも」
褒められたところで、別に嬉しくともなんともない。これは僕のCDじゃないからだ。このCDだって、恐らくは理想の彼女が残していったものだ。
「何か聞く?」
綺麗に並べられたCDに視線を向けながら、月野に聞いた。
棚の中には、ヨルシカの『夏草が邪魔をする』『だから僕は音楽を辞めた』『エルマ』BUMP OF CHICKEN の『jupiter』『ユグドラシル』the pillowsの『Please Mr. Lostman』Mr.childrenの『深海』などのアルバムが入っている。
月野は棚の中を見て「うーん」と首を捻ってから「Mr.Childrenの『新海』も捨てがたいですが、ここはthe pillowsの『Please Mr. Lostman』にしましょう。『ストレンジカメレオン』が聞きたいです」
今時『ストレンジカメレオン』を聞きたがる女の子がいるなんて思ってもみなかった。
ディスクをCDプレーヤーに入れて、スイッチを押す。少し音質の悪い、くぐもった音が流れはじめた。でも、僕はこの音が好きだった。スマホから流れる高音質な音よりも、断然良い。
僕達はそれからしばらくの間、心地よい音楽に体を預けていた。昨日のことは詮索しなかったし、お互い完全に無かったことにした。
月野にも僕にも、今は休息が必要な気がした。一度現実から目を逸らして音楽に没頭するべきだと思う。
しばらくして、月野お待ちかねの『ストレンジカメレオン』が流れ出した。
「とても健康的な歌です」
月野はこの悲壮感漂うどこか優しいメロディーに体を揺らしながら、そう呟いた。
それは恐らく、一般的な感覚ではないのだろう。でも、その気持ちは痛いほどよく分かる。
「確かに、僕達みたいな奴らにとっては健康的な歌かもしれないね」
「ですよね」彼女は笑ってから「君といるーのーが好きで」と歌い始めた。僕も彼女に続けて歌い出す。
「あとはほとんどー嫌いで」
歌っていて、不思議な感覚に包まれた。
音楽とは全く関係ないはずなのに、手持ち花火をやっているシーンが、頭の中に浮かんできた。
「まわりの色に馴染まない出来損ないのカメレオン」
「優しい歌を唄いたい」
「拍手は一人分でいいのさ」
そこで僕達は一度お互いの顔を見た。なんだか照れ臭くて、それ以上は歌えなかった。
タクシーの運転手は泥酔した月野を見ても嫌な顔一つしなかった。記号的な笑みを浮かべながら、一人でずっと喋っていた。
アパートに着き、彼女をベッドに寝かせてからソファに沈み込む。頭の中は多くの情報が絡まったコードのようにぐちゃぐちゃに混ざり合っていた。
こんな時はすんなり眠りにつけないと覚悟しながらソファに倒れ込んだが、気が付いた時には眠っていた。
程よく酔っていたのが良かったのかもしれない。
★☆★☆★☆
翌日、僕は嘔吐の音で目を覚ました。
二日酔いに悩まされてゲェゲェ吐いているどっかの誰かさんとは違い、僕の体調は好調だった。のそのそとソファから起き上がり、ベッドに誰もいないことを確認する。
そのままリビングを出て廊下に向かうと、やはりというか、案の定というか、月野がトイレで嘔吐していた。昨日の出来事を忘れるように、自分の中にわだかまった思いを全て吐き出すように、彼女は何度も何度も吐いていた。
トントン、とノックしてから反応を待つことなくトイレのドアを開けた。
「どうやら便器と親友になったみたいだね」
便座に抱きつくようにして、月野はぐったりとしている。
「ええ、トイレが私に離れて欲しくないそうで、もう大変ですよ。ていうか、勝手に入らないでください。不法侵入で通報しますよ」
「できるもんなら通報してみろ。連行されるのは君の方だ」
僕はトイレの扉を閉じた。どうやらそこまで深刻な二日酔いというわけではないようだ。ドア越しに「少し出掛けてくる。十五分くらいで帰るから」と伝えた。
身支度を整えてから外に出る。どうやら今日は冬日のようで、いつも着ているロングコートを羽織った。近くのドラッグストアでロキソニンとポカリスエットを購入し、次にコンビニで朝食を買った。こいつらは人間じゃない、ロボットだと思うことで少しだけ買い物が楽になった。
家に戻ると、月野は枕に顔を埋めて亡霊のように唸っていた。彼女が顔を押し当てているのは、僕の枕ではない。いつの間にか僕の家にあった、あの身に覚えのない枕だ。
「体調、大丈夫か?」
彼女はのそりと顔をあげて、ゆるやかに首をふった。あまり強く頭を動かしたくないのだろう。
「大丈夫じゃありません」
言ってから、彼女はまた枕に顔を埋めた。そんな彼女を横目に、朝食の準備をしようとキッチンへ向かう。インスタントのしじみ汁にお湯を入れ、リンゴの皮を剥いている最中に、くぐもった声が聞こえた。
「サンタさん。私、変態かもしれません」
枕に顔を埋めたまま、月野がそんなことを口走った。
「どうして?」
「もうしばらく、こうしていてもいいでしょうか?」
それは、枕に顔を埋めていても良いか? ということだろうか。
「なんだかよく分からないんですけど」と前置きして「この枕、凄く気持ちがいいんです。これを使っていると、とても気分が落ち着くんです」
「そうか。なら良かった」
「ええ、人の枕を捕まえてそんなこと言うなんて気持ち悪いとは思うんですけどね」
そんな弱気なことをほざいてる月野の前を通り過ぎて、テーブルに朝食を並べる。
「おら、元気出せ。君の大切な奴隷がクリスマスプレゼントを持ってきてやったぞ」
月野は顔をあげてテーブルにおかれたロキソニンに目を輝かせる。
「おぉ、流石は私のサンタさんですね。奴隷とサンタの両立、ご苦労様です」
「サンタクロースは子どもの奴隷みたいなもんだ。大したことないよ」
「夢も希望もないことを言うんですね」月野はジッと、机に並べられた朝食を眺めながら「まあ実際に、夢も希望も私達の前には転がってませんからね」とため息をついた。
それから彼女はふーふーとしじみのみそ汁を冷ましてから一口飲む。
「あー、二日酔いの体に染み渡ります」
「今度からは酒の飲み方には気をつけろよ」
その言葉に、彼女は表情を曇らせる。
「今度から……」そこで一度言葉を区切ってから、月野は努めて明るい表情を作ったようだった。
「ええ、そうですね。今度からは気を付けます」
その表情を見て、僕は自分の失言に気が付いた。
『せめて、死ぬ前にもう一度彼と会いたかった』
昨日のあの言葉が、脳内に反響する。彼女にとって、今度が本当に来るのかは分からない。恐らく、そういうことだろう。
だが、僕は彼女のそんな些細な変化には気が付かないフリをした。それを月野は望んでいるようだったし、僕は彼女との「忘れてください」という約束を守りたかった。
月野はシャリッとリンゴを齧りながら、棚に並べられたCDを見ていた。
「驚くほど音楽の趣味がいいんですね。私の好きな曲が沢山あります」
「どうも」
褒められたところで、別に嬉しくともなんともない。これは僕のCDじゃないからだ。このCDだって、恐らくは理想の彼女が残していったものだ。
「何か聞く?」
綺麗に並べられたCDに視線を向けながら、月野に聞いた。
棚の中には、ヨルシカの『夏草が邪魔をする』『だから僕は音楽を辞めた』『エルマ』BUMP OF CHICKEN の『jupiter』『ユグドラシル』the pillowsの『Please Mr. Lostman』Mr.childrenの『深海』などのアルバムが入っている。
月野は棚の中を見て「うーん」と首を捻ってから「Mr.Childrenの『新海』も捨てがたいですが、ここはthe pillowsの『Please Mr. Lostman』にしましょう。『ストレンジカメレオン』が聞きたいです」
今時『ストレンジカメレオン』を聞きたがる女の子がいるなんて思ってもみなかった。
ディスクをCDプレーヤーに入れて、スイッチを押す。少し音質の悪い、くぐもった音が流れはじめた。でも、僕はこの音が好きだった。スマホから流れる高音質な音よりも、断然良い。
僕達はそれからしばらくの間、心地よい音楽に体を預けていた。昨日のことは詮索しなかったし、お互い完全に無かったことにした。
月野にも僕にも、今は休息が必要な気がした。一度現実から目を逸らして音楽に没頭するべきだと思う。
しばらくして、月野お待ちかねの『ストレンジカメレオン』が流れ出した。
「とても健康的な歌です」
月野はこの悲壮感漂うどこか優しいメロディーに体を揺らしながら、そう呟いた。
それは恐らく、一般的な感覚ではないのだろう。でも、その気持ちは痛いほどよく分かる。
「確かに、僕達みたいな奴らにとっては健康的な歌かもしれないね」
「ですよね」彼女は笑ってから「君といるーのーが好きで」と歌い始めた。僕も彼女に続けて歌い出す。
「あとはほとんどー嫌いで」
歌っていて、不思議な感覚に包まれた。
音楽とは全く関係ないはずなのに、手持ち花火をやっているシーンが、頭の中に浮かんできた。
「まわりの色に馴染まない出来損ないのカメレオン」
「優しい歌を唄いたい」
「拍手は一人分でいいのさ」
そこで僕達は一度お互いの顔を見た。なんだか照れ臭くて、それ以上は歌えなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。
設楽理沙
ライト文芸
☘ 累計ポイント/ 180万pt 超えました。ありがとうございます。
―― 備忘録 ――
第8回ライト文芸大賞では大賞2位ではじまり2位で終了。 最高 57,392 pt
〃 24h/pt-1位ではじまり2位で終了。 最高 89,034 pt
◇ ◇ ◇ ◇
紳士的でいつだって私や私の両親にやさしくしてくれる
素敵な旦那さま・・だと思ってきたのに。
隠された夫の一面を知った日から、眞奈の苦悩が
始まる。
苦しくて、悲しくてもののすごく惨めで・・
消えてしまいたいと思う眞奈は小さな子供のように
大きな声で泣いた。
泣きながらも、よろけながらも、気がつけば
大地をしっかりと踏みしめていた。
そう、立ち止まってなんていられない。
☆-★-☆-★+☆-★-☆-★+☆-★-☆-★
2025.4.19☑~
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる