切に夢、抱(いだ)き

天音葵葉

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第七話 織田信長と側室

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 信長はいっこうに側室達の部屋の入り口の襖《ふすま》を開けない。

 信長は美濃の濃姫以外の女を抱くことはなかった。

 信長にとって濃は唯一無二であり、これ以上の女はいない。

 心から信長は濃姫と愛し合っていたからだ。
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