それでも君はまた恋をする

月乃結海

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ランチタイム

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「 りえー! 」

「 は!? 」

 私は一気に現実へと戻される。

「 またボーッとしてたよ!ほらランチ行くよ! 」

 胸きゅんデートの後、発覚したことがあった。その美容師の彼には彼女がいたのだ。
 彼女がいることを私には隠していた。
 私の知り合いが、見てしまったのだ。

 その彼が彼女と車の中に一緒にいる所を……

 その話を聞いた私は、ショックで立ち直るのにも時間がかかってしまった。
 学校にも行けず、毎日泣いていた。

 でもなんとか乗り越えて、また次の恋愛へと……

 それはまたおいおい話すことにしよう。

「 Bセットで! 」

「 あ、私も同じので! 」

 同僚とのランチ。色々な話をするのかと思いきやいつも決まった話ばかり。
 会社の人の噂話などいじるような話ばかりだった。
 あの人とあの人がどうだとか、あの人の家庭はあまり上手くいってないとか。
 正直、どうでもいい話ばかりだった。

「 そうだ!今日、りえ飲みに来るでしょ?あの人も来るって! 」

「 う、うん 」

 そういえば今日、飲み会かぁ。
 久しぶりの飲み会で、同僚の気合いがヒシヒシと伝わってきていた。

 同僚の夏菜子は、合コンの女王と呼ばれている。
 相手を喜ばせたり、場を盛り上げる天才だ。

 私とは違うタイプの女性。
 色々なタイプの人がいるこの職場は、まぁまぁ楽しい場所だったりもする。

 今日の飲み会、なんとか無事に終わりますように!!
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