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4.最終章
2.突然の来訪者(コロネ視点)
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「うん?護衛につきたい理由?一目惚れかな?」
男の言葉に――宮廷魔術師であるエルフの男は固まった。
女神の御告で、かつて異界の神々との戦いで散った大神ガブリエラの力を宿す戦士を集めよという、神託の元、大神の力を持つものを集めた中に。
なぜか皇帝直属の騎士団にではなく、自分の護衛につきたいと主張するものがいると言われ、会ってみればこれである。
「貴方は男性に見えるのですが?」
宮廷魔術師のエルフの男が聞けば、黒髪の長身の端正な顔立ちの男は微笑んで
「ああ、そうだけど。何か問題があるか?」
と、物凄く自信満々に答える。
宮廷魔術師の男は一瞬自分が間違っているかのような錯覚を覚えるが……。
「男同士で一目惚れというのはおかしいと思うのですが」
「ああ、大丈夫!プラトニックな関係ですませるから」
と、抗議の声もよくわからない笑顔で封殺される。
これが、彼との出会いだった。
△▲△
「あぁ、コロネ、お前にもやっと春がきたらしいじゃないか」
豪勢な皇帝の謁見の間で、面白そうに皇帝テオドールが宮廷魔術師であるコロネに話しかけた。
現在謁見の間には二人の姿しかなく、騎士達は外で控えている。
もちろん猫まっしぐらという男も外で待機させてある。
「……冗談でもやめてください。大体あれは男ですよ!?
なぜあれを私の護衛につけるのですか!?」
皇帝であるテオドールをキッとコロネが睨む。
エルフの里で育った皇帝と宮廷魔術師は、二人だけの時はお互い遠慮はない。
あまりにも予想外の申し出だったため、主であり、幼馴染の彼に相談してみれば、これである。
「いいじゃないか。この際、男でも。
女神より賜った神力計を壊すほどの人材だぞ?
国としてもお前の操一つで、そのような貴重な戦力が手に入るなら大歓迎だ」
と、テオドール。
「勝手に人の操を差し出さないでいただきたいのですが」
「大丈夫、痛いのは最初だけらしいじゃないか。
それなりに楽しめばいいだろう」
「だから、捧げるのを前提で話さないでいただきたい」
皇帝の首根っこをつかみ、コロネがすごむ。
「別にちょっとスポーツでもする気分で寝ればいいだけだろう?」
「な!?性行為とはそのような不純なものではないでしょう!?」
「……お前、意外と純情だったのだな」
「死にますか?」
結局、皇帝であり友であるテオドールに相談してみたが、問題は何一つ解決しなかった。
△▲△
「――はぁ」
アケドラル帝国 帝都 ザンベルク にある自宅で、宮廷魔術師のコロネはため息をついた。
結局、自分に一目ぼれをしたという、猫というフザケた名前を名乗る男はテオドールに偉く気に入られてしまい、コロネの護衛につくことになった。
本当に意味がわからない。
自分の護衛に付きたいなどと申し出があったときは、エルフである自分が人間の国で宮廷魔術師をしている事をやっかんでいる貴族の嫌がらせかとも思ったが……。
そもそもこれほど神力の強い、優秀な戦士を嫌がらせだけでこのような事に使うということはまずないだろう。
彼の戦士としての力量は……正直、マケドラル帝国--いや、神話級の魔物ですら敵う者がいないほどの強さなのだ。
嫌がらせで使うより、そのまま国を乗っ取ったほうがはやいのだ。
彼ならその気になれば帝国一つ滅ぼすのもたやすい。
――つまるところ、彼の自分に一目惚れしたなどという理由以外の理由らしい理由が見当たらないのだ。
チラリと猫と名乗る青年の方を見てみれば、呑気に短剣を磨きながら、自分の少し後ろで座りながら控えている。
「貴方は本当に私の護衛につくつもりですか?」
睨みながら聞けば、猫はにっこり笑って
「うん?そのつもりだけど?」
と、にっこり微笑む。
「わかりませんね。貴方ほどの力があれば、国王になるのも夢ではないのに。なぜ私の護衛なのでしょうか?」
「うん?だから一目惚れ」
コロネの問いに身も蓋もない返事を返す。
ああ、本当にこの人は意味がわからない。男である自分に惚れるということはつまるところ、そういう趣味の人なのだろう。
にしても、普通はもう少し隠すべきことなのではないのだろうか?
「にしても、メイドも誰もいないけど、人も雇っていないのか?」
国の宮廷魔術師というわりにはこじんまりとした建物に、猫が不思議そうに尋ねてきた。
「エルフである私の元で働きたいというものは、そうそういませんから」
「へぇ、意外だな。エルフって尊敬されてるんじゃなかったのか?」
猫は本気で不思議そうに訪ねてくる。
「……貴方はどこの出身の者なのですか?エルフほど人間に忌み嫌われてる存在はいないでしょう?」
コロネが問えば、猫は本当に不思議そうな顔をして
「へぇ、知らなかった。自分の住んでた村じゃ、エルフは祀られていたけどな」
と、肩をすくめた。一部地域ではエルフと人間の親睦がある地域があるとは聞いていたが、彼はそちらの方から来た人間なのだろうか。
「貴方くらいですよ。私に仕えたいという珍しい人間は」
と、ため息をつけば
「イケメンなのにもったいない」
と、聞いているコロネが恥ずかしくなるようなセリフでかえす。
「メイドもいないなら食事はどうしてるんだ?」
「薬で事足りるでしょう。満腹感もあるように調合しました」
「……ええー。食べる楽しみは?」
「そんなものは不要です。嫌なら貴方一人で外食に行けばいいでしょう。
私は貴方がいなくても問題はありません」
「それじゃあ護衛の意味がないだろ?」
「そもそも護衛を頼んだ覚えもないのですが?」
言えば、コロネの腕がふいに猫に掴まれる。
「……なっ!?」
「この手首の傷は?」ぐいっと服をまくられて、手首の傷が晒される。
「……実験の時の傷です。対した事では……」
「それに脇腹にも切り傷があるだろう?それも命を狙われた時のものなんだろう?」
「……なぜ知っているのですか?」
「何でだと思う?」
「……まさか、人の入浴を覗いたのでしょうか?」
「え、いや、ちがっ!!テオドールに聞いたんだよ!」
「それはそれで問題です!皇帝陛下といいなさい!何故呼び捨てなんですか!」
「ちょ!?昔のコロネ細かっ!」
「……昔?」
「あー、いや、こっちの話」
猫が露骨に視線をそらし、その様子をコロネがジト目で睨む。
「にしても、命を狙われてるのになんで護衛もつけてないんだ?」
話題を逸らすかのように猫が言えば
「その護衛に刺されたのがこの傷です」
と、コロネがそっけなく返す。
「昔、心配して皇帝が私につけた護衛の中に間者が紛れ込んでいました」
「……エルフってそんなに嫌われてるのか?」
「エルフ如きが国の中枢にいるというのが問題なのですよ。人間の貴族にとってはね」
「ああ、うん。なんだか思っていた以上に大変なんだな」
「わかったのなら、私の護衛などやめて、さっさと騎士団に……」
言いかけた、コロネを猫がそのまま抱きしめる。
――!?
突然の事にコロネが顔を赤くして、自分より身長の高い猫を見上げれば
「言ったろ?一目惚れだって。絶対自分が守るから」
と、微笑んだ。
まったく、この人は本当にわけがわからない。
なぜこのようにすぐ人を抱きしめるのか。
そして何より――その行為を何故か一瞬喜んでしまった自分が一番わけがわからない。
自分は――そういう趣味があったのだろうか?
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女神の御告で、かつて異界の神々との戦いで散った大神ガブリエラの力を宿す戦士を集めよという、神託の元、大神の力を持つものを集めた中に。
なぜか皇帝直属の騎士団にではなく、自分の護衛につきたいと主張するものがいると言われ、会ってみればこれである。
「貴方は男性に見えるのですが?」
宮廷魔術師のエルフの男が聞けば、黒髪の長身の端正な顔立ちの男は微笑んで
「ああ、そうだけど。何か問題があるか?」
と、物凄く自信満々に答える。
宮廷魔術師の男は一瞬自分が間違っているかのような錯覚を覚えるが……。
「男同士で一目惚れというのはおかしいと思うのですが」
「ああ、大丈夫!プラトニックな関係ですませるから」
と、抗議の声もよくわからない笑顔で封殺される。
これが、彼との出会いだった。
△▲△
「あぁ、コロネ、お前にもやっと春がきたらしいじゃないか」
豪勢な皇帝の謁見の間で、面白そうに皇帝テオドールが宮廷魔術師であるコロネに話しかけた。
現在謁見の間には二人の姿しかなく、騎士達は外で控えている。
もちろん猫まっしぐらという男も外で待機させてある。
「……冗談でもやめてください。大体あれは男ですよ!?
なぜあれを私の護衛につけるのですか!?」
皇帝であるテオドールをキッとコロネが睨む。
エルフの里で育った皇帝と宮廷魔術師は、二人だけの時はお互い遠慮はない。
あまりにも予想外の申し出だったため、主であり、幼馴染の彼に相談してみれば、これである。
「いいじゃないか。この際、男でも。
女神より賜った神力計を壊すほどの人材だぞ?
国としてもお前の操一つで、そのような貴重な戦力が手に入るなら大歓迎だ」
と、テオドール。
「勝手に人の操を差し出さないでいただきたいのですが」
「大丈夫、痛いのは最初だけらしいじゃないか。
それなりに楽しめばいいだろう」
「だから、捧げるのを前提で話さないでいただきたい」
皇帝の首根っこをつかみ、コロネがすごむ。
「別にちょっとスポーツでもする気分で寝ればいいだけだろう?」
「な!?性行為とはそのような不純なものではないでしょう!?」
「……お前、意外と純情だったのだな」
「死にますか?」
結局、皇帝であり友であるテオドールに相談してみたが、問題は何一つ解決しなかった。
△▲△
「――はぁ」
アケドラル帝国 帝都 ザンベルク にある自宅で、宮廷魔術師のコロネはため息をついた。
結局、自分に一目ぼれをしたという、猫というフザケた名前を名乗る男はテオドールに偉く気に入られてしまい、コロネの護衛につくことになった。
本当に意味がわからない。
自分の護衛に付きたいなどと申し出があったときは、エルフである自分が人間の国で宮廷魔術師をしている事をやっかんでいる貴族の嫌がらせかとも思ったが……。
そもそもこれほど神力の強い、優秀な戦士を嫌がらせだけでこのような事に使うということはまずないだろう。
彼の戦士としての力量は……正直、マケドラル帝国--いや、神話級の魔物ですら敵う者がいないほどの強さなのだ。
嫌がらせで使うより、そのまま国を乗っ取ったほうがはやいのだ。
彼ならその気になれば帝国一つ滅ぼすのもたやすい。
――つまるところ、彼の自分に一目惚れしたなどという理由以外の理由らしい理由が見当たらないのだ。
チラリと猫と名乗る青年の方を見てみれば、呑気に短剣を磨きながら、自分の少し後ろで座りながら控えている。
「貴方は本当に私の護衛につくつもりですか?」
睨みながら聞けば、猫はにっこり笑って
「うん?そのつもりだけど?」
と、にっこり微笑む。
「わかりませんね。貴方ほどの力があれば、国王になるのも夢ではないのに。なぜ私の護衛なのでしょうか?」
「うん?だから一目惚れ」
コロネの問いに身も蓋もない返事を返す。
ああ、本当にこの人は意味がわからない。男である自分に惚れるということはつまるところ、そういう趣味の人なのだろう。
にしても、普通はもう少し隠すべきことなのではないのだろうか?
「にしても、メイドも誰もいないけど、人も雇っていないのか?」
国の宮廷魔術師というわりにはこじんまりとした建物に、猫が不思議そうに尋ねてきた。
「エルフである私の元で働きたいというものは、そうそういませんから」
「へぇ、意外だな。エルフって尊敬されてるんじゃなかったのか?」
猫は本気で不思議そうに訪ねてくる。
「……貴方はどこの出身の者なのですか?エルフほど人間に忌み嫌われてる存在はいないでしょう?」
コロネが問えば、猫は本当に不思議そうな顔をして
「へぇ、知らなかった。自分の住んでた村じゃ、エルフは祀られていたけどな」
と、肩をすくめた。一部地域ではエルフと人間の親睦がある地域があるとは聞いていたが、彼はそちらの方から来た人間なのだろうか。
「貴方くらいですよ。私に仕えたいという珍しい人間は」
と、ため息をつけば
「イケメンなのにもったいない」
と、聞いているコロネが恥ずかしくなるようなセリフでかえす。
「メイドもいないなら食事はどうしてるんだ?」
「薬で事足りるでしょう。満腹感もあるように調合しました」
「……ええー。食べる楽しみは?」
「そんなものは不要です。嫌なら貴方一人で外食に行けばいいでしょう。
私は貴方がいなくても問題はありません」
「それじゃあ護衛の意味がないだろ?」
「そもそも護衛を頼んだ覚えもないのですが?」
言えば、コロネの腕がふいに猫に掴まれる。
「……なっ!?」
「この手首の傷は?」ぐいっと服をまくられて、手首の傷が晒される。
「……実験の時の傷です。対した事では……」
「それに脇腹にも切り傷があるだろう?それも命を狙われた時のものなんだろう?」
「……なぜ知っているのですか?」
「何でだと思う?」
「……まさか、人の入浴を覗いたのでしょうか?」
「え、いや、ちがっ!!テオドールに聞いたんだよ!」
「それはそれで問題です!皇帝陛下といいなさい!何故呼び捨てなんですか!」
「ちょ!?昔のコロネ細かっ!」
「……昔?」
「あー、いや、こっちの話」
猫が露骨に視線をそらし、その様子をコロネがジト目で睨む。
「にしても、命を狙われてるのになんで護衛もつけてないんだ?」
話題を逸らすかのように猫が言えば
「その護衛に刺されたのがこの傷です」
と、コロネがそっけなく返す。
「昔、心配して皇帝が私につけた護衛の中に間者が紛れ込んでいました」
「……エルフってそんなに嫌われてるのか?」
「エルフ如きが国の中枢にいるというのが問題なのですよ。人間の貴族にとってはね」
「ああ、うん。なんだか思っていた以上に大変なんだな」
「わかったのなら、私の護衛などやめて、さっさと騎士団に……」
言いかけた、コロネを猫がそのまま抱きしめる。
――!?
突然の事にコロネが顔を赤くして、自分より身長の高い猫を見上げれば
「言ったろ?一目惚れだって。絶対自分が守るから」
と、微笑んだ。
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