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過去編・神とリーズナ
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俺が過去に来た理由、俺の世界のカイウスの目を覚まさせるためだ。
神と戦う事を決意したが、何処にいるかも分かっていない。
俺は、何も分かっていないんだ…ただこれから先の事を決めただけ。
神は俺を狙っている、だから俺がいるところに現れるだろう。
囮になると言えば当然カイウスは反対する、その方が早く神が見つかると思うんだけど…
広場に二人でやって来て、カイウスはリーズナの気配を探していた。
カイウスが堂々と街を歩けないから、黒猫の姿をしている。
『ダメだな、なにかに妨害されている』
「そんな簡単にいかないか」
「おい、お前」
街の何処かにいるだろうから、片っ端から探すしかないかな。
大変だろうけど、それしかリーズナと神を見つける方法がない。
カイウスに移動しようかと提案しようとしたら、俺達以外の声が聞こえた。
広場には子供やお年寄りがいるから、俺達に言っているとは思っていなかった。
でも子供達が「王子様だ!王子様だ!」とはしゃぐ声が聞こえて、振り返った。
そこにいたのはカイトで、子供達に遊ばれていた。
カイトは俺と目が合い、助けを求める顔をしていた。
俺は子供達には見えないからどうする事も出来ない。
すると、カイウスが子供達の前まで歩いていて視線がカイウスに釘付けだった。
黒猫を見つけた子供達は、走り出すタイミングで子供達も走っていった。
カイトの周りから子供達がいなくなり、俺はカイトに近付いた。
「どうしたの?カイト」
「お前ら、あのヤバい奴ら倒しに行くんじゃないのか?」
「…そうなんだけど、何処にいるのか分からなくて」
「……俺も行く」
「えっ…ダメだよ!昨日カイウスに言われただろ!?危ないんだって!」
「危ないのはお前らも同じだろ!!」
カイトが大きな声を出して、周りが皆カイトの方を見る。
周りからしたら、カイトが独り言をしているように思えるのだろう。
このままだと、カイトが変な人だと思われるだろうと…広場から少し離れた場所にカイトを連れていった。
ベンチに座り、広場から見える距離だからカイウスも見つけやすいだろうと思った。
カイトはずっと「俺も行く」としか言っていない。
俺は魔法を無効化出来るし、カイウスは魔法が使える。
でも、カイトは戦闘が強いわけでもない何もない普通の人だからカイウスは危ないと言ったんだ。
王家を継がなくても、王族なのには変わりないから俺達とは違いすぎる。
そして、何より…カイトには関係がない事なんだ。
それをカイトに言っても、カイトは行くとしか言わない。
これは、カイウスに説得してもらうしかない。
カイウスの方が、カイトの扱いに慣れていると思う。
カイウスが戻ってくるまで、カイトと二人で待っていた。
「なんでそんなに行きたいんだ?死ぬかもしれないんだよ」
「お前はなんで死ぬかもしれないのに戦うんだ」
「……俺が狙われているから、戦うのは当然だろ?」
「じゃあカイウスはなんで戦うんだ?他人のために」
カイウスが戦う理由……俺はカイウスではないから分からない。
カイウスは俺を助けるために過去に来てくれた。
その理由……好きだから、とか恋人だから、とかなのかな。
俺は「分からない」とだけしか言えなかった。
カイトが戦う理由も聞いていなかったな、なんでそこまでして戦うんだ?
カイトに聞くと、カイトは腰に下げていた剣を両手で握った。
神と戦う事を決意したが、何処にいるかも分かっていない。
俺は、何も分かっていないんだ…ただこれから先の事を決めただけ。
神は俺を狙っている、だから俺がいるところに現れるだろう。
囮になると言えば当然カイウスは反対する、その方が早く神が見つかると思うんだけど…
広場に二人でやって来て、カイウスはリーズナの気配を探していた。
カイウスが堂々と街を歩けないから、黒猫の姿をしている。
『ダメだな、なにかに妨害されている』
「そんな簡単にいかないか」
「おい、お前」
街の何処かにいるだろうから、片っ端から探すしかないかな。
大変だろうけど、それしかリーズナと神を見つける方法がない。
カイウスに移動しようかと提案しようとしたら、俺達以外の声が聞こえた。
広場には子供やお年寄りがいるから、俺達に言っているとは思っていなかった。
でも子供達が「王子様だ!王子様だ!」とはしゃぐ声が聞こえて、振り返った。
そこにいたのはカイトで、子供達に遊ばれていた。
カイトは俺と目が合い、助けを求める顔をしていた。
俺は子供達には見えないからどうする事も出来ない。
すると、カイウスが子供達の前まで歩いていて視線がカイウスに釘付けだった。
黒猫を見つけた子供達は、走り出すタイミングで子供達も走っていった。
カイトの周りから子供達がいなくなり、俺はカイトに近付いた。
「どうしたの?カイト」
「お前ら、あのヤバい奴ら倒しに行くんじゃないのか?」
「…そうなんだけど、何処にいるのか分からなくて」
「……俺も行く」
「えっ…ダメだよ!昨日カイウスに言われただろ!?危ないんだって!」
「危ないのはお前らも同じだろ!!」
カイトが大きな声を出して、周りが皆カイトの方を見る。
周りからしたら、カイトが独り言をしているように思えるのだろう。
このままだと、カイトが変な人だと思われるだろうと…広場から少し離れた場所にカイトを連れていった。
ベンチに座り、広場から見える距離だからカイウスも見つけやすいだろうと思った。
カイトはずっと「俺も行く」としか言っていない。
俺は魔法を無効化出来るし、カイウスは魔法が使える。
でも、カイトは戦闘が強いわけでもない何もない普通の人だからカイウスは危ないと言ったんだ。
王家を継がなくても、王族なのには変わりないから俺達とは違いすぎる。
そして、何より…カイトには関係がない事なんだ。
それをカイトに言っても、カイトは行くとしか言わない。
これは、カイウスに説得してもらうしかない。
カイウスの方が、カイトの扱いに慣れていると思う。
カイウスが戻ってくるまで、カイトと二人で待っていた。
「なんでそんなに行きたいんだ?死ぬかもしれないんだよ」
「お前はなんで死ぬかもしれないのに戦うんだ」
「……俺が狙われているから、戦うのは当然だろ?」
「じゃあカイウスはなんで戦うんだ?他人のために」
カイウスが戦う理由……俺はカイウスではないから分からない。
カイウスは俺を助けるために過去に来てくれた。
その理由……好きだから、とか恋人だから、とかなのかな。
俺は「分からない」とだけしか言えなかった。
カイトが戦う理由も聞いていなかったな、なんでそこまでして戦うんだ?
カイトに聞くと、カイトは腰に下げていた剣を両手で握った。
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