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過去編・VSライム
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俺の力を消す行動を浅はかだと嘲笑っていた。
細身だから力はそんなにないと思っていたが、俺の身体が押されていく。
足に力を込めても、引きずられるようにずるずると後ろに下がって木に身体を押し付けられた。
額をくっつかれて、至近距離で見られると迫力がある。
神の瞳は深紅に染まっていて、カイウスに少しだけ似てると思った。
「お前のその力は本来はカイウスのものだ」
「……な、に?」
「カイウスに返してやってくれないか?弱いカイウスは見ていられない」
俺の魔力を消す力が本来はカイウスの力だった?
それが本当か嘘か分からないが、この力は悪魔の力ではないのか?
俺が一瞬だけ、力を緩めたのを見て神は俺の手を振り払った。
すぐに首に腕が伸びて、首を絞められて神の腕を掴む。
カイウスが俺の名前を叫んでいた、カイウスも集中が途切れてリーズナがカイウスから離れて俺に向かってくる。
カイウスに再びリーズナが捕らえられたが、俺達のところには行けそうになかった。
カイウスに殺させようとしてるなら、神は俺を殺さないだろう。
そう思っていたら、神の口角が微かに上がっているのが見えた。
「まさか、私がお前を殺さないって安心しているのか?」
「…っ」
「私は殺さないが、逃げる抵抗が出来ないほどに痛めつける事は出来る……そうしたらリーズナが殺しやすいだろ?」
そう言って、神は俺を地面に押し倒して神の手から剣が現れた。
俺を見つめて、嫌な笑みを向けている…さすがに剣は拳で受け止められない。
神の腕を掴んで、振り下ろすのを止める事しか抵抗が出来ない。
神にとって俺の力なんて、子供の力のように感じるのだろう。
だんだん近付いてくる刃に、冷や汗が流れる。
力を込めて腕を押し続けた、目を逸らさず睨みつけた。
「なにその顔、諦めませんって?…虫唾が走るな…弱いくせに……いいだろう、お前をズタボロにして死にたくなるようにしてやる」
神の剣の刃が近付いてくる、俺の肩を狙っているようだ。
腕を切り落とす気なのだろう、俺も最後まで抵抗した。
大きく剣が動いて、俺の上に乗っていた重みが消えた。
神の身体が大きくぶれて、地面に倒れ込んだ。
神の頬を殴ったカイウスは、魔力を形に変えて剣が現れた。
銀色の剣先を神に向けていて、剣からカイウスの力が滲み出ていた。
「お前の思い通りになると思うな」
「…カイウス、リーズナはどうした?」
「後ろにいる」
カイウスが神に向かってそう言って、俺は急いで起き上がってカイウスの後ろを見た。
思ってもみなかった相手がそこにいて、驚いた。
リーズナは地面に倒れていて、リーズナが起き上がらないようにカイトが押さえつけていた。
「なんでここに?」
「付いて来たみたいだ」
「このくらいなら俺だって出来る!」
カイトはなにかの役に立ちたくて、自分からやっているみたいだ。
リーズナは気絶しているから、正直カイトが押さえつけなくても少しの時間は起き上がらないだろう。
念の為にカイトが押さえつけているだけで、リーズナが起きた時に危険なのは変わりない。
カイウスの心配はカイトには届いていないみたいだ。
カイウスは神に向かって、剣を振り下ろそうとした。
地面が大きく揺れて、だんだん立っていられないほどの地震になった。
「これで勝った気でいたのか?カイウス」
「…っ、くそ!ライム!!」
「か、カイウスッ!」
カイウスに言われて、俺はカイウスの傍に行こうと思った。
でも、地面がブレてなかなか前に進めなかった。
地面が割れて、その割れ目がだんだんと大きくなっていき…カイウスのところに行けなくなった。
俺とカイウスとカイトの間に地面から大きな壁が突き出てきた。
完全にカイウスが見えなくなって、俺は壁を叩いてカイウスを呼ぶ。
しかし、全然声が聞こえなくて茶色く冷たい壁だけが目の前にある。
なにがあったのか、カイウスは大丈夫なのか…カイトは…不安で瞳が揺れる。
割れ目に合わせて奥まで壁が続いていて、向こう側に行ける道がない。
何処か入れる場所があるかもしれないと思い、後ろを振り返った。
俺の目の前に映ったのは、男の拳でとっさに腕で頭を庇った。
骨が砕ける痛みを感じて、悲鳴を上げて…しゃがんだ。
指先から力がなくなっていき、眉を寄せて前を見た。
筋肉質の男がニヤニヤしたような顔をして俺を見下ろしていた。
だらんと、腕をぶら下げて筋肉質の男から距離を取るように走り出した。
なんとかしないと、カイウスのところにいけないという事か。
動く拳を握りしめて、ジッと筋肉質の男を見つめた。
目を逸らさないと、一瞬の隙で食い殺される気がした。
「ガキの相手とか面倒押し付けやがって、しかも殺すなとか面倒くせぇ」
「…っ」
「でもまぁ、少しは楽しませてくれよっ!!」
筋肉質の男が俺に向かって襲いかかってきた。
足で地面を蹴って、避けて…攻撃パターンを見る。
身体が重いからか、動きは早くないが腕で受けたダメージは大きかった。
もう攻撃を受けるわけにはいかない、足を狙われたら絶望的だ。
俺の攻撃は拳だけだ、でも…あの厚い身体に効果があるのか?
手を見つめて、軽く口付ける……大丈夫だ、俺ならやれる。
そこで、ある違和感に気付いて目を見開いた。
「余裕そうな顔、だなっ!!」
筋肉質の男が俺に向かって、拳を振り上げていて後ろにジャンプするように避ける。
地面にめり込んで大きな穴がぽっかりと開いていた。
あんなの食らったら、一発で死んでしまう…全く手加減なんてしていない。
俺はカイウスに会って、助けるんだ…今も未来も…俺はそのためにここにいる。
避けてばかりだと、体力だけが無駄に消耗する。
体力がないのは俺の方だ、攻撃しないとずっとこの攻防が続くだろう。
気絶させるだけだ、足を止めると筋肉質の男は笑っていた。
「もう諦めたのか?なんだ、つまんねぇ」
気絶させるなら腹か首だ、腹は正面だからリスクはある。
それなら後ろに回って、首を狙った方がリスクは低い。
首なら鍛える事も難しいし、ダメージを与えられる。
残念そうな声を出しながら笑っている筋肉質の男にバレないように、足を動かす。
こちらに向かって拳を振り上げていて、その隙を狙って避けて後ろに滑り込むように移動した。
その勢いで足に力を入れて、ジャンプして手を振り上げた。
首に向かって開いた手を当てて、気絶させようと思った。
確かに手はヒットした、地面に着地して前を見た。
俺の前には、首を動かして鳴らす筋肉質の男がいた。
「なんだぁ、その弱々しい攻撃は」
「…えっ」
「そんなんで殺せるとでも思ったか?なぁ!!」
殺すつもりはなかったが、気絶するために本気でやった筈だ。
なのに、全く効いていない様子で筋肉質の男は立っていた。
一番ダメージが与えられそうな場所だったのに、攻撃が無駄だったなんて…
絶望するのはまだ早い、なにか…なにか他に方法が…
考えていて、前を見ていなくて目の前に影が重なった。
気付いた頃には足に強い衝撃を感じて、汗が頬を伝う。
「あぐっ!!」
「ダルマにしてやるよ、クソガキ」
片足が動かなくなり、膝を付いて…さっきのように逃げる事が出来なくなった。
筋肉質の男は「次は残りの腕だ」と俺を嘲笑うように言っていた。
痛みで全身が震える、俺は…強くなったと思い込んでいただけなのか?
カイウスを助けるって決めたのに、俺は何も出来ずに終わるのか?
拳を振り上げる筋肉質の男が見えて、俺はただそれを見ている事しか出来なかった。
俺の脳内にはカイウスの顔が浮かび上がった。
『俺が死んで、カイウスが悲しむなら…俺は俺を守る….守るために未来をこの手で変えて戦うんだ』
カイウスに言った言葉だ、カイウスは俺を信じてくれた。
カイウスを裏切りたくはない、俺は…カイウスの傍にいたいんだ!
グッと拳に力を込めて、筋肉質の男を睨んだ。
筋肉質の男の拳に向かって、俺は拳を突き上げた。
力比べだ、体力は俺の方がない……でもこれはただの力比べではない。
俺の魔力とこの男の力、どちらが勝るかの勝負だ。
拳同士がぶつかり、男の拳から炎がまとっていた。
しかし、俺の力により炎が消えて…力技で俺を押す。
負けじと全ての力を込めて、筋肉質の男の攻撃を受け止める。
カイウスにおまじないをされた手は、不思議と軽かった。
俺だけじゃない、カイウスが一緒に戦ってくれる。
だから、俺は絶対に負けない!カイウスのところに行くんだ!!
俺の手が光で眩しくなって、グッグッと力を押し退けていく。
余裕そうな男の顔はだんだん歪んでいき、歯を食いしばっていた。
「俺と力で戦うのか、調子に乗るなよ人間がぁぁ!!!!」
さっきよりもずっしりと拳が重くなったが…俺はただまっすぐと男を見つめた。
俺も歯を食いしばり、力を込めて一撃を貫いた。
俺の拳は、筋肉質の男を押し退けて腹に向かって拳をめり込ませた。
さっきまで攻撃が効かなかったのに、俺の力はちゃんと届いた。
筋肉質の男は巨体を揺らして、地面に倒れ込んだ。
力を使い切った俺も、カイウスを助けに行きたい気持ちがあったが意識がなくなって倒れた。
細身だから力はそんなにないと思っていたが、俺の身体が押されていく。
足に力を込めても、引きずられるようにずるずると後ろに下がって木に身体を押し付けられた。
額をくっつかれて、至近距離で見られると迫力がある。
神の瞳は深紅に染まっていて、カイウスに少しだけ似てると思った。
「お前のその力は本来はカイウスのものだ」
「……な、に?」
「カイウスに返してやってくれないか?弱いカイウスは見ていられない」
俺の魔力を消す力が本来はカイウスの力だった?
それが本当か嘘か分からないが、この力は悪魔の力ではないのか?
俺が一瞬だけ、力を緩めたのを見て神は俺の手を振り払った。
すぐに首に腕が伸びて、首を絞められて神の腕を掴む。
カイウスが俺の名前を叫んでいた、カイウスも集中が途切れてリーズナがカイウスから離れて俺に向かってくる。
カイウスに再びリーズナが捕らえられたが、俺達のところには行けそうになかった。
カイウスに殺させようとしてるなら、神は俺を殺さないだろう。
そう思っていたら、神の口角が微かに上がっているのが見えた。
「まさか、私がお前を殺さないって安心しているのか?」
「…っ」
「私は殺さないが、逃げる抵抗が出来ないほどに痛めつける事は出来る……そうしたらリーズナが殺しやすいだろ?」
そう言って、神は俺を地面に押し倒して神の手から剣が現れた。
俺を見つめて、嫌な笑みを向けている…さすがに剣は拳で受け止められない。
神の腕を掴んで、振り下ろすのを止める事しか抵抗が出来ない。
神にとって俺の力なんて、子供の力のように感じるのだろう。
だんだん近付いてくる刃に、冷や汗が流れる。
力を込めて腕を押し続けた、目を逸らさず睨みつけた。
「なにその顔、諦めませんって?…虫唾が走るな…弱いくせに……いいだろう、お前をズタボロにして死にたくなるようにしてやる」
神の剣の刃が近付いてくる、俺の肩を狙っているようだ。
腕を切り落とす気なのだろう、俺も最後まで抵抗した。
大きく剣が動いて、俺の上に乗っていた重みが消えた。
神の身体が大きくぶれて、地面に倒れ込んだ。
神の頬を殴ったカイウスは、魔力を形に変えて剣が現れた。
銀色の剣先を神に向けていて、剣からカイウスの力が滲み出ていた。
「お前の思い通りになると思うな」
「…カイウス、リーズナはどうした?」
「後ろにいる」
カイウスが神に向かってそう言って、俺は急いで起き上がってカイウスの後ろを見た。
思ってもみなかった相手がそこにいて、驚いた。
リーズナは地面に倒れていて、リーズナが起き上がらないようにカイトが押さえつけていた。
「なんでここに?」
「付いて来たみたいだ」
「このくらいなら俺だって出来る!」
カイトはなにかの役に立ちたくて、自分からやっているみたいだ。
リーズナは気絶しているから、正直カイトが押さえつけなくても少しの時間は起き上がらないだろう。
念の為にカイトが押さえつけているだけで、リーズナが起きた時に危険なのは変わりない。
カイウスの心配はカイトには届いていないみたいだ。
カイウスは神に向かって、剣を振り下ろそうとした。
地面が大きく揺れて、だんだん立っていられないほどの地震になった。
「これで勝った気でいたのか?カイウス」
「…っ、くそ!ライム!!」
「か、カイウスッ!」
カイウスに言われて、俺はカイウスの傍に行こうと思った。
でも、地面がブレてなかなか前に進めなかった。
地面が割れて、その割れ目がだんだんと大きくなっていき…カイウスのところに行けなくなった。
俺とカイウスとカイトの間に地面から大きな壁が突き出てきた。
完全にカイウスが見えなくなって、俺は壁を叩いてカイウスを呼ぶ。
しかし、全然声が聞こえなくて茶色く冷たい壁だけが目の前にある。
なにがあったのか、カイウスは大丈夫なのか…カイトは…不安で瞳が揺れる。
割れ目に合わせて奥まで壁が続いていて、向こう側に行ける道がない。
何処か入れる場所があるかもしれないと思い、後ろを振り返った。
俺の目の前に映ったのは、男の拳でとっさに腕で頭を庇った。
骨が砕ける痛みを感じて、悲鳴を上げて…しゃがんだ。
指先から力がなくなっていき、眉を寄せて前を見た。
筋肉質の男がニヤニヤしたような顔をして俺を見下ろしていた。
だらんと、腕をぶら下げて筋肉質の男から距離を取るように走り出した。
なんとかしないと、カイウスのところにいけないという事か。
動く拳を握りしめて、ジッと筋肉質の男を見つめた。
目を逸らさないと、一瞬の隙で食い殺される気がした。
「ガキの相手とか面倒押し付けやがって、しかも殺すなとか面倒くせぇ」
「…っ」
「でもまぁ、少しは楽しませてくれよっ!!」
筋肉質の男が俺に向かって襲いかかってきた。
足で地面を蹴って、避けて…攻撃パターンを見る。
身体が重いからか、動きは早くないが腕で受けたダメージは大きかった。
もう攻撃を受けるわけにはいかない、足を狙われたら絶望的だ。
俺の攻撃は拳だけだ、でも…あの厚い身体に効果があるのか?
手を見つめて、軽く口付ける……大丈夫だ、俺ならやれる。
そこで、ある違和感に気付いて目を見開いた。
「余裕そうな顔、だなっ!!」
筋肉質の男が俺に向かって、拳を振り上げていて後ろにジャンプするように避ける。
地面にめり込んで大きな穴がぽっかりと開いていた。
あんなの食らったら、一発で死んでしまう…全く手加減なんてしていない。
俺はカイウスに会って、助けるんだ…今も未来も…俺はそのためにここにいる。
避けてばかりだと、体力だけが無駄に消耗する。
体力がないのは俺の方だ、攻撃しないとずっとこの攻防が続くだろう。
気絶させるだけだ、足を止めると筋肉質の男は笑っていた。
「もう諦めたのか?なんだ、つまんねぇ」
気絶させるなら腹か首だ、腹は正面だからリスクはある。
それなら後ろに回って、首を狙った方がリスクは低い。
首なら鍛える事も難しいし、ダメージを与えられる。
残念そうな声を出しながら笑っている筋肉質の男にバレないように、足を動かす。
こちらに向かって拳を振り上げていて、その隙を狙って避けて後ろに滑り込むように移動した。
その勢いで足に力を入れて、ジャンプして手を振り上げた。
首に向かって開いた手を当てて、気絶させようと思った。
確かに手はヒットした、地面に着地して前を見た。
俺の前には、首を動かして鳴らす筋肉質の男がいた。
「なんだぁ、その弱々しい攻撃は」
「…えっ」
「そんなんで殺せるとでも思ったか?なぁ!!」
殺すつもりはなかったが、気絶するために本気でやった筈だ。
なのに、全く効いていない様子で筋肉質の男は立っていた。
一番ダメージが与えられそうな場所だったのに、攻撃が無駄だったなんて…
絶望するのはまだ早い、なにか…なにか他に方法が…
考えていて、前を見ていなくて目の前に影が重なった。
気付いた頃には足に強い衝撃を感じて、汗が頬を伝う。
「あぐっ!!」
「ダルマにしてやるよ、クソガキ」
片足が動かなくなり、膝を付いて…さっきのように逃げる事が出来なくなった。
筋肉質の男は「次は残りの腕だ」と俺を嘲笑うように言っていた。
痛みで全身が震える、俺は…強くなったと思い込んでいただけなのか?
カイウスを助けるって決めたのに、俺は何も出来ずに終わるのか?
拳を振り上げる筋肉質の男が見えて、俺はただそれを見ている事しか出来なかった。
俺の脳内にはカイウスの顔が浮かび上がった。
『俺が死んで、カイウスが悲しむなら…俺は俺を守る….守るために未来をこの手で変えて戦うんだ』
カイウスに言った言葉だ、カイウスは俺を信じてくれた。
カイウスを裏切りたくはない、俺は…カイウスの傍にいたいんだ!
グッと拳に力を込めて、筋肉質の男を睨んだ。
筋肉質の男の拳に向かって、俺は拳を突き上げた。
力比べだ、体力は俺の方がない……でもこれはただの力比べではない。
俺の魔力とこの男の力、どちらが勝るかの勝負だ。
拳同士がぶつかり、男の拳から炎がまとっていた。
しかし、俺の力により炎が消えて…力技で俺を押す。
負けじと全ての力を込めて、筋肉質の男の攻撃を受け止める。
カイウスにおまじないをされた手は、不思議と軽かった。
俺だけじゃない、カイウスが一緒に戦ってくれる。
だから、俺は絶対に負けない!カイウスのところに行くんだ!!
俺の手が光で眩しくなって、グッグッと力を押し退けていく。
余裕そうな男の顔はだんだん歪んでいき、歯を食いしばっていた。
「俺と力で戦うのか、調子に乗るなよ人間がぁぁ!!!!」
さっきよりもずっしりと拳が重くなったが…俺はただまっすぐと男を見つめた。
俺も歯を食いしばり、力を込めて一撃を貫いた。
俺の拳は、筋肉質の男を押し退けて腹に向かって拳をめり込ませた。
さっきまで攻撃が効かなかったのに、俺の力はちゃんと届いた。
筋肉質の男は巨体を揺らして、地面に倒れ込んだ。
力を使い切った俺も、カイウスを助けに行きたい気持ちがあったが意識がなくなって倒れた。
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