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ローズという男
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目を隠して過ごしていた幼いカイウスは、外の世界を知らなかった。
当然同じ歳の子供は、友人を作りいろんな事を学んで成長していく。
周りが大人ばかりで、兄のユリウスともほとんど会わない。
カイウスは一人でいいとメイドに伝えていたが、心配した両親とメイドは考えた。
メイドの家にカイウスと年の近い男の子がいた。
それがローズだった。
カイウスは見えないから、気配と声でその声を聞いていた。
「カイ…様?」
恐る恐るカイウスに話しかけると、カイウスは初めて年の近い子と会話した。
ローズも神の子だと聞いていたみたいだけど、話すと普通だと感じたみたいで本当の友達のように接してくれた。
その時は俺とまだ出会っていなかったらしく、カイウスにとってローズが初めての友達だった。
ある日、カイウスが力を制御する練習をしていた時だった。
手のひらに電流をまとい、集中していたが力を強く使いすぎてしまい制御が出来ず部屋のガラスというガラスが割れた。
また失敗してしまったと、手を握りしめていたら小さな声が聞こえた。
幼くカイウスを呼ぶ声は、ローズのものだった。
カイウスの力は誰も知らない未知なる力、神の子だと思われてもカイウスの力に怯える人は少なくない。
せっかく出来た友達だから、失いたくなかったが…その体で生まれたから仕方ないかと諦めていた。
でも、腕を急に掴まれてカイウスは驚いていた。
興奮したような声を出してローズはカイウスに詰め寄っていた。
「あの力は、カイ様が神様だと言われる力ですか!?」
「…なにが神の力か分からない…この力はいいものじゃないのかも…」
「そんな事ありません!!」
「なんで…」
「それは神様から与えられた力、カイ様は選ばれたのです!僕が、カイ様をお守りします!カイ様のために…」
ローズの顔は分からないが、声からしてとても嬉しそうだ。
怯える人は見た事あるが、喜ぶ人なんて見た事がなかった。
そして、カイウスの8歳の誕生日パーティーの日にいろんな女の子達と知り合った。
でも、カイウスは興味がなくてどんなに好意を寄せられても響かなかった。
その日の夜、メイドもカイウスの世話係に娘を紹介すると言い出した。
神の子を一族に引き入れたい人達と同じかとうんざりした。
ローズには妹が生まれたと聞いたが、まだまともに歩ける年齢ではない筈だ。
紹介されたその人物の気配にカイウスは首を傾げていた。
その人物は一言も喋らず、カイウスの前に立っていた。
カイウスは「ローズ…?ローズだろ?」と聞いていた。
その人物は紛れもなくローズだった、視覚ではなく気配でローズを見ていたから分かった。
「カイ様、分かるのですか?」
「当然だ、でもなんでさっき娘だって…」
「今日からカイ様のメイドとして、お世話になる事になりました」
ローズはそう言って、カイウスのメイドになった。
女のメイドがお世話しても、年頃のカイウスは嫌だから…男で年の近いローズが選ばれたんだとカイウスに言っていた。
それを誇らしげに言うから、カイウスは苦笑いしていた。
でも、まだカイウスはローズなら気を許せると思っていた。
それからカイウスはローズに違和感を抱く出来事があった。
魔力のコントロールの時に必ずローズが近くに付き添うようになった。
面白い事はないと言っても「私の義務なので」と言っても聞かなかった。
一人称もいつの間にか分かっていて、メイドだからと思っていた。
「ローズ!ダメだ、目の前になにかいる…生き物だ」
「はい」
「はいって…まだ魔力のコントロールが出来ないんだ、危ない」
「ですが、カイ様の力は人を守るためにあります…人を守るための練習なら私をお使い下さい」
ローズはそう言ってカイウスの目の前に立っていた。
風魔法の練習は物を浮かせてコントロールをすると伝えたが、ローズは何故か人を浮かせた方がいいと言っていた。
どうなるか分からない、力の加減を誤りローズを怪我させてしまうかもしれない。
ローズがそう言ってもカイウスは拒絶して、その日は練習が出来なかった。
もうこんな事をしないでくれとローズにお願いすると、ローズは当たり前のように言っていた。
「カイ様は神様なんですよ、カイ様は何をしても許されるのです…国民のために守る力のコントロールが出来るためなら、この命惜しくありません」
冗談だろ、とカイウスはローズに苦笑いした…冗談であってほしいと思っていた。
でも、ローズの声からして冗談にも聞こえなかった。
カイウスを神だと言う人の中で、特にローズが異常で恐ろしく感じた。
カイウスに治癒力があると知ると、自分の腕を傷付けた。
痛みを我慢していても、声で分かる…怪我をしていると…
慌ててローズのところに行き、手をかざして治した。
「カイ様は凄い方です」
そう言うローズはうっとりとした顔をしていた。
ローズに背を向けて魔法を使っても、ローズは近付いてくる。
ほとんど見張るように一緒にいるから隠れてやる時間は少ない。
それでもローズの前では練習はしないと誓った。
ローズも分かってるのか、カイウスに魔法を使わそうとしていた。
それは口ではカイウスのためだと言っても、行動は異常だった。
水を使わすために、庭を燃やした事もあり…危うく屋敷ごと燃えるところだった。
当然ローズと母親のメイドはカイウスの母に怒られていた。
カイウスにとって危険人物だと言って解雇しようとしていた。
ローズの母親は責任を取って辞めようとしたが、ローズはカイウスと離れる事を拒否した。
カイウスを一番想っているのは自分で、全てカイウスのためだと…
その証拠に、カイウスはほとんど魔力のコントロールが出来る様になっていた。
確かにコントロールは出来たが、もっと他に方法があるだろと言われていたそうだ。
ローズはカイウスから離れるなら死んでやると叫んで自分の腹に隠し持っていたナイフを突き立てた。
元々反対されたらそうしようとしていたから、ナイフを持っていたのか。
その場にいたカイウスは慌てて倒れたローズに近付いて、治癒魔法を使った。
幼いカイウスにとって、かなりの魔力を使ってローズを治した時には息を荒げてぐったりしていた。
綺麗に治ったローズはカイウスを抱きしめて支えていて、カイウスの意識はなくなった。
なにが起きたか分からないが、ローズは成人するまでカイウスに近付く事を禁止された。
その後でローズをどうするか、カイウス自身に決めさせる事になった。
腹を刺すほどカイウスと離れるのを嫌がっていたローズが納得したのかは疑問だ。
でも、カイウスはやっと解放された気分だったと話してくれた。
それから魔力を使う度にローズの事がちらついてしまい、カイウスはコントロールが出来たが魔力を使うのが怖くなっていた。
そんな時、気分転換に外の世界に出て俺と出会い…カイウスは魔力が使えるようになった。
成人してローズと再会して、もうローズに惑わされないほど強くなったから、必死に懇願しているローズをメイドにした。
反省したのか、カイウスを神様扱いしているが自分を傷付けたりする事はなかった。
でも、もっと酷くなった事もありカイウス自身を見る事がなくなった。
皆に愛されるべき、特別な相手は作ってはいけない、一般人はカイウスに近付く事すら許さない。
「…カイウスは騎士団長だから、そんな事…出来ないのに」
「ローズにとっての俺は騎士団長じゃないんだろ……初めてライムとローズを会わせた時もうるさかったんだ」
俺はローズにとって、一般人以外の何者でもない。
だからカイウスが友人だって言ったら、ローズはよく思わないよな。
そして、ゲームのローズもまた…同じなんだろう。
ローズはカイウスのためだと言っていたが、カイウスにとっては怖かったんだろう。
ローズがカイウスに抱いているのは信頼ではない…さっきの話を聞いて何となく分かった。
信仰というのが一番しっくりくる、ローズ…カイウスのためだって言うならちゃんとカイウスを見ないと…いずれ何も見えなくなるよ。
「確かにさっきはローズに悪かったな、後で謝っておく」
「俺もローズさんに改めて認めてもらえるように、ちゃんとカイウスのお世話頑張るよ!」
「ローズはどんなに頑張っても、他人を認めたりしない………でも、なんでローズはあのメイドと俺の恋を認めたんだ?認められたくないけど」
カイウスは不思議な気持ちで考えていて、俺もゲームを知らなければ不思議だっただろう。
ローズはカイウスを皆に愛される存在だと言っている。
マリーはカイウスに長年片想いをしていて、マリーに相談するシーンがあった。
カイウスを好きになるのは当然だから、マリーの片想いは許していた。
そして、マリーを好きになってもカイウスには敵わないから諦めていた。
カイウスもマリーを好きだと気付いた時のローズは凄かった。
悪役令嬢みたいに二人の仲を引き裂こうとするから…
でも、攻略キャラクターはやはり強くて…それだけで死亡フラグになったりしないでカイウスとマリーのお互いの力が共鳴して庇い合う姿にローズは認めた。
ゲームをしている時は、マリーの奪い合いかと思っていたが真相はカイウスへの執着だったんだな。
ゲームではそこまでのローズの異常な行動は描かれていなかった。
カイウスにその事を話すと「自分の知らないところで好き勝手されるのは気持ち悪い」とため息を吐いていた。
確かに俺も見知らぬ罪を被っていたら、自分がやった事なのか違うのか分からず気持ち悪かっただろう。
当然同じ歳の子供は、友人を作りいろんな事を学んで成長していく。
周りが大人ばかりで、兄のユリウスともほとんど会わない。
カイウスは一人でいいとメイドに伝えていたが、心配した両親とメイドは考えた。
メイドの家にカイウスと年の近い男の子がいた。
それがローズだった。
カイウスは見えないから、気配と声でその声を聞いていた。
「カイ…様?」
恐る恐るカイウスに話しかけると、カイウスは初めて年の近い子と会話した。
ローズも神の子だと聞いていたみたいだけど、話すと普通だと感じたみたいで本当の友達のように接してくれた。
その時は俺とまだ出会っていなかったらしく、カイウスにとってローズが初めての友達だった。
ある日、カイウスが力を制御する練習をしていた時だった。
手のひらに電流をまとい、集中していたが力を強く使いすぎてしまい制御が出来ず部屋のガラスというガラスが割れた。
また失敗してしまったと、手を握りしめていたら小さな声が聞こえた。
幼くカイウスを呼ぶ声は、ローズのものだった。
カイウスの力は誰も知らない未知なる力、神の子だと思われてもカイウスの力に怯える人は少なくない。
せっかく出来た友達だから、失いたくなかったが…その体で生まれたから仕方ないかと諦めていた。
でも、腕を急に掴まれてカイウスは驚いていた。
興奮したような声を出してローズはカイウスに詰め寄っていた。
「あの力は、カイ様が神様だと言われる力ですか!?」
「…なにが神の力か分からない…この力はいいものじゃないのかも…」
「そんな事ありません!!」
「なんで…」
「それは神様から与えられた力、カイ様は選ばれたのです!僕が、カイ様をお守りします!カイ様のために…」
ローズの顔は分からないが、声からしてとても嬉しそうだ。
怯える人は見た事あるが、喜ぶ人なんて見た事がなかった。
そして、カイウスの8歳の誕生日パーティーの日にいろんな女の子達と知り合った。
でも、カイウスは興味がなくてどんなに好意を寄せられても響かなかった。
その日の夜、メイドもカイウスの世話係に娘を紹介すると言い出した。
神の子を一族に引き入れたい人達と同じかとうんざりした。
ローズには妹が生まれたと聞いたが、まだまともに歩ける年齢ではない筈だ。
紹介されたその人物の気配にカイウスは首を傾げていた。
その人物は一言も喋らず、カイウスの前に立っていた。
カイウスは「ローズ…?ローズだろ?」と聞いていた。
その人物は紛れもなくローズだった、視覚ではなく気配でローズを見ていたから分かった。
「カイ様、分かるのですか?」
「当然だ、でもなんでさっき娘だって…」
「今日からカイ様のメイドとして、お世話になる事になりました」
ローズはそう言って、カイウスのメイドになった。
女のメイドがお世話しても、年頃のカイウスは嫌だから…男で年の近いローズが選ばれたんだとカイウスに言っていた。
それを誇らしげに言うから、カイウスは苦笑いしていた。
でも、まだカイウスはローズなら気を許せると思っていた。
それからカイウスはローズに違和感を抱く出来事があった。
魔力のコントロールの時に必ずローズが近くに付き添うようになった。
面白い事はないと言っても「私の義務なので」と言っても聞かなかった。
一人称もいつの間にか分かっていて、メイドだからと思っていた。
「ローズ!ダメだ、目の前になにかいる…生き物だ」
「はい」
「はいって…まだ魔力のコントロールが出来ないんだ、危ない」
「ですが、カイ様の力は人を守るためにあります…人を守るための練習なら私をお使い下さい」
ローズはそう言ってカイウスの目の前に立っていた。
風魔法の練習は物を浮かせてコントロールをすると伝えたが、ローズは何故か人を浮かせた方がいいと言っていた。
どうなるか分からない、力の加減を誤りローズを怪我させてしまうかもしれない。
ローズがそう言ってもカイウスは拒絶して、その日は練習が出来なかった。
もうこんな事をしないでくれとローズにお願いすると、ローズは当たり前のように言っていた。
「カイ様は神様なんですよ、カイ様は何をしても許されるのです…国民のために守る力のコントロールが出来るためなら、この命惜しくありません」
冗談だろ、とカイウスはローズに苦笑いした…冗談であってほしいと思っていた。
でも、ローズの声からして冗談にも聞こえなかった。
カイウスを神だと言う人の中で、特にローズが異常で恐ろしく感じた。
カイウスに治癒力があると知ると、自分の腕を傷付けた。
痛みを我慢していても、声で分かる…怪我をしていると…
慌ててローズのところに行き、手をかざして治した。
「カイ様は凄い方です」
そう言うローズはうっとりとした顔をしていた。
ローズに背を向けて魔法を使っても、ローズは近付いてくる。
ほとんど見張るように一緒にいるから隠れてやる時間は少ない。
それでもローズの前では練習はしないと誓った。
ローズも分かってるのか、カイウスに魔法を使わそうとしていた。
それは口ではカイウスのためだと言っても、行動は異常だった。
水を使わすために、庭を燃やした事もあり…危うく屋敷ごと燃えるところだった。
当然ローズと母親のメイドはカイウスの母に怒られていた。
カイウスにとって危険人物だと言って解雇しようとしていた。
ローズの母親は責任を取って辞めようとしたが、ローズはカイウスと離れる事を拒否した。
カイウスを一番想っているのは自分で、全てカイウスのためだと…
その証拠に、カイウスはほとんど魔力のコントロールが出来る様になっていた。
確かにコントロールは出来たが、もっと他に方法があるだろと言われていたそうだ。
ローズはカイウスから離れるなら死んでやると叫んで自分の腹に隠し持っていたナイフを突き立てた。
元々反対されたらそうしようとしていたから、ナイフを持っていたのか。
その場にいたカイウスは慌てて倒れたローズに近付いて、治癒魔法を使った。
幼いカイウスにとって、かなりの魔力を使ってローズを治した時には息を荒げてぐったりしていた。
綺麗に治ったローズはカイウスを抱きしめて支えていて、カイウスの意識はなくなった。
なにが起きたか分からないが、ローズは成人するまでカイウスに近付く事を禁止された。
その後でローズをどうするか、カイウス自身に決めさせる事になった。
腹を刺すほどカイウスと離れるのを嫌がっていたローズが納得したのかは疑問だ。
でも、カイウスはやっと解放された気分だったと話してくれた。
それから魔力を使う度にローズの事がちらついてしまい、カイウスはコントロールが出来たが魔力を使うのが怖くなっていた。
そんな時、気分転換に外の世界に出て俺と出会い…カイウスは魔力が使えるようになった。
成人してローズと再会して、もうローズに惑わされないほど強くなったから、必死に懇願しているローズをメイドにした。
反省したのか、カイウスを神様扱いしているが自分を傷付けたりする事はなかった。
でも、もっと酷くなった事もありカイウス自身を見る事がなくなった。
皆に愛されるべき、特別な相手は作ってはいけない、一般人はカイウスに近付く事すら許さない。
「…カイウスは騎士団長だから、そんな事…出来ないのに」
「ローズにとっての俺は騎士団長じゃないんだろ……初めてライムとローズを会わせた時もうるさかったんだ」
俺はローズにとって、一般人以外の何者でもない。
だからカイウスが友人だって言ったら、ローズはよく思わないよな。
そして、ゲームのローズもまた…同じなんだろう。
ローズはカイウスのためだと言っていたが、カイウスにとっては怖かったんだろう。
ローズがカイウスに抱いているのは信頼ではない…さっきの話を聞いて何となく分かった。
信仰というのが一番しっくりくる、ローズ…カイウスのためだって言うならちゃんとカイウスを見ないと…いずれ何も見えなくなるよ。
「確かにさっきはローズに悪かったな、後で謝っておく」
「俺もローズさんに改めて認めてもらえるように、ちゃんとカイウスのお世話頑張るよ!」
「ローズはどんなに頑張っても、他人を認めたりしない………でも、なんでローズはあのメイドと俺の恋を認めたんだ?認められたくないけど」
カイウスは不思議な気持ちで考えていて、俺もゲームを知らなければ不思議だっただろう。
ローズはカイウスを皆に愛される存在だと言っている。
マリーはカイウスに長年片想いをしていて、マリーに相談するシーンがあった。
カイウスを好きになるのは当然だから、マリーの片想いは許していた。
そして、マリーを好きになってもカイウスには敵わないから諦めていた。
カイウスもマリーを好きだと気付いた時のローズは凄かった。
悪役令嬢みたいに二人の仲を引き裂こうとするから…
でも、攻略キャラクターはやはり強くて…それだけで死亡フラグになったりしないでカイウスとマリーのお互いの力が共鳴して庇い合う姿にローズは認めた。
ゲームをしている時は、マリーの奪い合いかと思っていたが真相はカイウスへの執着だったんだな。
ゲームではそこまでのローズの異常な行動は描かれていなかった。
カイウスにその事を話すと「自分の知らないところで好き勝手されるのは気持ち悪い」とため息を吐いていた。
確かに俺も見知らぬ罪を被っていたら、自分がやった事なのか違うのか分からず気持ち悪かっただろう。
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