170 / 299
使用人と主人の秘密関係
しおりを挟む
カイウスの部屋に到着して、ローズに言われた通りに紅茶を淹れた。
さっき一瞬だけ聞こえた声ってなんだったんだろう。
この場の誰でもない、人と呼べるのかも怪しい声だった。
神が語りかけたのか?神の声とも違ったが、声くらい変えられるか。
俺とカイウスを引き離すために言った言葉なら頷けるが、そんな言葉一つで揺らぐほど俺とカイウスの絆は浅くない。
確かにマリーを考えると複雑にはなるが、俺はそれでもカイウスが好き…それだけだから…
乙女ゲームなんだし、カイウス以外のいい人とマリーは結ばれるよ。
「さっきから表情をコロコロ変えているが、大丈夫か?」
「え?うん、大丈……あ、はい…ご心配を掛けるほどでは」
「ローズはいないんだ、普通に戻ってくれ」
カイウスに苦笑いされて、俺は頷いた。
神かどうか分からないが、声を聞いたとカイウスに話した。
早めに神に会った方が良さそうだ。
俺達が生きる場所はこの世界じゃないからだ。
決行は今夜、俺は仕事が終わってすぐに家に帰りカイウスが侵入出来るようにする。
そこからは話し合った通りに動けばいい。
カイウスが俺の頬に触れると、温かくて嬉しい気持ちになる。
この幸せを俺は守りたい、神の思い通りになんてさせない。
「分かってると思うが、無理はするな…駄目だと思ったらすぐにやめろ」
「分かってる、大丈夫…無茶はしない」
俺が無茶をすればこの作戦は台無しになる。
成功させるためには、無理は禁物だ。
頬に触れた手に手を重ねた。
カイウスの方に少し身を乗り出して、口付けた。
触れて絡めて、お互いを求めた。
内腿にカイウスの手が這っていて、軽く撫でられた。
久々だからか、それだけなのに腰が震えてしまう。
そんな俺を見てカイウスは楽しそうにしていた。
手が上に行って、下半身に触れた。
今の姿はメイド服ではないが、世話係をするためだとエプロンは付けてある。
男物のエプロンはないから、メイド服に付いているエプロンだ。
後ろにあるエプロンのリボンを外される。
「まだ、仕事中だから…」
「駄目なのか?」
「誰かが入ってくるかもしれないし…」
「俺の部屋に勝手に入る奴なんて……………」
カイウスはそう言って、口を閉ざした。
俺は不思議そうにカイウスを見るが、カイウスは考えてしまった。
ローズですらノックするのに勝手に入る人がいるのだろうか。
考えていたが、考えるのをやめて俺のズボンを脱がせて直接下着に触れた。
誰か来るから考えていたと思っていたからびっくりした。
「んっ、ダメだって……誰かが」
「こんなになっているライムを放っておけない、触れるだけだ」
そう言ったカイウスの愛撫は急いでいる様子がなく、ゆっくりとしているが確実に俺を絶頂に誘っている。
息も荒くなってきて、カイウスの瞳を見つめると吸い寄せられるように口付けた。
もっと奥底でカイウスを感じたい。
でも、こんなところで求めたら…誰か来るかもしれない。
全てが終わって落ち着けるまで、我慢しないと…
お互いの息が重なって、カイウスも俺のに触れて興奮していた。
カイウスのズボンに触れると、今度はカイウスがビクッと反応した。
「ライム、俺はいいから…」
「俺だけされるのは嫌だ、せめて一緒にイきたい」
「……ライム」
カイウスのズボンの前をくつろげて、中に手を入れた。
俺のよりも大きなものは、今にもはち切れそうだった。
部屋中が暑くて、体が熱くて…愛しくて、気持ちいい。
腹の奥がキュッと疼いて、カイウスの手に自分のを擦り合わせる。
気持ちいいけど、物足りなさも感じてしまう。
カイウスを気持ちよくする事も忘れずに、お互いを求めて小さな声を上げる。
「あっ、んっ…いっ…ぁっ」
「ライム、イきそうか?」
「んぅ…そろそろっ、ぁ…イきそうっ」
いつもより遅いが、カイウスに触れられているというだけで絶頂を迎えそうだ。
カイウスは自分のと俺のを合わせて、擦ってきた。
ぬるぬるしていて、手よりも直接体温を感じられて気持ちいい。
ラストスパートに向けて、手の速度が早くなる。
声を上げるとほとんど同時に絶頂を迎える。
カイウスにもたれ掛かると頭を撫でられた。
欲望には勝てなかったけど、どうにか全裸にはならずに済んだ。
「やっぱり、ライムはこの姿が一番いい」
「……?」
どういう意味か聞こうとしたら、カイウスが俺の髪に触れていた。
ここに来てからずっと女装していたから、今はカイウスの知る俺の姿だ。
カイウスは「ライムの元の髪が一番好き」と微笑んでいた。
さっき一瞬だけ聞こえた声ってなんだったんだろう。
この場の誰でもない、人と呼べるのかも怪しい声だった。
神が語りかけたのか?神の声とも違ったが、声くらい変えられるか。
俺とカイウスを引き離すために言った言葉なら頷けるが、そんな言葉一つで揺らぐほど俺とカイウスの絆は浅くない。
確かにマリーを考えると複雑にはなるが、俺はそれでもカイウスが好き…それだけだから…
乙女ゲームなんだし、カイウス以外のいい人とマリーは結ばれるよ。
「さっきから表情をコロコロ変えているが、大丈夫か?」
「え?うん、大丈……あ、はい…ご心配を掛けるほどでは」
「ローズはいないんだ、普通に戻ってくれ」
カイウスに苦笑いされて、俺は頷いた。
神かどうか分からないが、声を聞いたとカイウスに話した。
早めに神に会った方が良さそうだ。
俺達が生きる場所はこの世界じゃないからだ。
決行は今夜、俺は仕事が終わってすぐに家に帰りカイウスが侵入出来るようにする。
そこからは話し合った通りに動けばいい。
カイウスが俺の頬に触れると、温かくて嬉しい気持ちになる。
この幸せを俺は守りたい、神の思い通りになんてさせない。
「分かってると思うが、無理はするな…駄目だと思ったらすぐにやめろ」
「分かってる、大丈夫…無茶はしない」
俺が無茶をすればこの作戦は台無しになる。
成功させるためには、無理は禁物だ。
頬に触れた手に手を重ねた。
カイウスの方に少し身を乗り出して、口付けた。
触れて絡めて、お互いを求めた。
内腿にカイウスの手が這っていて、軽く撫でられた。
久々だからか、それだけなのに腰が震えてしまう。
そんな俺を見てカイウスは楽しそうにしていた。
手が上に行って、下半身に触れた。
今の姿はメイド服ではないが、世話係をするためだとエプロンは付けてある。
男物のエプロンはないから、メイド服に付いているエプロンだ。
後ろにあるエプロンのリボンを外される。
「まだ、仕事中だから…」
「駄目なのか?」
「誰かが入ってくるかもしれないし…」
「俺の部屋に勝手に入る奴なんて……………」
カイウスはそう言って、口を閉ざした。
俺は不思議そうにカイウスを見るが、カイウスは考えてしまった。
ローズですらノックするのに勝手に入る人がいるのだろうか。
考えていたが、考えるのをやめて俺のズボンを脱がせて直接下着に触れた。
誰か来るから考えていたと思っていたからびっくりした。
「んっ、ダメだって……誰かが」
「こんなになっているライムを放っておけない、触れるだけだ」
そう言ったカイウスの愛撫は急いでいる様子がなく、ゆっくりとしているが確実に俺を絶頂に誘っている。
息も荒くなってきて、カイウスの瞳を見つめると吸い寄せられるように口付けた。
もっと奥底でカイウスを感じたい。
でも、こんなところで求めたら…誰か来るかもしれない。
全てが終わって落ち着けるまで、我慢しないと…
お互いの息が重なって、カイウスも俺のに触れて興奮していた。
カイウスのズボンに触れると、今度はカイウスがビクッと反応した。
「ライム、俺はいいから…」
「俺だけされるのは嫌だ、せめて一緒にイきたい」
「……ライム」
カイウスのズボンの前をくつろげて、中に手を入れた。
俺のよりも大きなものは、今にもはち切れそうだった。
部屋中が暑くて、体が熱くて…愛しくて、気持ちいい。
腹の奥がキュッと疼いて、カイウスの手に自分のを擦り合わせる。
気持ちいいけど、物足りなさも感じてしまう。
カイウスを気持ちよくする事も忘れずに、お互いを求めて小さな声を上げる。
「あっ、んっ…いっ…ぁっ」
「ライム、イきそうか?」
「んぅ…そろそろっ、ぁ…イきそうっ」
いつもより遅いが、カイウスに触れられているというだけで絶頂を迎えそうだ。
カイウスは自分のと俺のを合わせて、擦ってきた。
ぬるぬるしていて、手よりも直接体温を感じられて気持ちいい。
ラストスパートに向けて、手の速度が早くなる。
声を上げるとほとんど同時に絶頂を迎える。
カイウスにもたれ掛かると頭を撫でられた。
欲望には勝てなかったけど、どうにか全裸にはならずに済んだ。
「やっぱり、ライムはこの姿が一番いい」
「……?」
どういう意味か聞こうとしたら、カイウスが俺の髪に触れていた。
ここに来てからずっと女装していたから、今はカイウスの知る俺の姿だ。
カイウスは「ライムの元の髪が一番好き」と微笑んでいた。
98
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。
天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。
成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。
まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。
黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる