バイバイ、セフレ。

月岡夜宵

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『初めての逢引』

『目的地付近です。案内を終了します』
(え、急に!? でも、ここって)

 ピ、と無情にも案内アプリは終了してしまう。ガイドには尋ねたいことがあった。なぜなら、デートの約束として提示された場所が――、

「どう見ても俺たちが通う大学、だよな。どういうことだ?」


 紫君との昼の逢瀬、の約束。
 あの幸せなセカンドバージン。そのセックスの事後、ピロートーク中の紫君は生真面目な様子でこう言った。

「尚紀、今度はふたりでデートしよっか」

 デートと聞いてそわそわしていた日々。ただなかなか都合がつかなかったのか、連絡が来たのはなぜか一月後。おっかなびっくりチャットを開くとそこには待ち合わせ場所へのルート案内アプリが記載されていた。ただこれが謎のルートをグルグル回っては引き返すという意味がわからない仕様だ。大学構内で追いかけられた、いつかの仕返しかと思って焦る。まさかこの後、手ひどく別れを告げられるのだろうか、そう思うと胃がキリキリと痛みだした。
 まるで時間を潰すようにして連れてこられたのがここ。というわけで、今に至る。

 平日の大学って、全然デートな雰囲気じゃないような? もしかして俺の感性が間違ってるのか。最近はこんな場所でデートするのが流行ってる、とか。ますます理解不能だ。

(そういえば紫君の姿が影も形もないな。どこにいるんだろうか)

 まさか約束をすっぽかされたかと青くなる。
 あるいはこれそのものが答え、だったりするのか。
 考えれば考えるほど、門の前で打ちひしがれる。夏本番だというのに、心には冬の厳寒の風が吹きすさぶ。

 答えを聞きたくないとは確かに言ったが直接告げてもくれないなんて、それはそれで酷くはないだろうか。今なら思う。はっきりと拒絶してくれてもいいから、胸の内の答えを聞かせてほしい、と。なんて、どの口が言うのだろう。

(あー、なんで今頃後悔することになってるんだろう。こんなことならあの時、ダダなんかこねないで聞けばよかったな。俺の、意気地なし)


 答えなんかこの際どうでもいい。ただひと目、君に会いたい。もう一度だけ、会いたいと思うのはいけないだろうか。

 キョロキョロと辺りににめぼしい人影がないか探すが、どこもかしこも彼の形跡はない。本人はおろか、彼に群がる人々もいないようだ。しょげていた俺をチラっと見て素通りする人たちばかり。
 通行の邪魔をしないように退こうとした時だった。

「あっれぇ? あなたアイツの本っんぐgぬgぬぐぬg」

 急に背後から話しかけられた、とおもったら派手なメイクの女性が口元を覆われていた。その口を手で塞いでいる相手には見覚えがある。

「こら馬鹿。いきなり計画をおじゃんにする気か!」
「清っちこそひっどぉい。こぉんな可愛いあたしをダーリンまで馬鹿扱いなんて!」
「いや今そこはどうでも」
「よくないわ!! たとえいついかなる時でも清っちの隣に立つアタシは最高に可愛くてなくてはならないの。これは使命よ!」
「た、たしかにお前は可愛いけどさ、正直その地雷? とかいうメイクの良さは俺にはわかんねーよ……というか急がないと時間が」
「はぁぁああああ!? 清っちの清っちの……バーカ! 乙女心のめの字もわからないなんて! 女たらしにしても程があるわ」
「いやそこは乙女心のおの字でも、じゃないのかよ。本物の人たらしである紫と比較しても俺はタラシなんかじゃ」
「紫君? あ、あの紫君見ませんでしたか!?」

 仲の良いカップルらしいふたりに声をかける。邪魔かとは思うより先に、体が紫君の名前に反応してしまっていた。紫君とよく一緒にいる青年だと思えば、彼なら紫君がどこにいるか知っているかもしれないと俄然やる気がでてきた。まともに話しかけたのが初めてである、という事実は俺の脳裏からは消えていたが。

「えーあーそれはな、これから、」
「どぉしよっかなぁ? あなたさ、アイツの何なの?」
「へ?」

 素直に案内してくれようとした相手を背に、彼女から思わぬ質問を投げ返された。まっすぐな眼で。

「紫に何されても、あなた、無事でいられるかしら」
「なッ!?」

 まるで俺を確かめるように見定める瞳は物静かに問うている。
 紫君に酷いことをされてもか。とんでもない振られ方をしても、とか、そういうニュアンスだろうか。もちろん覚悟は承知の上だ。

「俺は、もう一度だけ紫君と話がしたい。たとえどんな結果になっても、それが彼の答えだというなら踏みにじるつもりはない。きちんと受け止めようと思う。そのために精一杯務めてみせる」

 もしかしたらすぐには納得できないかもしれないけど、と心の中で付け加えた。

 ピリリと張り詰める空気は、瞬く間に消え、彼女はにひひと笑うと俺の腕を取った。

「いいでしょう。来なさい、いいものみせてあげるわ!」

 テンションがまるでジェットコースターのように切り替わる彼女に案内される。紫君がいると思しき場所へ。


 ――最後でもいい。だから君の返事を頂戴。紫君。



 彼の友人達に案内されたのは、大学内で最も広いエリア。ちょうど学食がある辺り。テラス席に座らせられると、ふたりは言った。

「私達は用意があるからここで待ってて。ふふーん、ほら、清っちも気合いれていくわよ!!」
「ああちょっと! そんなに押すなってば」

 怪訝な顔でふたりを見送ったが、ひとつ疑問が。

があるからじゃないのか?)




 一人のテラス席。曇天の空模様と雲行きが怪しい心。暫く待っても、誰も何も音沙汰はない。暇を持て余し、店内で飲み物を注文しようと立ち上がろうとした時だった。

 ふわり。

 通りを歩いていた背中の曲がった……おじいさんらしき人物。その人が紙を落としたのが目に入った。慌てて拾って声をかけるが、相手はなぜかニコニコして紙を指差すばかり。

「それはお前さんのものだ」

 なんだ人違いかと困惑して落とし主を確かめようとすれば、そこには。

――野沢 尚紀 様へ
 これからあなたの 〝たいせつなもの〟 を頂戴に参ります。あなたがかけられた呪いを解いてこの迷いの国から抜け出すには、本当の合言葉が必要です。
――匿名希望 より

「は……? なんだこれ」

 怪盗の予告状じみたメッセージカード。おどろおどろしい雰囲気は一切なく、どころか、素敵な花柄のカードを使用している。

「お前さん……呪いにかけられているな」
「のろい、ですか? ていうか、あなたは一体……」
「そうじゃ。ここでは人間はお前さんだけじゃ。心細かろう。しかし今に道は開ける。よいな、どんな時も希望を捨てるでないぞ?」

 大学の教授陣でもなさそうな、ローブをまとった変わった老人は、俺の話を無視して語る。

「おおい、そこな者! 喉が渇いた、一杯茶をくれ」
「かしこまりました」

 ついでに学食の従業員に注文を取り付ける。おかしな客にも順応する対応力に目を瞬く。

「お客様も飲み物はいかがですか?」と従業員さん。
「ええと俺は……」
「あら? そのカード……もしや野沢尚紀様ですね」
「え、ああ、はい」

(名前が書いてあるしな……そりゃ分かる、か?)

「こちら、『例の方』より承りましたティーセットです。お茶会をお楽しみください」
「お茶会って……なんですか、それ。初耳なんですが」
「のちほどお食事もご用意しています。ですがそれは……終わりの字幕エンドロールの後で。まずは喉の渇きをいやしてくださいませ。大事な大事なものを届けるためにも」
「はあ」

 どうしよう……店員さんとすら意思の疎通がてきなくなってる。それになぜか不自然にニコニコするお客さんもいれば、不思議そうな目でこっちを噂する通りがかりの人までいるような……気の所為だよ、な。なんだか人目を引くのって緊張するなあ。

「さあ、準備ができたらテラスより一歩踏み出すぞい」
「ええと、それって強制なんですか、あ、そうなんですね……」


 用意された紅茶を堪能しおえてテラスの前へ。迷った挙げ句、一歩外へ足を踏み出す。もしおじいさんが言ったことが本当なら、これで何かが変わるはずだ。いや、変わってほしいと思う。

 こんなうじうじと悩む自分じゃなくて、はっきりと望みを口にできたなら。そうしたら俺たちの関係も何か変化が起こるだろうか。まるで奇跡が降りるみたいに。

 望みを抱いて、テラスから一段、降りる。

 ――シャラァァァァァン!!

(な、何!?)

 俺が着地するのに合わせてどこからか美しいハープの音色が響く。ふと気配を感じれば声がかかる。

「おお、旅人よ! お前の旅立ちを祝って魔法をかけよう。その道程に幸あらんことを」

 気づいたら横に、芝居がかった雰囲気をした魔法使いがいた。文脈が理解不能だろう。だがそこには確かに、おじいさんだった魔法使いがいるのだ。古めかしいローブをまとい、木製の曲がった杖を手に持ち、腰が悪い演技をした、魔法使いが。

 演技……? ってことは、コレ、なにかの催し物か?

 まるで演劇のような、と意識した途端、突如ダンスが始まった。テラスの方、ちょうど俺の横を抜け出てくる形で、キテレツな衣装をまとった集団が一気に現れたのだ。はっきりといえば揃った毛皮の格好にペイントや化粧を施した、獣じみた集団がいる。

「旅立ちを生き物たちが祝っておるな、ふぉっふぉっふぉ」

 なるほど、彼らはやはり動物なのか、と安堵したところでこの突発的なイベントの謎は解けない。俺の周囲を回って鼓舞する言葉を投げかけ、紙吹雪を撒き散らすおかしな集団。
 彼らの踊っているのは創作ダンスの類いのようだ。独特の癖のある動きでたまたま居合わせた観客を引き付けている。俺も含めて。


 ――ここは迷いの国。魔法でけだものに変えられてしまった人々が住む惑いの世界。

 ――魔法使いの従順なしもべとして働く野ネズミに、ほら、時計塔から時刻を知らせる鐘を鳴らす忙しない野ウサギ。子猫も子犬も退屈な現世を忘れて踊り明かす。ここは愉快で不可思議な悪夢の果て。

 ――虫も魚も獣も……って、あら? 珍しい! ヒトがいるわ!!

 ――大変、大変。残酷な女王に知らせなきゃ。

 ナレーションが終わると、先ほどより大きなボリュームで怪しげな音楽が流れ始める。店のスピーカーを使って流しているようだ。周囲の人々も興味深そうにさらに集まってくる。

 ていうかなにこれ。魔法使いのおじいさん(?)人がニコニコして俺の腕を捕まえているから、逃げらんない。なのに俺なんかが衆目を集めている事実に、ひぇぇっと内心引いた声があがる。しっかし、力つよいな。

 別のエリアから人が走ってくる。と、観客が開けた通路からやってきた者は隣のおじいさんと話し始める。

「むうう、あやつめ。この者に目をつけおったか」
(っていうかだれが俺をこんな目に!? そっちを教えてくださいよおおっ)

「旦那。おいらに任しぇ……任せてくれ! どど、どおーんな大風にも嵐にさえまけにゃい、勇気をくれる『力』のアルカナ!!」

 あ、さっきの青年だ。
 黄色と黒の警戒色を持ち、臀部のあたりが膨らんだ衣装を身に着けている。服というより着ぐるみっぽい? あれは蜂か?
 なんだか芝居慣れしていない様子で噛んでしまった彼。顔を真っ赤にして震えているが、そんなに恥ずかしがっているのに、なぜ参加しているんだろう?

 もはや脳内は次々に起こる謎現象についていけない。

「あっし達も応援するぜ!」
「「「おう!!」」」
「よし、やれ、お前さんたち」

 魔法使いの言葉を受けて、決め台詞と共に俺にカードを手渡していく蜂さん達。

 そこへとびきり派手な鮮紅のドレスをまとった女性が現れる。威風堂々と高い真っ黒のヒールを鳴らして歩く。扇子で隠れていた顔があらわになった。よくみればドレスの後ろ側にはさっきの男性のより大きな針をもした飾りがついている。

 さきほどの彼が働き蜂ならこちらは女王蜂だろう。

 見物人の男性の目を引き付ける美貌。それを余すことなく披露し、胸を反らして高々と宣言する。

「妾は許さぬ……!! この国にあの方と同じ種族はいらぬのじゃ!! 立ち去れ、人間!!」

(あ、視線が俺に向かって……)

「なに!? もう一度だけあの方と話がしたい? そのために精一杯務める、じゃと!? 許さぬ許さぬゆるさーぬ!!」

(あれ?)

 その台詞は先程俺が彼女・・に向けて語った内容とおな……じ、で、……まさか!!

 ああ、よくみれば顔立ちが。たしかにさきほどの濃いメイクの女性だ……。

 俺が愕然としている間も寸劇? は滞りなく進んでいる。一体これは何なんだ??


「お前の本気、確かめてやろう……くくく、『審判』のアルカナよ、この者の覚悟を試すのじゃ! ……おお? お、お前……その気配、まさか!?」

 キラキラと学食の二階からまたもやカードが。糸で垂らしたカードが俺の手の中に落ちる。

(なんかいっぱい揃ったな……。最後のは、『星』かー)

 もはや脳内では現実逃避が始まっていた。
 謎の演出を特等席で見せられる。なぜか参加させられる形で。俺の身に何が起きたというのか。
 たしかに変わればいい、とは思った。ただ予期せぬ形で変化がやってくると言葉もでない。


 上手な演技で倒れた女王蜂を担いで舞台袖へと去っていく彼氏さんは、最後に俺に向かって耳打ちする。

「もう逃げるのは諦めろよな」
(えーっと……? どういう意味ですか??)

「――魔法にかかる準備はできたか。よいな、皆の者。今から舞台の幕が上がるぞ。最初で最後のひと時である!」

 思案する俺を置き去りに、突如として始まった舞台はさらに、大学内の人々に驚きと興奮を与えている。中にはスマホで一部始終を録画する者までいるようだ。

 わちゃわちゃとけだものがたくさん参加し、歌い、踊り、騒ぐ。しっちゃかめっちゃかな舞台のうえで、思い思いに表現する人々。観客の笑いを誘い、これから何が起こるのかと期待を誘う。

 ダンスの混ざった劇はこの間も続いている。何故か俺の周囲で。

 そういえばこういうの、たまにおもしろ動画集とかで流れているような……なんだっけ? ええとええと。

 舞台も大詰めなのか、眼の前の建物からもうもうとドライアイスのスモークがたかれる。縁の下の力持ち、黒子がうちわで懸命に扇い、ダメ押しに用意した送風機で煙を流していく。


「おお、そなたを招いた『運命の輪』が迎えに来たわい」


 ひときわ強い光が周囲に拡散する。ゆっくりと人影が浮かび上がる。まばゆい照明の向こうからやってくる人をみながら、思い出した。

(あ、――これフラッシュモブだ)

 完全に巻き込まれていることを悟った時にはすでに、紫君が迫っているのだった。

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