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第8章・海洋国家へ向かう道
第337話・柚月とペルソナの井戸端会議
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朝。
ほんっっっっっっっとうに久しぶりの、ゆったりとした朝です。
それはもう、高級な宿のフカフカベッドに体を埋めて、ぐっすりと熟睡していましたよ。お陰様で疲れも取れているようです。
「ん~、朝ですか……今日は配達が来るので、急いで用意を……」
――カラーン、カラーン
ああ、朝6つの鐘が鳴っています。
この街の教会の鐘の音は、やや高音……とっても透き通った音が町の中に響いていますよ……。
「って、そんな呑気なことを考えている場合ではありませんよ。ペルソナさんが納品に来てしまうじゃないですか、どうして私は目覚ましをセットしなかったのでしょうか……って、いえ、セットしたはずですけれど……アラームが止まっていますわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ええ、これはあれです、勇者語録・初版にも記されていた『二度寝』っていうやつです。
そもそも二度寝なんていう言葉は、貴族社会にしか存在していません。
連日連夜のパーティーで疲れた貴族が朝起きたにもかかわらず、疲れているという理由で再びベッドに潜り込んで現実から目を背けるという。
怠惰な貴族がよく行う悪習ですわ、ええ。
身近に一人いましたので、よく知っていますわ。
『クリスっち~、ペルソナさんがきているしぃ。もう起きたし?』
窓の外から柚月さんの声が聞こえてきました。
それってつまり、この窓のすぐ下でペルソナさんが待っているのですよね。
これは急がなくてはなりません。
………
……
…
――その窓の下
いつもの通り、朝6つの鐘と同時に姿を現わした馬車。
ペルソナが操る型録通販のシャーリィの配達馬車が、宿の前に到着した。
ちょうど柚月ルカが宿の前で待っていたので、ペルソナも御者台から飛び降りると、帽子を取って丁寧に挨拶を始める。
「おはようございます。型録通販のシャーリィより、お届け物をお持ちしました……って、あの、クリスティナさんは本日はいらっしゃらないのですか?」
努めて冷静にそう問いかけると、柚月もニシシと笑みを浮かべていた。
「クリスっち~、ペルソナさんがきているしぃ。もう起きたし?」
その声が聞こえたのか、二階の窓からクリスティナが手だけを出してプンブンと振り回している。
それでペルソナも、大体の事情を察した。
「ああ、本日はちょっとお寝坊さんなのですか」
「昨日、とんでもなく走りまわされたからね。おかげてクリスっちは疲れが取れていないと思うし。本当なら、露店も開かないでゆっくりと休めればいいんだけれど」
「そうでしたか……それにしても、彼女がそこまで疲労しているなんて、一体なにがあったのですか? よろしければお聞かせいただきたいのですが」
頤に手を当てて踏むと考えるペルソナ。
ここ最近の魔族の動向、それについてブランシュからも警告があった。
幻獣王であるブランシュの入り場所はヘスティア王国。
獣人と幻獣族の住まう地であり、それらの中には異世界でいう忍者のような、情報収集能力に長けた種族もいる。
以前の魔族によるカマンベール王国侵攻、それ以後、ブランシュは魔族の動向についていろいろと調査を続けていた。
そられの情報の一つに、東方諸国における魔族の活性化という項目があった。
原因は不明であるものの、魔族が聖地と呼ばれる場所の奪回作戦を開始しているのではという噂が流れてきていたのである。
当然ながら、この話は精霊女王であるシャーリィの元にも届けられ、そして型録通販のシャーリィの配達人たちにも安全のために情報共有されていたのである。
「それでね……話せば長いのでカクカクシカジカだし」
「精霊魔術による圧縮言語……ああ、なるほど、東街道側からの魔族侵攻があり、霊峰を狙ってきていたと。それはなかなか厄介ななことですね。でも、そのためにクリスティナさまに労力を無理強いしただけではなく、エセリアル馬車を寄越せとは……」
「まあ、その件は紅っちとノワっちが、カネック王にがっちりと釘を刺したので終わったし」
「そうでしたか。では、私どもが干渉することではありませんね。しかし、聖地を狙ってくるとは、現魔王もいよいよ追い詰められたというか……アリサちゃんの件でしょうね」
現魔王は、初代魔王の持つ力を得て世界を征服するなど、当初は全く考えてはいなかった。事実、一部の商人などは魔王国で審査を受けたのち、堂々と魔王国内で商売を行っている。
ただ、一部の聖地奪還については魔族の悲願でもあるため、どうしても活動していたという部分はあった。
それがハーバリオス王国が先代勇者である柚月ルカたちを召喚した理由でもある。
彼女たちはメメント大森林の聖域、それを魔族に奪取されないようにと召喚された。
そしてこの件については既に解決しているので、彼女たちは一年後、無事に地球へと帰還している。
つまり、今の魔族にとっては、人間と敵対するという行為は必要ないはずであった。
それゆえに、ここにきての魔王の心変わりともいえる人間の住まう地域への侵攻は、予想外というものである。
「アリサちゃんの力を取り上げるため……んんん、でも、彼女は精霊界にいるから、魔族は手出しできないし?」
「ええ、その通りです。ただ、魔族が完全に精霊界に入ることができないわけではありません。守護者の門を力づくで突破するか、もしくは契約の精霊の祠を通じてなら向かう事は出来ますが……それでも、シャーリィさまの許可が無くては立ち入ることはできません。つまり、突破されたとしてもすぐにはじき出されるのがオチです」
「……それじゃあ、聖地を取り戻す理由は?」
「……世界規模での、魔族の浸食度を高める。それにより、魔族の力をより強く引き上げることができるのと同時に、魔王自らも新たな力に覚醒し、無理やりにでもアリサちゃんの中に眠る魔王の力を取り出すのか……もしくは」
――コクッ
ペルソナの言葉を聞いて、柚月も頷く。
「アリサちゃんの中の、魔王の覚醒。聖地を魔族が侵食することで、精霊界の力も弱体化させるとか?」
「可能性はあります。ただ、聖地というのはいわば、勇者の加護により活性化している存在。ならば、勇者たちが聖地へと向かい、その地の要を活性化させればよいだけです」
「う~ん、あ~したちも今から霊峰に向かった方がいいし?」
「それはどうでしょうね。むしろ、この件をハーバリオス王国の国王に進言し、勇者たちに動いて貰った方がいいのでは?」
そうペルソナが告げるが、柚月としてはどうにも納得がいっていない部分がある。
それが、クリスティナの存在。
友人である彼女には、危険な橋を渡って欲しくはない。
だが、クリスティナも勇者の系譜、聖地活性というのであれば、勇者たちよりも彼女の方が適任であるといえよう。
ゆえに、この件をハーバリオス王国国王が知ったとすれば、すぐにでもクリスティナに世界各地の聖地巡礼を命じるに決まっているから。
「なんか、大変だし。どうにもいいアイデアが浮かんでこない……でも、国王にはかいつまんで報告はしておいた方がいいとおもうし……」
「それに、カネック王の事ですから、すでに動いている可能性もありますよ……と、どうやらクリスティナさんが来たようですね」
「ん、それじゃあ、いまの話はここだけの秘密にするし。クリスっちが危険なことに首を突っ込むのは、彼氏であるペルソナっちとしても良くはないと思っているでしょう?」
「当然ですね……と、おはようございまます、クリスティナさん。型録通販のシャーリィより、お荷物をお届けにきました」
まるで何事もなかったかのように、笑顔で挨拶をするペルソナ。
その姿を見て、柚月もいつものようにニシシと笑っている。
「はい、ちょっと遅れて申し訳ありません。それではさっそく、納品をお願いします」
「畏まりました。柚月さん、荷物を降ろしますので、アイテムボックスへの収納をお願いします。クリスティナさんは、検品を頼めますか?」
「お任せください! それではさっそく、はじめましょう」
いつものように検品を始めるクリスティナ。
そののち、ペルソナか゛帰った後で露店を開くものの、予想外の客の多さにさらに疲れることになるとは、彼女も予想はしていなかったであろう。
ほんっっっっっっっとうに久しぶりの、ゆったりとした朝です。
それはもう、高級な宿のフカフカベッドに体を埋めて、ぐっすりと熟睡していましたよ。お陰様で疲れも取れているようです。
「ん~、朝ですか……今日は配達が来るので、急いで用意を……」
――カラーン、カラーン
ああ、朝6つの鐘が鳴っています。
この街の教会の鐘の音は、やや高音……とっても透き通った音が町の中に響いていますよ……。
「って、そんな呑気なことを考えている場合ではありませんよ。ペルソナさんが納品に来てしまうじゃないですか、どうして私は目覚ましをセットしなかったのでしょうか……って、いえ、セットしたはずですけれど……アラームが止まっていますわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ええ、これはあれです、勇者語録・初版にも記されていた『二度寝』っていうやつです。
そもそも二度寝なんていう言葉は、貴族社会にしか存在していません。
連日連夜のパーティーで疲れた貴族が朝起きたにもかかわらず、疲れているという理由で再びベッドに潜り込んで現実から目を背けるという。
怠惰な貴族がよく行う悪習ですわ、ええ。
身近に一人いましたので、よく知っていますわ。
『クリスっち~、ペルソナさんがきているしぃ。もう起きたし?』
窓の外から柚月さんの声が聞こえてきました。
それってつまり、この窓のすぐ下でペルソナさんが待っているのですよね。
これは急がなくてはなりません。
………
……
…
――その窓の下
いつもの通り、朝6つの鐘と同時に姿を現わした馬車。
ペルソナが操る型録通販のシャーリィの配達馬車が、宿の前に到着した。
ちょうど柚月ルカが宿の前で待っていたので、ペルソナも御者台から飛び降りると、帽子を取って丁寧に挨拶を始める。
「おはようございます。型録通販のシャーリィより、お届け物をお持ちしました……って、あの、クリスティナさんは本日はいらっしゃらないのですか?」
努めて冷静にそう問いかけると、柚月もニシシと笑みを浮かべていた。
「クリスっち~、ペルソナさんがきているしぃ。もう起きたし?」
その声が聞こえたのか、二階の窓からクリスティナが手だけを出してプンブンと振り回している。
それでペルソナも、大体の事情を察した。
「ああ、本日はちょっとお寝坊さんなのですか」
「昨日、とんでもなく走りまわされたからね。おかげてクリスっちは疲れが取れていないと思うし。本当なら、露店も開かないでゆっくりと休めればいいんだけれど」
「そうでしたか……それにしても、彼女がそこまで疲労しているなんて、一体なにがあったのですか? よろしければお聞かせいただきたいのですが」
頤に手を当てて踏むと考えるペルソナ。
ここ最近の魔族の動向、それについてブランシュからも警告があった。
幻獣王であるブランシュの入り場所はヘスティア王国。
獣人と幻獣族の住まう地であり、それらの中には異世界でいう忍者のような、情報収集能力に長けた種族もいる。
以前の魔族によるカマンベール王国侵攻、それ以後、ブランシュは魔族の動向についていろいろと調査を続けていた。
そられの情報の一つに、東方諸国における魔族の活性化という項目があった。
原因は不明であるものの、魔族が聖地と呼ばれる場所の奪回作戦を開始しているのではという噂が流れてきていたのである。
当然ながら、この話は精霊女王であるシャーリィの元にも届けられ、そして型録通販のシャーリィの配達人たちにも安全のために情報共有されていたのである。
「それでね……話せば長いのでカクカクシカジカだし」
「精霊魔術による圧縮言語……ああ、なるほど、東街道側からの魔族侵攻があり、霊峰を狙ってきていたと。それはなかなか厄介ななことですね。でも、そのためにクリスティナさまに労力を無理強いしただけではなく、エセリアル馬車を寄越せとは……」
「まあ、その件は紅っちとノワっちが、カネック王にがっちりと釘を刺したので終わったし」
「そうでしたか。では、私どもが干渉することではありませんね。しかし、聖地を狙ってくるとは、現魔王もいよいよ追い詰められたというか……アリサちゃんの件でしょうね」
現魔王は、初代魔王の持つ力を得て世界を征服するなど、当初は全く考えてはいなかった。事実、一部の商人などは魔王国で審査を受けたのち、堂々と魔王国内で商売を行っている。
ただ、一部の聖地奪還については魔族の悲願でもあるため、どうしても活動していたという部分はあった。
それがハーバリオス王国が先代勇者である柚月ルカたちを召喚した理由でもある。
彼女たちはメメント大森林の聖域、それを魔族に奪取されないようにと召喚された。
そしてこの件については既に解決しているので、彼女たちは一年後、無事に地球へと帰還している。
つまり、今の魔族にとっては、人間と敵対するという行為は必要ないはずであった。
それゆえに、ここにきての魔王の心変わりともいえる人間の住まう地域への侵攻は、予想外というものである。
「アリサちゃんの力を取り上げるため……んんん、でも、彼女は精霊界にいるから、魔族は手出しできないし?」
「ええ、その通りです。ただ、魔族が完全に精霊界に入ることができないわけではありません。守護者の門を力づくで突破するか、もしくは契約の精霊の祠を通じてなら向かう事は出来ますが……それでも、シャーリィさまの許可が無くては立ち入ることはできません。つまり、突破されたとしてもすぐにはじき出されるのがオチです」
「……それじゃあ、聖地を取り戻す理由は?」
「……世界規模での、魔族の浸食度を高める。それにより、魔族の力をより強く引き上げることができるのと同時に、魔王自らも新たな力に覚醒し、無理やりにでもアリサちゃんの中に眠る魔王の力を取り出すのか……もしくは」
――コクッ
ペルソナの言葉を聞いて、柚月も頷く。
「アリサちゃんの中の、魔王の覚醒。聖地を魔族が侵食することで、精霊界の力も弱体化させるとか?」
「可能性はあります。ただ、聖地というのはいわば、勇者の加護により活性化している存在。ならば、勇者たちが聖地へと向かい、その地の要を活性化させればよいだけです」
「う~ん、あ~したちも今から霊峰に向かった方がいいし?」
「それはどうでしょうね。むしろ、この件をハーバリオス王国の国王に進言し、勇者たちに動いて貰った方がいいのでは?」
そうペルソナが告げるが、柚月としてはどうにも納得がいっていない部分がある。
それが、クリスティナの存在。
友人である彼女には、危険な橋を渡って欲しくはない。
だが、クリスティナも勇者の系譜、聖地活性というのであれば、勇者たちよりも彼女の方が適任であるといえよう。
ゆえに、この件をハーバリオス王国国王が知ったとすれば、すぐにでもクリスティナに世界各地の聖地巡礼を命じるに決まっているから。
「なんか、大変だし。どうにもいいアイデアが浮かんでこない……でも、国王にはかいつまんで報告はしておいた方がいいとおもうし……」
「それに、カネック王の事ですから、すでに動いている可能性もありますよ……と、どうやらクリスティナさんが来たようですね」
「ん、それじゃあ、いまの話はここだけの秘密にするし。クリスっちが危険なことに首を突っ込むのは、彼氏であるペルソナっちとしても良くはないと思っているでしょう?」
「当然ですね……と、おはようございまます、クリスティナさん。型録通販のシャーリィより、お荷物をお届けにきました」
まるで何事もなかったかのように、笑顔で挨拶をするペルソナ。
その姿を見て、柚月もいつものようにニシシと笑っている。
「はい、ちょっと遅れて申し訳ありません。それではさっそく、納品をお願いします」
「畏まりました。柚月さん、荷物を降ろしますので、アイテムボックスへの収納をお願いします。クリスティナさんは、検品を頼めますか?」
「お任せください! それではさっそく、はじめましょう」
いつものように検品を始めるクリスティナ。
そののち、ペルソナか゛帰った後で露店を開くものの、予想外の客の多さにさらに疲れることになるとは、彼女も予想はしていなかったであろう。
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