俺のオヤジはビジュアル系です。

ひよく

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GINJI

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「俺、GINJIのものになりたい。」

頼介の告白に、俺は固まってしまった。

「お前、意味わかって言っているのか?」
震える声で問い返す。
「わかってる。」
頼介の声はしっかりしていた。
「俺はお前を恋愛対象として…性的対象として、見ているんだぞ?」
「わかってる。俺、GINJIに抱かれたい。」

もう俺は自分を止める事ができなかった。
頼介の部屋に上がるまで我慢しただけで、上出来だと思う。

玄関の扉を閉めた瞬間、俺は頼介を抱きすくめた。
緊張しているのか、頼介の身体は固かった。
その身体をそのまま抱き上げ、寝室に連れていく。
ベッドに押し倒し、シャツを剥ぎ取った。

痩せてしまった身体が痛ましい。
すっかり肉の落ちた身体を慈しむように撫で上げた。

緊張が解れないのか、頼介はベッドの上でずっと震えていた。

深く口唇を合わせる。
頼介は受け入れてくれたが、応えてはくれなかった。
きっと応え方がわからないんだろう。

俺は上半身への愛撫を続けた。
胸の飾りから、脇腹、そして手は少しずつ下半身に向かわせた。
ジーンズの前を寛げ、頼介の中心に触れる。

その時、頼介の身体が大きくビクンと跳ねた。
予想以上の反応に、俺は頼介の顔を覗き込んだ。

すると…。
「将太…。」
頼介はうわ言のように、その名を呼び、見開いた目から一筋、涙を零した。

俺は頼介の身体を離してやった。

頼介の気持ちがようやくわかったからだ。
頼介は、男だから俺を拒絶しようとしたわけじゃない。
頼介の心の中に、別の人物がいた。
ただそれだけの事だ。

なんで気付かなかったのだろう?
こんなに近くにいる相手だったのに。

俺には、本当にただ傍にいて欲しかっただけなんだ。
だけど、俺の気持ちを知ってしまって、俺の気持ちを受け入れなければならないと思ったのだろう。
そうしなければ、俺が離れていくと思ったのかもしれない。

「ごめん、GINJI…ごめん!」
急に身体を離した俺に、頼介が泣きながら謝ってくる。

俺はそんな頼介に、できるだけセクシャルな色合いを出さないように注意しながら、額に口づけた。

頼介の気持ちはわかった。
俺は頼介の求める俺でいてやろうと決めた。

俺は頼介をベッドに横にさせて、隣で自分も寝転がった。

「何もしない。何もしないから、安心しろ。」
頼介の涙を、親指でグイと拭ってやる。
腕の中に頼介を閉じ込める。
頼介の身体から力が抜けていき、俺の腕の中にすっぽりと納まった。
「GINJI…。」
「朝まで一緒に居てやるから。何処にも行かない。だから、安心して眠れ。お前、夜も眠れていなかったんじゃないのか?今晩はぐっすり眠って、明日になったら、何か少し食べてみよう。もしかしたら、少しは食べられるかもしれない。」
俺は頼介の髪を優しく指で梳きながら、語りかけた。

それで安心したかのように、頼介は目を閉じた。
しばらくすると、寝息が聞こえてきた。
顔を覗き込むと、安心しきった寝顔がそこにあった。
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