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第3章
パセトシン
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翌朝、カナとナトリウムは、セフェムに1人の男を紹介された。
「パセトシンだ。」
男はそう短く挨拶した。
年の頃は三十路前後で、いかにも海の男らしい日に焼けた逞しい体の持ち主である。
「ナトリウム様とカナ様は魔獣退治のご経験は豊富でも、海は素人でしょう。シャークの現れる沖までは、このパセトシンがご案内します。」
セフェムがそう言うと、パセトシンは2人に軽く会釈した。
無口な男のようだ。
しかし、カナは魔獣退治のプロだが、ナトリウムは全くのド素人だ。
そこら辺、セフェムは知らないのだが、今、この場で否定しても仕方ない。
そのため、カナはこう言うしかなかった。
「ありがたいけれど、戦えない奴を連れていくわけにはいかない。」
ただでさえ、足手まといと言っても過言ではないナトリウムを連れているのである。
「自分の身を守る程度の事は出来る。」
パセトシンは、無表情にそう答えた。
「パセトシンは銛の名手です。シャークには敵わないかもしれませんが、多少はお力になれるでしょう。」
セフェムはそう付け加えた。
「なら構わない。よろしく頼むな、パセトシン。」
カナは笑顔を見せたが、やはりパセトシンは無表情のままだった。
「パセトシンだ。」
男はそう短く挨拶した。
年の頃は三十路前後で、いかにも海の男らしい日に焼けた逞しい体の持ち主である。
「ナトリウム様とカナ様は魔獣退治のご経験は豊富でも、海は素人でしょう。シャークの現れる沖までは、このパセトシンがご案内します。」
セフェムがそう言うと、パセトシンは2人に軽く会釈した。
無口な男のようだ。
しかし、カナは魔獣退治のプロだが、ナトリウムは全くのド素人だ。
そこら辺、セフェムは知らないのだが、今、この場で否定しても仕方ない。
そのため、カナはこう言うしかなかった。
「ありがたいけれど、戦えない奴を連れていくわけにはいかない。」
ただでさえ、足手まといと言っても過言ではないナトリウムを連れているのである。
「自分の身を守る程度の事は出来る。」
パセトシンは、無表情にそう答えた。
「パセトシンは銛の名手です。シャークには敵わないかもしれませんが、多少はお力になれるでしょう。」
セフェムはそう付け加えた。
「なら構わない。よろしく頼むな、パセトシン。」
カナは笑顔を見せたが、やはりパセトシンは無表情のままだった。
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