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役に立てた?
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「それにしてもなんで私の魔法だと思ったの?」
魔王とアイムがバリアの修復をしている間アルロンに聞いてみた。
アルロンは魔法があまり使えないので一緒に見学している。
自分も使えるからと魔王に言ったが、覚醒したばかりだから練習が必要と言われて手伝えない。
「あの魔法陣に三日月のマークがありましたからすぐに分かりましたよ。あと強くなった天使の攻撃を防御できたとなれば人間しかいませんからね」
「役に立てた?」
「はい、もちろん」
修復が終わったのか二人が駆け寄ってきた。
割れたガラスなども全て元通りになっている。
「しかしなぜ魔法が使えたんだ…?小夜は本当に何者だ?」
「人間のはずだけど人間じゃないかも」
本当に自分がよく分からなくなってきた。
何度死のうとしても死ねず、飛び降りたら魔界に落ちて魔法が使える。
どういうことだろう。
「小夜、魔界で防御魔法が使える者は多くない。ましてや今回の様に天使が力をつけていたら魔物の防御は無いに等しい。だから───」
「いいよ」
「まだ言ってないんだが」
「私の防御魔法が必要なんでしょ?それにここに居ていいって言ってたから協力しないわけない」
「そうか、ありがとう」
魔王はホッとした表情をする。
しかしすぐに悩み始めた。
「先程の天使が言っていたことが妙だな…小夜の話と噛み合わない」
「うーん、でも私は小夜ちゃんの味方だから天使が何と言おうと小夜ちゃんを信じるわ」
「私も小夜さんを完全に信じたわけではないですが、意味わからないことを言ってましたから小夜さん側に付きます」
「確かに身に覚えのないこと言ってたわね。攫ってなんかいないのに…」
一体どの情報からそういうことになったのか分からないが、やはり天使は許せない。
そもそもアイムが自分を拾ったことを知ったのは早くないだろうか。
その疑問はあったが、魔界と天界の事情については詳しくないので口にしなかった。
「さて、防御魔法の使い方についてはアイムが教えるか?」
「ええ、仰せのままに。防御魔法を上手くコントロールできるように練習しましょ」
「うん、よろしく」
「待って下さい!私も一緒にいます。何かあったらいけないので」
アルロンは未だに警戒している。
魔王やアイムとは違い、なかなか気を許してくれない。
「いいけど、小夜ちゃんは何もしないわよ」
「今攻撃しないだけで後々攻撃するかもしれないじゃないですか!それに人間なのに魔法が使えるっていうことが分かって小夜さんが何者か分からないですのに」
「何者か分からないなら仲良くして知っていきましょうよ」
その事について魔王も賛成のようだ。
「それはいい考えだ」
「魔王様まで!?」
「相手の事を知ることはとても重要なことだ。警戒するなら特に」
「それは……」
アルロンは何も反論できず、そのまま承諾した。
自分も相手のことをもっと知りたい。
「アルロンもよろしく」
「ええ、よろしくお願いします」
アルロンはちょっと納得いかない表情だ。
日程についてどうするか決めようとしたとき、魔王が「あっ!」と発した。
「小夜、すまんが明日は緊急会議を行う。だから練習は明後日からでもいいか?」
「天使が来たからね。いいよ」
魔王はまた小夜の頭を撫でた。
アイムもだが触れ合う魔物が多くないか?
「それじゃあ、今日はしっかり休みなさい」
「うん、またね」
アイムとアルロンは一礼し、小夜と一緒にその場を去った。
魔王とアイムがバリアの修復をしている間アルロンに聞いてみた。
アルロンは魔法があまり使えないので一緒に見学している。
自分も使えるからと魔王に言ったが、覚醒したばかりだから練習が必要と言われて手伝えない。
「あの魔法陣に三日月のマークがありましたからすぐに分かりましたよ。あと強くなった天使の攻撃を防御できたとなれば人間しかいませんからね」
「役に立てた?」
「はい、もちろん」
修復が終わったのか二人が駆け寄ってきた。
割れたガラスなども全て元通りになっている。
「しかしなぜ魔法が使えたんだ…?小夜は本当に何者だ?」
「人間のはずだけど人間じゃないかも」
本当に自分がよく分からなくなってきた。
何度死のうとしても死ねず、飛び降りたら魔界に落ちて魔法が使える。
どういうことだろう。
「小夜、魔界で防御魔法が使える者は多くない。ましてや今回の様に天使が力をつけていたら魔物の防御は無いに等しい。だから───」
「いいよ」
「まだ言ってないんだが」
「私の防御魔法が必要なんでしょ?それにここに居ていいって言ってたから協力しないわけない」
「そうか、ありがとう」
魔王はホッとした表情をする。
しかしすぐに悩み始めた。
「先程の天使が言っていたことが妙だな…小夜の話と噛み合わない」
「うーん、でも私は小夜ちゃんの味方だから天使が何と言おうと小夜ちゃんを信じるわ」
「私も小夜さんを完全に信じたわけではないですが、意味わからないことを言ってましたから小夜さん側に付きます」
「確かに身に覚えのないこと言ってたわね。攫ってなんかいないのに…」
一体どの情報からそういうことになったのか分からないが、やはり天使は許せない。
そもそもアイムが自分を拾ったことを知ったのは早くないだろうか。
その疑問はあったが、魔界と天界の事情については詳しくないので口にしなかった。
「さて、防御魔法の使い方についてはアイムが教えるか?」
「ええ、仰せのままに。防御魔法を上手くコントロールできるように練習しましょ」
「うん、よろしく」
「待って下さい!私も一緒にいます。何かあったらいけないので」
アルロンは未だに警戒している。
魔王やアイムとは違い、なかなか気を許してくれない。
「いいけど、小夜ちゃんは何もしないわよ」
「今攻撃しないだけで後々攻撃するかもしれないじゃないですか!それに人間なのに魔法が使えるっていうことが分かって小夜さんが何者か分からないですのに」
「何者か分からないなら仲良くして知っていきましょうよ」
その事について魔王も賛成のようだ。
「それはいい考えだ」
「魔王様まで!?」
「相手の事を知ることはとても重要なことだ。警戒するなら特に」
「それは……」
アルロンは何も反論できず、そのまま承諾した。
自分も相手のことをもっと知りたい。
「アルロンもよろしく」
「ええ、よろしくお願いします」
アルロンはちょっと納得いかない表情だ。
日程についてどうするか決めようとしたとき、魔王が「あっ!」と発した。
「小夜、すまんが明日は緊急会議を行う。だから練習は明後日からでもいいか?」
「天使が来たからね。いいよ」
魔王はまた小夜の頭を撫でた。
アイムもだが触れ合う魔物が多くないか?
「それじゃあ、今日はしっかり休みなさい」
「うん、またね」
アイムとアルロンは一礼し、小夜と一緒にその場を去った。
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