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第四十六話……運用試験!
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「では、ビル。頼む」
私達は朝起きて、運用試験を開始した。
そして、まだ眠い中で問題に解答し、王室で社会適合テストの結果発表が行われることになった。
「はっ! それでは、学習前王族用社会適合テストの結果を発表する。学習前は参考記録なので、無視してよい。学習後は、九十点以上、禁忌二問以下で合格。禁忌は三問不正解でアウト。いわゆる、『禁忌落ち』となる。小数点以下は切り下げだ。
ラピス、九十四点、禁忌ゼロ。
プレア、九十二点、禁忌ゼロ。
セレナ、百点。
みか、九十八点、禁忌ゼロ。
たすく、九十点、禁忌イチ。
私ビル、百点。
陛下、百点。
以上、仮に学習後だとすると、全員適合!」
「たすく、プレアより低い上に、ギリギリじゃん! 禁忌って何踏んだの?」
「ラピスとプレアは、たすく達と一緒にいることと、これまでの経験で、普通に人間社会を学べたようだな。王族については、そこまで知らないと思うが、かなり推察できたようだ。
たすくの禁忌は、『我が国で、国民百万人の命と第一王子の命のどちらかしか助けられない状況では、国家存続のために、第一王子を助けるべきである』に無回答だったことだな。問題作成時にも言っていたが、どちらも助けたいたすくらしいよ。
正直、この『命の天秤』系の問題については、無回答は禁忌にプラスされない方が良いと思うが、本番を想定しての運用試験だから、そのままにした。
もし、フォーリエ殿下がたすくと同じ答えを導き出したら……というのは考えないようにしたいな」
「あー、その問題、かなり後半に回したよね。数ある禁忌問題の中でも難しいヤツ。考えた時、ちょっとだけ悩んだなぁ。王族用らしい、ひっかけ問題でもあるからね。正解は✕で国民の方を助けるんだけど」
「事前の学習があれば、少し時間がかかっても論理的に答えられる良い問題だよ。
本番のテストは、この二百問を解いて、さらにモンスター共存可能性参考問題二十問に回答しても、もう一回最初から解けるほど時間が余るようになっているから、問題はないだろう。
たすくは、他にも無回答の問題が比較的多く、点数が低かった原因だ。代表的なものを挙げれば、『王族は、他国との関係を良好に保つため、国際法を遵守しなければならない』かな。
その場にいらっしゃらなかった陛下のために、改めて解説をすると、この問題は普通に考えれば○だが、現状のたすくも私達も勇者管理法を無視しているので、状況としては✕。
ただし、王族としてのあるべき姿を考えた時は、○一択。これが適合者。
王族の本音と建前の使い分けを含んだ問題だが、たすくはそんな使い分けは不要だとして無回答。気持ちは分かるが、王族としては不適合者。
自分だけが良ければそれでいいと考える王族は、✕一択。これが不適合者。
まぁ、陛下以外は、自分達が問題作成者ではなかった時の考えで解いてもらったから、こうなるのも無理はない。
ちなみに、禁忌問題ではないので、間違ってもダメージは小さい。本当は禁忌問題にしたかったが、やはり現状や例外を考えると……と言ったところだな」
ちなみに、解答手段だが、英文が読めないラピスとプレアに合わせて、ビルさんが問題文を読み上げ、その解答を手元の紙に順番に書いていくことにしていた。
私は本質スキルで全て日本語に置き換えられ、たすくは普通に英語も得意なので、いずれにしても問題はなかった。
それから同様に、学習後の結果発表も行われ、学習後は全員百点で完全社会適合者だった。
「たすくの『意地』が、消えた……?」
「俺だって、ちゃんとする時はちゃんとするよ。要は、その社会の一員になることをどれだけ想像できるかだから、やっぱり自分達の国はこういう国を目指してますって、具体的に示されると分かりやすいな。
民主主義だと、こうは簡単に行かないんだよな。意見も多様だから、短期で方針が変わりやすい。ポピュリズムが広がると尚更だ」
「よし、ビル。早速、フォーリエに持って行ってやれ。『学習時間が短い!』と駄々をこねられては面倒だからな」
「はっ!」
「さて、どうなることやら……」
「あ、急で悪いんだけど、俺も行っていいか? アイツが学習前テストを受ける様子や学習する様子を、遠隔じゃなくて直接見てみたいんだ。特別に助けたりはしないから」
「たすくは真面目だな。かまわない、私が許可する。あまり多すぎても、妨害だと言われかねないから、たすくとみかぐらいにしてくれ」
「それでは、行こうか」
そして私達は、ビルさんと一緒に牢屋のフォーリエを迎えに行き、別室で彼女の学習前テストに立ち会った。
彼女の姿は、相変わらず化物だった。
私達は朝起きて、運用試験を開始した。
そして、まだ眠い中で問題に解答し、王室で社会適合テストの結果発表が行われることになった。
「はっ! それでは、学習前王族用社会適合テストの結果を発表する。学習前は参考記録なので、無視してよい。学習後は、九十点以上、禁忌二問以下で合格。禁忌は三問不正解でアウト。いわゆる、『禁忌落ち』となる。小数点以下は切り下げだ。
ラピス、九十四点、禁忌ゼロ。
プレア、九十二点、禁忌ゼロ。
セレナ、百点。
みか、九十八点、禁忌ゼロ。
たすく、九十点、禁忌イチ。
私ビル、百点。
陛下、百点。
以上、仮に学習後だとすると、全員適合!」
「たすく、プレアより低い上に、ギリギリじゃん! 禁忌って何踏んだの?」
「ラピスとプレアは、たすく達と一緒にいることと、これまでの経験で、普通に人間社会を学べたようだな。王族については、そこまで知らないと思うが、かなり推察できたようだ。
たすくの禁忌は、『我が国で、国民百万人の命と第一王子の命のどちらかしか助けられない状況では、国家存続のために、第一王子を助けるべきである』に無回答だったことだな。問題作成時にも言っていたが、どちらも助けたいたすくらしいよ。
正直、この『命の天秤』系の問題については、無回答は禁忌にプラスされない方が良いと思うが、本番を想定しての運用試験だから、そのままにした。
もし、フォーリエ殿下がたすくと同じ答えを導き出したら……というのは考えないようにしたいな」
「あー、その問題、かなり後半に回したよね。数ある禁忌問題の中でも難しいヤツ。考えた時、ちょっとだけ悩んだなぁ。王族用らしい、ひっかけ問題でもあるからね。正解は✕で国民の方を助けるんだけど」
「事前の学習があれば、少し時間がかかっても論理的に答えられる良い問題だよ。
本番のテストは、この二百問を解いて、さらにモンスター共存可能性参考問題二十問に回答しても、もう一回最初から解けるほど時間が余るようになっているから、問題はないだろう。
たすくは、他にも無回答の問題が比較的多く、点数が低かった原因だ。代表的なものを挙げれば、『王族は、他国との関係を良好に保つため、国際法を遵守しなければならない』かな。
その場にいらっしゃらなかった陛下のために、改めて解説をすると、この問題は普通に考えれば○だが、現状のたすくも私達も勇者管理法を無視しているので、状況としては✕。
ただし、王族としてのあるべき姿を考えた時は、○一択。これが適合者。
王族の本音と建前の使い分けを含んだ問題だが、たすくはそんな使い分けは不要だとして無回答。気持ちは分かるが、王族としては不適合者。
自分だけが良ければそれでいいと考える王族は、✕一択。これが不適合者。
まぁ、陛下以外は、自分達が問題作成者ではなかった時の考えで解いてもらったから、こうなるのも無理はない。
ちなみに、禁忌問題ではないので、間違ってもダメージは小さい。本当は禁忌問題にしたかったが、やはり現状や例外を考えると……と言ったところだな」
ちなみに、解答手段だが、英文が読めないラピスとプレアに合わせて、ビルさんが問題文を読み上げ、その解答を手元の紙に順番に書いていくことにしていた。
私は本質スキルで全て日本語に置き換えられ、たすくは普通に英語も得意なので、いずれにしても問題はなかった。
それから同様に、学習後の結果発表も行われ、学習後は全員百点で完全社会適合者だった。
「たすくの『意地』が、消えた……?」
「俺だって、ちゃんとする時はちゃんとするよ。要は、その社会の一員になることをどれだけ想像できるかだから、やっぱり自分達の国はこういう国を目指してますって、具体的に示されると分かりやすいな。
民主主義だと、こうは簡単に行かないんだよな。意見も多様だから、短期で方針が変わりやすい。ポピュリズムが広がると尚更だ」
「よし、ビル。早速、フォーリエに持って行ってやれ。『学習時間が短い!』と駄々をこねられては面倒だからな」
「はっ!」
「さて、どうなることやら……」
「あ、急で悪いんだけど、俺も行っていいか? アイツが学習前テストを受ける様子や学習する様子を、遠隔じゃなくて直接見てみたいんだ。特別に助けたりはしないから」
「たすくは真面目だな。かまわない、私が許可する。あまり多すぎても、妨害だと言われかねないから、たすくとみかぐらいにしてくれ」
「それでは、行こうか」
そして私達は、ビルさんと一緒に牢屋のフォーリエを迎えに行き、別室で彼女の学習前テストに立ち会った。
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