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第百二十三話……セントラルへ!
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「…………」
私が歌い終わっても、聴衆は黙ったままだった。
『私、下手だった?』と思って、恐る恐るみんなの表情をよく見てみると、その場の全員が涙を流していた。いや、それどころではない。本当に、一人残らず全員が号泣だ。
「み、みか……! 頼む……! セントラルに行くのは延期してくれ! 一日でいい! 城内と……首都民に是非聞かせたい! たすく、いいな?」
「ああ、もちろん! 全世界の人々に聞いてもらいたいぐらいだ!」
「ええええ⁉️」
涙と鼻水を流しながらのサーズさんの懇願に、たすくが返事をしたところで、ようやく盛大な拍手と歓声が起こった。
「みかお姉ちゃん! すごいよ! 私、まだ震えてる! 初めてだよ、こんなの!」
「わしは本当にみかに出会えて良かった……」
「……みか大好き……。この私が、ここまで感動するなんて思わなかった……」
「この際、スキルかどうかなんてどうでもいいことですね……。素晴らしい『才能』です、みかさん!」
みんなが涙も拭かずに私を褒め称え、拍手もまだ鳴り止まない。
「ビル、パーティー中ですまないが、至急城内に通達だ。明日午後一時に城内リサイタル、午後四時から中央広場リサイタルだ。全世界に感動を巻き起こす『吟遊詩神』が降臨すると伝えてくれ」
「はっ!」
「ちょ、ちょっと待って! 今と同じように歌えるかなんて分からないのに!」
「じゃあ、アンコール……と言いたいところだが、そんなことしたら俺達の涙が枯れて死んでしまうな。あとで、子守唄でも確かめられはするけど、いいんだそれでも。全く同じじゃない方が良いこともある。練習もしなくていい」
ビルさんはたすくの言葉を確認し、すぐに玉座の間から出て行った。
私自身、信じられない。自分で自分のスキルを確認できないのは、水面や鏡を見た時に分かっていたけど……。
「皆さん! 未だ興奮冷めやらないとは思いますが、宰相がお戻りになるまで、しばしご歓談ください!」
コーディーが代理アナウンスをしたことで、もう少しだけパーティーは続いたものの、五分も経たない内にビルさんが戻ってきた。
「さて、素晴らしい歌も聴けたところで終宴の時間となってしまい、非常に残念ではあるが、ここで陛下から終宴のお言葉を賜る」
「……私がこの『おせっかいパーティー』を必ず開きたいと思った理由は、たすく達が我が国の英雄であることの他にもう一つ、何が起こるか分からないワクワク感があったからだ。
本来、『おせっかい』という言葉には負のイメージがある。しかし、おせっかいパーティーはその常識を変えてくれた。本当に驚きと感動の連続を味わったし、皆も今まさに感じていることだと思う。
私はパーティー開始直後に、父上方と『英雄』という言葉では足りないのではないかと少しだけ議論した。ビルからは二つ名を付けてはどうかと提案もあり、私もそれに同意した。
しかし、みかの素晴らしい歌を聴いた今、そしてこの話の最中にもよく考えてみると、実はそのような考えは不要だったのではないかと改めて思ったのだ。
『おせっかいパーティー』。これが唯一無二の最高のイメージになっているのだから。
そしてそれは、たすくのセンスとみかの素晴らしい才能、私達サウズ国の努力と行動により、必ず世界中に広まるのだから。
良い伝説は多いに越したことはない。彼女達、『おせっかいパーティー』は伝説となる。ならば、この『おせっかいパーティー』も伝説としようじゃないか!
これにて、『伝説のおせっかいパーティー』を終宴とする!
そして、『伝説のおせっかいパーティー二次会』を直ちに開宴する!」
サーズさんの相変わらず期待を裏切らない素晴らしい演説に、参加者は多いに盛り上がった。
二次会は、一次会よりもさらにマッタリムードになり、みんな着席しながら会話に花を咲かせていた。
そして、丁度良いタイミングで二次会も終わり、全員笑顔で別れた。ちなみに、モンスター達は、たすくが送った。
「じゃあ、みか。子守唄を頼む。好きなように歌っていいから」
部屋に戻り、みんながベッドに横になって寝る準備に入った。
「丸投げだなぁ……。じゃあ、適当に私が作った曲で……」
「えぇ⁉️ みか、曲作ったことあるのか⁉️」
「詞も書いたことあるよ。人を癒せる曲、なんか作りたいなぁって思って。でも、完全素人曲だからね」
「やっぱり優しいな、みかは。だからみんな大好きなんだ」
「本日最後のおせっかいは、やっぱりたすくか。じゃあ、目瞑って」
「ああ、頼む」
『私の想い届いてるかな?
この曲聴いてくれてるといいな
眠る時が良いよ 私も会いに行けるから
夢の中で笑い合おうよ
夢の中でも二人で寝ようよ
夢の子守唄……』
「……って、みんなもう寝ちゃったか……。私もおやすみ……。あれ……? 私も、もう寝てたかも……。まぁ、いいや……。おやすみ……」
それが夢だったのか現実だったのかは分からないが、私はいつの間にか眠りに就いていた。
「とうとうこの日が来てしまったか……」
サーズさんが残念そうに、城の正面口前で私達を見送りに来ていた。
昨日のリサイタルは、どちらも大成功に終わり、城内も首都民も全員が大号泣してしまった。
サーズさん達は両方の現場に来ていたので、計三回大号泣したことになる。
「みかちゃん……」
昨日ほどではないが、ユアさんが泣きじゃくって私の両腕に抱かれていた。リズも側に来て、そんな彼女の頭を優しく撫でていた。
「ダメだよ、そんなに泣いたら。きっと、お腹の子どもにも悪いよ」
「……ユア、よしよし……」
「うん……みかちゃん大好き……。もし、二人だけだったら、我慢できずに私の愛を熱いキスで表していたぐらいに……」
「やっぱり、アブノーマルな方向に進んでるんだ……」
「……みかは特別だから……」
「うん……。サーズ様にも『相手がみかなら仕方ない』って許可をもらってるし……」
「俺もこんな感情は初めてだよ。誤解がないように言っておくと、たすく達がここを離れることがこんなに寂しくなるなんて……」
「私もだ。本当に楽しかったんだよ。みんなといたことが」
見ると、サーズさんとビルさんは目に涙を浮かべていた。
「私も……。本当にあっという間だった。仕事は忙しかったけど、楽しくてやりがいもあって、みんなから大好きだって何度も言われて、本当に嬉しかった……」
気が付くと、私の目からは涙が溢れていた。
「セレナが二度目に実家を離れる時の気持ちが分かったよ。私にはここが、サウズ首都が実家のような場所になってたんだね……。
みんなのおかげだよ。感謝したいのは私の方。ありがとう、大好きだよ」
「みか……! 俺もだ!」
「私も……みかが大好きだ……!」
私の言葉に、サーズさんとビルさんが決壊した。
「サーズ、ビル、言うまでもないが、俺達がここを離れても想いは一つだ。そもそも、おせっかいスキルで、いつでも繋がってるんだ。必ず戻ってくるよ。ユアさんの出産もあることだし」
「ああ! その時は、二度目の『おせっかいパーティー』だ!」
「覚悟はできているな?」
たすくとサーズさんが、ガッチリと握手し、続いてビルさんもそこに両手を乗せた。
メンバーの全員が彼らと握手を交わすと、いよいよ出発の心の準備ができた。
「よし、それじゃあ行こう!」
たすくを先頭に、見送りのみんなに手を振りながら、私達が城を出ようとしたその時。
『おせっかいパーティーに栄光あれ!』
城内の全員から、一糸乱れない敬礼とかけ声が私達に送られた。
その粋な計らいに、私達は再度振り向いて、笑顔で泣きながら手をブンブンと大きく振って、城を後にした。
その余韻が名残惜しいのか、私達はしばらく黙って道を歩いていた。
しかし、沈黙を破ったのは、やはりたすくだった。
「まさか、こんなに長く滞在するとはな……。本当に良い人達に巡り会えた。セントラルにもそういう人達がいてほしいんだけどな」
「コーディーさんは、期待しない方が良いって言ってたね。まぁ、その前にセントミディ家があるけど。ビルさんは、別れ際にあえて何も言わなかったね。よろしく頼むとか」
「腐敗に耐えられる人は、そういませんからね。そこから抜け出そうとする人も。かく言う私が、別方向ですがそうだったように」
「みかお姉ちゃんの歌を聴かせようよ。城内の人達も、アレでかなり浄化されて改心したんでしょ?」
「そうじゃな。効果抜群じゃからな、アレは。ただし、聞く耳を持たない場合はどうなることか……」
「……私も役に立てそう……。あらゆる存在は私の輝きに抗えないから……」
「なんとかなるさ。俺達なら」
「そうだね。調子に乗っちゃいけないけど、自信を持った方が良いのは間違いない」
「はい。私も自信が付きました。たすく様との熱いキスがあってさらに」
「昨日の夜も激しかったよね! 普通に一線越えちゃいそうだったし!」
「暗がりのベッドの上だと、やはり雰囲気が違うからのぉ。たすくのアレも触ってしまったし」
「……たすくが賢者にならないようにするにはどうすれば……。今の私だと『スッキリ』させちゃうから……」
たすくとのキスが解禁された結果、性欲四天王の行きすぎた行為により、たすくの性欲が増してしまい、どうやら条件さえ整えば、自身の『男の感覚』と一緒に、他人からも『ソレ』を認識できるようになることが昨夜分かった。
「はぁ……。この先どうなることやら……」
「そう言うみかも、俺のこと搾り取ったクセに! 『どれどれ』とか言って!」
「そういうことは言わなくていいの! このおせっかい超大魔神!」
「じゃあ、今度は俺がみかを慰めて……」
「このおせっくはら超大魔神!」
「言い直す必要ある? 言いたかっただけだろ!」
「いつも通りですね」
「うん! 『いつも通りパーティー』!」
「そろそろ、わしの名前を入れてくれんか?」
「……私も……先っちょだけでいいから……」
この先、何があっても私達が変わることはない。
もう自信を持って言えるから。
みんなといれば、『おせっかい』でいいんだって。
それが私の大大大大大好きな『伝説の最高のおせっかいサイコパス甘えん坊泣き虫おせっかいすぎる淫乱変態お笑い芸人面白個性派勢みんな大好きみんなもラピスのことが大好きプレイ(アデス)はいつも通りズおせっかいばかりのおせっかいパーティー』、略して『おせっかいパーティー』なのだから……。
いや、略しすぎ!
私が歌い終わっても、聴衆は黙ったままだった。
『私、下手だった?』と思って、恐る恐るみんなの表情をよく見てみると、その場の全員が涙を流していた。いや、それどころではない。本当に、一人残らず全員が号泣だ。
「み、みか……! 頼む……! セントラルに行くのは延期してくれ! 一日でいい! 城内と……首都民に是非聞かせたい! たすく、いいな?」
「ああ、もちろん! 全世界の人々に聞いてもらいたいぐらいだ!」
「ええええ⁉️」
涙と鼻水を流しながらのサーズさんの懇願に、たすくが返事をしたところで、ようやく盛大な拍手と歓声が起こった。
「みかお姉ちゃん! すごいよ! 私、まだ震えてる! 初めてだよ、こんなの!」
「わしは本当にみかに出会えて良かった……」
「……みか大好き……。この私が、ここまで感動するなんて思わなかった……」
「この際、スキルかどうかなんてどうでもいいことですね……。素晴らしい『才能』です、みかさん!」
みんなが涙も拭かずに私を褒め称え、拍手もまだ鳴り止まない。
「ビル、パーティー中ですまないが、至急城内に通達だ。明日午後一時に城内リサイタル、午後四時から中央広場リサイタルだ。全世界に感動を巻き起こす『吟遊詩神』が降臨すると伝えてくれ」
「はっ!」
「ちょ、ちょっと待って! 今と同じように歌えるかなんて分からないのに!」
「じゃあ、アンコール……と言いたいところだが、そんなことしたら俺達の涙が枯れて死んでしまうな。あとで、子守唄でも確かめられはするけど、いいんだそれでも。全く同じじゃない方が良いこともある。練習もしなくていい」
ビルさんはたすくの言葉を確認し、すぐに玉座の間から出て行った。
私自身、信じられない。自分で自分のスキルを確認できないのは、水面や鏡を見た時に分かっていたけど……。
「皆さん! 未だ興奮冷めやらないとは思いますが、宰相がお戻りになるまで、しばしご歓談ください!」
コーディーが代理アナウンスをしたことで、もう少しだけパーティーは続いたものの、五分も経たない内にビルさんが戻ってきた。
「さて、素晴らしい歌も聴けたところで終宴の時間となってしまい、非常に残念ではあるが、ここで陛下から終宴のお言葉を賜る」
「……私がこの『おせっかいパーティー』を必ず開きたいと思った理由は、たすく達が我が国の英雄であることの他にもう一つ、何が起こるか分からないワクワク感があったからだ。
本来、『おせっかい』という言葉には負のイメージがある。しかし、おせっかいパーティーはその常識を変えてくれた。本当に驚きと感動の連続を味わったし、皆も今まさに感じていることだと思う。
私はパーティー開始直後に、父上方と『英雄』という言葉では足りないのではないかと少しだけ議論した。ビルからは二つ名を付けてはどうかと提案もあり、私もそれに同意した。
しかし、みかの素晴らしい歌を聴いた今、そしてこの話の最中にもよく考えてみると、実はそのような考えは不要だったのではないかと改めて思ったのだ。
『おせっかいパーティー』。これが唯一無二の最高のイメージになっているのだから。
そしてそれは、たすくのセンスとみかの素晴らしい才能、私達サウズ国の努力と行動により、必ず世界中に広まるのだから。
良い伝説は多いに越したことはない。彼女達、『おせっかいパーティー』は伝説となる。ならば、この『おせっかいパーティー』も伝説としようじゃないか!
これにて、『伝説のおせっかいパーティー』を終宴とする!
そして、『伝説のおせっかいパーティー二次会』を直ちに開宴する!」
サーズさんの相変わらず期待を裏切らない素晴らしい演説に、参加者は多いに盛り上がった。
二次会は、一次会よりもさらにマッタリムードになり、みんな着席しながら会話に花を咲かせていた。
そして、丁度良いタイミングで二次会も終わり、全員笑顔で別れた。ちなみに、モンスター達は、たすくが送った。
「じゃあ、みか。子守唄を頼む。好きなように歌っていいから」
部屋に戻り、みんながベッドに横になって寝る準備に入った。
「丸投げだなぁ……。じゃあ、適当に私が作った曲で……」
「えぇ⁉️ みか、曲作ったことあるのか⁉️」
「詞も書いたことあるよ。人を癒せる曲、なんか作りたいなぁって思って。でも、完全素人曲だからね」
「やっぱり優しいな、みかは。だからみんな大好きなんだ」
「本日最後のおせっかいは、やっぱりたすくか。じゃあ、目瞑って」
「ああ、頼む」
『私の想い届いてるかな?
この曲聴いてくれてるといいな
眠る時が良いよ 私も会いに行けるから
夢の中で笑い合おうよ
夢の中でも二人で寝ようよ
夢の子守唄……』
「……って、みんなもう寝ちゃったか……。私もおやすみ……。あれ……? 私も、もう寝てたかも……。まぁ、いいや……。おやすみ……」
それが夢だったのか現実だったのかは分からないが、私はいつの間にか眠りに就いていた。
「とうとうこの日が来てしまったか……」
サーズさんが残念そうに、城の正面口前で私達を見送りに来ていた。
昨日のリサイタルは、どちらも大成功に終わり、城内も首都民も全員が大号泣してしまった。
サーズさん達は両方の現場に来ていたので、計三回大号泣したことになる。
「みかちゃん……」
昨日ほどではないが、ユアさんが泣きじゃくって私の両腕に抱かれていた。リズも側に来て、そんな彼女の頭を優しく撫でていた。
「ダメだよ、そんなに泣いたら。きっと、お腹の子どもにも悪いよ」
「……ユア、よしよし……」
「うん……みかちゃん大好き……。もし、二人だけだったら、我慢できずに私の愛を熱いキスで表していたぐらいに……」
「やっぱり、アブノーマルな方向に進んでるんだ……」
「……みかは特別だから……」
「うん……。サーズ様にも『相手がみかなら仕方ない』って許可をもらってるし……」
「俺もこんな感情は初めてだよ。誤解がないように言っておくと、たすく達がここを離れることがこんなに寂しくなるなんて……」
「私もだ。本当に楽しかったんだよ。みんなといたことが」
見ると、サーズさんとビルさんは目に涙を浮かべていた。
「私も……。本当にあっという間だった。仕事は忙しかったけど、楽しくてやりがいもあって、みんなから大好きだって何度も言われて、本当に嬉しかった……」
気が付くと、私の目からは涙が溢れていた。
「セレナが二度目に実家を離れる時の気持ちが分かったよ。私にはここが、サウズ首都が実家のような場所になってたんだね……。
みんなのおかげだよ。感謝したいのは私の方。ありがとう、大好きだよ」
「みか……! 俺もだ!」
「私も……みかが大好きだ……!」
私の言葉に、サーズさんとビルさんが決壊した。
「サーズ、ビル、言うまでもないが、俺達がここを離れても想いは一つだ。そもそも、おせっかいスキルで、いつでも繋がってるんだ。必ず戻ってくるよ。ユアさんの出産もあることだし」
「ああ! その時は、二度目の『おせっかいパーティー』だ!」
「覚悟はできているな?」
たすくとサーズさんが、ガッチリと握手し、続いてビルさんもそこに両手を乗せた。
メンバーの全員が彼らと握手を交わすと、いよいよ出発の心の準備ができた。
「よし、それじゃあ行こう!」
たすくを先頭に、見送りのみんなに手を振りながら、私達が城を出ようとしたその時。
『おせっかいパーティーに栄光あれ!』
城内の全員から、一糸乱れない敬礼とかけ声が私達に送られた。
その粋な計らいに、私達は再度振り向いて、笑顔で泣きながら手をブンブンと大きく振って、城を後にした。
その余韻が名残惜しいのか、私達はしばらく黙って道を歩いていた。
しかし、沈黙を破ったのは、やはりたすくだった。
「まさか、こんなに長く滞在するとはな……。本当に良い人達に巡り会えた。セントラルにもそういう人達がいてほしいんだけどな」
「コーディーさんは、期待しない方が良いって言ってたね。まぁ、その前にセントミディ家があるけど。ビルさんは、別れ際にあえて何も言わなかったね。よろしく頼むとか」
「腐敗に耐えられる人は、そういませんからね。そこから抜け出そうとする人も。かく言う私が、別方向ですがそうだったように」
「みかお姉ちゃんの歌を聴かせようよ。城内の人達も、アレでかなり浄化されて改心したんでしょ?」
「そうじゃな。効果抜群じゃからな、アレは。ただし、聞く耳を持たない場合はどうなることか……」
「……私も役に立てそう……。あらゆる存在は私の輝きに抗えないから……」
「なんとかなるさ。俺達なら」
「そうだね。調子に乗っちゃいけないけど、自信を持った方が良いのは間違いない」
「はい。私も自信が付きました。たすく様との熱いキスがあってさらに」
「昨日の夜も激しかったよね! 普通に一線越えちゃいそうだったし!」
「暗がりのベッドの上だと、やはり雰囲気が違うからのぉ。たすくのアレも触ってしまったし」
「……たすくが賢者にならないようにするにはどうすれば……。今の私だと『スッキリ』させちゃうから……」
たすくとのキスが解禁された結果、性欲四天王の行きすぎた行為により、たすくの性欲が増してしまい、どうやら条件さえ整えば、自身の『男の感覚』と一緒に、他人からも『ソレ』を認識できるようになることが昨夜分かった。
「はぁ……。この先どうなることやら……」
「そう言うみかも、俺のこと搾り取ったクセに! 『どれどれ』とか言って!」
「そういうことは言わなくていいの! このおせっかい超大魔神!」
「じゃあ、今度は俺がみかを慰めて……」
「このおせっくはら超大魔神!」
「言い直す必要ある? 言いたかっただけだろ!」
「いつも通りですね」
「うん! 『いつも通りパーティー』!」
「そろそろ、わしの名前を入れてくれんか?」
「……私も……先っちょだけでいいから……」
この先、何があっても私達が変わることはない。
もう自信を持って言えるから。
みんなといれば、『おせっかい』でいいんだって。
それが私の大大大大大好きな『伝説の最高のおせっかいサイコパス甘えん坊泣き虫おせっかいすぎる淫乱変態お笑い芸人面白個性派勢みんな大好きみんなもラピスのことが大好きプレイ(アデス)はいつも通りズおせっかいばかりのおせっかいパーティー』、略して『おせっかいパーティー』なのだから……。
いや、略しすぎ!
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