1 / 1
人魚姫は王子にゼスチャーで愛を伝える
しおりを挟む
人魚姫マリーナは、嵐の夜に難破した船から王子を救出しました。
その時に二人は恋に堕ちたものの、種族が違います。
マリーナは苦しい思いを抱きながら海の魔女の元を尋ねました。
「なるほどねぇ、人魚の王女さま。それで人間の足が欲しいのかえ。ではその美しい声と引き換えだよ。イッヒッヒッヒ」
マリーナは海の魔女のクソババアさに腹もたちましたが背に腹はかえられません。自身の声と引き換えに人間足を貰ったのです。
「その王子さまの愛を得ればそのまま人間になれるよ。でもね、愛が得れないと海の泡になって消えてしまうからね。イッヒッヒッヒ」
なんという後付け設定。人魚姫は抗議しようと思いましたが、声が出ません。
人魚姫が出きるのは筆談と海手話くらいですが、魔女は意に介さず行ってしまいました。
腹もたちますが、それよりも王子です。人魚姫は王子さまに会いに行くと、王子さまは嵐の夜に会った人魚姫そっくりな彼女に驚きました。
「キミはなんて私の愛する人にそっくりなんだ……。でも声が不自由なんだね。よろしい。我が城へいらっしゃい。私の妹として過ごすといい」
なんということでしょう、王子さまが好きなのは人魚姫なのです。同一人物なのですが、話せないマリーナを人魚姫とは気付きません。
どうしたらいいのでしょう。
筆談は海語なので通じません。海手話も人間界の手話とは大きく違います。これではメッセージを伝えることが出来ないのです。
マリーナは浜辺に出て海を見つめながら泣いていると、沖のほうにマリーナの姉のアネエスが顔を出しました。
アネエスはマリーナに海手話で問いました。
『どうしたのマリーナ』
『お姉さま、王子に愛を伝えないと私は海の泡と消えてしまうの。筆談も手話も人間の世界とは違うので通じないわ』
『だったら簡単よ』
『どうするの?』
『ゼスチャーで相手に伝えればいいのよ』
『お姉さまグッドアイデア! その手があった!』
マリーナが王子の元に行くと、王子は執事のモンドと一緒でした。
マリーナは早速、王子の前で身振り手振りのゼスチャーを始めました。
「はっはっはっはー。面白いなキミは。それどういう意味なの?」
まったく通じませんでした。
王子は顔はハンサムでしたが、天は二物を与えず。頭は残念無念でした。
そこで執事のモンドが冷や汗をかきながら進言しました。
「殿下。義妹ぎみは何かお伝えしたいことがあるのでは?」
マリーナは執事のモンドを指差し、『そうです』という意味を伝えると、王子は満面の笑みでした。
「そっか。ゼスチャー! 私はゼスチャーゲームが得意なんだ。よおし。当てるぞ~」
不安しかありません。得意なんて、今まで接待しか受けてこなかったのに、それを真に受けているのでしょう。しかしやらなくてはなりません。
マリーナの伝えたいことはこうです。
『嵐の夜に難破した船から王子さまを救いだしたのは私です。愛しています』
と。
まずは波をイメージできるように、腕を水平にして波打たせました。
「蛇?」
マリーナはすかさず手をクロスさせて『違う』というゼスチャーをして続けます。
「ミミズ? 分かった! 『寝耳にミミズ』!」
全然違います。そんな言葉もない。マリーナは素早く手を二回クロスします。
「エックス、エックス?」
通じない。マリーナは深く溜め息をつきました。
「ん? 風? 大風?」
マリーナは急にシャキーンとなりました。溜め息を『風』と取るとは! しかしその流れを止めては行けません。
すかさず片手を波打たせ、もう片手で船をイメージさせ、波間に沈んでいくゼスチャーをしました。
王子は考え込みながらポツポツと呟きます。
「んー、大風……、波……、船……、沈没? いや難破?」
なんと先ほどから一変! 王子の独り言が的を射すぎています。これは確定三暗刻、自摸って四暗刻だと喜びました。
その時、王子は手を打って叫んだのです。
「分かったぞ! 『みんなで並んでレストランでお食事しよう』だ! これモンド。すぐさま外出の準備をせよ」
「はは。かしこまりました殿下」
全然分かってない。マリーナは額に手を当てて深く深く溜め息をつきました。
「大風?」
そこは合ってる。合ってるのに。
レストランの食事はとても美味しかった。
◇
また別の日。マリーナが浜辺に行くと、姉のアネエスが波間から顔を出します。二人はすぐに海手話で会話し出しました。
『お姉さま。全然通じませんでした』
『どうして? どうやったの?』
マリーナは一部始終を説明するとアネエスは笑って応えました。
『バカね。長すぎるのよ。自分の胸を指差し、その次に王子の胸を指差す。最後に自分の胸の前でハートを作りなさい。『私はあなたを愛してる』これでいいじゃない!』
『それよ! お姉さま最高!』
マリーナはお礼を手話すると、急いで城に帰りました。
王子の前に立ち、すぐさまゼスチャーを開始します。
まずは自分の胸を指差しました。
「君が?」
王子の答えにマリーナは笑顔で頷きます。すかさず王子を指差しました。
「私を?」
そしてマリーナは胸の前でハートマークを作ります。王子の顔はみるみる笑顔になって答えました。
「桃? 私も食べたいよ!」
全然違う。マリーナは額に手を当てて深く溜め息をつきます。
「大風?」
マリーナはムカついて、王子の座ってるソファーに走り、常備されているクッションで王子を何度も叩きました。
「えーとクッション? じゃないな、激しい嵐? 沈んでいく私?」
ソファーに沈んでいく王子は、それすらもゼスチャーゲームだと思って答えていましたが、まさにそれです。
マリーナはすぐさま王子を抱き抱えて起こしました。それはまさに王子を救助したときと同じ形だったのです。
「私を救う人魚姫?」
マリーナは涙を浮かべて大きく頷き、王子にキスをしました。王子もそれを受けると、マリーナへかけられた人間になる魔法が本物となり、マリーナは話せるようになったのです。
「あーあーあーあー」
久しぶりだったので、発声練習をすると元通りの美しい声です。
「やった! 声が戻った! 王子さま! 私はあのときの人魚姫。あなたに会いたくて人間になったの!」
「本当かい? オーマイガー。愛してるよ人魚姫」
こうしてマリーナは王子と本当の思いを伝えることが出来たのでした。当然二人は結婚したのです。
そしてたまにゼスチャーゲームをして遊んでいるようですよ。
「分かった! 『立ってるサル』」
「違う! これは『キスして欲しい』の合図!」
でもやっぱり王子は頭が少し残念なようですよ。
その時に二人は恋に堕ちたものの、種族が違います。
マリーナは苦しい思いを抱きながら海の魔女の元を尋ねました。
「なるほどねぇ、人魚の王女さま。それで人間の足が欲しいのかえ。ではその美しい声と引き換えだよ。イッヒッヒッヒ」
マリーナは海の魔女のクソババアさに腹もたちましたが背に腹はかえられません。自身の声と引き換えに人間足を貰ったのです。
「その王子さまの愛を得ればそのまま人間になれるよ。でもね、愛が得れないと海の泡になって消えてしまうからね。イッヒッヒッヒ」
なんという後付け設定。人魚姫は抗議しようと思いましたが、声が出ません。
人魚姫が出きるのは筆談と海手話くらいですが、魔女は意に介さず行ってしまいました。
腹もたちますが、それよりも王子です。人魚姫は王子さまに会いに行くと、王子さまは嵐の夜に会った人魚姫そっくりな彼女に驚きました。
「キミはなんて私の愛する人にそっくりなんだ……。でも声が不自由なんだね。よろしい。我が城へいらっしゃい。私の妹として過ごすといい」
なんということでしょう、王子さまが好きなのは人魚姫なのです。同一人物なのですが、話せないマリーナを人魚姫とは気付きません。
どうしたらいいのでしょう。
筆談は海語なので通じません。海手話も人間界の手話とは大きく違います。これではメッセージを伝えることが出来ないのです。
マリーナは浜辺に出て海を見つめながら泣いていると、沖のほうにマリーナの姉のアネエスが顔を出しました。
アネエスはマリーナに海手話で問いました。
『どうしたのマリーナ』
『お姉さま、王子に愛を伝えないと私は海の泡と消えてしまうの。筆談も手話も人間の世界とは違うので通じないわ』
『だったら簡単よ』
『どうするの?』
『ゼスチャーで相手に伝えればいいのよ』
『お姉さまグッドアイデア! その手があった!』
マリーナが王子の元に行くと、王子は執事のモンドと一緒でした。
マリーナは早速、王子の前で身振り手振りのゼスチャーを始めました。
「はっはっはっはー。面白いなキミは。それどういう意味なの?」
まったく通じませんでした。
王子は顔はハンサムでしたが、天は二物を与えず。頭は残念無念でした。
そこで執事のモンドが冷や汗をかきながら進言しました。
「殿下。義妹ぎみは何かお伝えしたいことがあるのでは?」
マリーナは執事のモンドを指差し、『そうです』という意味を伝えると、王子は満面の笑みでした。
「そっか。ゼスチャー! 私はゼスチャーゲームが得意なんだ。よおし。当てるぞ~」
不安しかありません。得意なんて、今まで接待しか受けてこなかったのに、それを真に受けているのでしょう。しかしやらなくてはなりません。
マリーナの伝えたいことはこうです。
『嵐の夜に難破した船から王子さまを救いだしたのは私です。愛しています』
と。
まずは波をイメージできるように、腕を水平にして波打たせました。
「蛇?」
マリーナはすかさず手をクロスさせて『違う』というゼスチャーをして続けます。
「ミミズ? 分かった! 『寝耳にミミズ』!」
全然違います。そんな言葉もない。マリーナは素早く手を二回クロスします。
「エックス、エックス?」
通じない。マリーナは深く溜め息をつきました。
「ん? 風? 大風?」
マリーナは急にシャキーンとなりました。溜め息を『風』と取るとは! しかしその流れを止めては行けません。
すかさず片手を波打たせ、もう片手で船をイメージさせ、波間に沈んでいくゼスチャーをしました。
王子は考え込みながらポツポツと呟きます。
「んー、大風……、波……、船……、沈没? いや難破?」
なんと先ほどから一変! 王子の独り言が的を射すぎています。これは確定三暗刻、自摸って四暗刻だと喜びました。
その時、王子は手を打って叫んだのです。
「分かったぞ! 『みんなで並んでレストランでお食事しよう』だ! これモンド。すぐさま外出の準備をせよ」
「はは。かしこまりました殿下」
全然分かってない。マリーナは額に手を当てて深く深く溜め息をつきました。
「大風?」
そこは合ってる。合ってるのに。
レストランの食事はとても美味しかった。
◇
また別の日。マリーナが浜辺に行くと、姉のアネエスが波間から顔を出します。二人はすぐに海手話で会話し出しました。
『お姉さま。全然通じませんでした』
『どうして? どうやったの?』
マリーナは一部始終を説明するとアネエスは笑って応えました。
『バカね。長すぎるのよ。自分の胸を指差し、その次に王子の胸を指差す。最後に自分の胸の前でハートを作りなさい。『私はあなたを愛してる』これでいいじゃない!』
『それよ! お姉さま最高!』
マリーナはお礼を手話すると、急いで城に帰りました。
王子の前に立ち、すぐさまゼスチャーを開始します。
まずは自分の胸を指差しました。
「君が?」
王子の答えにマリーナは笑顔で頷きます。すかさず王子を指差しました。
「私を?」
そしてマリーナは胸の前でハートマークを作ります。王子の顔はみるみる笑顔になって答えました。
「桃? 私も食べたいよ!」
全然違う。マリーナは額に手を当てて深く溜め息をつきます。
「大風?」
マリーナはムカついて、王子の座ってるソファーに走り、常備されているクッションで王子を何度も叩きました。
「えーとクッション? じゃないな、激しい嵐? 沈んでいく私?」
ソファーに沈んでいく王子は、それすらもゼスチャーゲームだと思って答えていましたが、まさにそれです。
マリーナはすぐさま王子を抱き抱えて起こしました。それはまさに王子を救助したときと同じ形だったのです。
「私を救う人魚姫?」
マリーナは涙を浮かべて大きく頷き、王子にキスをしました。王子もそれを受けると、マリーナへかけられた人間になる魔法が本物となり、マリーナは話せるようになったのです。
「あーあーあーあー」
久しぶりだったので、発声練習をすると元通りの美しい声です。
「やった! 声が戻った! 王子さま! 私はあのときの人魚姫。あなたに会いたくて人間になったの!」
「本当かい? オーマイガー。愛してるよ人魚姫」
こうしてマリーナは王子と本当の思いを伝えることが出来たのでした。当然二人は結婚したのです。
そしてたまにゼスチャーゲームをして遊んでいるようですよ。
「分かった! 『立ってるサル』」
「違う! これは『キスして欲しい』の合図!」
でもやっぱり王子は頭が少し残念なようですよ。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる