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第3章 その先に見えた「星」
Round1 3連覇目指して。(ラリーモンテカルロ)
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今シーズンも、トヨタからの継続参戦となり、3連覇を賭けて戦う事に。今年の最終戦も伊豆半島を舞台にしての開催となった。今年はどうやら、西伊豆スカイラインを封鎖してのターマックもあるだとか。そんな事はさておき、今年も開幕戦ラリーモンテカルロを迎えた。セッティング自体は、昨年の物を流用して迎える事に。セレモニアルスタートも、開幕戦にふさわしい盛り上がり具合だった。初日は、今シーズンからレギュレーションが変更された事を受けて導入した「IHI VB43WRC」という新型ターボチャージャーのスペックを確認する為の「慣らし運転」も兼ねてのラリーだった。だけど、今季から投入する電スロ「T-LET」とのマッチングも問題無いどころか、寧ろ扱いやすさに振ってるおかげで、かなり乗り味が良い味になっている。実は今シーズンから、お姉さんズが開発とかリザーブを担当してくれてる為、すごく強力なマシンに仕上がっている。そして妹ズのマシンにもDCCDを投入する事になり、それのテストも兼ねてるだとか。でも蓋を開けてみると、トップは俺で、2位が星奈という幼馴染同士の戦いに。2日目は、スノーコンディション。タイヤはスパイクタイヤという組み合わせ。そしてスタート。好調なペースで進めて行ったが、思わぬ事態が発生しており、各チーム共にそれの対処に追われていた。それは「D-sport」というダイハツの「ワークスチーム」的なポジションに居るチームが、モンテカルロ、エストニア、ターキー、ラリージャパンの4戦に「LA350Sミライース」で参加している事だ。ピンと来た人は一瞬で「マズイ!!ダウンヒルに軽自動車+FFは!!」と思う人多いけど、大正解。まさにその「言葉通りの事」が俺の目の前で起きている。俺は思わず「ミライース速えぇ!!あんなに速かったか?あの車?」とボヤくと、美海も「軽自動車に下り峠はダメでしょ。チートよ!チート!!」と騒ぐほどだった。このステージ全体トップは、まさかまさかの「軽自動車」とかいう「前代未聞」の結果に。でもグレードから察するに、そんなに高くないグレードの「B」をベースにしている事は事実だし、なんならこの2台の「車重」が「鍵」を握っている。この2台の車重は、なんとビックリ!!「680kg」という「超軽量級」だとか。ただ、タイヤサイズが15インチの為、そこは自前だとか。俺は、D-sportさんにお邪魔した時に、ミライースのコックピットに乗り込むと、「すげぇシンプル。ヤリスWRCに比べたら余計な物無いから分かりやすいし、すごく見やすい。今後の参考になったよ!ありがとう!!」と言ったりしていた。そして、最終日。昨日の「予想外かつ想定外案件」を受けて、トヨタもラリージャパンで何を血迷ったのかは知らないけど「姉妹車」の「ピクシスエポック」と今年発売される、マイクロSUVの「ライズ」の2台を投入する事にしたとか。当のヤリスの方は、最後まで温存しておいたソフトタイヤで一発デカいギャンブルをすることに。今年からレギュレーションで「エンジンマッピングは、レースモード、リエゾンモード、フェイルセーフモードの3種類以外の使用は認めない」という文言が加わった為、「ジョーカーモード」は泣く泣く封印される事に。だけど初日からノーマルモードでも素性が良い為、頼る事も無いと判断して、事前に取っ払っておいたのだ。マシンをスタートエリアに停めて「行くよ!美海!」と言うと「うん!」とお互いにアイコンタクトを取って、カウントダウン。そしてスタート。タイムは、抑えてた2日間より、かなり上がっていた。そして、フィニッシュ。結果は俺の3年連続優勝。2位には星奈、3位にはルーキーのカッレ君が入った。
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