FIA World Rally Championship Crazy Road

文字の大きさ
34 / 64
第3章 その先に見えた「星」

Round1 3連覇目指して。(ラリーモンテカルロ)

しおりを挟む
今シーズンも、トヨタからの継続参戦となり、3連覇を賭けて戦う事に。今年の最終戦も伊豆半島を舞台にしての開催となった。今年はどうやら、西伊豆スカイラインを封鎖してのターマックもあるだとか。そんな事はさておき、今年も開幕戦ラリーモンテカルロを迎えた。セッティング自体は、昨年の物を流用して迎える事に。セレモニアルスタートも、開幕戦にふさわしい盛り上がり具合だった。初日は、今シーズンからレギュレーションが変更された事を受けて導入した「IHI VB43WRC」という新型ターボチャージャーのスペックを確認する為の「慣らし運転」も兼ねてのラリーだった。だけど、今季から投入する電スロ「T-LET」とのマッチングも問題無いどころか、寧ろ扱いやすさに振ってるおかげで、かなり乗り味が良い味になっている。実は今シーズンから、お姉さんズが開発とかリザーブを担当してくれてる為、すごく強力なマシンに仕上がっている。そして妹ズのマシンにもDCCDを投入する事になり、それのテストも兼ねてるだとか。でも蓋を開けてみると、トップは俺で、2位が星奈という幼馴染同士の戦いに。2日目は、スノーコンディション。タイヤはスパイクタイヤという組み合わせ。そしてスタート。好調なペースで進めて行ったが、思わぬ事態が発生しており、各チーム共にそれの対処に追われていた。それは「D-sport」というダイハツの「ワークスチーム」的なポジションに居るチームが、モンテカルロ、エストニア、ターキー、ラリージャパンの4戦に「LA350Sミライース」で参加している事だ。ピンと来た人は一瞬で「マズイ!!ダウンヒルに軽自動車+FFは!!」と思う人多いけど、大正解。まさにその「言葉通りの事」が俺の目の前で起きている。俺は思わず「ミライース速えぇ!!あんなに速かったか?あの車?」とボヤくと、美海も「軽自動車に下り峠はダメでしょ。チートよ!チート!!」と騒ぐほどだった。このステージ全体トップは、まさかまさかの「軽自動車」とかいう「前代未聞」の結果に。でもグレードから察するに、そんなに高くないグレードの「B」をベースにしている事は事実だし、なんならこの2台の「車重」が「鍵」を握っている。この2台の車重は、なんとビックリ!!「680kg」という「超軽量級」だとか。ただ、タイヤサイズが15インチの為、そこは自前だとか。俺は、D-sportさんにお邪魔した時に、ミライースのコックピットに乗り込むと、「すげぇシンプル。ヤリスWRCに比べたら余計な物無いから分かりやすいし、すごく見やすい。今後の参考になったよ!ありがとう!!」と言ったりしていた。そして、最終日。昨日の「予想外かつ想定外案件」を受けて、トヨタもラリージャパンで何を血迷ったのかは知らないけど「姉妹車」の「ピクシスエポック」と今年発売される、マイクロSUVの「ライズ」の2台を投入する事にしたとか。当のヤリスの方は、最後まで温存しておいたソフトタイヤで一発デカいギャンブルをすることに。今年からレギュレーションで「エンジンマッピングは、レースモード、リエゾンモード、フェイルセーフモードの3種類以外の使用は認めない」という文言が加わった為、「ジョーカーモード」は泣く泣く封印される事に。だけど初日からノーマルモードでも素性が良い為、頼る事も無いと判断して、事前に取っ払っておいたのだ。マシンをスタートエリアに停めて「行くよ!美海!」と言うと「うん!」とお互いにアイコンタクトを取って、カウントダウン。そしてスタート。タイムは、抑えてた2日間より、かなり上がっていた。そして、フィニッシュ。結果は俺の3年連続優勝。2位には星奈、3位にはルーキーのカッレ君が入った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

航空自衛隊奮闘記

北条戦壱
SF
百年後の世界でロシアや中国が自衛隊に対して戦争を挑み,,, 第三次世界大戦勃発100年後の世界はどうなっているのだろうか ※本小説は仮想の話となっています

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

処理中です...