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『独姫愁讐篇』
第六章6 春雷 〈虚無〉
しおりを挟む悲劇のヒロインが救われない物語なんぞ存在しないし、価値もない。
ここまで来るのにたくさんのことがあって、数え切れないほどの悪意を浴びてきただろう。
だからこそ。
知っているだろうか?
世界には、こんな言葉がある。
ーーヒーローは、いつも遅れてやってくる。
遅すぎたかもしれない。
それでも来たからには、その背で守ると誓ったのならやり遂げてみせろ。
さぁ。
反撃開始だ。
最後の異世界物語
ーー『独姫愁讐篇』
第二幕 〈虚無〉ー終
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