転生先が綿毛

直哉

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転生

国づくり

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弟の封印が解けたわね。
まさか、自力で破ったのかしら。

俺たちの結界をか?
あの結界は世界最強だぞ。

そうよね。ただ、解除されたのは確かだわ。
また、暴れ出したら大変だし。
少しは反省したならいいけど、、。

あの邪竜が反省とか考えられぬな。
まぁ、被害が出始めたらまた、私たちの結界で封印すればいいさ。

それもそうね。
あの子は弱いもの。
ふふふふ



ううぅぅ。
なんか寒気がしたぞ。

ん?どうした?ガイア?
風邪か?

ちょっと!ガイアっち!うつさないでよ

うむ。我は風邪などひかぬ。
世界最強ゆえな。
はははははぁぁぁああ

はいはい。そりゃすごいすごい。

てか、そもそもここはどこなんだ??

む?ここか?
ここは、かつて我が収めてた地よ。
といっても、国を破壊されたくない人間どもが我に差し出してきた所だがな。

へぇ!この一帯がか?
めちゃくちゃ広くないか?

東京ドーム何個ぶんとかの比ではない。
そんなに恐れられてたのかこいつ。

じゃあさじゃあさ!!ここを拠点に
私たちの国をつくらない???

国って、3人でできるものなのか、、

うむ。なかなかいい案ではないか。
ラミアよ。お主は天才か

まあねぇぇ

なんか2人で勝手に話がすすんでいる。

ま、こいつらのやりたいようにさせるか。
どうせ暇だし。
俺は2人を見守っておこう。

うむ。では、王はグリアだな。

賛成!賛成!

ちょっ、は??
なんで俺なんだよ

うむ。お主が1番適任なのだよ。
頭がいいしな。
我は暴れることしか知らぬゆえ。
それに、我はお主に忠誠を誓っておるからな。

そおそお!私も誓ってる誓ってる!!

おい、、こんな軽い忠誠聞いたことがないぞ。
まあ、いいか。
魔法でとりあえず家とか適当に作れば、満足するだろう。こいつらは。

それに、こう見えてもリーマンの時の俺は、建築系の企業で働いていた。
懐かしいぜ。

とりあえずあれだな、ここら一体の木が邪魔だな。

ガイア!お前の得意分野だ。
ここら一帯を、建物が建てやすいように更地にしてくれ!

うむ。そんなの余裕であるぞ。

ガイアは竜の姿にもどり、空高くへ飛び立った。
そして、手から何か玉のようなものを生み出している。

おそらく、高熱度のものを圧縮した玉みたいだな。

おい!グリア・ラミア!危険だからしっかりと結界で身を守るのだぞ!

ふう。たしかにあれは当たったらひとたまりもない。

しょうがない。
こい!ラミア!おれの結果に入れ!

うん!絶対守ってよね!!

万が一にも備えて、最強の結界を張っておこう。

時空結界!!

俺たちの周りに、時空を切り裂いた空間が生み出された。これで俺たちの周りだけ
ガイアが破壊する場所とは隔絶された空間へとなった。

ちなみにこれは、ガイアの封印を解除したときにゲットしたものだ。

いいぞ!ガイア!!

うむ。承知した。
いくぞ。

灼熱魔法 クラッシュ ボム

小さな赤い球が、ガイアの手から離れていき地面に漂着した。

すると、どうだ。
辺り一面、いや、見渡す限り更地となっている。俺たちが立っている場所を除いて。

あっぶねぇぇ、こいつこんな無茶苦茶な魔法つかったのかよ。
もっと他の魔法もあっただろうに。
時空結界がなければ、確実に俺らも死んでたな。

ラミアなんて、ビビりすぎて気絶してるぞ。

はははははは
見たかグリアよ。これが我の力の一部だ。

お、おう。
すごいな。死ぬかと思ったぞ。

いやいや、我のこの技を防ぐやつは姐上くらいだぞ。
さすがは我が認めただけはある。

こいつは、破壊者の称号がつくだけあるな。
二度とこの魔法は使わせないでおこう。
それに、世界最強の竜種しか防げないような魔法を忠誠を誓ってる相手に打つか普通。
こいつには、後で説教だな。

それにしても、、、
さすがにこいつ、やりすぎじゃないか?

俺は半径500メートルくらいの更地を想像していたのに、こいつ10キロ先くらいまで更地にしやがった。

おい!!やりすぎだぞ!
ガイア!

む?でもこれから沢山の住人が住むのだ。これでも足りんくらいだ。

そおよそおよ!!
もっと必要なくらいよ!

ラミアも気絶が治ったのか、急に元気になりやがった。

てか、こいつら、どこからそんな住人を集めようとしてるのだろう。
ちょっと怖いから聞かないでおこう。

まあ、最悪植物とかは俺の万物想像で生み出せるからよしとしておこう。

それよりも、どんな街をつくろうか。
街ということは、その土地柄にあった建物を作る必要がある。

ということで、俺は創造魔法により、辺り一帯を観察できる魔法を生み出した。

うむ、、。
人っこ1人いないな。ここわ。
うーん。でもあれだな、
土地自体も力強いし、なんたって大きな川もある。
それに、一部では温泉も湧き出ているではないか。

ここはもう、おれの故郷を再現しろというお告げかもしないな。

よし。いくぞ。

万物想像!!

おれは地面に手を当て、日本の料亭のようなイメージをつくった。
この日本料亭の作りに、西洋の要素も足し、和洋折衷様式のようなつくりにした。

そして、あたりには、石畳みを設け、
紅葉のような植物も生やしてみた。

だれがどうみても、完璧な家だ。
そして、ガイアが更地にしたところにも、
石畳みを広げ、いくつかの街も生み出してみた。

ふっ。どうだ??

おれはドヤ顔で2人に問いかけた。

ん?なにをそんなに2人とも驚いているのだ??

ラミアはともかく、ガイアまで目が飛び出ているぞ。

どした?2人とも??

お、おい。グリアよ。
なんだこの魔法は!!

え?万物想像だけど?
ガイアも持ってるだろ?

いやいや、これわ創造の域をこえておるぞ。
こんな魔法見たことない。
ラミアとか見てみろ。また気絶しておる。

、、、、、、。
はっ。
ちょちょちょちょ!グリア!
あんたすごすぎよ!!
天才!!!!
きゃぁぁぁ

なんか、知らんが2人とも喜んでくれてよかった。

ここら辺は温泉も通っていたからな、くつろげる街にしてみた。
いいだろ??

そんなこんなで、俺らの生活拠点ができ、
小さな国がここに誕生したのだ。




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