転生先が綿毛

直哉

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転生

ICU

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ここでございます。
グリア様。

おう。
ありがとよ!!

それにしても、すごいな。
ほんとに全員生きているのか?
臭いもなかなか凄いな。
こりゃ、感染症が蔓延してもおかしくないわな。

よし!一人一人回るのはおそらく時間が凄くかかるだろう。
それなら、一気に5000人の怪我を治せばいいじゃないか。
ということで、俺は新たな魔法を創造した。

おまえたち、少し離れててくれ。

む?何をするのだ?

え!なに?大丈夫??
なんかすごいエネルギーが漏れ出ているけど、、、

まあ、見てろって。

おれは、上級回復を織り交ぜた広範囲の結界を発動した。
おそらく、5000人全員入っているな。

よし!行くぞ!!
アイシーユー発動!!

ちなみに、アイシーユーとは日本にいた時の集中治療室のICUのことだ。

おっと。流石に5000人全員の治療はなかなかねエネルギーを消費するな。
ただ、今回は俺のエネルギーだけで事足りそうだ。
おそらく、名付けとか眷属の影響でおれもエネルギー量が大幅に増えたんだろう。

す、すごすぎる。
俺はいま奇跡を見ているのか?
ミーナよ

いや、これは現実だ兄上。

ほう。やるなグリアよ。

さっすがぁぁ。

よし!!完了っと!!
ついでに空気も綺麗にしてやったぞ。
これで病気の心配もないな。

ジューク。

はっ。ここに。

おそらく、ここの人達は自分らに何が起きたか分からず、驚いているだろう。
俺は、休むからお前とミーナで皆に事情を説明しておいてくれ。
そして、おれの眷属を希望する奴らは
明日俺のとこにこいと伝えてくれ。

おれはここで少し休ませてもらうよ。

かしこまりました。
我らが主。

よし、、おやすみ、、、、



俺が寝静まったあとに、こんな会話がされていた事を俺は知らない。

ガイア様・ラミア様、グリア様はいったい何者なんでしょうか。
こんなことができる者なんて、聞いたことありませんよ。
まさか、魔王とかですか?

いやいや、グリアは普通の魔物よ。
いまは魔法で擬人化しているが、
グリアが魔物になったら、きっとお主たちも驚くよ。

うんうん。
絶対おどろくよ。
なんたって、わ
んんんんん。

なにすんのよ!ガイア!!

うむ。ここでグリアの正体を言っても面白くないだろう。

たしかに!そっか!
危ない危ない。
てことで、グリアの招待はお楽しみね!2人とも!!

は、はぁ。

おそらく、グリア様の力から想像するに、
体調20メートルはある猛獣とかよきっと。

おい、そんな訳ないだろう。
おそらく美しい天使様だぞ。

そんなこんなで、俺が寝ている間に2人の中で俺の魔物の姿はとんでもないものへとなっていったのだった。


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