わたくし悪役令嬢になりますわ! ですので、お兄様は皇帝になってくださいませ!

ふみきり

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第十七章 伯爵軍対帝国軍

1 伯爵領へ急行いたしますわ

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「アリツェ、お前にばかり苦労をかけてすまないな」

 フェルディナントとの会話に区切りがついたところで、ラディムが横から割って入ってきた。アリツェに向けるラディムの表情は暗い。

「お気になさらないでくださいませ、お兄様。これはわたくし以外にはできないお役目。そのような大役を任されるだなんて、むしろ誇らしいですわ」

 アリツェはにこやかにラディムへと微笑んだ。

 アリツェは決して苦労だとは思っていなかった。こうして自身の能力を認められ、大きな役回りを与えられれば、必要とされている、ここにいてもいいんだ、といった強い実感を得られるのだから。

「例の一件で落ちてしまったアリツェの評価を、ぐっと向上させるまたとない機会にもなっている。ボクがしっかりと護衛をするから大丈夫さ」

 ドミニクもラディムに笑いかけた。

 ドミニクの言うとおり、ここで危機に陥るムシュカ伯爵をきっちりと手助けができれば、悪役令嬢を演じた一件で下がったアリツェの評価も、ある程度は回復させられる。王国に欠かせない人材だと、有力貴族たちに知らしめる好機だ。

「ドミニク、アリツェを――妹を、くれぐれも……」

 ラディムはドミニクの手を取り、言葉を詰まらせながら懇願する。

 もしかしたら、今日のラディムは優里菜の人格が表に出てきており、アリツェの中の悠太を心配しているのではないか。ラディムの人格にしては、少々感傷的になりすぎているとアリツェは思った。

 ただ、この場でラディムに問いただすのも無粋だと考え、アリツェは押し黙る。

「アリツェはボクに任せてくれ。ラディムはラディムで、君の役割をきっちりとこなすんだ」

「ああ、わかっているさ」

 ドミニクとラディムは互いに顔を見合わせると、がしっと力強く握手を交わした。

「あの、アリツェ様……。父にこれを、お渡しいただけますか?」

 アリツェがドミニクとラディムのやり取りを見つめていると、傍からエリシュカが声をかけてきた。エリシュカの手には、小さな工芸品が乗っている。

「エリシュカ様、これは?」

 アリツェは工芸品を注視した。

 木彫りでできたアクセサリーのようで、鮮やかに色付けされている。意匠は馬だろうか。素朴な中にもかわいらしさを感じる。

「お守りです。私は何のお役にも立てないので、せめて気持ちだけでもと」

 エリシュカのはにかむ笑顔がまぶしい。元の顔立ちが美しいだけに、微笑むとその輝きはなお一層増した。

「確かにお預かりいたしましたわ。エリシュカ様のお気持ちも、しかとお伝えいたしますわ」

 アリツェはお守りを受け取ると、懐から布を一枚取り出し、丁寧に包んだ。

「ありがとうございます。……実は、このお守りはグリューンで購入したものなんです」

 エリシュカは声を弾ませる。

「あら、そうでございますの。この色彩鮮やかなデザインは……ヤゲルの商人の露店でしょうか?」

 グリューンで売られていて、色とりどりに塗られている点を考慮に入れれば、まず間違いなくヤゲル産だ。彩度の高い色を複数組み合わせて、華やかに彩るのがヤゲルの工芸品の特徴だった。

「えぇ、そうです。殿下と一緒に街を散策している際に目に留まりました。商人の方が言うには、ヤゲルの伝統工芸品で、家族が戦場に行く殿方の、武運長久を祈るためのものだそうです」

 元々、ヤゲル王国は狩猟民族の国家だ。遊牧生活も長く、馬は大切に扱われてきた歴史がある。騎乗して弓を放つスタイルが、ヤゲル自慢の弓兵隊の原点でもあり、馬は軍事の象徴として扱われているそうだ。

 それが転じて、軍務に赴く者のためのお守りとして、馬をかたどった工芸品が大切にされるようになったらしいとエリシュカは説明する。

「由来ともども、確かに申し伝えますわ」

 アリツェは布に包んだお守りを、丁寧に懐に仕舞いこんだ。





 アリツェはドミニクとともに、王国軍陣地のはずれへとやってきた。眼前には国境を形作る深い深い森の姿がある。ここから精霊術で空へと飛び立ち、帝国軍が陣を張る街道からは大きく迂回をして、帝国領内に入る。今立っている場所は街道から大分離れた場所なので、帝国軍の斥候に見とがめられる恐れもない。

「では、行こうかアリツェ」

 ドミニクはいつものように、アリツェの腰にしがみついた。
 
 ルゥに風の精霊具現化を施し、アリツェは背に翼を生成させる。アリツェがゆっくりと翼を動かすと、全身を空気の層が取り巻き、身体がゆっくりと浮上し始める。ある程度高度を確保したところで、姿勢を変えて進行方向を帝国方面に変えた。

 眼下には国境の森が広がり、振り返ればわずかに王国軍の陣地が見える。前方に目を向ければ、広い広い森の先に草原が確認できる。そこはもう帝国領内だ。

 顔を横に向ければ、かすかに細い筋が森の中を縫っている。現在帝国軍が陣を張る、王国と帝国とを結ぶ唯一の街道だ。アリツェの位置からは遠すぎて、帝国軍の様子はうかがえない。

「弓が届かないとはいえ、あまり帝国軍の視界に入る場所は飛びたくないね」

「そのとおりですわ。わたくしたちが帝国領内に入り込んだと気付かれるのも、あまり具合はよろしくないでしょうし」

 アリツェたちの行動が帝国側に知られれば、帝国領内で追跡隊に遭遇する可能性がでてくる。余計な危険は背負いたくない。

 加えて、王国軍にアリツェがいないとなれば、帝国軍にとって大規模精霊術の不安がなくなるため、強引に攻め入ってくる可能性もある。アリツェが王国軍内にとどまっていると思わせておいたほうが、色々と都合がよかった。

「迂回をしていくのは時間がもったいないけれど、仕方がないね」

 ドミニクの言葉に、アリツェはうなずく。

「ただ、迂回をするとなると、距離的に一度の飛行で帝国領内まで侵入するのは、霊素の残量的に厳しそうですわ」

 飛行術は非常に霊素の燃費が悪い。アリツェの霊素量はかなり増えていたが、さすがに国境の大森林を一度で越えられるほどの量はない。途中で休憩を挟まなければ、霊素切れで墜落してしまう。

「かつての逃避行の時のように、森の中で休憩をとるしかないかな」

「あっ……。そ、そうですわね」

 アリツェはかつて、プリンツ子爵領からの脱走の際に、ドミニクとともに森の中で休憩を取った時を思い出す。狭い洞の中でドミニクに抱かれ、密着したあの記憶を。……顔がカッと熱くなった。

「時間がない、急ごうか。伯爵軍側も、いつまで持ちこたえられるかわからないし」

 ドミニクの言葉にアリツェは気持ちを切り替え、飛行スピードを増して先を急いだ。






 半日ほど飛行した後、アリツェたちは休憩のため森の中に降下した。

 密集した木々に光を遮られ、地表は昼間でも薄暗い。じめっと濡れた地面が多少の不快感を引き起こすが、休憩するのに贅沢は言っていられなかった。

「迂回をしたかいがあって、どうやら帝国軍に気づかれていないみたいだね」

 かなり深い森の中に降り立ったため、さすがに帝国軍に気取られはしなかった。

「ほっといたしましたわ。さすがに霊素が空っぽですし、今襲われると困りますわ」

 アリツェは大きく息をついた。すでに残り霊素は二桁を割り込もうとしている。これ以上の消費は意識を失いかねなかった。ぼんやりする思考を、頭を何度も振ってどうにかごまかし、ドミニクに寄りかかりつつ休める場所はないかと周囲を探った。

「お、かつての洞と同じようなものがあるね。あの中で休もう」

 ドミニクはアリツェの視線とはちょうど反対側を指さした。アリツェが振り返ると、そこには周囲よりも一回り大きい木が鎮座しており、根元には大きな穴が開いていた。

「は、はいっ!」

 アリツェは緊張しつつ、ドミニクに寄り添われながら、ゆっくりと洞の中へ入った。






「アリツェにばかり負担をかけて、申し訳ないばかりだよ」

 洞の外で食事の用意をしながら、ドミニクは口にした。

「いいんですのよ、ドミニク。適材適所ですわ。それに、食事の用意はドミニクに任せっきりですし」

 アリツェは疲労による眠気に耐えながら、洞の中からドミニクの手つきを注視する。鮮やかな手さばきに、アリツェは羨ましくも感心する。

「はは、アリツェの手料理はなかなかの破壊力だったからね。二人旅では危険だ」

 けらけら笑うドミニクに、アリツェはむっとした。だが、事実なので反論はできない。

 あの飯テロ事件は、アリツェの心に大きな傷跡を残した。危うく自分の料理でお偉い方を一網打尽にするところだった。大事には至らなかったので、笑い話で済んだのは実に幸運だった。

「まぁっ! ドミニクったらひどいですわ。作れとおっしゃったのはドミニクですわ!」

 アリツェは口をとがらせ、せめてもの抗議をする。そもそもドミニクが料理当番などと、アリツェに不向きな話を持ち込んだのが原因ではないかと言いかけた。だが、アリツェが料理を習いたい、器用さを鍛えたいと普段からつぶやいていたのも事件の発端の一部ではあるので、ぐっと飲み込んだ。

「ごめんごめん。っと、スープもできたし食べようか」

「ありがとうございますわ。ドミニクったら、王子様なのに料理まで上手で、わたくし嫉妬してしまいますわ」

 ドミニクはできあがったスープを器によそり、洞の中のアリツェのところまで持ってきた。アリツェが立ち上る湯気に顔を近づければ、食欲をそそる香りが鼻腔をつつく。思わず、お腹がクゥッとかわいらしく鳴った。

 恥ずかしさをごまかそうと、アリツェはあわててスプーンを手に持ち、スープを口に含ませた。ごくごく素朴なオニオンスープだったが、上空で体の芯まで冷えきった身体には、何よりのごちそうだった。

「ま、伝道師としての生活も長かったからね。それなりに一通りはこなせるのさ」

 ドミニクも自分の分のスープをよそい、洞の傍に腰を下ろした。

「でも、そういった殿方は素敵だと、わたくし思いますわ」

 繊細な作業は何をやってもダメなアリツェと、大抵の物事はそつなくこなせるドミニク。自分にないものを持つドミニクにアリツェは感服し、その器用な手先に見入った。

「そういってもらえると嬉しいね。さ、冷めないうちに食べよう」

 ドミニクは少し顔を赤らめ、破顔した。






 アリツェとドミニクは馬に乗り、街道を疾走していた。

「うまいこと馬を借りられてよかったね」

 吹きつける風にフードを取られないよう片手で押さえつつ、ドミニクは並走するアリツェに顔を向けた。

「わたくしの精霊術ならたやすいですわ」

 アリツェは意気揚々として答える。

 国境の森を抜けた後、地上に降りたアリツェたちは、移動の足となる馬を借りようと近くの村へと赴いた。以前、グリューンのエマ宅に潜んでいた時に練習していた変装術を駆使し、アリツェは帝国住民の服装をカモフラージュした。結果、村人に不審がられもせず、無事に馬を借り受けることに成功した。

「しかし、本当に万能だね、精霊術は」

 ドミニクは改めて、感心したようにアリツェを見つめる。

「うふふ、そう褒められると嬉しくなりますわ」

 まんざらでもないと感じたアリツェは、得意げに微笑んだ。

「馬に身体強化の精霊術までかけているし、なんでもありだね」

 ドミニクは視線を自身の騎乗している馬に向け、その首筋を片手でなでる。

 アリツェは馬に霊素を注入し、一時的に筋持久力を増して、疲労を感じにくくさせていた。マジックアイテム化の応用だった。

「そうはおっしゃりますが、ここまでできるのも、悠太様の過去の記憶があってのものなんですの。ですので、他の霊素持ちが皆、わたくしのような精霊術を実行できるとは、ゆめゆめお思いになりませんようご注意あそばせ」

 誰にでもできる芸当だと誤解されては困る。あくまで、転生前の悠太の知識があっての高度な精霊術だった。知らずに他の霊素持ちに無茶を押し付けられてはかわいそうだと、アリツェは念を押した。

「わかっているさ。アリツェやラディムのような『転生者』だけなんだよね、ここまでの精霊術を扱えるのは」

 この世界よりもずっと進んだ精霊術が存在した、VRMMO『精霊たちの憂鬱』の世界の知識を持って転生した転生者、アリツェ、ラディム、そしてクリスティーナの三人。それ以外の者に、ハイレベルの精霊術を使いこなせるだけの知識や経験が得られるとは思えない。何しろ、この世界に霊素が実装されて、まだ十三年少々しか経っていないのだ。しかも、霊素持ちは全員子供。研究が進んでいるはずもない。

「えぇ、そうですわ。……才能のある子に、わたくしたちが手取り足取りお教えできれば、また違うかもしれませんけれど、今の状況ではなかなか難しそうですわ。戦争中ですし……」

 結局、見習い伝道師になって以来、まったく伝道師らしき活動ができていない。いつの間にか大国間の戦争に巻き込まれていた。いったいいつになれば、落ち着いて精霊術の普及教育にあたれるのだろうか。

「シモンとガブリエラだったっけ? 今後のボクたちの領地のことを考えれば、なんとかあの二人を、一人前の精霊使いに育成したいところだよね」

「そうですわね。素質自体はなかなかありそうでしたし、この戦いが終わったら、付きっきりでみっちりと指導いたしますわ」

 アリツェはかつての孤児院での友達だった二人の姿を、さっと脳裏に描いた。霊素量はお世辞にも多いとは言えないが、教えた内容はすぐにそつなくこなせるようになっていた点を考えれば、将来はかなり有望だと思える。二年間アリツェと同じ屋根の下で暮らしただけあって、人となりも信用できた。良い右腕になってくれそうな予感はある。

「鬼教官アリツェの誕生だね!」

 ドミニクは悪戯っぽく笑った。

「まぁっ! わたくし、鬼ではありませんことよ!」

 できないことを無理やりやらせたり、できるまで長時間缶詰にしたりなどの、虐待めいた指導は一切していない。そもそも、アリツェ自身の性格もあって、厳しい指導をしろと言われたところで、なかなか難しい。

「アリツェは優しすぎるきらいがあるからなぁ。甘やかしそうではあるよ」

 ドミニクはまだニヤニヤと笑っている。

「そんなことはないと思うのですが……。これでも孤児院の子供たちの教師役は、きちんとこなしていましたのよ」

 最初は勉強を嫌がっていた子供たちも、すぐにアリツェの言いつけを素直に聞くようになり、めきめきと学力を伸ばしていった。アリツェ自身、教師の才があるのではないかと思っている。だからこそ、最初は教師になろうとしたのだ。

「それもそうか。でもね、人に指導するときは、悪役令嬢モード復活もいいんじゃないかなと、ボクは思うんだ」

 クックッと笑いをこらえるドミニクに、アリツェは信じられないといった視線を送った。

「な、なんということを……! 悪役はもう勘弁してくださいませ。あれは、わたくしには、荷が重すぎでしたわ」

 アリツェは自身の悪役姿を思い出し、頭を抱えた。正直なところ、もう二度とやりたくはなかった。

「うーん、そいつは残念だ。たまには別なアリツェも見てみたかったけれど」

 ドミニクはぺろりと舌を出した。

「まったく、遊びではないんですのよ!」

 おどけるドミニクに、アリツェはキッと鋭い視線を遣った。

「ごめんごめん」

 本当に反省しているのかとアリツェは訝しんだが、最終的にはいつものドミニクの冗談による気遣いだろうと考え、頬を膨らませつつも文句を言うのはやめた。

 そのまま約一週間、ひたすら帝国内を走り抜け、野営を繰り返し、ようやっと伯爵領が近づいてきた。
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