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第1部 ロイ編
第3話 冒険者ギルド
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==カーゼル村==
次から次へと並べられる豪勢な食事。
村娘のデシカとラシカという双子が一生懸命作って持ってきてくれた。
2人とも目を輝かせながら、がつがつと食べているロイとデルを見ていたのだが。
「お前はミルクだけにしとけ」
「うるさいな、こんなおいしい食事を見過ごせる程ドラゴン娘してないんじゃよ」
「ドラゴン娘なら、肉を食えなぜに野菜ばっかり食べる」
「良いか、聞けよ、肉は大人になってからの楽しみじゃのう」
「それ以前にミルクはどうした。ミルクを飲むんじゃなかったのか」
「ミルクなら樽1個分は飲んじゃて」
「どこの腹に収まってるんだよ」
「異次元じゃろう、ドラゴンの腹は異次元にあるんじゃ」
「意味不明だから」
「いいか、ドラゴンの腹は異次元に繋がっておる、私は胃袋と収納に分かれておってな、私に預けたいなら食って預かってやろう」
「余計意味が分からないからな」
「ほれ、こんな剣まであるぞ」
デルは口からエメラルドグリーンに輝いている剣を抜き取って見せた。
「ぎゃああああああああ」
双子の村娘が泣き叫んだが。
デルは見て見ぬふりをしている。
「これはまだお前には早いから渡せんがな」
「そうか、そうしてくれ、剣より素手の方が戦いやすい」
「だから、今のお前では無理なのじゃ」
「知るかよ」
デルの口にまたもや剣が収納されていくと、デシカとラシカはそれをスルーして、次から次へと食事を運んでくれる。2人ともロングヘアーを1つにまとめていた。
「ふぅ、食った」
「お前は食いすぎだ」
デルのお腹は全然膨らんでおらず、本当に胃袋は別世界にあるようだ。
冒険者ギルドのおっさんがやってくる。
その人は確かブラッドリーと言う名前だったはずだ。
彼は会釈すると。
「代金の方はいらないので、どうか、冒険者登録していただけないでしょうか、この通り、最近では来訪者が操るモンスターが次から次へと村と街と国を滅ぼしておりまして」
「それは良いんだが、俺は書き物が出来ないからデルが登録してくれる」
「そ、そうですか、それなら、ここに名前を記入していただければ、って、名前くらいなら誰かにお願いすれば前に出来たのでは?」
「は、恥ずかしかったんだよ」
「ブラッドリーのおっさんよ、まぁ、よしてやれ、そこのロイは相当な文字と数字が出来ないそうだからな、このデルに任せろ」
デルが小さな胸を張って、微笑していた。
デルが代わりに名前を記入してくれた。
「達筆ですな」
「そうじゃろう」
ブラッドリーがデルを褒めちぎっている姿は少し異様な光景に見えてしまったが。
「では、冒険者ランクAからスタートと言う事で」
「良いのか? 普通はFランクからだろう?」
「あの強さを見せられては納得ですから」
「それならいいんだけど」
「なら、このデルも冒険者登録してやろう」
「年齢的にアウトです」
「なんじゃとおおおおお」
冒険者ギルドマスターのブラッドリーさんは少し困り顔しながらアウトというポーズを取っていた。
「今回の報酬です。受け取ってください」
「ありがとうございます」
ロイは数枚の金貨を受け取った。
これで飲み食いには困らないだろうし。
かつて住んでいた家は既に燃やしたので、今は宿屋にでも泊まる事にしようと考えていたのだが。
「もしよかったら、この冒険者ギルドに泊まりませんか、デシカとラシカもお世話したいでしょうし、デルさんという幼女もいる事ですし」
「それなら助かるんですが悪くないですか?」
「全然大助かりです」
ブラッドリーさんは少しぽっちゃりとしていたが、胸を大きく叩いて、任せろとばかりだった。
「ブラッドリーよ、そなた分かる奴だな」
「デル、お前は黙っておけ」
「なぜじゃああああああ」
デルを放っておいて、ロイの生活は一変した。
かつて、ただの兵士であり、最後の1人までになってしまった彼は。
カーゼル村に戻ってきた。
新しい仲間を探すために、100人を超えるらしい死なない仲間の為に。
★
==鎧世界==
こつこつと1人の人間が歩いている。
そこはどこにでもある大きな円卓のテーブルだった。
男が椅子に座ると、1人また1人と円卓のテーブルの椅子に座っていく。
男が3人と女が2人。
右から順番に岩神、鉄神、銅神、銀神、金神と呼ばれる鎧の神様達であった。
「ゲームの進捗は? モンスター達に襲わせて、鎧の次の候補は分かった?」
「それが、外ればかりじゃ、どうやらこの世界もダメのようじゃな」
岩神が尋ねると、銅神が落胆していたが。
「まぁ、そんなに焦るな、我ら数千年も眠っておった。今宵目覚めたばかりじゃて、さてと、次なる候補者を見つける為の選別、まだまだ続けようて、だが、ドラゴンアームなる物を身に着けた物はダメじゃ、既にドラゴンと言う神に選ばれてしまったのだからな、惜しい事をしたのう」
「まぁ、爺共がのうのうとしているからさね」
「姉さんもあまりいきらないでくださいよ」
銀神と金神の女性2人が呟いた。
「じゃが、こちらはアタリかもしれんな、銀神の候補が見つかったようじゃて」
「まぁ、銀神として見つけたんだからね、狼人間の子供、ドーマス・グリギンドさね」
「その少年が銀神なら、岩神の候補は決まっておるな。滅びかけている王国の王であり、今はタダの人、ゴムザ・バーレットじゃて」
「それなら、この鉄神は、そのゴムザ・バーレットに忠誠を誓っている。ナ・カロームじゃな」
「何さね、みんなこの世界には候補はいないって言っていたのに、なら金神として選ぶのは、ブシャルー帝国の10人の滅び人が1人、ゴルドン・ソーラさね」
「なら、銅神としてはその父親の10人の滅び人が1人ガンムンド・ソーラじゃな」
「結局は皆さん見つけていましたか」
1人の老人がこつこつとやってくる。
彼はにへらと不気味に笑うと。
「お主は地球の神のイエスタデイ様じゃな」
「はい、地球の神のイエスタデイでございます。ですが、この鎧の世界が朽ち果ててしまう間際にやってこれて良かった」
「ふむ、最後の別れとなろう、ここにいるモンスター達には悪い事をするな」
岩神が呟くと。
「いえ、知りませんよ、ここは地球ではないのですからね」
イエスタデイ様が笑うと。
「さて、この世界も滅びる事ですし、あなた達鎧の神の候補生がどのように生き、どのように戦うか、イエスタデイとして見守りましょう、それに地球にも異変が起きていますよ」
「惑星食いになろうとしているのじゃろうな」
「その通り、地球はエネルギーを欲していますからね、さてと、皆さん永遠の別れとならない事を祈りましょう」
「はん」
岩神が叫ぶと。
地球の神であるイエスタデイが消滅する。
5つの鎧の神は異世界に渡る。
そこはロイ達がいる世界だったのだから。
5つの隕石が空より落下する。
その落下先は選ばれた候補生の元へ。
彼等の体に直撃するはずであった。
次から次へと並べられる豪勢な食事。
村娘のデシカとラシカという双子が一生懸命作って持ってきてくれた。
2人とも目を輝かせながら、がつがつと食べているロイとデルを見ていたのだが。
「お前はミルクだけにしとけ」
「うるさいな、こんなおいしい食事を見過ごせる程ドラゴン娘してないんじゃよ」
「ドラゴン娘なら、肉を食えなぜに野菜ばっかり食べる」
「良いか、聞けよ、肉は大人になってからの楽しみじゃのう」
「それ以前にミルクはどうした。ミルクを飲むんじゃなかったのか」
「ミルクなら樽1個分は飲んじゃて」
「どこの腹に収まってるんだよ」
「異次元じゃろう、ドラゴンの腹は異次元にあるんじゃ」
「意味不明だから」
「いいか、ドラゴンの腹は異次元に繋がっておる、私は胃袋と収納に分かれておってな、私に預けたいなら食って預かってやろう」
「余計意味が分からないからな」
「ほれ、こんな剣まであるぞ」
デルは口からエメラルドグリーンに輝いている剣を抜き取って見せた。
「ぎゃああああああああ」
双子の村娘が泣き叫んだが。
デルは見て見ぬふりをしている。
「これはまだお前には早いから渡せんがな」
「そうか、そうしてくれ、剣より素手の方が戦いやすい」
「だから、今のお前では無理なのじゃ」
「知るかよ」
デルの口にまたもや剣が収納されていくと、デシカとラシカはそれをスルーして、次から次へと食事を運んでくれる。2人ともロングヘアーを1つにまとめていた。
「ふぅ、食った」
「お前は食いすぎだ」
デルのお腹は全然膨らんでおらず、本当に胃袋は別世界にあるようだ。
冒険者ギルドのおっさんがやってくる。
その人は確かブラッドリーと言う名前だったはずだ。
彼は会釈すると。
「代金の方はいらないので、どうか、冒険者登録していただけないでしょうか、この通り、最近では来訪者が操るモンスターが次から次へと村と街と国を滅ぼしておりまして」
「それは良いんだが、俺は書き物が出来ないからデルが登録してくれる」
「そ、そうですか、それなら、ここに名前を記入していただければ、って、名前くらいなら誰かにお願いすれば前に出来たのでは?」
「は、恥ずかしかったんだよ」
「ブラッドリーのおっさんよ、まぁ、よしてやれ、そこのロイは相当な文字と数字が出来ないそうだからな、このデルに任せろ」
デルが小さな胸を張って、微笑していた。
デルが代わりに名前を記入してくれた。
「達筆ですな」
「そうじゃろう」
ブラッドリーがデルを褒めちぎっている姿は少し異様な光景に見えてしまったが。
「では、冒険者ランクAからスタートと言う事で」
「良いのか? 普通はFランクからだろう?」
「あの強さを見せられては納得ですから」
「それならいいんだけど」
「なら、このデルも冒険者登録してやろう」
「年齢的にアウトです」
「なんじゃとおおおおお」
冒険者ギルドマスターのブラッドリーさんは少し困り顔しながらアウトというポーズを取っていた。
「今回の報酬です。受け取ってください」
「ありがとうございます」
ロイは数枚の金貨を受け取った。
これで飲み食いには困らないだろうし。
かつて住んでいた家は既に燃やしたので、今は宿屋にでも泊まる事にしようと考えていたのだが。
「もしよかったら、この冒険者ギルドに泊まりませんか、デシカとラシカもお世話したいでしょうし、デルさんという幼女もいる事ですし」
「それなら助かるんですが悪くないですか?」
「全然大助かりです」
ブラッドリーさんは少しぽっちゃりとしていたが、胸を大きく叩いて、任せろとばかりだった。
「ブラッドリーよ、そなた分かる奴だな」
「デル、お前は黙っておけ」
「なぜじゃああああああ」
デルを放っておいて、ロイの生活は一変した。
かつて、ただの兵士であり、最後の1人までになってしまった彼は。
カーゼル村に戻ってきた。
新しい仲間を探すために、100人を超えるらしい死なない仲間の為に。
★
==鎧世界==
こつこつと1人の人間が歩いている。
そこはどこにでもある大きな円卓のテーブルだった。
男が椅子に座ると、1人また1人と円卓のテーブルの椅子に座っていく。
男が3人と女が2人。
右から順番に岩神、鉄神、銅神、銀神、金神と呼ばれる鎧の神様達であった。
「ゲームの進捗は? モンスター達に襲わせて、鎧の次の候補は分かった?」
「それが、外ればかりじゃ、どうやらこの世界もダメのようじゃな」
岩神が尋ねると、銅神が落胆していたが。
「まぁ、そんなに焦るな、我ら数千年も眠っておった。今宵目覚めたばかりじゃて、さてと、次なる候補者を見つける為の選別、まだまだ続けようて、だが、ドラゴンアームなる物を身に着けた物はダメじゃ、既にドラゴンと言う神に選ばれてしまったのだからな、惜しい事をしたのう」
「まぁ、爺共がのうのうとしているからさね」
「姉さんもあまりいきらないでくださいよ」
銀神と金神の女性2人が呟いた。
「じゃが、こちらはアタリかもしれんな、銀神の候補が見つかったようじゃて」
「まぁ、銀神として見つけたんだからね、狼人間の子供、ドーマス・グリギンドさね」
「その少年が銀神なら、岩神の候補は決まっておるな。滅びかけている王国の王であり、今はタダの人、ゴムザ・バーレットじゃて」
「それなら、この鉄神は、そのゴムザ・バーレットに忠誠を誓っている。ナ・カロームじゃな」
「何さね、みんなこの世界には候補はいないって言っていたのに、なら金神として選ぶのは、ブシャルー帝国の10人の滅び人が1人、ゴルドン・ソーラさね」
「なら、銅神としてはその父親の10人の滅び人が1人ガンムンド・ソーラじゃな」
「結局は皆さん見つけていましたか」
1人の老人がこつこつとやってくる。
彼はにへらと不気味に笑うと。
「お主は地球の神のイエスタデイ様じゃな」
「はい、地球の神のイエスタデイでございます。ですが、この鎧の世界が朽ち果ててしまう間際にやってこれて良かった」
「ふむ、最後の別れとなろう、ここにいるモンスター達には悪い事をするな」
岩神が呟くと。
「いえ、知りませんよ、ここは地球ではないのですからね」
イエスタデイ様が笑うと。
「さて、この世界も滅びる事ですし、あなた達鎧の神の候補生がどのように生き、どのように戦うか、イエスタデイとして見守りましょう、それに地球にも異変が起きていますよ」
「惑星食いになろうとしているのじゃろうな」
「その通り、地球はエネルギーを欲していますからね、さてと、皆さん永遠の別れとならない事を祈りましょう」
「はん」
岩神が叫ぶと。
地球の神であるイエスタデイが消滅する。
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