Inventory Kingdom ~僕の収納は国家規模!~

AKISIRO

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第10話 さらなる解析、賢者ダブの記録

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 リードとデルは大きく目を見開きながら1人のドワーフ老人が空から落下してきたのを見ていた。
 その落下してきたドワーフの固そうな石頭が村長の頭に激突した。
 村長はその場で意識を失い、倒れた。
 そこへゴーレムの大群が群がってくる。
 だがドワーフが立ち尽くし、手を振るだけで、人型ゴーレムの行動が停止した。
 そして、振り返ると、獣型ゴーレムに突撃を開始した。

「ふぅ、てかジョードス大丈夫か」

「お、おめーの頭は石頭かいのう」

 ジョードス村長は動けないようだと感じたリードとデルは。

「君がガストン教授?」

「そうじゃが」

「キミをソード王国の機械化の担当にしたくて着たんだけど」

「今はそれどころじゃねー、どっかの馬鹿がハイビカス山を両断しやがった。そんでもって古代機械都市のダンジョンが暴走しやがった。これまでの暴走とは桁が違うぞ」

「そのバカは僕なんだよ」

「そうそう~」

「そうそう~じゃねーよ、てか、そこのお前どっかで見た事があるぞ、あー人型ゴーレムを解析した時に記録に残ってた」

「へぇ~あーあそこにあるゴーレムってもしかして古代機械都市ローゴ?」

「ローゴってのは知らないが、おめー世界の終わりの魔女だよな」

「そうね、100億年読書しながら眠ってたけど」

「100億年か時系列的にマッチするな、おめー機械のソード、いやソウルブレイカーの取り出し方分かるか?」

「そうね、分るわよ、まぁ、わたしはダブ賢者に記憶をいくつか封印されてるからなんとも、わたしの心臓も機械だからねー」

「おいおい、ダブ賢者って機械文明研究の発案者じゃねーかよ、しかもおめーの心臓機械なのかよ」

「そうね~リード君~少し獣型ゴーレムの相手してて」

「は、はい、出来れば早く会話を終わらせてください」

 そう言いながら、リードはブレイカーソードを振り回す。
 その扱いは素人そのものだが、上手く操作出来ない斬撃を飛ばして、獣型ゴーレムと新たなる巨人型ゴーレムを分解していく。

「おいおい、まじかよ、剣さばきは滅茶苦茶なのに飛んでもねー破壊力じゃないか、リードおめーいつから化物になった?」

「ミシェルーそんな会話をしている場合じゃないんだよ、村長を背負って村に戻ってくれ」

「お、おう」

「わ、わしはたたかうほぉー」

「そ、村長、足元がふらついてます!」

 ミシェルが強制的に村長を背負うと走り出した。

「わ、わしはあああああ」

 村長の怒りの遠吠えが響く中で、リードと4名の冒険者がデルとガストン教授を取り囲み。
 4名の冒険者は劣化版のブレイカーソードで、リードは本物のブレイカーソードで応戦を続ける。

「それでだ。解析し続けてるんだが、あの機械都市は、今、起動しようとしている。AIなんたらが動くって、AIは、メロムとメロカって言う人の記録を媒体にして作られてるそうで、2体あるそうなんだが、1個がソウルブレイカーに収められてる。都市にもAIって呼ばれる奴が埋め込まれてる。メロカの方は目覚めたんだがメロムのソウルブレイカーが目覚めてないせいで暴走してるってのまでは分った」

「メロムとメロカさんならとっくの昔に死んだはずだけど、あーわたしが封印された後に起きた事はわたしは知りえないからねー」

「そんな事言ってもらっても困るぜ」

「ソウルブレイカーなら魂の記録が宿ってるでしょ、つまり勇者が使ってたんだから、そこのリードなら抜けるんじゃないかな」

「リードってまさか」

「そうよ、勇者の末裔よ」

「おっしゃあああ、リードこっちこい」

「い、今それどころじゃないよ、ゴーレムが次から次へと」

「おめーの力を見込んだと言いたいが、世界の終わりの魔女、とにかく魔法ぶっ放せ」

「そうね~分ったわよ~」

 デルがまた人差し指と親指でぱちんぱちんと指慣らしを始めた。
 空に魔法陣が展開されていくと、無数の氷のつららが生れて。
 ゴーレムに向かって飛翔していく。
 獣型ゴーレムと巨人型ゴーレムに命中して破壊していく。

「よーし獣型ゴーレムと巨人型ゴーレムの解析を進める。2分だ。それまで持ちこたえろ」

「やるけど、2分だよ」

 リードが叫ぶ。

「り、リードさん、俺達後退して良いですか、もうスタミナが無いです」

 冒険者4名が弱気な事を呟いたのだが、普通の人間ならそろそろばててもおかしくないし、なにより、彼等に死なれてはミシェルが悲しむだろう。

 後この大惨事を巻き起こしたのはリード自身が原因だという事も知っている。

「分りました。後退してください」

「よっしゃ解析が終わったぜ、ダブ賢者の記録も見つけた。リード、お前に俺の記録解析をぶん投げるぜ」

「爺さんと繋がりたくないですよー」

「うっせーわ」

 リードの記憶媒体とガストン教授の記憶が繋がる。
 
「解析が終わったんだよてめーらは停止しろ」

 ガストン教授の声で全てのゴーレムが起動停止した。
 訳ではなかった。

 機械の咆哮が響いた。
 古代機械都市ダンジョンから1体のゴーレムが出現したのはその時だった。
 そのゴーレムは。

「竜型ゴーレムだとおおおお」

 その竜型ゴーレムは空に羽ばたくと。
 ハイビカス村に向かって、ビーム型ブレスを吐き出した。




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