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第8話 ギムリーの野望
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「バル王国のジャジャド貴族が女性を集めている。奴隷を集めてそれを献上すれば、俺は成り上がる事だって出来る! その為の布石は全てやった」
ギムリーが独り言を呟きながら部屋の中をぐるぐると歩いていた。
先程のバル王国との小競り合い。
その中で、彼は奴隷をジャジャド貴族に渡した。
しかもえりすぐりの美女達をだ。
ジャジャド貴族はギムリーをバル王国の将軍として任命してくれると約束した。
「ふひ」
小太りの彼は子供の頃から将軍になりたかった。
だが、デル王国の将軍はエリザだし、貴族という立場を利用して彼女をこきつかってやって嫌がらせをしている。
本来ならエリザが上の立場ではあるのだが。
「あのハンクリード解放者も病死した。これで戦争でデル王国明け渡せば、俺は将軍になれる」
全ての計画はうまく進んでいた。
デル王国の国王はネル姫をコロシアムで勝ち残った人物に差し出すという訳の分からない事を宣言した事があった。
ギムリーはネル姫にぞっこん中であり、ネル姫をどこぞの誰かの男に明け渡すくらいなら、国を裏切って、姫をさらおうと決意していた。
「その為にはもっと奴隷を集めねば、しかも絶世の美女だ」
ジャジャド貴族はもっと美女が欲しいと言っていた。
「ギムリー様、冒険者が酒場にやってきました。あの時の男です」
「ほう、懸賞首はかけたのだろう? 後は誰かが捕まえるだろう」
「あの人物の回りには3人の美女がおります」
「なんだと」
「1人は少女で恐らく吸血鬼かと、1人はエルフ、1人はドワーフ。こんな好機はないかと」
「ほう、エリザにはばれぬように動け」
「御意」
ギムリーは不敵に笑いだした。
これでもっと将軍の位が近づき、ネル姫をわが手にと考え始めていた。
だが、物事は旨く行かない事をこの時ギムリーは気付かなかった。
★ ガルの酒場
「聞いたぜエリザから、おめーさん盗賊1000人を1人で倒しちまったんだってな、それでギムリーに眼をつけられて懸賞首か、おめー100金貨だってよ」
「そうか、それって高いのか?」
「盗賊の首領で50金貨、反逆罪で100金貨、国家規模で1000金貨、化け者クラスになると10000金貨だな」
「俺は反逆罪のようだな」
「そうか? このガルが言うがお前は国を救った英雄だぜ」
「そうでもない」
「マスターこのお酒うまいですねー」
「チャテ飲みすぎるなよ」
「まぁ気にすんなって、ドワーフの娘は基本酒にはつえーからよ」
「そうか」
「マスター血をください、気持ち悪くなってきました」
「リリィは少し我慢しろ」
「それにしても、いつからハーレムなんて作ったんだ? お前1人旅だったんだろ?」
「まぁな、偶然出来た仲間達だ」
「わたくし達はマスターに作られたのです」
エルが酔っ払っている。
「エルフは酒には弱いからな、作られたってどいう事だ?」
「ただの空想だろ、気にするなガル」
ケンシンは人の顔を見て話す事が下手だ。
だが、この無骨で髭もじゃのおっさんのガルの顔は見て話す事が出来たし。
頭の回転がしどろもどろになったりする事は無かった。
「ガル、ギムリー領主だが」
「ああ、まだこのデル王国に居座ってる」
「奴隷を集めてるそうだななぜだ?」
「それが謎なんだよな、とにかく美女系の奴隷を集めてる」
「ほう?」
符号点。
確か、美女を集めていたのは、バル王国のジャジャドと言う人物だったのを覚えている。ハーレムを作る為だった記憶もある。
「ジャジャドという男のマネをしているのか?」
「いや、ギムリーは姫様にぞっこんだ。ハーレムなんて作らないぜ」
「そうなのかガル」
「おうよ、ギムリーはな子供の頃からネル姫ばかり見てきた。お坊ちゃまさ」
「なぜ美少女を集めるんだ?」
「さぁな、それより食おうぜ」
その時だった。酒場のドアが乱暴に開かれた。
中に入ってきたのは10人だった。
兵士という成り立ちをしている訳ではない。
見た感じ、奴隷商人と言った感じだろう。
「おい、俺の酒場だぞ」
「今俺達は美少女を購入しに来た。取り合えず、そこの3名を買おう、主はお前か?」
「どういう事だ?」
「1人1000金貨で購入する」
「ふぇー」
エルが酔っ払っている。
「そうか、こいつらは売り物じゃない友達だ」
「売らないというなら、主であるお前を殺すだけだ」
「おいおい、こんな昼間っから殺し合いかよ」
「こい、バスター」
右手と左手を鎖で拘束されている少年がやってくる。
それが高速シーフバスターとの出会いだった。
ギムリーが独り言を呟きながら部屋の中をぐるぐると歩いていた。
先程のバル王国との小競り合い。
その中で、彼は奴隷をジャジャド貴族に渡した。
しかもえりすぐりの美女達をだ。
ジャジャド貴族はギムリーをバル王国の将軍として任命してくれると約束した。
「ふひ」
小太りの彼は子供の頃から将軍になりたかった。
だが、デル王国の将軍はエリザだし、貴族という立場を利用して彼女をこきつかってやって嫌がらせをしている。
本来ならエリザが上の立場ではあるのだが。
「あのハンクリード解放者も病死した。これで戦争でデル王国明け渡せば、俺は将軍になれる」
全ての計画はうまく進んでいた。
デル王国の国王はネル姫をコロシアムで勝ち残った人物に差し出すという訳の分からない事を宣言した事があった。
ギムリーはネル姫にぞっこん中であり、ネル姫をどこぞの誰かの男に明け渡すくらいなら、国を裏切って、姫をさらおうと決意していた。
「その為にはもっと奴隷を集めねば、しかも絶世の美女だ」
ジャジャド貴族はもっと美女が欲しいと言っていた。
「ギムリー様、冒険者が酒場にやってきました。あの時の男です」
「ほう、懸賞首はかけたのだろう? 後は誰かが捕まえるだろう」
「あの人物の回りには3人の美女がおります」
「なんだと」
「1人は少女で恐らく吸血鬼かと、1人はエルフ、1人はドワーフ。こんな好機はないかと」
「ほう、エリザにはばれぬように動け」
「御意」
ギムリーは不敵に笑いだした。
これでもっと将軍の位が近づき、ネル姫をわが手にと考え始めていた。
だが、物事は旨く行かない事をこの時ギムリーは気付かなかった。
★ ガルの酒場
「聞いたぜエリザから、おめーさん盗賊1000人を1人で倒しちまったんだってな、それでギムリーに眼をつけられて懸賞首か、おめー100金貨だってよ」
「そうか、それって高いのか?」
「盗賊の首領で50金貨、反逆罪で100金貨、国家規模で1000金貨、化け者クラスになると10000金貨だな」
「俺は反逆罪のようだな」
「そうか? このガルが言うがお前は国を救った英雄だぜ」
「そうでもない」
「マスターこのお酒うまいですねー」
「チャテ飲みすぎるなよ」
「まぁ気にすんなって、ドワーフの娘は基本酒にはつえーからよ」
「そうか」
「マスター血をください、気持ち悪くなってきました」
「リリィは少し我慢しろ」
「それにしても、いつからハーレムなんて作ったんだ? お前1人旅だったんだろ?」
「まぁな、偶然出来た仲間達だ」
「わたくし達はマスターに作られたのです」
エルが酔っ払っている。
「エルフは酒には弱いからな、作られたってどいう事だ?」
「ただの空想だろ、気にするなガル」
ケンシンは人の顔を見て話す事が下手だ。
だが、この無骨で髭もじゃのおっさんのガルの顔は見て話す事が出来たし。
頭の回転がしどろもどろになったりする事は無かった。
「ガル、ギムリー領主だが」
「ああ、まだこのデル王国に居座ってる」
「奴隷を集めてるそうだななぜだ?」
「それが謎なんだよな、とにかく美女系の奴隷を集めてる」
「ほう?」
符号点。
確か、美女を集めていたのは、バル王国のジャジャドと言う人物だったのを覚えている。ハーレムを作る為だった記憶もある。
「ジャジャドという男のマネをしているのか?」
「いや、ギムリーは姫様にぞっこんだ。ハーレムなんて作らないぜ」
「そうなのかガル」
「おうよ、ギムリーはな子供の頃からネル姫ばかり見てきた。お坊ちゃまさ」
「なぜ美少女を集めるんだ?」
「さぁな、それより食おうぜ」
その時だった。酒場のドアが乱暴に開かれた。
中に入ってきたのは10人だった。
兵士という成り立ちをしている訳ではない。
見た感じ、奴隷商人と言った感じだろう。
「おい、俺の酒場だぞ」
「今俺達は美少女を購入しに来た。取り合えず、そこの3名を買おう、主はお前か?」
「どういう事だ?」
「1人1000金貨で購入する」
「ふぇー」
エルが酔っ払っている。
「そうか、こいつらは売り物じゃない友達だ」
「売らないというなら、主であるお前を殺すだけだ」
「おいおい、こんな昼間っから殺し合いかよ」
「こい、バスター」
右手と左手を鎖で拘束されている少年がやってくる。
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