MMO最強コミュ障男、異世界転生したら強すぎて国を支配しました

AKISIRO

文字の大きさ
8 / 25

第8話 ギムリーの野望

しおりを挟む
「バル王国のジャジャド貴族が女性を集めている。奴隷を集めてそれを献上すれば、俺は成り上がる事だって出来る! その為の布石は全てやった」

 ギムリーが独り言を呟きながら部屋の中をぐるぐると歩いていた。
 先程のバル王国との小競り合い。
 その中で、彼は奴隷をジャジャド貴族に渡した。
 しかもえりすぐりの美女達をだ。

 ジャジャド貴族はギムリーをバル王国の将軍として任命してくれると約束した。

「ふひ」

 小太りの彼は子供の頃から将軍になりたかった。
 だが、デル王国の将軍はエリザだし、貴族という立場を利用して彼女をこきつかってやって嫌がらせをしている。

 本来ならエリザが上の立場ではあるのだが。

「あのハンクリード解放者も病死した。これで戦争でデル王国明け渡せば、俺は将軍になれる」

 全ての計画はうまく進んでいた。

 デル王国の国王はネル姫をコロシアムで勝ち残った人物に差し出すという訳の分からない事を宣言した事があった。

 ギムリーはネル姫にぞっこん中であり、ネル姫をどこぞの誰かの男に明け渡すくらいなら、国を裏切って、姫をさらおうと決意していた。

「その為にはもっと奴隷を集めねば、しかも絶世の美女だ」

 ジャジャド貴族はもっと美女が欲しいと言っていた。
 
「ギムリー様、冒険者が酒場にやってきました。あの時の男です」

「ほう、懸賞首はかけたのだろう? 後は誰かが捕まえるだろう」

「あの人物の回りには3人の美女がおります」

「なんだと」

「1人は少女で恐らく吸血鬼かと、1人はエルフ、1人はドワーフ。こんな好機はないかと」

「ほう、エリザにはばれぬように動け」

「御意」

 ギムリーは不敵に笑いだした。
 これでもっと将軍の位が近づき、ネル姫をわが手にと考え始めていた。

 だが、物事は旨く行かない事をこの時ギムリーは気付かなかった。


★ ガルの酒場

「聞いたぜエリザから、おめーさん盗賊1000人を1人で倒しちまったんだってな、それでギムリーに眼をつけられて懸賞首か、おめー100金貨だってよ」

「そうか、それって高いのか?」

「盗賊の首領で50金貨、反逆罪で100金貨、国家規模で1000金貨、化け者クラスになると10000金貨だな」

「俺は反逆罪のようだな」

「そうか? このガルが言うがお前は国を救った英雄だぜ」

「そうでもない」

「マスターこのお酒うまいですねー」

「チャテ飲みすぎるなよ」

「まぁ気にすんなって、ドワーフの娘は基本酒にはつえーからよ」

「そうか」

「マスター血をください、気持ち悪くなってきました」

「リリィは少し我慢しろ」

「それにしても、いつからハーレムなんて作ったんだ? お前1人旅だったんだろ?」

「まぁな、偶然出来た仲間達だ」

「わたくし達はマスターに作られたのです」

 エルが酔っ払っている。

「エルフは酒には弱いからな、作られたってどいう事だ?」

「ただの空想だろ、気にするなガル」

 ケンシンは人の顔を見て話す事が下手だ。
 だが、この無骨で髭もじゃのおっさんのガルの顔は見て話す事が出来たし。
 頭の回転がしどろもどろになったりする事は無かった。

「ガル、ギムリー領主だが」

「ああ、まだこのデル王国に居座ってる」

「奴隷を集めてるそうだななぜだ?」

「それが謎なんだよな、とにかく美女系の奴隷を集めてる」

「ほう?」

 符号点。

 確か、美女を集めていたのは、バル王国のジャジャドと言う人物だったのを覚えている。ハーレムを作る為だった記憶もある。


「ジャジャドという男のマネをしているのか?」

「いや、ギムリーは姫様にぞっこんだ。ハーレムなんて作らないぜ」

「そうなのかガル」

「おうよ、ギムリーはな子供の頃からネル姫ばかり見てきた。お坊ちゃまさ」

「なぜ美少女を集めるんだ?」

「さぁな、それより食おうぜ」

 その時だった。酒場のドアが乱暴に開かれた。
 中に入ってきたのは10人だった。
 兵士という成り立ちをしている訳ではない。
 見た感じ、奴隷商人と言った感じだろう。

「おい、俺の酒場だぞ」

「今俺達は美少女を購入しに来た。取り合えず、そこの3名を買おう、主はお前か?」

「どういう事だ?」

「1人1000金貨で購入する」

「ふぇー」

 エルが酔っ払っている。

「そうか、こいつらは売り物じゃない友達だ」

「売らないというなら、主であるお前を殺すだけだ」

「おいおい、こんな昼間っから殺し合いかよ」

「こい、バスター」

 右手と左手を鎖で拘束されている少年がやってくる。
 それが高速シーフバスターとの出会いだった。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

処理中です...