12 / 25
第12話 滅びた村で
しおりを挟む
次の朝、リリィとエルとチャテが目を覚ました。
彼女達は何も無かったかのように食事を始めて、水桶を使って顔を洗ったりしていた。
「昨日はとても騒がしかったです」
「ああ、盗賊が襲ってきたからな」
「なんですって」
リリィが大きな瞳でケンシンをのぞき込む。
ケンシンはごくりと生唾を飲み込んでその眼差しを見つめ返した。
「そうですか、全員殺したので?」
「いや、1人逃がしたよ」
「珍しいですね」
「意外と逃げ足が速かったのさ」
「お、そこに落ちているのはケンシンにそっくりな人形?」
「ああ、速攻でモデリングしてみたら完成して囮に使えたよ」
「抱き枕にして良い?」
「ダメだ。それは土に埋めて埋葬する」
「それは残念」
「リリィ、そろそろ村に行くぞ」
「はい、主の仰せの通りに」
リリィがうやうやしく頭を下げるので、少し苦笑をもらしながら。
「ケンシン、そろそろ準備出来ましたよー」
エルの大きな声で、皆が村に向かった。
★ 伝説の遺跡:村
まず、村が見えてきた。
そこからは煙が立ち上っていた。
死体が転がっている。
どうやら、アンデットの軍団は立ち去ったようだ。
近くに遺跡のような物がちらりと見える。
ケンシン達はなんとなくそこに向かった。
そこに、1人の男が倒れていた。
その男は、どこからどう見ても若者だった。
「おい、大丈夫か」
ケンシンが近寄ろうとすると。
「いや、まって」
リリィが大きな声で叫んだ。
「その人アンデット!」
「なんだって」
「私は死霊術師だから分かる」
むくりとその男はゆっくりと立ち上がり、こちらを見ると。
無視して、そのまま遺跡にさらに向かって行く。
「あの剣は」
「知ってるのかバスター」
「あの人は勇者のソードです」
「それは本当か!」
「はい、確かです。何でアンデットになってしまったんだ!」
「倒した方が良いのか?」
「いや、倒すと、国規模で大変な事になります」
「なぜ?」
「あなたが世界中を敵に回すという意味を表しているからです」
「そうか、もしかして、グールキングとはあいつなのでは?」
「え」
その時だった。
勇者のアンデットが、大きな声で叫び声を上げた。
すると大地より魔法陣が出現した。
至る所から、腐った死体のような化物が現れてきた。
1体1体がこちらに向かって突撃を始める。
そのスピードは犬よりも速いと感じた。
「嘘でしょ」
エルが気持ち悪いというように声を荒げて、周りの自然から魔法を吸収して、精霊魔法を解き放った。
弓矢に凝縮されたそれは、真っ直ぐに分裂して、無数のアンデットを一度に浄化してしまう。
それをバスターが見て唖然と口を開いていると。
「死体って物と同じように破壊出来るんですよねー」
チャテが斧とハンマーを変形させながら、ぐるぐると回転して、死体を破壊していく。
一撃が当たれば、死体は木っ端みじんに分解されるので、もはや起き上がる事は不可能だった。
「リリィ、使役出来るか? 勇者を」
「うん、やってみる」
リリィが呪文を囁き始めた。
勇者のアンデットは伝説の遺跡の中央まで辿り着く。
そして、遺跡の大地に手を当てると。
突如として門が出現した。
彼女達は何も無かったかのように食事を始めて、水桶を使って顔を洗ったりしていた。
「昨日はとても騒がしかったです」
「ああ、盗賊が襲ってきたからな」
「なんですって」
リリィが大きな瞳でケンシンをのぞき込む。
ケンシンはごくりと生唾を飲み込んでその眼差しを見つめ返した。
「そうですか、全員殺したので?」
「いや、1人逃がしたよ」
「珍しいですね」
「意外と逃げ足が速かったのさ」
「お、そこに落ちているのはケンシンにそっくりな人形?」
「ああ、速攻でモデリングしてみたら完成して囮に使えたよ」
「抱き枕にして良い?」
「ダメだ。それは土に埋めて埋葬する」
「それは残念」
「リリィ、そろそろ村に行くぞ」
「はい、主の仰せの通りに」
リリィがうやうやしく頭を下げるので、少し苦笑をもらしながら。
「ケンシン、そろそろ準備出来ましたよー」
エルの大きな声で、皆が村に向かった。
★ 伝説の遺跡:村
まず、村が見えてきた。
そこからは煙が立ち上っていた。
死体が転がっている。
どうやら、アンデットの軍団は立ち去ったようだ。
近くに遺跡のような物がちらりと見える。
ケンシン達はなんとなくそこに向かった。
そこに、1人の男が倒れていた。
その男は、どこからどう見ても若者だった。
「おい、大丈夫か」
ケンシンが近寄ろうとすると。
「いや、まって」
リリィが大きな声で叫んだ。
「その人アンデット!」
「なんだって」
「私は死霊術師だから分かる」
むくりとその男はゆっくりと立ち上がり、こちらを見ると。
無視して、そのまま遺跡にさらに向かって行く。
「あの剣は」
「知ってるのかバスター」
「あの人は勇者のソードです」
「それは本当か!」
「はい、確かです。何でアンデットになってしまったんだ!」
「倒した方が良いのか?」
「いや、倒すと、国規模で大変な事になります」
「なぜ?」
「あなたが世界中を敵に回すという意味を表しているからです」
「そうか、もしかして、グールキングとはあいつなのでは?」
「え」
その時だった。
勇者のアンデットが、大きな声で叫び声を上げた。
すると大地より魔法陣が出現した。
至る所から、腐った死体のような化物が現れてきた。
1体1体がこちらに向かって突撃を始める。
そのスピードは犬よりも速いと感じた。
「嘘でしょ」
エルが気持ち悪いというように声を荒げて、周りの自然から魔法を吸収して、精霊魔法を解き放った。
弓矢に凝縮されたそれは、真っ直ぐに分裂して、無数のアンデットを一度に浄化してしまう。
それをバスターが見て唖然と口を開いていると。
「死体って物と同じように破壊出来るんですよねー」
チャテが斧とハンマーを変形させながら、ぐるぐると回転して、死体を破壊していく。
一撃が当たれば、死体は木っ端みじんに分解されるので、もはや起き上がる事は不可能だった。
「リリィ、使役出来るか? 勇者を」
「うん、やってみる」
リリィが呪文を囁き始めた。
勇者のアンデットは伝説の遺跡の中央まで辿り着く。
そして、遺跡の大地に手を当てると。
突如として門が出現した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる