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7 告白
ベッドの上のキヨヒコに、トシアキがつぶやく。
「お前…俺だって我慢しているのに…こんな」
キヨヒコの身体のほてりが急速に冷めていくと同時に、頭がかあっと熱くなる。
見られた。見られた。見られた。トシアキに。
しかもトシアキの名前言っているのも聞かれた。絶対聞かれた。恥ずかしすぎる。
いや、それよりも、誤解を解かないと。
身体を慰めていただけで、決してそれ以上のことじゃない、って。
「トシアキ、これは・・・」
『違うんだ、そういうつもりじゃない』
キヨヒコはそう言おうと思ったが、喉に引っかかり、出てこなかった。
トシアキも何も言わない。二人の間に沈黙が流れる。
(「違う」?何が違うんだろう)
キヨヒコは頭の中で自問自答していた。
(俺はトシアキが嫌いなのか?そんなわけはない。こんな身体になった俺を色々と手助けをしてくれた。ずっと一緒に仕事をしているし。それからあの時、装備を新調するときだって、無意識に『トシアキはどう思うだろう』って考えながら選んでいたし、似合ってるって言われてすごく嬉しかった。)
(それに、トシアキが酒場で女と話している時、無性に腹が立って割り込んだこともあった。クエスト中、ふと彼の横顔に目が離せなかったこともあった。妖狐から助けてもらった時、本当にほっとして、格好いいと思って…これって全部、男女として意識してたってことだよな。)
(でもトシアキと一線を超えるのは?あり得ない、と思ったけど、さっきしたことを思い返すと…嫌ではないな。)
キヨヒコは思った。
(ああ、もう俺、そういうことなんじゃん)
続いていた沈黙に耐えられなくなったトシアキが口を開いた。
「いや、いやいやいや!ダメとかじゃないよ!
もちろんそりゃ生理現象だってのは分かってるよ!
俺だって、男だからムラムラするときはあるし!
でも、ほら、あれだ、同じ部屋だし、やっぱりそういうのはお互い気を遣ってだな」
「これは、そういうことなんだ」
俯いたまま、キヨヒコがぼそっと言う。
「は?」
「だから…今、見ての通りだ」とキヨヒコは少し顔を赤らめる。
「え?どういうこと」
「つまり、トシアキ。いつの間にか俺は、親切にしてくれて、助けてくれて、側にいてくれたお前が、好きになってしまったみたいだ」
「え、え、お前何言って!?」
「それで、それで、今日は、トシアキ、お前とその…する想像で、やってたってことだよ!恥ずかしいこと、最後まで言わせんなバーカ!!」
最後は怒鳴るように言い、トシアキを睨み付けるキヨヒコ。その顔は獣耳の先まで真っ赤で、目尻に涙が浮かんでいる。
「マジかよ…」
思いもよらない告白に呆然とするトシアキ。
(まさかキヨヒコがそんなことを思っていたなんて。いや俺だってその…でも、でもそんなことはキヨヒコには…)
などと逡巡する間もなく、キヨヒコがズイッと顔を近づける。
「で、さあ、お前はどうなんだ?」
こうなってしまってはもう、隠すこともできない。トシアキは腹を決めた。
「キヨヒコ、俺は」
「うん」
「最初にギルドで獣耳娘の姿のお前を見かけた時から、可愛いと思ってた」
「見た目かよ」
「でも中身があのキヨヒコだと思うと、少し戸惑う部分もあったさ。でも、いつも側で見ていて、笑顔も、得意げな顔も、真剣な顔も全部魅力的で。それだけじゃない、獣耳娘の身体になってしまってもまた強くなろうって、昔と同じ強い決意を持っているところが、すごく格好よかった。」
「トシアキ…」
「それで、いつからかずっと一緒にいてほしいと思うようになって、妖狐からお前を助けられた時も本当に嬉しくて。それを全部考えたらさ」
「うん」
「俺、お前のこと好きなんだと思う。キヨヒコ、好きだ」
「ありがとう」
至近距離で見つめ合う二人。そして、キヨヒコがコクリと頷いて目を閉じたのを見て、トシアキも目を瞑り、唇を重ねた。
「お前…俺だって我慢しているのに…こんな」
キヨヒコの身体のほてりが急速に冷めていくと同時に、頭がかあっと熱くなる。
見られた。見られた。見られた。トシアキに。
しかもトシアキの名前言っているのも聞かれた。絶対聞かれた。恥ずかしすぎる。
いや、それよりも、誤解を解かないと。
身体を慰めていただけで、決してそれ以上のことじゃない、って。
「トシアキ、これは・・・」
『違うんだ、そういうつもりじゃない』
キヨヒコはそう言おうと思ったが、喉に引っかかり、出てこなかった。
トシアキも何も言わない。二人の間に沈黙が流れる。
(「違う」?何が違うんだろう)
キヨヒコは頭の中で自問自答していた。
(俺はトシアキが嫌いなのか?そんなわけはない。こんな身体になった俺を色々と手助けをしてくれた。ずっと一緒に仕事をしているし。それからあの時、装備を新調するときだって、無意識に『トシアキはどう思うだろう』って考えながら選んでいたし、似合ってるって言われてすごく嬉しかった。)
(それに、トシアキが酒場で女と話している時、無性に腹が立って割り込んだこともあった。クエスト中、ふと彼の横顔に目が離せなかったこともあった。妖狐から助けてもらった時、本当にほっとして、格好いいと思って…これって全部、男女として意識してたってことだよな。)
(でもトシアキと一線を超えるのは?あり得ない、と思ったけど、さっきしたことを思い返すと…嫌ではないな。)
キヨヒコは思った。
(ああ、もう俺、そういうことなんじゃん)
続いていた沈黙に耐えられなくなったトシアキが口を開いた。
「いや、いやいやいや!ダメとかじゃないよ!
もちろんそりゃ生理現象だってのは分かってるよ!
俺だって、男だからムラムラするときはあるし!
でも、ほら、あれだ、同じ部屋だし、やっぱりそういうのはお互い気を遣ってだな」
「これは、そういうことなんだ」
俯いたまま、キヨヒコがぼそっと言う。
「は?」
「だから…今、見ての通りだ」とキヨヒコは少し顔を赤らめる。
「え?どういうこと」
「つまり、トシアキ。いつの間にか俺は、親切にしてくれて、助けてくれて、側にいてくれたお前が、好きになってしまったみたいだ」
「え、え、お前何言って!?」
「それで、それで、今日は、トシアキ、お前とその…する想像で、やってたってことだよ!恥ずかしいこと、最後まで言わせんなバーカ!!」
最後は怒鳴るように言い、トシアキを睨み付けるキヨヒコ。その顔は獣耳の先まで真っ赤で、目尻に涙が浮かんでいる。
「マジかよ…」
思いもよらない告白に呆然とするトシアキ。
(まさかキヨヒコがそんなことを思っていたなんて。いや俺だってその…でも、でもそんなことはキヨヒコには…)
などと逡巡する間もなく、キヨヒコがズイッと顔を近づける。
「で、さあ、お前はどうなんだ?」
こうなってしまってはもう、隠すこともできない。トシアキは腹を決めた。
「キヨヒコ、俺は」
「うん」
「最初にギルドで獣耳娘の姿のお前を見かけた時から、可愛いと思ってた」
「見た目かよ」
「でも中身があのキヨヒコだと思うと、少し戸惑う部分もあったさ。でも、いつも側で見ていて、笑顔も、得意げな顔も、真剣な顔も全部魅力的で。それだけじゃない、獣耳娘の身体になってしまってもまた強くなろうって、昔と同じ強い決意を持っているところが、すごく格好よかった。」
「トシアキ…」
「それで、いつからかずっと一緒にいてほしいと思うようになって、妖狐からお前を助けられた時も本当に嬉しくて。それを全部考えたらさ」
「うん」
「俺、お前のこと好きなんだと思う。キヨヒコ、好きだ」
「ありがとう」
至近距離で見つめ合う二人。そして、キヨヒコがコクリと頷いて目を閉じたのを見て、トシアキも目を瞑り、唇を重ねた。
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