24 / 51
【2・made in 高天原―天津人たちがいる日常―】
3・Emperor vs Princess(4)
しおりを挟む
男尊女卑の天津男め。
真斗とは仲が悪い訳ではないが、時折り見せる古臭い価値観に苛つくことがある。
顔が老けている上に考えも老けている。
子供の頃はそんなに口うるさいと思うことはなかった。
よく笑う、優しい「お兄ちゃん」だった。
いつからだろう。険しい顔をすることが多くなり、自分のやることに釘を刺してくるようになったのは。
――ああ、そうだ。十二歳の「あの時」くらいからか。
「はしたない真似したら、処女の価値が下がるってことか」
挑発するようにそう言うと、茉莉花はゆっくりと立ち上がり真斗の顔を見上げる。
逞しい腕と厚い胸板。身長も一九〇センチ近くある堂々たる体躯の真斗に対し彼女の身長は一六三センチ――決して小柄ではないが彼の鎖骨くらいの高さしかない。
半袖から伸びる白い腕は細く、肩も薄く華奢。布製のベルトを締めた腰も、ワンピースの裾から覗く足首も細い。
茉莉花は可憐な顔を精一杯険しくさせ、琥珀色の瞳で真斗の黒翡翠の瞳を射るように見据える。
立っている場所こそ和室の居間だが、二人の姿はまるで「冷酷無慈悲な皇帝」とそれに刃向かう「無鉄砲なか弱い妹姫」のようだ。
「そうとは言っていない」
真斗は見た目ほど冷酷でも無慈悲でもない。
少し眉を下げ息を吐き、いつも通り食ってかかってきた妹を面倒くさそうに軽くいなした。
そんな彼をよそに、見た目ほどか弱くはない茉莉花はさらに煽るように続ける。
「いくら処女を守っても、はしたないアバズレビッチだったらお家の評判が悪くなるもんね」
眉間に皺を寄せた真斗は黙ったまま何も返さない。
茉莉花は奥歯を噛み締め下を向いた。
図星なのか少し困ったようにも見えるその表情が腹立たしかった。
難癖付けてきたのはそっちのくせに。
匙を投げるようにため息を吐き茉莉花は顔を上げる。
「はいはい。処女は処女らしく、ちゃんとわきまえた振る舞いを心がけますわね。お兄様」
仰々しくそう言うと彼女は背筋を伸ばし軽く頭を下げて真斗を軽く睨む。
ワンピースの裾をつまみ、そのまま右足を斜め後ろへスライドさせ左足の膝を曲げた。
ドレスを着た「お姫様」がするようなお辞儀、カーテシーだ。
そんなことをしろとは言っていない――と今度は真斗の方が呆れてため息を吐く。
ゆっくり体勢を戻すと、茉莉花はワンピースの裾を翻し彼に背を向け居間から出て行った。
顔に苛立ち滲ませたまま台所に入ると、冷蔵庫の前に彗斗がいた。
風呂上がりで長い黒髪はタオルドライを済ませただけで、まだ濡れたままだ。
肩にタオルを掛け上はキャミソール、下はホットパンツ。
グラマラスな肢体を露わにしたかなり際どい身なりだが、不思議といやらしさを感じない。
彼女に真斗との小競り合いを聞かれていた。
茉莉花はハッとして苛立ちを一旦腹におさめ、平静さを取り繕う。
「あ~ら、お姉様。お湯加減はいかがでした?ちょうどお兄様がお帰りになられたので、お食事の仕度をするところでしたのよ」
彗斗に気まずい思いをさせたくはないので、直前の流れを踏み茉莉花は大袈裟に「お嬢様」芸で戯けてみせる。
台詞は無茶苦茶だが、彗斗から見た茉莉花の表情や声は歌劇団の可憐な娘役のようだった。
だが、その目は怒りで「ガン決まって」いる。
可愛らしく顎に添えた拳は硬く握られ、振り下ろす先を探している物騒さすら感じた。
彗斗は全て察していた。
――またマリが兄貴の物言いに噛みついた。
いつもの事だ。
「あ~ら、相変わらず気が利く良く出来た妹ですこと。雨でお体が冷えてらっしゃると思うのでお味噌汁はぐっつぐつに火を入れて差し上げて」
彗斗も「ウソ令嬢」風に声色を変え、茉莉花の芝居に合わせて答える。
すると茉莉花は手を叩いてから指を組み、体をしならせてワンピースの裾を揺らす。
「それは良いアイデア!さすがですわお姉様、そうすることにしましょう!」
二人でひとしきり高笑いを交わしてから、彗斗は冷蔵庫から取り出したノンアルコールのチューハイ缶のプルタブを開ける。
一口飲み「はぁ~!全っ然足りませんわぁ!」と言うと、そのまま離れの自室に戻って行った。
明日も出勤なのでノンアルにしたが、それでは全く物足りないらしい。
彗斗と会話をして少し落ち着きを取り戻した茉莉花は、冷蔵庫から真斗の分の夕飯のおかずを取り出す。
食事の配膳はそれぞれでやるのがこの家のルールだが、真斗と彗斗に対しては彼女がおかずを運んだり飯や味噌汁を用意するようにしていた。
呑気な学生の咲也や九郎とは違い彼らは働いている。
二人に養ってもらっているようなものなので休日以外は出来る限りそうしていた。
今の気分は最悪だが、このルーティーンを放棄したら自分の憤りを「へそを曲げた子供の癇癪」だと真斗から軽く扱われるだろう。
そうなると癪に障るので茉莉花は「大人の対応」を心掛け、いつも通り座卓に用意したおかずを並べる。
鯵の南蛮漬けとひじきの煮物、冷奴と大葉やネギなどの薬味。
へそを曲げた十歳下の妹とこれ以上顔を突き合わせたくない真斗は、自分で飯と味噌汁を用意をしようと彼女よりも先に居間から台所へ向かう。
そこへ背後から来た茉莉花が真斗の前に割って入り「黙って座ってろ」とでも言いたげに彼を睨んだ。
当てつけるようなその態度に、真斗はうんざりした様子でため息を吐き踵を返した。
コンロの前に立った茉莉花は青菜の味噌汁が入った鍋に火を入れる。
彼女の苛立ちが乗り移ったかのように、勢いよく点火した青い炎が鍋の底を覆った。
「――さてと」
茉莉花は腕を組んで鍋を見下ろし、鼻を鳴らしてニヤリと笑った。
「ぐっつぐつに煮立てて差し上げますわ」
今の彼女の表情は「か弱いお姫様」でも「可憐なお嬢様」でもない。
ベタな物語に出て来るヒロインの敵役、美人だが意地悪で性根が曲がっている「悪役令嬢」のそれだった。
真斗とは仲が悪い訳ではないが、時折り見せる古臭い価値観に苛つくことがある。
顔が老けている上に考えも老けている。
子供の頃はそんなに口うるさいと思うことはなかった。
よく笑う、優しい「お兄ちゃん」だった。
いつからだろう。険しい顔をすることが多くなり、自分のやることに釘を刺してくるようになったのは。
――ああ、そうだ。十二歳の「あの時」くらいからか。
「はしたない真似したら、処女の価値が下がるってことか」
挑発するようにそう言うと、茉莉花はゆっくりと立ち上がり真斗の顔を見上げる。
逞しい腕と厚い胸板。身長も一九〇センチ近くある堂々たる体躯の真斗に対し彼女の身長は一六三センチ――決して小柄ではないが彼の鎖骨くらいの高さしかない。
半袖から伸びる白い腕は細く、肩も薄く華奢。布製のベルトを締めた腰も、ワンピースの裾から覗く足首も細い。
茉莉花は可憐な顔を精一杯険しくさせ、琥珀色の瞳で真斗の黒翡翠の瞳を射るように見据える。
立っている場所こそ和室の居間だが、二人の姿はまるで「冷酷無慈悲な皇帝」とそれに刃向かう「無鉄砲なか弱い妹姫」のようだ。
「そうとは言っていない」
真斗は見た目ほど冷酷でも無慈悲でもない。
少し眉を下げ息を吐き、いつも通り食ってかかってきた妹を面倒くさそうに軽くいなした。
そんな彼をよそに、見た目ほどか弱くはない茉莉花はさらに煽るように続ける。
「いくら処女を守っても、はしたないアバズレビッチだったらお家の評判が悪くなるもんね」
眉間に皺を寄せた真斗は黙ったまま何も返さない。
茉莉花は奥歯を噛み締め下を向いた。
図星なのか少し困ったようにも見えるその表情が腹立たしかった。
難癖付けてきたのはそっちのくせに。
匙を投げるようにため息を吐き茉莉花は顔を上げる。
「はいはい。処女は処女らしく、ちゃんとわきまえた振る舞いを心がけますわね。お兄様」
仰々しくそう言うと彼女は背筋を伸ばし軽く頭を下げて真斗を軽く睨む。
ワンピースの裾をつまみ、そのまま右足を斜め後ろへスライドさせ左足の膝を曲げた。
ドレスを着た「お姫様」がするようなお辞儀、カーテシーだ。
そんなことをしろとは言っていない――と今度は真斗の方が呆れてため息を吐く。
ゆっくり体勢を戻すと、茉莉花はワンピースの裾を翻し彼に背を向け居間から出て行った。
顔に苛立ち滲ませたまま台所に入ると、冷蔵庫の前に彗斗がいた。
風呂上がりで長い黒髪はタオルドライを済ませただけで、まだ濡れたままだ。
肩にタオルを掛け上はキャミソール、下はホットパンツ。
グラマラスな肢体を露わにしたかなり際どい身なりだが、不思議といやらしさを感じない。
彼女に真斗との小競り合いを聞かれていた。
茉莉花はハッとして苛立ちを一旦腹におさめ、平静さを取り繕う。
「あ~ら、お姉様。お湯加減はいかがでした?ちょうどお兄様がお帰りになられたので、お食事の仕度をするところでしたのよ」
彗斗に気まずい思いをさせたくはないので、直前の流れを踏み茉莉花は大袈裟に「お嬢様」芸で戯けてみせる。
台詞は無茶苦茶だが、彗斗から見た茉莉花の表情や声は歌劇団の可憐な娘役のようだった。
だが、その目は怒りで「ガン決まって」いる。
可愛らしく顎に添えた拳は硬く握られ、振り下ろす先を探している物騒さすら感じた。
彗斗は全て察していた。
――またマリが兄貴の物言いに噛みついた。
いつもの事だ。
「あ~ら、相変わらず気が利く良く出来た妹ですこと。雨でお体が冷えてらっしゃると思うのでお味噌汁はぐっつぐつに火を入れて差し上げて」
彗斗も「ウソ令嬢」風に声色を変え、茉莉花の芝居に合わせて答える。
すると茉莉花は手を叩いてから指を組み、体をしならせてワンピースの裾を揺らす。
「それは良いアイデア!さすがですわお姉様、そうすることにしましょう!」
二人でひとしきり高笑いを交わしてから、彗斗は冷蔵庫から取り出したノンアルコールのチューハイ缶のプルタブを開ける。
一口飲み「はぁ~!全っ然足りませんわぁ!」と言うと、そのまま離れの自室に戻って行った。
明日も出勤なのでノンアルにしたが、それでは全く物足りないらしい。
彗斗と会話をして少し落ち着きを取り戻した茉莉花は、冷蔵庫から真斗の分の夕飯のおかずを取り出す。
食事の配膳はそれぞれでやるのがこの家のルールだが、真斗と彗斗に対しては彼女がおかずを運んだり飯や味噌汁を用意するようにしていた。
呑気な学生の咲也や九郎とは違い彼らは働いている。
二人に養ってもらっているようなものなので休日以外は出来る限りそうしていた。
今の気分は最悪だが、このルーティーンを放棄したら自分の憤りを「へそを曲げた子供の癇癪」だと真斗から軽く扱われるだろう。
そうなると癪に障るので茉莉花は「大人の対応」を心掛け、いつも通り座卓に用意したおかずを並べる。
鯵の南蛮漬けとひじきの煮物、冷奴と大葉やネギなどの薬味。
へそを曲げた十歳下の妹とこれ以上顔を突き合わせたくない真斗は、自分で飯と味噌汁を用意をしようと彼女よりも先に居間から台所へ向かう。
そこへ背後から来た茉莉花が真斗の前に割って入り「黙って座ってろ」とでも言いたげに彼を睨んだ。
当てつけるようなその態度に、真斗はうんざりした様子でため息を吐き踵を返した。
コンロの前に立った茉莉花は青菜の味噌汁が入った鍋に火を入れる。
彼女の苛立ちが乗り移ったかのように、勢いよく点火した青い炎が鍋の底を覆った。
「――さてと」
茉莉花は腕を組んで鍋を見下ろし、鼻を鳴らしてニヤリと笑った。
「ぐっつぐつに煮立てて差し上げますわ」
今の彼女の表情は「か弱いお姫様」でも「可憐なお嬢様」でもない。
ベタな物語に出て来るヒロインの敵役、美人だが意地悪で性根が曲がっている「悪役令嬢」のそれだった。
0
あなたにおすすめの小説
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる