金20時更新「人生は彼女の物語のなかに」生真面目JKの魂が異世界の絶世の美人王女の肉体に?!運命の恋?逆ハーレム?それどころじゃありません!

なずみ智子

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長かった第5章終了記念★特別付録

付録13 空に浮かぶ神人の船にて、一連の流れを覗き見していた者たちの心情

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 海上にて”希望の光を運ぶ者たち”含む自国の者たちが載った船が、海賊どもに襲撃を受けた光景を――冥海へと向かった者たちの姿を当初から見ていながらも、自国の者たちを”助ける義務もなければ義理もない”ずっと傍観者であり続けた者たちの心情についても、お伝えいたします。

 甲板での戦いですが、海賊ジムの「エルドレッド!! あのデカいのを殺(や)れ!!」で、散らばっていた視線のピースがまとまる第一段階みたいな感じです。
 同じくジムの「――――引き上げろ!!!」という台詞で、視線のピースが完全にひとまとまりになるイメージですね。
 しかし、敵も味方も、そして傍観者であり続けた見物人たちも、とっても喋る奴らですね。

 ちなみに、神人の船に乗る者たちの様子は見事に三通りに分かれておりました。

【1】それほど顔色が変わっていない組……フランシス、サミュエル

【2】青ざめてビビりまくっている組……ヘレン、ネイサン、オーガスト

【3】瞳を輝かせ覗き見のさざ波に見入っている組……ローズマリー、マリア


 上の組から順番に簡潔にご紹介していきます。

【1】それほど顔色が変わっていない組
● フランシス
 いつもと何ら変わることなく余裕綽々で、さざ波の前にいる者たちに長ったらしい解説を行っていた。
 そして、同じ神人の船に乗る女性たちを、その身分によって依怙贔屓などはせずに、王女マリアも女戦士ローズマリーも同列に扱うジェントルマンな美点(?)も改めて確認できた。彼女たちの要望(マリアは海賊ジムに焦点を、ローズマリーはトレヴァーに焦点を)を同時に聞き入れ、”覗き見のさざ波”を左右に分裂させての展開を行い、ネイサンを驚かせた。
※ ちなみに、サミュエルの心中の台詞にて、”本来のフランシス”の名前はフランシス・ノア・イーデンであり、そして33才で死亡したとの新事実が明らかとなる。


● サミュエル・メイナード・ヘルキャット
 自作の薬による熱からは完全に回復したらしい。そして、彼こそがこの神人の船に乗る者たち7人の様子が、三者三様に分かれていることを冷静に分析していた。描写の軸となった彼自身はわりと冷めた目で、甲板での戦いを見ていた。アダムが海賊エルドレッドの弓矢によって負傷した時も、そう簡単にアダムがくたばるはずなどないと”信じている”模様であった。
 覗き見のさざ波から、59年前に縁を紡ぐ機会のあった奴ら(ヘレンの元保護者ならびクリスティーナ)の気をもしっかりと感じ取っていた。


【2】青ざめてビビりまくっている組……ヘレン、ネイサン、オーガスト
● ヘレン・ベアトリス・ダーリング
 彼女は、後述するネイサンやオーガストとは”違った理由で”目の前の”覗き見のさざ波”から目を離すことができなかった。
 まだ本編にて詳しく触れてはいないが、ヘレンが幼い肉体という牢獄に閉じ込められた(神人の肉を無理矢理食わされた)時も、娼館経営者の中年男は逃げようとしていたヘレンを監禁し、数日飲まず食わずの状態で相当に弱らせてから、目の前に神人の肉を突き付けたらしい……とのサミュエル談。その後、魔導士として覚醒したヘレンは、その中年男を殺害するに至ったとのことであったが。しかし、すでに冥海へと逝っているはずの中年男の気が、ペイン海賊団の操る黒い鳥より感じられたのだから。


● ネイサン・マイケル・スライ
 彼は単純に、アドリアナ王国兵士軍団 vs ペイン海賊団における、殴る蹴る、剣で貫く貫かれるなどといった光景にビビりまくっていた。パワー系の魔術は非常に得意で調子に乗っている彼であるが、モノホンの肉体的戦闘においては、それほど免疫はないらしい。
 けれども、彼は戦闘終盤に現れた2人の新魔導士(クリスティーナと巨大で禍々しい灰色の手の操り主)の気をそれぞれ掌握し、その気が男のものであるか女のものであるかの区別までもしっかりと感じ取っていた。


● オーガスト・セオドア・グッドマン
 神人の船に乗る7人の中では一番普通の人であり、悪い言い方をするなら”一番肝が据わっていないチキンハート”である。ネイサン以上に、”幾多の怒声と呻き声、そして飛び散る血によって無惨なデコレーションをされていく覗き見のさざ波”という残酷動画にビビりまくっていた。
 なぜ、そんな彼がこの神人の船に乗り続けることを選択したのかというと、それはひとえに愛するマリア王女のため。マリア王女とフランシス間のコミュニケーションツールとして役割と果たしている。


【3】瞳を輝かせ覗き見のさざ波に見入っている組……ローズマリー、マリア

● ローズマリー・クリスタル・ティーチ
 覗き見のさざ波内にて、リアルタイムで繰り広げられている”戦闘動画”に見入っている彼女の瞳は、猟奇趣味によってではなく”戦士”として輝いていた。
 彼女は”天性の戦闘能力であり、それをさらに鍛え上げた戦闘能力”で、甲板にいる者たちの各自の戦闘能力の差とそれに基づく未来の欠片(つまりは勝敗の行方)を掴みとっていた。しかし、思い人であるトレヴァーが気になって仕方なかったらしく、彼が海賊ルイージに一矢報いた(背負い投げをした)時は、思わずガッツポーズ!

● 王女マリア・エリザベス
 船の甲板にて、彼女の大好きな”男という性を持つ者”たちが命がけで戦っているという”残酷動画”をオカズに――自身の一風変わった性癖にまみれた性欲の興奮材料としていた。
 彼女の男性遍歴は多岐にわたるが、覗き見のさざ波の中でニューフェイスのイケメン海賊・ジムにも目を付けたらしい。
 そのうえ、自身の忠犬のごときオーガストの接吻を代償行為として、その性的興奮をこうして人目をはばからず高めようともしていて、サミュエルに(彼も口には出さなかったが)気持ち悪がられていた。
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