2020年版 ルノルマン・カードに導かれし物語たちよ!

なずみ智子

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Episode3 なぜ、そうなる? 理不尽オムニバスホラー3品

Episode3-B 食い物の恨み ※グロ注意!

 姉と弟。
 一言でそう言っても、仲の良さや距離感、相手に感情は様々だ。
 世にいる姉弟の数だけ、”それら”があるといっていい。

 今から紹介する二才違いの姉と弟、那美(なみ)と仁志(ひとし)の関係をたった一語にまとめるなら、”最悪”である。

 彼らは子どもの頃より顔を合わすたびに喧嘩、と言っても過言ではない仲の悪さだった。
 互いを親の仇のごとく毛嫌いし、罵り合い、引っ叩きあいの喧嘩がひとたび治まったかと思えば、また勃発。
 毎日毎日、その繰り返し。
 姉弟喧嘩のあまりの凄まじさと回数に、彼らの母親だけでなく父親までもがノイローゼへと追い込まれてしまうほどであった。

 彼らが二十歳を超えた今現在は、さすがに手や足が出る喧嘩にまでは突入しないも、家の中で顔を合わすたびにいがみ合っていた。

 仁志は「俺の視界に入るんじゃねえって言ってんだろ」と那美に吐き捨て、那美も那美で「あんたこそ、私の視界に入るんじゃないわよ」と仁志に吐き捨てる。
 しかし、彼らはもうすでに成人し、互いに仕事を持っているのだから、どちらかが家を出て行き、一人暮らしを始めようと思えばできないわけではない。

 むしろ、そうすることが彼らだけでなく、彼らの両親にも二十何年かぶりの平穏な日々をもたらすというのに。

 しかし、家を出て行くのはお前の方だ。ここは俺の(私の)家だ、と彼らは互いに一歩も譲らない状態であった。


 世にも仲の悪い姉と弟。
 だが、この状況を客観的に分析したなら、那美の方に多大な非はあった。

 那美は、わざと人の嫌がること――仁志の嫌がることをして楽しむといった歪んだ性分があった。
 仁志が抗議を、それも正当な抗議をするたびに那美は、「あっ、ごっめーん。私ってサドっ気あるからさあぁ。あんた、見ているとどうしても”弄り”たくなっちゃうのよね」とゲラゲラと笑う。

 そのうえ、那美は不潔でもあった。
 もともと出不精のうえ、在宅勤務の仕事をしているので、家族以外の他人と日常的に顔を合わせないといった理由も、その不潔さを相乗させているのかもしれない。

 夏場でもお風呂には数日おきにしか入らず、狐臭(わきが)のような臭いをプーンとさせていた。
 目的があって伸ばしているのではなく、単に切るのが面倒で伸びてしまっただけの長い髪は当然、脂でベタついている。

 さらに案の定というべきか、無駄毛の処理含める肌の手入れなどに気を配るはずなどなかった。
 牛乳パックに”直に口を付けた”那美が「うーん、美味しぃ」と、それから口を話した時、那美の口の上の産毛は白い髭となっている。
 「汚ねえな」と舌打ちした仁志が残った牛乳を流しにドボドボと捨てると、「あー、いけないんだ。飲み物を粗末にしちゃあ」と那美がゲラゲラ笑い、「てめえが口付けたモンなんて、飲めるわけねえだろ」と仁志がギッと睨みつけるといった具合だった。

 さらに仁志が買ってきて後で食べようと冷蔵庫に入れていた食べ物までをも、那美は勝手に食べてしまう。
 抗議する仁志に「は? この家には冷蔵庫は一台しかないでしょ。よって、この冷蔵庫に入っている物は家族皆の食べ物でしょ。だから、私が食べても何もおかしくないじゃない。食べられるのがそんなに嫌なら、あんたが早く食べればいいだけよ」と、ニタニタ笑うのであった。
 これが、ともに二十歳を超えた姉弟同士の喧嘩かという言う幼稚さだ。
 だが、蓄積されていく食い物の恨みは恐ろしいものである。

 
 こんな外見も中身も地獄の産物のごとき姉を、仁志は友人に紹介できるはずがない、と言うよりも、学生時代から仁志がこの家に連れてきた友人たちは、那美を見て百発百中、ギョッとしていた。
 中には那美を見るなり、後ずさってしまった者までいた。

 確かに那美は性格の悪さや不潔さ、さらに言うなら意地汚さに加え、生まれつきの容貌にも恵まれてはいなかった。
 仁志は全体的にシュッ&ストンとした体型で、あっさりとした今風の顔立ちをしているのに対し、那美の方は全体的にドッシリ&ズドンした体型うえ、両の目玉が妙にギョロギョロしているうえに、その距離が離れている魚のような顔をしていた。

 仁志の前で直接、那美の容貌をけなす友人はいなかったも、影では「本当にすっげーからよ、仁志の姉ちゃん(笑)」「俺、あんな凄まじいデブス、初めて見たかも(笑)」「なんか、人間になり損ねた半魚人って感じだぜ(笑)」と散々に言われている――馬鹿にされて笑われているのは、耳に入ってきていた。

 現に、今、仁志と一番付き合いの深い魚崎(うおざき)ですら、「失礼だが……本当にお前と血が繋がっているのか? 何らかの遺伝子異常が起こったとしか思えないな」と苦笑いをしていた。


※※※


 そんなある日のことだった。
 帰宅した仁志の手に、白いビニール袋――何らかの食べ物が入っているのが明らかな白いビニール袋が握られているのを、目ざとく見つけた那美は目をギラリと光らせる。

「仁志、”それ”、何? 何、入ってんの?」

「……刺身だよ」

「へえ、お刺身ねえ。私、そういや、ここしばらくお刺身は食べてなかったなあ。どこのスーパーで買ったの?」

「……買ったんじゃねえよ。友達に……魚崎の家で分けてもらったんだよ」

「へえ、魚崎くんって、あんたの友達にしちゃあ、結構なイケメンよねえ。ちょっと冷たい目をしたイケメンっていうか。確か、あの子ってクルーザーとかも持ってる金持ちのボンボンなんでしょ? 何、あんた、安月給だからって友達に食事をたかってんの?」

「……ンなこと、どうでもいいだろ。”これ”は食べんじゃねえぞ。食べたら、てめえは”死ぬ”ぞ」

「あー、はいはい(笑)」

 毎度のごとく那美は仁志の牽制を、ものともしていなかった。
 そして、案の定、刺身は那美に食べられてしまっていた。

「ごめーん、お腹すいたし、食べちゃったあ(笑) だって、スーパーまで行くの、面倒くさいし、今は町を歩いている人だって少ないしぃ。でも、本当に美味しかったあ(笑)。あんな美味しいお刺身、今まで食べたことがないってぐらいに」

 仁志は、拳をブルブルと震わせた。
 でも、彼は那美を殴りはしなかった。
 殴るためとはいえ、こんな臭くて汚い女に触りたくないというのが、この時の彼の本音だったのもしれない。


※※※


 数日後。
 仁志は魚崎から、再びお刺身を分けてもらってきた。
 また那美は目をギラッと光らせ、仁志は那美をギロッと睨みつけた。
 そして、今度の仁志は、刺身の入った白いビニール袋に殴り書きのメモまでも添付した。

 那美宛のメッセージ。
 「絶対に食べるな!」と。

 しかし、そのメモも食べつくされたお刺身の容器とともに、ゴミ箱に捨てられていた。

 禁じられていることだからこそ、それをしてみたい。
 その欲望に加え、わざと仁志の嫌がることをして楽しむといった歪んだ那美の性分。

 それから、幾度も同じ事が繰り返された。

「本当に、あのお刺身は美味しいわ。やたら喉は渇くけど。また魚崎くんに”私のお刺身”をもらってきてよね。あんたも一度ぐらい、食べることができたらいいのに。残念ねえ」とゲラゲラ、ギャハハと笑うばかりの那美であった。

 食い物の恨みはつのる。
 しかし、那美の性格の悪さと意地汚さはさておき、いくら何でも仁志も学習能力が無さ過ぎではないだろうか?
 彼とて、那美の性分や行動パターンは存分に理解しているはずだ。
 痛い出費かもしれないが、小型の鍵付き冷蔵庫でも買ってきて自室に置くなどといった措置を、彼はなぜ執らないのだろうか?


※※※


 仁志は、魚崎の家を訪れた。
 ”姉に食べさせるための刺身”を魚崎にまた分けてもらうために。
 自分自身はまだ一度も食べたことがないし、”死んでも食べたくない刺身”を……

 魚崎に門扉ならび玄関のロックを遠隔操作で解除してもらった仁志は、そのまま魚崎がいる地下室へと向かった。

 薄暗い地下室は、磯の匂いに満ちていた。
 相変わらず、強烈な体臭だな、と仁志は苦笑いをせずにはいられなかった。

 もちろん、これは魚崎の体臭などでは断じてない。
 しかも、仁志が足を進めると同時に、磯の匂いに入り混じった血膿の生臭さまでもがより強くなってくる。

「よう、仁志。また、”こいつの刺身”を取りに来たのか?」

 目を爛々と輝かせた魚崎が振り返った。
 血で真っ赤に染まった白いゴム手袋をつけた魚崎が。

「ああ、そうだ。しかし、”そいつ”……まだ生きてんのか? やっぱり、化物だけあって、すごい生命力だな。人間の女に同じことしたなら、とっくにショック死してンだろ」

「……だからこそ、俺はこいつで楽しめるってわけだ。片方の目を抉り取ろうが、ハンマーで殴りつけようが、皮膚をはがそうが、電気ショックを与えようが、火で焙ろうが、塩酸をかけようが、”腕や足の肉をじわじわ削ぎ落そう”が、こいつは死にそうにはない。俺はまだまだ、こいつをいたぶり続けることができる」

 ククッと喉を鳴らした魚崎は、続ける。

「仮に人間の女相手にこんなことをして絶命させてみろ、俺は間違いなく死刑……いや、最近の日本の量刑は甘いから無期懲役……もしかしたら有期刑で済むかもしれないな。まあ、何にせよ、こいつは人間じゃないから、俺がこいつをいずれ殺しちまっても”殺人罪”には該当しない。器物損壊罪には問われるかもしれないが……しかし、被害者が”半魚人”の事件ってのは日本の裁判上、一度もない事例だろう」

 そう言って笑顔を見せた魚崎に、仁志の背中はゾクリとした。
 海で捕まえた半魚人相手に、身の毛もよだつような拷問を繰り返している魚崎は本物の……ガチのサディストだ。
 姉の那美が、自称していたサドッ気など、魚崎の足元にも及びやしない。

「……魚崎、お前のクルーザーにそいつがぶつかっちまったのが、そいつの運の尽きだったな。それにしてもよ、人魚って聞くと下半身が魚なだけの綺麗な女を想像しちまうけど、半魚人は古今東西の想像図でもこうして実際に現物を見ても、これ以上ないぐらい醜悪な化物じゃねえか。そもそも、俺……半魚人ってオスしかいないもんだと思っていたぜ。メスもしっかりいたとはよ」

 今、自分たちの眼前にいる半魚人は、目に見えている体のつくりからして、メスだということが一目で分かる。
 このメスの半魚人を捕らえたのは、仁志と魚崎の二人だけで海へとクルージングに行った時であった。
 魚崎の所有しているクルーザーにぶつかってしまった世にも不運な半魚人。


 この時の仁志の脳内には、アドベンチャーゲームに例えるなら『海で伝説の半魚人発見! あなたなら、どうする!?』という行動の選択画面が表示された。

 A・俺は何も見ていない、見てしまったとしても見間違いだ。この世には人間が知ってはならないことがある、と言い聞かせて、そのまま陸へと戻る。

 B・半魚人には傷を負っているも襲われて噛みつかれる、もしくは呪われてしまうかもしれない。それは怖いので、一刻も陸へと早く戻る、いや逃げる。

 C・半魚人は海へと返すも、その前にちゃんと写真や動画におさめ、帰宅後にSNSアカウントを開設し、全世界に拡散する。

 D・金持ちになる最大のチャンス。このまま半魚人を陸へと連れて行き、開設したSNSで拡散するばかりか、海外の研究機関に高値で売りつける。


 仁志が選択したのは、Dだった。
 半魚人を陸へと連れて行き、魚崎とともに伝説上の存在でしかなかった半魚人の第一発見者として、世界に名を馳せると同時に一攫千金の金儲けをしようと考えた。

 しかし、魚崎が選んだのは、仁志の選択肢にはない選択肢であった。
「傷を負ったこの半魚人を陸へと――俺の家の地下室へと連れて行く。そこでこいつには絶命するまで、俺の選りすぐりの拷問というゲームを受けてもらうことにする」と……

 なぜ、そうなる? と仁志は思った。
 だが結局、仁志は魚崎に従った。
 魚崎のどこか冷たい目で見つめられると、仁志の背中はゾクリと震え、魚崎の言うことに首を縦に振らざるを得なくなるのだから……


 血にまみれた刺身包丁を手にした魚崎は、半魚人へと近づいて行った。
 黒い手枷と足枷で四肢を大の字に固定された半魚人は、左右の腕の内側、そして両ふくらはぎの”身”の一部をすでに削がれていた。
 ということは、那美がバクバク食べていた刺身というのは、つまり……


「……今回は太腿の内側にするか」

 その魚崎の言葉が分かったのか、半魚人が残っている方の目をガッと見開いた。
 口からゴホッと血を吐いた半魚人は、魚崎と、そして仁志をも睨みつけた。
 言葉通り人ならざる者から迸る凄まじい憎悪に、仁志は思わずビクリと後ずさった。

 食い物の恨み……いや、”食い物にされた者の恨み”。

 しかし、一番恨まれているはずの魚崎本人はどこまでも平然としていた。
 フーッと溜息をついた魚崎は刺身包丁を手にしたまま、仁志を振り返る。
 
「しかし、こいつの刺身はいったい、どんな味がするんだ? それに副作用はないのか? お前の姉は、吐き下したり、熱を出したりはしていないのか?」

「……ああ、今のところは体調を崩したりはしていない。最初にそいつの刺身を持って帰った時、一応は”あの女”に『死ぬぞ』と牽制しておいたんだよ。案の定、盗み食いしていたけど(笑) 俺はてっきり、一回目で血反吐を吐きまくって死んじまうもんだと思ってた。でも、今もピンピンしているし、”あの女”はそいつの刺身を相当、心待ちにしてやがる」 

「人魚の肉を食った者は不老不死になるらしいが、半魚人の肉を食べたお前の姉が不老不死になるのかどうかは、相当な時間が経過しないと分からないな」

「ふん、あんな女、一刻も早く死んじまったほうが世のため、人のためってもんだぜ。それに、そいつの肉……刺身をバクバク食っている”あの女”は、ますます汚ねえ肌になってきているうえ、肌の色もどこか緑がかってきているような気もすんだよ。ま、あの女には元から”半魚人の要素”はふんだんに入っていたけど(笑) ひょっとしたら、俺たちは半魚人をもう一体、手に入れることができるかもしれねえぜ」

「そいつはうれしいな。しかし、”お前の姉を貰う”ことになってもいいのか?」

「ああ、構わねえよ。お前のためなら……」

 その仁志の言葉に、魚崎は刺身包丁を置いた。
 魚崎の視線を真っすぐに受けた仁志の背中は、ゾクリと震えた。
 恐怖によってではない。
 それは、”愛”がもたらした震えなのだから。

 重なり合う仁志と魚崎の唇。
 彼らはどちらともなく舌を絡め合い、互いを貪りあった。


――完――
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